【NOプラスチック！】もみ殻をアップサイクルした通気性抜群のプランターが登場

植物をおうちで可愛く育てたい。でも、できればプラスチック商品は積極的に使いたくない…。

そんなエコなお悩みのための、NOプラスチックなもみ殻を使用したプランターが誕生しました。

細かな粒子を固めることができる「RESIFIBER（レジファイバー）」と呼ばれる特殊な接着剤を活用し、もみ殻同士を自由な形にくっつけることに成功。

本来ゴミとして捨てられてしまうもみ殻をプランターに変身させました。

水はけも非常に良いため、鉢底ネットや鉢底石なども必要なく、気軽にガーデニングをお楽しみいただけます。

また、とても頑丈なため、破損や変形の心配も少ないです。

サイズは大と小の2展開。一般的な家庭で使用していただきやすいサイズですので、用途に合わせてお選びいただけます。

もちろん、屋内でも屋外でもどちらでも使用可能◎

ほかのインテリアを邪魔しない、もみ殻ならではのシンプルなデザインにもこだわりました。

こだわりのお家にもスッと馴染んでくれるはずです。

今回のもみ殻のプランターは、プラスチックのものと比べると透水性・通気性に優れています。根の成長とともに起こる根詰まりが発生しにくく、植物が酸欠状態になることを防ぎ、根がストレスを感じることを避けてくれます。

もみ殻プランターで育った根は、隙間が確保されており、透水性、通気性が抜群。植物の根に十分と酸素が行き渡ってくれるのです。排水性も良いため、必要以上の水をためず、雑菌が繁殖しにくくなっています。

また、水抜き孔が必要ないため、害虫の侵入を防ぐ効果も！

先ほどご紹介した「RESI FIBER」は、繊維を絡ませて固めることができる特殊な接着剤。私たち株式会社SUSUMUBITO（ススムビト）で、職人から継承したばかりの技術です。

これまで、小石などを固める接着剤としてお家の前の敷石や公園の地面などに使われていました。

小石など元となる素材を、繊維でからませて点でつないでいくため、小さな空間が生まれることにより、隙間を通って水が流れる透水性機能を持つ接着剤。

道路工事などでは積極的に採用されている技術ですが、家庭レベルでの使い道がなかなか見つからなかったのです。

さまざまなものをくっつけ、自由に成形できる技術なのに勿体無い…。

廃棄されるもみ殻

そう思っていたところ、愛知県に住む知り合いの米農家と話す機会があり、「もみ殻の処理に困っている」という話を聞きました。今まで全くアンテナを張っていなかったのですが、毎年、大量のもみ殻をゴミとして廃棄しているのだそう。調べたところ、毎年180万トンも廃棄されているのだとか。

その話を聞いて、「これだ！」とピンと来ました。もみ殻でも「RESI FIBER」が活用できるのではないかと考え、早速実験開始。もみ殻の水分量や質量、重量と接着剤の量を少しずつ変えながら、ベストな分量を導き出していきます。

元がもみ殻のため、通常のプラスチック製品とは違い「水はけが非常によくなるだろう」という予想から、この時点で、商品はプランターにすることに決まりました。

配合を間違えるとうまくくっつかず、バラバラと崩れてしまったり、逆に自由に成形できなかったりと、一筋縄ではいきません。

試行錯誤を重ねること数週間…。ようやく、ベストな配分を見つけました。こうして、もみ殻プランターが誕生したのです。

今回は、もみ殻を使用したプランターをリリースしましたが、この技術はまだまだ可能性を秘めていると考えています。

卵の殻や牡蠣殻、紙など、日常生活の中でも捨てられてしまうものは、まだまだたくさんあります。その廃材たちがプランターをはじめとして、日常生活で必要なものに生まれ変わったら…。

そんな思いを胸に、これから、さまざまな地球環境にやさしいアイテムを作っていきたいと思っています。

※試作中のプランター

この技術の楽しさを知ってもらうため、今後は、既製品だけでなくDIYセットもご用意しました。家庭や地域の子どもたちと一緒に作ってみることで、エコを考えるきっかけとなればいいなと思っています。

■成分表示・内容量
＜大＞
【品名用途】プランター 4.5号
【容量】外寸:W135×L135×H135㎜ 内寸:W104×104×H120㎜
【素材・原材料】もみ殻

＜小＞
【品名用途】プランター 3.5号
【容量】外寸:W108×L108×H105㎜ 内寸:W92×L92×H81㎜
【素材・原材料】もみ殻

＜DIYセット＞

【セット内容】
もみ殻 80g
接着剤（2種類） 計88g
紙鉢（内鉢・外鉢）
作業手順書