男性が「着圧」だって？

着圧ソックスと聞くと、女性がよく履いていて、自分には関係のないもの、とお考えの方が多いかと思います。

「靴下は汗さえ吸ってくれたらいい」、そう思っていないですか？

まだまだ着圧ソックスというのは、男性にはあまり馴染みのないアイテムかと思いますが、実は若い方や男性にも、とてもおすすめのレッグウェアです！

着圧ソックスの良さを男性の皆様に知っていただきたい、との思いから、前回第一弾として、メンズ用の着圧ソックスをMakuakeにて販売し、2094%達成という400人に迫る多くの皆様から応援購入いただきました。

そして、購入いただいた皆様から、「もうこれしか履けない！」など有難いお言葉もいただきました。

更に、「日中働いているときも履きたい」「革靴にも履けるようにしてほしい」とのお声をいただきました。

そのお声を受けて、今回！

毎日頑張るビジネスマンを足元から支えるべく、一部デザインを見直し、タイトな革靴にも履ける着圧ソックスを第二弾として実施いたします。

適度に足元に着圧を加えながらも、苦しさを感じさせない。そして脱ぎ履ぎがしやすいよう、今回もスポーツ機能靴下を得意とし、Tabioが企画・販売している売上累計260万足のTabioSports/レーシングランシリーズを製造していただいております、コーマ社とタッグを組み、この靴下にもスポーツ用機能靴下のノウハウ・特許を惜しみなく投入しています。

タビオの独自のノウハウを詰め込んだ、独自設計にすることで、足元から快適性をもたらし、日中のパフォーマンス向上を目指します。

いつもの靴下を履くようにわずらわしくなく、脱いだ時にしっかりと実感頂けることで、毎日の仕事でも履きたくなる、働く皆様の足元を支える着圧ソックスができあがりました。

目指したのは、常識破りの着圧ソックス

一般的な、着圧ソックスは、着圧の数字（キツさ）だけを指標にされる事が多く
着圧＝キツイ（圧迫）と言うイメージを持たれ、敬遠される方も多く、日常の使い勝手まで考えられた着圧ソックスは実は市場に少ないと考えております。

そこで、適度な圧力を加えながらも、着脱がしやすく着圧ソックスを履いてることも忘れてしまうほどの快適さであること、を目指しできたものが、「ユーティリティーソックス」です。着圧ソックスの良さはそのままに、更に難点を克服した、まさに着圧靴下の常識を打ち破った靴下です！

進化した『Utility SOCKS』の特徴

ポイント１．タイトな革靴にも履けるようリデザイン

足底のパイルのクッション性がいいものの、タイトな革靴では履きづらいという声を頂き、今回は、あえて足底のパイルを排除しました。

パイルを排除した事で薄く、タイトな革靴でも着用できるようになりました。しかしそれ以外の機能はしっかりと受け継いだデザインです。

ポイント２．「履くときのわずらわしさ」を解決。

担当者からの最初の言葉が「履くのが大変なんです。良い靴下であっても、毎日履くのも大変だし、腰にトラブルを抱える僕にはこの手繰り寄せて履く毎日の儀式は苦痛でしかない。」

効果があるのはわかるが、締め付けがキツくなる着圧靴下は履くのが億劫になってしまう。スパっと履けて脱げる 医療用途でもなく、スポーツ用途でもないコンプレッションタイプの普段のお仕事などに履いていただける靴下を目指しました。

とかく、絞める圧力が強いほど効果があると思われがちですが、強くなると脱ぎ履きが大変で億劫となり次第に履かなくなってしまうことも。

毎日履いて頂ける着圧靴下を作るにあたり、毎日の脱ぎ履きの儀式からの解放を第一ステップとして着手しました。

脱ぎ履きのしやすさは！

①. 伸びの良いゴム口は足通り良し！

②． スッと履ける履きやすさ！

ポイント３．「キツイ！」を解決。

絞めつける圧力が強いほど効果があると思いがちの着圧靴下ですが、きつくなる分長時間の着用ではしんどく感じるものです。

効果を感じて頂ける靴下にするにあたり、各部位の太さや筋肉が動く動かないなど様々な要素を考慮し、締め付け感を出すゴム糸の編み込み伸度などを数十パターンもテストし、コンセプトに沿った段階的な着圧設計となりました。

脚の形にあわせた形状に。

①．ふくらはぎは太く、足首に向かって細く

一般的なテーパード形状よりも、さらに足の形にあわせた形状にすることで、弱着圧でもフィット感のある靴下になりました。

当然ながら部分毎に締め付け強度を変え、効果を感じて頂けるようにしています。

ポイント４．「痒くなりやすいゴム口」を解決。

締め付けの強い着圧靴下に起こりやすい、膝裏ゴム口部分の「痒み」や「かぶれ」。

２つの工夫で解決。

①．肌にあたる部分の素材を「綿」に。

一般的には合成繊維(ナイロンやポリエステル)を用いることが多いこの部分に、肌にやさしく、汗を吸い取りやすい「綿」素材を用いました。

②．ゴム口の幅、丈を大きくして「広い面で包み込む発想」。

ゴム口部分の幅、丈を大きくして面で包み込むことで、局部的な締め感が少なく、足首から脹脛全体に圧が感じれる設計です。

ポイント５．「履き心地の良さ」を追求。

毎日、長時間履いて頂くために、「履き心地の良さ」に最も時間と知恵、持てる特許技術を投入しました。

①．キツくないつま先。

だぶつきがちな指先も、足の形状にあわせてた形に作ることで、足指にフィットしながらも、締め付け感が極力ないような設計にしております。

②．スポーツ靴下の「特許」を投入。

・母趾球部分の盛り上がった形状に合わせた立体設計。

・時間の経過につれ下がってくる土踏まずを押し上げるアーチサポート機能。

③．優れた吸水速乾ポリエステルフィラメント「ソアリオン®Ｙ」を使用。

靴の中の水分を素早く吸収し、不快感を軽減してくれます。
さらに、「Ｙ型断面」の独特な形状により、さらっとした履き心地にしてくれます。
※「ソアリオン®Y」はＫＢセーレン株式会社の登録商標です。」

④．裾さばきの良さ

Ｙ型の異形断面糸にサラッとしたはだざわりにより、裾の引っ掛かりを軽減しています。

⑤．歩きやすい、つま先リフトアップ

足底部分と甲部分を立体構造にし、足底よりも甲の編地面積を小さくする事でつま先を持ちあげる設計。
靴を脱いだくつろぎ時、歩行時の手助けが期待されます。

ポイント６．細やかな配慮。

効率を追求するとおざなりになりがちな個所も、細やかな配慮と丁寧な編み立てを行っております。

①．切り返し部分の編み込みを丁寧に。

②．左、右が分かるサイン。

足の形状にあわせた立体設計のため、左足・右足で形状が違っています。左右が分かるようにゴム口部分の裏側に「Ｒ」「Ｌ」のサインがあります。

好きな靴下にも合わせれるカーフ専用

更に、今回は、「ふくらはぎ部分だけ欲しい」という声に応えて靴下部分をバッサリカットした『カーフ専用』もご用意しました。

着圧靴下は、その製造背景から基本的に無地のものばかりが市場に並んでいます。
しかし、そうすると服装によっては合わないこともありました。

つまり快適性のためにオシャレを犠牲にしていたのです。

ですが、ふくらはぎだけにする事で、好きな手持ちの靴下を合わせる事ができ、ふくらはぎをサポートしながらオシャレをする事が実現しました！

お休みの日も足元をケアしながらファッションを楽しめます。

『Utility HIGH SOCKS』の仕様

◆素材情報

（ 割合の多い順に表記。ゴム糸とリンキング糸を除くすべての原料を表記 ）

ナイロン 38%

ポリエステル 33%

綿 18%

ポリウレタン 11%

◆サイズ（ Ｍ、Ｓの２サイズ展開 ）

・Ｍサイズ（ 25cm ～ 27cm ）

・Ｓサイズ（ 23cm ～ 25cm ）

＜Ｍサイズ（25cm ～ 27cm）＞

＜Ｓサイズ（23cm ～ 25cm）＞

◆着圧測定（ご参考値）

※ご注意！ コーマ社の社内測定値となります。

『着圧カーフ』の仕様

◆素材情報

（ 割合の多い順に表記。ゴム糸とリンキング糸を除くすべての原料を表記 ）

ナイロン 39%

ポリエステル 39%

ポリウレタン 12%

綿 10%

◆サイズ（ Ｍ、Ｓの２サイズ展開 ）

スケジュール

① プロジェクト期間：9/29(金) ～11/21（火）まで

② 製品入荷・お届け：12月下旬

実行者紹介

【靴下メーカー】

コーマ株式会社

協力工場のコーマ株式会社。

大正11年創業、大阪府松原市において日本国産の機能的ソックスを開発生産しています。

靴下は足と靴のクッション的な役割として、歩く、走る、スポーツすることに大きな役割を担っています。
私どもは、靴下も進化すべきと考え、数年の開発を経て、3DSOXなどさまざまな機能を有した靴下を開発してまいりました。

「開発に生きる」を基本理念として、生活アイテムのひとつである靴下をもっと見つめ、「靴下の文化」を創造するメーカーとして、いまの時代に即した靴下の研究開発に日夜励んでいます。

靴下メーカーとしては極めて珍しく、糸の染色施設を自社に備えるなど、国内で「染め」から一貫生産できるメーカーになります。

【プロジェクト企画】

タビオ株式会社

企画者：藤ノ井 智彦

中学からタビオ入社まで、現役でラグビーをしていた企画者。今も指導者として、グランドに立っています。今回の商品開発には、そんな企画者の経歴が大きく関わっています。

高校生の時、腰に大きな痛みを感じるようになり、新人戦が終わった時には自立歩行も困難な状態になっていました。それまでもコルセットをはめて練習を続けたためか、高校卒業時には右足脹脛にもトラブルが発生するようになり、足の不快感などに悩みはじめることに。そこでいろいろなサポーターやコンプレッションタイプのソックスを試してみましたが、どれも履くのにとても労力を要しました。基本的にずぼらな性格ゆえに、履くのが面倒になり、どれもこれもタンスの肥やしになってしまいました。

そんなことも忘れて、何も考えずに就職。メーカの作った商品（通信機器）を販売する営業を振り出しに、建築現場の外壁職人、実家の魚屋の経営、運送会社の管理職などを転々としました。そんな末に、ものすごい運と創業者とのご縁で、株式会社ダン（現タビオ株式会社）に入社することになりました。ここでもSV、店舗開発、新規事業の運営など、いろいろな仕事を経験させてもらいました。そして2010年から商品企画を行うことになり、かつてのことを想い出したのです。

雑談程度の軽い話題としてコーマ株式会社の吉村社長に相談してみたところ、偶然にも吉村社長も全く同じことを考え、すでに試作にも取り組んでいるのだと打ち明けられました。そこから、企画コンセプトの詰めや、技術的な部分でのアプローチ、細かな部分の潜在的な不満足を軽減できる素材や技法や機械のプログラム変更などを、一つ一つ地道に積み重ねて、今回、商品として完成させることができました。

最後に企画者から
商品が出来上がった後、かつての記憶が蘇りました。メーカー品を販売していたころ、お客様からのご要望やニーズをその都度、本部やメーカーにフィードバックしていましたが、何の改善もされませんでした。逆に、出てきた新モデルは、メーカーにとっては都合がいいが、お客様にとっては価格面以外は改悪でしかない商品で、苦渋を味わったものでした。そんなかつての経験も、今回の商品化のモチベーションになっていたのかなと、今になって感じています。

ただ、基本的に完全な商品などありません。今回の商品についても、まだまだ開発の余地があると考えています。ただ、現在のベストがこの商品だというだけで、お客様にフィットした、もっと飽くなき追求をしていきたいと思っています。

現在、日本の靴下産業はとても厳しい状況下に置かれています。これをきっかけにタビオや、今回の商品開発に当たって、技術、知識のご提供をはじめ多大なご協力いただいたコーマ株式会社様。また今回の商品だけではなく、我が社の理念や思想を共有し、共に歩み続けてくださる協力取引工場と、商品企画をした数多くの日本製の靴下に、少しでもご興味、関心を持っていただければ、靴下だけに留まらず、日本の生産メーカーも少しは活況を取り戻せるのではないかと思います。

誠に私風情が申し上げることではないと、重々承知の上で恐縮ですが、日本の良い商品の生産力を維持するためにも、ご協力いただけたらと思います。
今回マクアケという、より多くの方々により広く知っていただけるマーケティング手法を採りましたのには、少しでも多くの方々にこの商品にご興味・ご関心を持っていただきたかったことはもちろのこと、それとともに、今回の出品が、すでに稀になってしまった日本製の繊維製品のことを改めて見直し、応援購入いただけるきっかけになってくれればという思いも含めています。何卒よろしくお願いいたします。