英語が全く話せない私の夢は当時

「無謀な挑戦」「難しいと思う」

と厳しい声を沢山かけられました。

オフブロードウェイミュージカルのオーディションに合格するまで。

初めまして。

「THE HARMONYST」代表の森川華子です。

私は現役でシンガー&ミュージカル俳優として活動しています。

2018年留学で訪れたアメリカ、NYでの経験がこのプロジェクトのきっかけとなっています。

本格的にミュージカルを学びたくて、渡米。

前述したオフブロードウェイミュージカルの出演など、貴重な経験を沢山しました。

それと同じくらい…もしかしたらそれ以上に刺激を受けたことは、

「街中にアートや音楽を気軽に楽しめる場所で溢れていたこと」

でした。

道を歩けば、沢山のアート作品やミュージシャンに出会うことができて、まるで映画館に行くように、ギャラリーやライブハウスに訪れる日々。

アートを「見る」、音楽を「聴く」という感覚よりは「楽しむ」「遊ぶ」という感覚が近いかもしれません。

敷居の高いイメージがあったものに気軽に触れることができることは、私の人生をより彩り、そして豊かにしてくれました。

「日本にもこんな場所あったら良いな」

その時感じた強い思いが、このプロジェクトのきっかけです。

早速場所を探そう！

そう思い、物件探しを始ましたが、理想な場所に出会うまでは遠い道のりでした。

そもそも、一人でスタートしたこのプロジェクト、社会人としてもキャリアも浅く、信用も得づらいのです。

良いと思って審査に出しても落ちてしまったり決まりかけてた物件を大手企業に取られてしまったり…。

厳しくても妥協はしたくなかったので、気づいたら9ヶ月の年月が経ってしまいました。

ようやく辿り着いたのがこちらの建物。

(写真は解体、施工前)

路上(Street)に面していること、

中で表現されているアートや音楽が外から見ることができて、一歩中に入った瞬間に、私のビジョンに相応しい場所だと思いました。

人生に何度もできない経験なので妥協したくなくて、このプロジェクトを始める前にニューヨークとパリを訪れました。

沢山のギャラリーを回ったりアーティストにインタビューしたり…

様々なインスピレーションを得てTHE HARMONYSTのプロジェクトは始動しました。

外観のポイントは2階にもある路面を向いている展示スペース。

ショーウィンドウのようなスタイルにして、アーティストが外に歩く人に向けてプレゼンテーションできることがで特徴です。

ショーウィンドウといえばNY5th avenue。一流ブランドによる本格的なショーウィンドウは、歩くだけでまるで美術館にいるような気持ちになります。

このスペースでどんな世界観が道歩く人に発信されるのか今からとても楽しみです。

一階はサロン空間。

コンセプトは

「Welcome to house party of Artist!」

アーティストの開催するホームパーティーへようこそ！

キャンバスのように真っ白な空間はカテゴリーにとらわれず、アーティストが自由な発想で表現できる空間を目指しました。

展示、また音楽イベントでの利用が可能です。

会場内のセッティングも企画によってご提案致します。

シンボルになっているピアノはニューヨークで母のように慕っていた方から受け継いだ戦前から伝わる希少価値の高いもの。美しい菊の模様が特徴的です。

またバーカウンターではワインやカクテルをはじめさまざまなドリンクを。

ランチタイムはカフェとしてのご利用も頂けます。

2階のコンセプトは

「knock the Atelier」

一階がアートが気軽に楽しめる場所であるのに対し、2階はより近い距離感でアートと密に楽しめる空間になります。

ここでは展示の他、アートに囲まれた空間でのパーティーやアート教室の開催もできます。

食もアート。

Atelierではシェフによる本格的な料理もお楽しみ頂けます。

私は音楽家ですが、この場所を音楽だけではなくギャラリー、そしてカフェとして展開することは一つの目標でした。

理由は3つ。

1.五感で楽しむアート空間

まず最初に、アーティストが枠やステージを超え、空間全体でその世界観を表現できる場所を創造しました。

例えば、絵画とその絵にあった生演奏を聴けたら、音楽の背景にあった美味しい食事を楽しむことができたら…。

聴く、観るを超えてアートを五感で感じることができたら、よりアートを楽しむ幅が広がると思いました。

2.気軽に楽しめる場所へ

冒頭にも書いた通り、THE Hamonystの由来は「まるでNYのストリート(ST)のようにアートがハーモニー(Harmony)する空間」です。

今回物件を決める時に拘ったことの一つは「路面店に出す」ということ。

カフェに入る感覚でアートや音楽を楽しんで頂きたいし、この場所で展開するアーティストの方には、まるで路上で表現するように、発信してもらえたら…と願っています。

カフェの時間帯はニューヨークのローカルフードを展開する予定です。

音楽大学の卒業を前に、何度も言われた言葉です。

もちろん、ある程度理解も覚悟もできていました。

しかし同時に考えたことは

「なんで食べていけないのだろう」

答えを探すために都内にある実家を出て、家賃を払う生活に身を置き、音楽で生きていくために、様々な経験をしました。

ご縁にも恵まれて、徐々に歌う場所が増えていき、依頼も多くなる中で、

学生の時から薄々感じていた問題に直面します。

「自主公演(イベント）ってお金かかりすぎる…」

大きい会場を借りれば借りるほどお金がかかるしチケット代だけでは回収できないのです。音楽イベントに限ったことではないと気づき

もし自分がいつか場所をつくるなら

「アーティストに損にならない、アート、音楽事業をマネタイズできる場所にする！」

決めていました。

3.現役アーティストがつくるアーティストのための場所

話が少し逸れてしまいましたが、音楽、アート、飲食、これらを一度に開催できることによって、アーティストへの負担が減ることが当店の強みです。

イベントを負担なく開催できることで、定期的にこの場所でアートを発信していただけたら…同じアーティストとしてとても幸せに思います。

それぞれのイベントのテーマやご予算に寄り添い、お店側も場所を貸すだけではなく魅せ方や営業プランなどご提案させて頂きます。

今回は

自己資金＋融資制度

で行っています。

正真正銘一人で始めた、

約3000万円かけた一大プロジェクトです。

当初の予算より費用が増えましたが、人生で何度もできない挑戦なので、妥協せずに良いものを作りたくて、今回Makuakeに挑戦することに決めました。

私は人生でこれだけ大きなチャレンジをすることに今、心からワクワクしています！

どんな人が集まって、どんなコミュニケーションが行われ、どんなアーティストと出会えるのか。

必ず素敵な空間をお届けします。

是非、お力を貸して頂きましたら嬉しいです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社Haromonyst　

森川華子