わたしたちもゆうぐであそびたい！日本初の公園内保育園に遊具を！

はじめまして、NPO法人中山街づくりセンター理事の曳地と申します。わたしたちは青葉区中山地域の課題を解決し、子どもからお年寄りまで誰もが住みやすい街にすべく地域一体となって街づくりを進めています。現在、待機児童解消の受け皿拡大のモデルケースとなる都市公園内保育園2017年4月の開園を目指して整備を進めているところです。まずはどのような保育園なのかご紹介します。

全国初！保育園を都市公園内に設置！

わたしたちは国家戦略特区の特例措置(※)を活用し、青葉区中山の都市公園内に民設民営の保育所設置を進めています。都市公園を利用した保育園の設置は、東京の3区と並び全国初の取り組みです！新聞やテレビニュースでも大きく取り上げられています。

※都市公園では通常、遊具やベンチなどの公園本来の機能に関わる施設以外は設置が制限されるが、特区では保育園の外観や面積が条件を満たせば設置できる。

保育園の新設には用地取得が壁となる場合が多いのですが、今回の中山のように規制緩和を活用して公園内に設置することができれば、受け皿拡大へ有効な手段になると全国的にも期待されており、まさに今後の待機児童対策のモデルケースとなります。

中山とびのこ保育園が開園すれば、「中山地区における地域のコミュニティ活性化」「待機児童の減少」「公園の安心・安全の向上」など地域にとって非常に良い影響が起こると期待されています。待機児童の多さや地域の衰退に悩んでいるのは何も中山だけではありません。この取り組みは、仙台市はもちろんのこと、全国各地を救うひとつのきっかけになるかもしれません！

〇施設

　鉄骨2階建て

　延床面積 約900㎡〔１階床面積 約４70㎡ ２階床面積 約４30 ㎡〕

　定員　90名

公園内保育園という特色を活かし、ふれあいあそびや自然を感じる中での保育を行い、地域の皆さんとのコミュニケーション、地域のお年寄りとの交流などを通して子どもたちの心を育てる「心育(ここいく)」にも力を入れた保育園にしたいと思っています。

このように、2017年4月開園に向けて順調に準備を進めているところですが、一つ整備できていないことが・・・

「保育園なのに園児が遊べる遊具がない」

実は保育園の敷地内には園児があそべる大きさの遊具が無いのです。隣接した公園内には元々設置してあった遊具がありますが、それは小学生以上を対象にした遊具であり小さな園児は使うことができません。例えるなら、小学校の遊具で園児を遊ばせるようなものです。具体的な課題は・・・

　・小学生以上向けの遊具のため、園児が遊ぶには危険が伴う

公園に設置してあるブランコは、園児の足では地面に着きません。ブランコがあるのに使えない・・・この矛盾を解消したいです。また、滑り台は大人でも怖いほどの高さがあり、園児が遊ぶにはとても危険です。保育園児の身の丈に合った大きさの遊具を使わなければ、大きな事故に発展してしまうこともあると思います。子どもの遊びに危険はつきもの！でもわざわざサイズが合わず危険とわかっているもので遊ばせることは良いのでしょうか？

・遊具の老朽化

ブランコや滑り台は一部さびも目立ち、かなり長い期間雨風にさらされ続けてきたことがわかります。地域の方にとっては思い出の遊具として親しみを持たれている一方で、老朽化による整備不足の不安もあります。遊具の経年劣化による事故は大きな事故になりがちで、特に保育園児の年齢からすると命にかかわる事故につながりかねません。

・種類の少なさ

公園の遊具はブランコと滑り台の2種類だけ。これでは子どもたちの遊びも限定的になってしまいます。子どもたちにはもっともっといろんな遊びをしてもらって、その経験からたくさんのことを学んでほしいと思っています。また、遊具が少ないということはそれだけたくさんの子どもたちが集中してしまうということにもなります。遊びたいのに遊べない…保育園なんてつまらない！なんて思いを子どもに持ってほしくありません。

・一般の利用者との関係

小学生や中学生も公園を利用し遊具の利用だけでなく、ボール遊びも頻繁に行われています。 小学生中学生が先にいて遊ぶことができなかったり、ボール等が飛んできて保育園児に当たってしまったりすることもあるかもしれません。それでは一般の利用者にとっても保育園児がいることで気をつかってしまい、公園を利用しづらいと感じてしまうかもしれません。地域とのふれあいを大事にした公園内保育園として願いを込めて準備を進めています。わたしは公園を利用する人すべてに楽しく利用してほしいと思っています。

こうした理由から保育園には園児専用の遊具が必要です！

皆さんのご支援をお願いします！

保育園設置の経緯 

中山地域の取り組み

私たちの住む青葉区中山地域は、昭和30年代後半から40年代前半に造成された住宅地で、一時は小学校も中学校も教室が足りずプレハブ校舎で凌ぎながら授業が行われるほど街中に子どもたちの元気な声が響いていました。

 しかしながら、団塊の世代の子どもたちが成長するとともに街の状況も大きく変化し、若い世代の住民が減り、高齢者の割合が大きくなり、10年前に比べて80歳以上の人は約2倍に増加しているなど少子高齢化の波は中山地域にも押し寄せてきています。

そこで、子どもから高齢者まで各世代がバランスよく共生し、子どもたちの声を再び街に戻したいという思いから、現状の地域課題を解決し新たな街づくりを進めるため、商店街を中心に3つの目標をまとめました。

　1. 空き家を活用して若い世代の地域内空き家ゼロの街づくり

　2. 共働きの若者夫婦が安心して安全に子育てできる街づくり

　3. 高齢者が安心して自分のふるさとを終の棲家として暮らせる街づくり

この構想の実現に向けて街づくりの専門委員会を設置し、4つのプロジェクトチームを設けました。

　・中山地域空き家のない街プロジェクト

　・中山地域いきいき老後プロジェクト

　・中山地域助け合いプロジェクト

　・中山地域子ども子育てプロジェクト

　地域の町内会、商店街のほか各方面の専門家にもご協力いただいています。

街づくりの第一歩として

 構想で掲げた街づくりの3つの柱を具体的な事業として進めていくための第一歩として、保育園を立ち上げ「共働きの若者夫婦が安心して安全に子育てできる街づくり」を進めています。

保育園完成パース図

工事中の様子

地鎮祭の様子

子どもの成長にとって、遊具は大切なもの

子どもは遊びを通して様々なことを経験し、心身を発達させていきます。健康的な体の育成や意欲的な心の育成、まわりと協調する社会性などを育むのです。そのためには遊びのきっかけや刺激を与えてくれる遊具はやはり大事な存在です。

ぜひ皆さんのご支援で、たくさんの園児の遊ぶ声が響く街づくりが進めることができたら嬉しいです。そして一人でも多くの方々にこのプロジェクトに関わっていただき、一緒に仙台から全国へ街づくりのモデルを発信していきたいと思います！ご協力お願いいたします。

Makuakeを通して、あなたも全国が注目する一大プロジェクトメンバーになりませんか？

今後の予定

　　主な事業

　　・空き家の所有者と居住希望者とのマッチング、リノベーション

　　・地域内の高齢者など弱者の方たちの家事や買い物、通院などのお手伝いをする

  　  活動

　　・高齢者の介護サービス事業

　　・子ども食堂や寺子屋(低所得者家庭の子どもの学習支援)、子育てママのカフェ

　　　などの運営　など

　　関連施設整備

　　・高齢者グループホーム

　　・サービス付き高齢者住宅

　　・特別養護老人ホームの整備　など

資金の使い道

・遊具購入費用  800,000円

・遊具設置費用  200,000円

        　　　 　計  1,000,000円