奏で合う自然科学と染織工芸。

鉄と銅の媒染により、柿渋の抗菌、抗ウイルス効果をさらに高めたのが「柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク」です。

新型ウイルスの発生時などに起こるのが、使い捨てマスクの品不足です。

特需による買い占めや価格高騰により、入手困難な状況に悩まされたことがある方も少なくないのではないでしょうか？

そんな緊急時に役立つのが、洗って何度も使える「柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク」です。

マスクの需要が拡大している今、コンビニやドラッグストアでは「ウイルス99%カット」などとうたった商品が並んでいます。

世の中にマスクは数多くありますが、ほぼすべてがウイルスの侵入（飛沫感染）を防ぐことが目的なので、マスクの表面に付着したウイルスが手などにつき、鼻や口、目から感染（接触感染）してしまうリスクが生じます。

実際、できるだけ感染リスクを減らすために「診療日は1日20枚以上、休日も１日４枚以上マスクを使う」医師（※１）もいます。

そこで紹介したいのが、マスクの表面に付着したウイルスへの対策も考慮した「柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク」。

人にも環境にもやさしい天然繊維（シルクと綿、柿渋）だけを素材に使用した、心地よい「柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク」の魅力をご紹介します。

柿渋とは、渋柿の果汁を１年以上寝かせて発酵させた液体で、柿タンニン（ポリフェノールの一種）が豊富に含まれています。

古くから高血圧や火傷に効く民間薬として用いられてきた歴史があり、現在では、抗ウイルス効果がある商品などに使用されています。

また、ニオイ成分の吸着による消臭や環境汚染物質・ホルムアルデヒド等の吸着、無害化といった効果が期待できることから、日常のさまざまな場面で有効活用されています。

生地の染色に使用している柿渋が、抗菌・抗ウイルス（ウイルスの残存率を低下させる）効果を発揮します。

2019年12月にテレビの教養番組で取り上げられ、話題になった柿タンニン。

広島大学大学院の研究では「柿タンニンには、強力な抗ウイルス作用がある」（※２）と実証されています。

使用している柿渋は、京都山城地方で収穫された「天王柿」から搾取。

「天王柿」は、渋柿の中で、もっとも柿タンニンが豊富に含まれている品種（※３）だと言われています。

鉄や銅で媒染して柿タンニンを素材にしっかり吸着させることで、マスク表面に付着したウイルスに対し、抗菌・抗ウィルス作用を保持します。

金属錯体による色変化（4倍速）

専門的な話になりますが、柿タンニンが鉄や銅を形成する金属イオンと反応し、強く結合することで、素材に吸着しやすくなるのです。

ウイルスの残存率を調べる検査により、抗ウイルス活性値Mv＝4.1。SEK認証基準（Mv≧3.0 評価：Full Effect）を大きく上回る検証結果が出ました。（※４）

（※ すべての細菌の増殖を抑制するわけではありません）

さらに、新品のマスクと使用したマスク（複数回洗濯後 ※５）、その両方のウイルス残存率を比較したところ、抗ウイルス活性値が変化しないという検証結果も。

「柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク」は、安心してくり返しご使用いただけます。

金属イオンと柿渋の化学反応が生み出す独特の色味や風合いも、マスクの品格を高めるのに一役買っています。

耳が痛い、息がしづらいといった理由で、マスクを着用していること自体に不快感を感じてしまっては、せっかくの効果も台無しです。

だからこそ、こだわったのが使用感。

やわらかい抗菌ゴムにより耳が痛くなりにくいだけでなく、顔にフィットする立体構造により、隙間からのウイルスの侵入が軽減されます。

口まわりのマチにより息のしやすさも◎。長時間つけていても、不快感を感じにくいところが特長です。

人にも環境にもやさしい天然繊維（シルクと綿、柿渋）だけでマスクを作ったのは、常に肌に触れるものだから。

通気性のよい内側の三重ガーゼがマスク内の蒸れを防ぎ、吸水性、放湿性にすぐれた外側のシルクが“自然の温度調節機能”を果たしてくれるおかげで、口まわりが快適に保たれます。

柿渋染めの多くは、手軽な浸染（柿渋の液に漬けて染色する方法）で行われています。しかし、それでは耐久性や発色のよさ、シルクの風合いが損なわれてしまうというデメリットが。

引染（染料液を刷毛で均一に塗って染色する方法）を採用したのは、「ほんまもん」を作りたいという作家としての矜持ゆえ。手間や時間はかかっても、見栄えと品質を兼ね備えたものを作りたかったのです。

しかし、知り合いの職人も先月廃業するなど、効率性や合理性が重んじられる今の時代にそぐわない引染は、継続するのが難しいという実状があります。

このマスクの生地は、前処理（湯通し、揮発水洗）をした後、地入れ、４度の染色、金属の媒染、色止め、乾燥、蒸しといくつもの工程を経て、ようやく染め上がります。

そのため、浸染のような大量生産は難しく、月に数反しか生産できません。「ほんまもん」の工芸品を作るためにはやむを得ないのです。

私が呉服づくりを始めたのは、呉服市場が好調だった1980年代前半。

ありとあらゆる色が揃った化学染料を使い、見栄えのよいきれいな呉服を作っていました。

しかし、呉服の需要が減少の一途をたどるなか、新機軸を見つけなければならないという危機感から、柿渋染めを始めたのが2000年頃のことです。

「（こんな華やかな着物は）どこに来ていくの？」という年配のお客様の声を聞き、商品と市場ニーズがかけ離れていると実感したことも、その選択を後押ししました。

そこで取り組んだのが、柿渋に携わる方々から「肌にやさしい」と聞いていた柿渋での染色です。

呉服を販売するかたわら、簡易的な柿渋染めの靴下や手袋をプレゼントしていたお客様から喜びの声をいただくなかで、柿渋のポテンシャルを確信したのです。

しかし、私の前には茨の道が待っていました。

柿渋染めの呉服は前例がないので、師匠もいませんし、手引きもありません。まったくの独学だったため、うまくいかない（商品として売れるものができない）日々が続いたのです。

研究者の方などにも相談しながら、思いつく限りの方法を試し、数え切れないほどの失敗を重ねた末に見つけ出せたのが今のやり方。

私をサポートしてくれている妻も、「（トラブルばかり起きる）柿渋は大嫌い」と何度も口にするほど悪戦苦闘しましたが、途中で投げ出そうと考えたことはありません。

人生も折り返し地点を過ぎていましたし、柿渋のよさを皆さんにも体感してほしいという思いが何よりも勝っていたからです。

柿渋に限らず、暮らしに役立つ「昔の人の知恵」は、その効果を実感した「顔が見える」人からの伝承、口コミによって現代に伝えられてきました。

しかし、コミュニケーションのあり方が劇的に変わった今、インターネット上の「顔が見えない」人とやりとりする機会が増えています。

そんな時代に適した伝え方として選んだのが、「クラウドファンディングに挑戦する」ことなのです。

□□商品仕様

商品名：マスク（柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク）
枚数：１枚
サイズ：男女兼用

対象：かぜ、花粉、ホコリ等
材質：シルク、綿、柿渋（本体・フィルター部）
カラー：銅（Cu）、鉄（Fe）
製造国：日本

１つ１つ手作業で制作しているため、色や形に若干の違いがある場合がございますのでご了承ください。

【お手入れ】

・洗濯しても抗菌・抗ウイルス効果は落ちづらいので、くり返しご使用いただけます。
・熱で分解されないので、乾燥機などをご使用いただいても効果は維持します。
・ヒモが緩んできた際には、ご自身で調整、交換していただけます。

【使用上の注意】

・自らの意思により本品を着脱することができない場合、使用しないでください。
・乳幼児の手の届かない所に保管してください。
・皮フに異常が現れた場合はただちに使用を中止してください。
・マスクを着用中、臭いで気分が悪くなった場合には使用を中止してください。
・高温多湿な場所、直射日光の当たる場所での保管は避けてください。
・酸性及びアルカリ性の洗剤液で洗浄すると、劣化する原因となりますのでご注意ください。
・個人差により、眼鏡がくもることがあります。
・金属に対してアレルギー症状のある方、またはアレルギーが疑われる方は使用しないでください。
・熱にも強いため乾燥機の使用も可能ですが、若干縮む場合がございます。
・マスクは感染（侵入）を完全に防ぐものではありません。

□□リターン一覧

１、【特割】18％OFF 柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク（鉄）1枚

２、【特割】18％OFF 柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク（銅）1枚

３、【早割】25％OFF 柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク（鉄）2枚入り

４、【早割】25％OFF 柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク（銅）2枚入り

５、【特割】20％OFF 柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク（鉄）2枚入り

６、【特割】20％OFF 柿渋染 抗菌 徳ちゃんマスク（銅）2枚入り

□□プロフィール

染織工芸作家：徳右衛門

1951年、京都府生まれ。1974年、呉服業界に入り、主に呉服の仕入れ販売に携わる。その後、悉皆（呉服のトータルコーディネーター）業を経て、1982年に呉服づくりを開始。呉服の需要が減った2000年頃より柿渋染めを手がけている。近年は、五本指靴下や手袋、マスクなど、柿渋の魅力を生かす新たなものづくりにも取り組んでいる。

半ば趣味として作ってきた柿渋染めの五本指靴下は、水虫などの足の問題に悩んでいる方から「愛用している」と好評です。

また、かゆいところを掻いて皮膚トラブルを悪化させてしまう赤ちゃんのための柿渋染め手袋も、使用後の変化を実感した人から喜ばれています。

柿渋を使った商品が人の役に立つことを体験的に感じてきた身として、柿渋の魅力をもっと多くの人に知ってほしいと願っています。

応援、よろしくお願いします！

【参考・引用元】

※１医師はマスク1日20枚 インフルエンザ対策に有効な理由とは？

※２ 柿渋の強力な抗ウイルス作用を証明（広島大学大学院）

※３ 近畿農政局

※４ 試験機関：一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター
試験方法：JIS 1922「繊維製品の抗ウイルス性試験方法」

※５ 65日間の使用中に、洗濯を7回し、熱湯に2分間×5回つけました