数人の匠しかつくれない、希少なタンブラー

漆磨〈月袷〉は、日本でも数人しか担えない技の結晶。燕三条の精密加工で形を整え、中空二重構造で結露しにくく保温性を備えた器に、箔職人が五彩の箔を貼り、漆職人が幾度も塗り重ねます。鮮やかでありながら和の趣を宿す唯一無二の逸品です。このプロダクトは、職人の手で少しずつ生み出されるため、数を多くつくることはできません。 だからこそ、一つひとつがかけがえのない存在となります。

切り回しの技で生まれる唯一無二の美

箔を重ねるのは熟練職人による切り回しの技。

光を受けるたびに奥行きを帯び、同じ模様は二つとない、伝統と創意が融合した表情を生み出します。

その優美さを極限まで引き出すために、山中塗の伝統的な拭き漆を施し、箔の風合いをできるだけ残すことで、鮮やかでありながらも月明かりのように静謐な輝きが宿ります。

燕三条の匠技：鏡面仕上げと中空二重構造

タンブラーの内側には燕三条の匠による鏡面仕上げを施しました。

さらに中空二重構造を採用しており、結露しにくく保温効果も高い設計です。

覗き込めば小宇宙が映るかのような美しさと、滑らかで清潔な手触り。

ステンレス研磨の高い技術を駆使し、日常で使える「作品」としての存在感を放ちます。

伝統を未来へ――挑戦が新たな道をひらく

「月袷」は、ニューヨークと台湾の展示会で実験的なプロダクトとして発表され、来場者やバイヤーから「伝統と革新が融合した唯一無二の美」と称賛されました。国境を越えて多くの人々の心をとらえたことは、私たちに大きな自信と、そして未来への期待を与えてくれました。

しかし、日本の工芸はいま、継承の難しさという現実に直面しています。

山中塗に伝わる「切回し」の技は、繊細な感覚と数年に及ぶ鍛錬を要する高度な技法。現在、産地全体でもわずかな職人しか残っておらず、まさに消えゆく危機に瀕しています。燕三条の金属加工もまた、鏡面仕上げのような熟練を要する技術を担える人が少なくなりつつあります。

けれども、だからこそ挑戦する価値がある。

受け継がれてきた手仕事に新しい発想を重ねることで、伝統は単なる「守り」から「未来へ広がる可能性」へと変わります。燕三条の匠技による中空二重構造と鏡面仕上げ、そして山中塗の切回しによる雅やかな彩りが融合した「月袷」は、その象徴です。

このタンブラーを手にするたびに、あなたの暮らしの中にも、工芸の新しい物語が息づいていく。

日本の良さが世界へ羽ばたき、次の世代に受け継がれていく――そんな未来を、私たちは本気で思い描いています。

どうか、この挑戦を応援してください。

伝統を守るだけでなく、新しい美を共に育てていく仲間になっていただけたら嬉しいです。

希少な職人技と共に楽しむ、ひととき

今、あなたの手に届く「月袷」は、まだ市場に出ていない未発売品。

だからこそ、最初に手にする人だけが味わえる特別な体験があります。

お気に入りのウイスキーを注げば、鏡面仕上げの内側に琥珀色が映り込み、一日の締めくくりが格別の時間へ。

熱い珈琲やお茶を淹れれば、中空二重構造が温もりを保ち、ゆったりとしたひとときを演出します。

そして手にした瞬間から、あなたの一客は「世界に二つとない唯一の器」として寄り添い続けます。

伝統と革新が重なり合う新しい日常を、いち早く楽しんでください。

月袷 誕生・開発ストーリー

「月袷」は、日本の伝統工芸、山中塗と燕三条の金属加工技術を結びつける挑戦から生まれました。

私たちアルチザンは、燕のステンレス加工技術と、金澤箔や漆の伝統美を融合させることで、これまでにない表現を追求しました。

制作の工程は、ひとつひとつ職人の手作業で丁寧に進められます。

燕三条の鏡面仕上げ

ステンレスのタンブラー本体を成形した後、まず鏡面仕上げに入ります。

ステンレスは硬く傷も残りやすいため、非常に高度な技術を要します。

職人は荒い研磨材から順に研ぎ、段階的に表面を滑らかにして光沢を増していきます。

微細な力加減や角度の調整を繰り返し、ようやく鏡のように映り込む光沢が完成します。

覗き込むと小宇宙が広がるような透明感は、熟練職人ならではの技の結晶です。

切り回しの技

次に、紅梅・紺藍・萌葱・鬱金・赤金の箔を重ねる「切り回し」の工程に入ります。

切り回しは、箔をひとつひとつ精密にカットし、器の曲面に沿って重ねていく極めて高度な技術です。

わずかな角度の違いで光の反射や模様の表情が変わるため、職人は一枚一枚を慎重に置き、層の厚みや重なりを計算しながら作業します。

箔の層が重なることで、光を受けるたびに奥行きが揺らぎ、まったく同じ模様は二つとない、唯一無二の美しさが生まれます。

この工程には経験と集中力、そして何より技術が求められます。

さらに漆を幾重にも塗り重ね、最後に艶消しで仕上げることで、鮮やかでありながら柔らかに光る独特の表情が完成します。

タンブラーは中空二重構造で、結露しにくく保温効果も高く、日常使いに適した設計です。

こうして、伝統と技術、職人の手仕事と現代の機能性をひとつにした「月袷タンブラー」が完成します。

手に取るたびに、日本の工芸の深みと職人の技が感じられる逸品です。

中空二重構造とは

月袷タンブラーは、中空二重構造（二重断熱構造）で作られています。

これは、内側と外側のステンレスの間に空気の層を設けた仕組みで、伝統工芸品でありながら、日常使いに最適な機能性を備えています。

特徴とメリット

・結露しにくい

冷たい飲み物を注いでも外側に水滴がつきにくく、テーブルを濡らさず快適に使えます。

・保温・保冷効果

温かい飲み物は冷めにくく、冷たい飲み物はぬるくなりにくいため、四季を通じて活躍します。

・手に持っても快適

熱い飲み物を入れても外側は熱くなりにくく、氷を入れても冷たさが手に伝わりにくい仕様です。

・工芸と機能の融合

「美しいが、日常では使いにくい」――そう思われがちな工芸品において、中空二重構造は、美と実用を両立させる工夫です。

燕三条の精緻な金属加工によって実現したこの構造により、月袷タンブラーは繊細な工芸品でありながら、暮らしの中で気軽に楽しめる器となりました。

ロックで使用する場合

桐箱入りなのでギフトにもおすすめです

仕様

Double Wall Tumbler 260 ml

二重構造タンブラー260ml カラー

直径: 90 mm / 3.5in

高さ: 92 mm / 3.6in

重さ: 200 g

容量: 260 ml

素材: 18-8ステンレス,漆

仕様：中空二重構造

Double Wall Tumbler 310 ml

二重構造タンブラー 310ml カラー

直径: 74 mm / 2.9in

高さ: 130 mm / 5.1in

重さ: 257 g

容量: 310 ml

素材: 18-8ステンレス,漆

仕様：中空二重構造

よくある質問

Q食器洗浄機で洗浄できますか？

A食器洗浄機での洗浄は製品を傷付ける恐れがあるためお控えください。

Q中性洗剤で洗って大丈夫ですか？

Aほかの食器と同じように中性洗剤で洗って大丈夫です。

　やわらかいスポンジがおすすめです。

Q衛生的ですか？

Aステンレスは、自ら皮膜を形成して、サビや汚れから身を守ります。

リターンについて

※2026年2月末までにお届け予定。

※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。

※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。

※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。

実行者紹介

伝統と革新をつなぎ、新しい工芸を未来へ

新潟県燕市は、金属加工を地場産業とする町。私は高校卒業後、地元の洋食器工業組合でステンレス輸入に携わる中で、着色技術や伝統工芸の技と出会い、その奥深さに心を奪われました。

「燕の高品質な食器に、日本各地の着色技術が融合したら、どれほど美しいものが生まれるだろう」――その想いから、株式会社アルチザンを設立しました。

しかし、伝統工芸は守り続けるだけではやがて廃れてしまいます。時代や生活様式に合った新しい提案があってこそ、その美しさは次世代へと受け継がれていきます。

私たちアルチザンは、伝統工芸と金属加工技術をつなぐ架け橋として、挑戦を続けています。職人の手でひとつひとつ丁寧に仕上げ、物を大切にする精神を宿した製品を生み出すこと。それが私たちの理念です。

今回発表する『月袷』タンブラーは、その象徴となるプロダクト。

漆と金箔を重ね合わせた独自の美しさを持ち、燕三条の金属加工技術と融合させることで誕生しました。

伝統を未来につなぐ挑戦に、ぜひご共感いただき、応援をお願いできれば幸いです。