10年の挑戦がついに結実。
幻の純血黒豚が生んだ、世界に届けたい日本の熟成生ハム

一枚の生ハムに、10年の挑戦と想いをのせて

はじめまして。株式会社プラチナエイトの盛島です。

私はこれまで、日本各地の“食のつくり手”と向き合い、その魅力をどうすれば世の中に届けられるかを考え、形にしてきました。
その原点となったのは、ある一頭の黒豚との出会いでした。

鹿児島の養豚家・渡辺近男氏。
彼は60年以上ものあいだ交配を一切せず、ただ一系統だけを守り抜いた純血黒豚「渡辺バークシャー」を育て続けてきました。

初めて口にした瞬間、衝撃が走りました。
脂は甘く、舌の上で静かにとろけ、旨みだけを残して消えていく。
「こんな豚が日本にいたのか…」と、心が震えました。

そのとき芽生えた強い願い――
「この特別な黒豚で、日本最高の生ハムをつくりたい」。

日本ではまだほとんどいなかった長期熟成の生ハム職人を探し続け、出会ったのが佐賀県・太良町のシャルキュティエ田嶋、田嶋征光氏です。

ある展示会で、「生ハム作っています」というブースを見つけたものの、そこに生ハムはありませんでした。
聞けば「今、熟成中です。完成は18か月後」。
驚きながらも、彼の口から語られる生ハムへの情熱は揺るぎなく、
「この人となら、きっと本物がつくれる」と確信しました。

しかし、太良町は高温多湿――。
長期熟成には不利な環境の中、挑戦は失敗の連続でした。
それでも諦めず、温度も湿度も天候も、すべてと向き合いながら、少しずつ理想の味に近づけていきました。

そして10年。
ついに完成したのが、**「月乃プロシュット Kuro」**です。

これは、一人の養豚家が守り抜いた希少な純血黒豚と、職人たちの情熱が生み出した、日本にしかない生ハムです。

ブランドは、まだ始まったばかり。
でも、この味は確信を持って言えます。
世界に通用する、日本発の熟成生ハムです。

今回Makuakeに挑戦するのは、この味をいち早く知っていただきたいからです。
私たちの10年の物語を、最初の一口で感じてください。

「月乃プロシュット Kuro」の魅力と特徴

特徴①幻の純血黒豚：稀有な血統「渡辺バークシャー」がもたらす極上の脂

・鹿児島で守られてきた、交配ゼロの純血黒豚

・脂は「白身」と呼ばれるほど透明感があり、口の中でとろける

・甘みと旨みが凝縮し、生ハムにした時の香りと食感は格別

しゃくれた顎に、鼻端が広くぺしゃんこの顔の特徴から"鼻ぺしゃ"と呼ばれています。

特徴②太良町の気候を活かした18ケ月熟成：旨みと香りを凝縮

・有明海と太良岳に囲まれた温暖な気候と適度な湿度

・熟成期間は18か月以上。塩のみで旨味を凝縮

・九州の高温多湿という厳しい環境を克服した熟成技術

「月乃プロシュット」が熟成されるのは、佐賀県の南端・太良町（たらちょう）。
有明海に面したこの町は**日本一の干満差（最大約6m）**を誇る海と、なだらかな傾斜をもつ太良岳に囲まれています。

月の満ち欠けにより生まれる潮の満ち引きや湿度の変化、
季節ごとの空気の移ろいや湿度のリズムを読み取りながら、
自然と調和するように、時間をかけてじっくりと熟成が進められています。

特徴③ 10年の挑戦と金賞職人の手仕事が生む唯一無二の味わい

・熟成を担うのは、国際コンテスト金賞受賞のシャルキュティエ田嶋・田嶋征光氏

・塩味を抑え、日本の食卓に合うまろやかな味わいに仕上げ

・原木ごとに個性を見極め、仕上げまで一つひとつ手作業

「月乃プロシュット Kuro」を手がけるのは、
佐賀県・太良町で長年ハムやソーセージづくりに携わってきた職人・シャルキュティエ田嶋・田嶋征光氏。

その技術は、ドイツで開催された国際食肉加工コンテストでゴールドメダルを受賞するなど、世界からも高い評価を受けています。

太良町の自然の恵み × 職人の技 × 時間。

太良町は本来、高温多湿で生ハムの長期熟成には向かない土地。
しかしこの地で、10年以上にわたる試行錯誤と独自の技術開発を重ね、
ついにこの環境での長期熟成を実現しました。

塩味を抑え、日本人の繊細な味覚にも合うようにまろやかに。
仕上げはすべて手作業。素材の状態にあわせて、カットや脂の扱いまで細かく調整しながら、丁寧な“仕事”が施されています。

太良町の自然の恵み × 職人の技 × 時間。
そのすべてが融合してはじめて生まれる、深くやさしい味わい。
「月乃プロシュット」は、“日本だからこそ実現した”生ハムの新しいかたちです。

製造工程（長期熟成　18ヶ月）

「月乃プロシュット Kuro」は、渡辺バークシャー純粋黒豚のもも肉に、
塩だけを使って丁寧に仕上げた、長期熟成18ヶ月の国産生ハムです。

素材のポテンシャルを最大限に引き出すために、すべての工程において、職人の手作業と時間が惜しみなく注がれています。

１成形と血抜き｜味を左右する、最初の大切な工程

骨付きのもも肉から「真骨（尾てい骨）」をていねいに抜き取り、余分な脂を削ぎ、整えます。その後、生ハムづくりで最も重要とされる“血抜き”をします。

血が残ってしまうと、生臭さやえぐみの原因に。
そのため、血管に沿ってじっくりと残留血液を押し出し、クリーンな肉質へと整えていきます。　

２塩蔵｜塩と菌の力で、旨みを閉じ込める

次に、ミネラル豊富な塩を使用して、肉に塩をなじませていきます。
これは単に味付けをするのではなく、水分を抜き、腐敗菌を抑えながら乳酸菌や熟成菌を活性化させるための大切な工程です。

３乾燥｜気候を操る、職人の熟成コントロール

温度・湿度を管理しながら、約6ヶ月かけてじっくり乾燥と熟成を進めます。

・前半3〜4ヶ月：低温（4℃以下）・高湿度（70〜80％）で塩分を安定させ、熟成に備えます。

・後半：7℃・70〜80％の環境で、表面をゆっくり乾燥。中に向かって熟成を深めていきます。

まるで「気候を読む職人の五感」が味をつくっていく工程です。

４熟成｜“脂肪塗布”で、ゆるやかな深みへ

乾燥が進んだ原木には、スペインの「マンテカ」やイタリア・パルマの「スーニャトゥーラ」と同様、**ラードを塗る“脂肪塗布”**を行います。
これにより肉の表面の乾燥を抑え、内部の熟成がゆるやかに、深く進んでいきます。

５蔵内二次熟成｜世界でも珍しい“ウェットエイジング”

十分に熟成された生ハム原木は、丸ごと真空処理を施し、さらに**“ウェットエイジング”**へ。空気に触れず酸化を最小限に抑えながら、内部で旨みが熟成を続けます。

この方法により、表面の劣化が少なく、可食部（歩留まり）も高品質のままキープされます。
トータルで18ヶ月以上の時間をかけ、ついに「月乃プロシュット Kuro」が完成します。

至福の一枚が、食卓を劇的に変える

「月乃プロシュット Kuro」が紡ぐ、特別なひととき

ただ味わうだけでは終わらない――。
芳醇な香り、上品な旨み、そして口の中で静かにとろける極上の脂。
ひと口で、合わせる食材やお酒までも引き立て、日常の一皿を格別なごちそうへと変えてしまいます。

湯気の立つ炊き立てご飯にのせる瞬間。
休日の昼下がり、家族と囲む団らん。
友人を招いたホームパーティーや、特別な日のディナー。
そして、ひとり時間を贅沢に過ごす夜にも――。
あらゆるシーンで「月乃プロシュット Kuro」は、忘れられない味の記憶を届けます。

五感で楽しむ、贅沢体験

・口に含んだ瞬間、舌の上でとろける至福の食感

・噛むたびに広がる、甘みと深い旨み

・見た目、香り、味わいで食卓を特別に彩る存在感

【日常の極上体験】炊き立てご飯 × 月乃プロシュット Kuro

湯気の立つ白いご飯に、薄くスライスした月乃プロシュットをそっとのせる――。
熱で脂がじんわりと溶け出し、甘みと旨みがふわっと立ちのぼります。
一口頬張れば、ご飯の粒立ちと生ハムのとろける食感が一体となり、思わず目を閉じたくなる幸福感。
忙しい日常の中でも、一枚の生ハムが食卓を特別な時間に変えてくれます。

【至福のペアリング】日本酒 × 月乃プロシュット Kuro

芳醇な香りをまとった月乃プロシュットは、一本の原木から生まれる部位ごとの味わいが魅力。
赤身と脂のバランスが絶妙な部位、脂がとろけるような部位――その個性は一枚ごとに異なり、食べ進めるほどに新しい発見があります。

そこに合わせるのは、澄んだ旨みを持つ日本酒。
米のふくよかな甘みと生ハムの熟成香が重なり合い、部位ごとの表情がより際立ちます。
この贅沢なハーモニーは、まさに大人のご褒美。
グラスを傾けながら、部位ごとの奥深い旨みと日本酒の余韻をゆっくりとお楽しみください。

美味しんぼ紹介
黒豚復活に人生をかけた養豚家・渡辺近男

©雁屋哲・花咲アキラ／小学館

国民的グルメ漫画『美味しんぼ』にも登場

プロが認めた“本物の味”を追求し続けた男

養豚家・渡辺近男氏の名前は、食通にとってはすでに伝説的な存在です。
その証のひとつが、**国民的人気グルメ漫画『美味しんぼ』（原作・雁屋哲／作画・花咲アキラ）**への登場。

黒豚をテーマにした回にて、渡辺氏の育てる純血黒豚「渡辺バークシャー」が紹介され、そのこだわりや品質の高さが、作中で大きく取り上げられました。

作中のキャラクターたちも、その脂の甘みや肉の旨みに驚き、
「これが本当の黒豚の味か」と唸るほど。

“本当においしいもの”を追い求める『美味しんぼ』の世界観においても、
渡辺氏の養豚は特別な存在として描かれているのです。

世代や業界を超えて語り継がれてきたその功績は、まさに“本物の味”を守り抜いた証です。

実行者紹介

株式会社プラチナエイト

株式会社プラチナエイトは、代表・盛島英欽が2022年9月、鹿児島渡辺バークシャー牧場の黒豚を専門販売する企業から事業継承を受け設立。創業時から変わらぬ品質と理念を受け継ぎ、全国にお届けしています。

現在、「渡辺バークシャー牧場※」グループは鹿児島県内および隣接県に16の農場を運営。すべての豚に目が行き届く少頭飼育、旨みを引き出す酵母飼料、そして家族経営という環境のもと、一頭一頭大切に育てています。

「鼻ぺしゃ純粋黒豚（WB）」は、そのきめ細やかな肉質と甘みのある脂で、多くのお客様にご愛顧いただいています。
私たちは、この特別な黒豚を最高の状態で全国の食卓へお届けすることを使命としています。

※鹿児島渡辺バークシャー牧場は株式会社鹿児島渡辺バークシャー牧場の登録商標です

盛島英欽（代表）
「渡辺近男氏の想いを、生ハムという形で未来に残したい」

2021年に渡辺近男氏が他界される際、
「この血統を、次の世代に、世界に伝えていってほしい」と、その想いを私たちに託してくれました。

しかし、この貴重な豚の価値は、まだ多くの人に知られていません。
さらに、黒豚の飼育は手間もコストもかかり、後継者不足によって、その血統は消滅の危機に直面していました。

この豚の素晴らしさを「誰かに伝えたい」「守りたい」と心から思ったときに、
最もその魅力を引き出せるかたちとは何か――。

たどり着いたのが、国産の“本物の生ハム”でした。
時間をかけ、塩だけでじっくり熟成させ、素材の旨みを最大限に引き出す。
これまで輸入品が中心だった生ハムの世界に、日本発の新しい価値を届ける挑戦が始まったのです。

そして10年の歳月と職人の努力によって、ついに完成したのが「月乃プロシュット Kuro」。

ひと口食べれば、脂が人肌でとろけ、塩味はやさしく、噛むほどに深い余韻が広がります。

応援してくださる皆さまには、
「まだ誰も知らない最高の生ハム体験」と、
「失われかけた日本の食材の未来を支える喜び」の両方を感じていただけるはずです。

この生ハムが、食卓にちいさな感動をもたらし、
そして誰かに語りたくなる「物語」になりますように。

どうぞ、応援をよろしくお願いいたします。

シャルキュティエ田嶋　田嶋征光（生ハム職人）
「失敗も含めた10年の経験が、この味を生みました」

（有）田嶋畜産 シャルキュティエ田嶋は、佐賀県の南端,長崎県との県境に位置し、西に多良岳連山、東に有明海を臨む太良町で長年国産豚肉の卸売業を営んでおり、豚肉の抜骨整形からハム・ソーセージの加工までを一環体制で行っている正真正銘のお肉屋さんが作るハム・ソーセージ工房です。

経験で培った肉に対する確かな眼が素材の「質」への思い入れです。お客様が安心してお召し上がりいただける様、保存料、合成着色料は一切使用しておりません。

自然豊かなこの町で、肉の職人が一品一品手にとって確かめ、丹精込めてこつこつと生ハム作りに励んでおります。

渡辺近男（養豚家）
「命あるものに愛情をかける──それが最高の品質を生む」

養豚家・渡辺近男（1936–2021）

“奇跡の黒豚”と称される「渡辺バークシャー」。
その原点にいるのが、鹿児島県枕崎市出身の養豚家・渡辺近男氏です。

1971年、渡辺氏はヨーロッパの養豚視察を通して、
「豚に愛情を注ぎ、ストレスを与えず育てることこそが、本当の品質につながる」
という思想に深く感銘を受けます。

帰国後、日本の風土を活かした“有畜農業”を目指して、翌1972年に牧場の原型を立ち上げ。
交配を繰り返すことなく、一系統のみの血統を守り抜くという、当時としては異例の育種方針を貫きました。

コスト優先の時代に逆行するかのような挑戦。
それでも彼は、「本当に美味しい黒豚をつくりたい」という信念を曲げることはありませんでした。

その姿勢が注目を集め、NHK「鹿児島黒豚復活」でも取り上げられ、多くの共感と支持を得ることに。
1984年には、全日本豚共進会で名誉賞を受賞。
“世界に誇れる黒豚”を目指し、ひたむきに歩み続けたその人生は、今も多くの人の心に刻まれています。

商品の詳細

「月乃プロシュット Kuro」原木１本　

容量：生ハム原木 7～8kg ※個体差があります

原材料：渡辺バークシャー純粋黒豚の骨つきモモ、塩 特定原材料　不使用

賞味期限：冷蔵で1年

アレルギー品目：特定原材料8品目は使用していません

えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生（ピーナッツ）・くるみ

生ハムスライスパック　30g

原材料：渡辺バークシャー純粋黒豚モモ、　塩 特定原材料　不使用

賞味期限：製造より冷凍で6ヶ月　　

アレルギー品目：特定原材料8品目は使用していません

えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生（ピーナッツ）・くるみ

スケジュール

返礼品のお届けは2025年11月〜2026年1月を予定しています。　

応援コメント

「旨焼もぐり」とは

旨焼きもぐり　2007年に広尾の天現寺にて創業　豚肉専門の焼肉店。　

港区南麻布、天現寺交差点近く。赤いファサードが目印。

鹿児島の渡辺バークシャー純粋黒豚を中心に芝浦直送のホルモンなど選び抜いたこだわりの豚肉をいろんな食べ方で提供しています。　　　　　　　　　　　　　　　　渡辺バークシャー純粋黒豚のあらゆる部位を焼きで食べることが出来るほか熟練スタッフが焼く豚のシャトーブリアンなど豚肉の新しい世界を見せてくれる楽しいお店です。