ポッと生まれた、ゆっくり出来るひと時。
過ごし方は色々あると思いますが「美味しいお酒」や「美味しい珈琲」を友に、寛いでみるのは如何でしょう。

斑唐津のぐい呑は、その口当たりの良さ、手取りの良さ、そして何より注がれた酒に艶を与えて美味しく呑めることから、「備前の徳利、唐津のぐい呑」と言われ珍重されてきました。

酒を口に運ぶとき、注がれた酒に目が行きます。そこで酒と共に視界に入ってくるのがぐい呑の「見込」です。斑唐津ぐい呑の見込には、虹色を見せるものや真珠色に輝くもの、幽玄な世界を感じさせるものなど、様々な世界が広がっています。

この秋のプロジェクトで伝統的な斑唐津の美しさや暖かさなどを感じ、手に取って頂いた時には永続的な美しさを楽しんで頂ければと思います。

-酒器-

斑唐津ぐい呑

サイズ：6.5×6.5×ｈ5cm 108ｇ 60ml
幽玄で、且つスタイリッシュな斑唐津ぐい呑です。
掌にすっぽり収まるサイズ感で陶肌の滑らかさと土ものの温かさが伝わってきます。
見込には真珠色の輝きを見ることができます。

斑唐津彫ぐい呑

サイズ：6.7×6.7×ｈ5.2cm 120ｇ 70ml
桃山時代の茶碗にもある彫唐津をぐい呑で再現したとてもレアな一品です。
ぐい呑の厚さで彫を入れる技術はとても難しく、ましてや斑唐津。
お使いいただく内に｢彫の周辺部分に青色の斑がでてくるのでは｣と期待のぐい呑です。

斑唐津猪口 三客

サイズ：4.5×4.5×ｈ4.2cm 63ｇ 20ml
少し寒くなってきた晩秋には熱燗でも。土味の効いた、掌の中で弄べそうなコロンとした猪口、掻くように削り出されている高台も愛嬌があります。テキーラなどのショットグラスにも如何でしょうか。

斑唐津徳利

サイズ：8.5×8.5×ｈ12.2cm 245ｇ 200ml
粗い砂目の土味が乳白色の釉の下から覗くらっきょう型の徳利、座りも安定しています。水分を含むと口縁の青い斑が鮮明になります。土色のみえる無釉部には自然釉がしみだし高温で焼締まった力強さが感じられます。

-珈琲碗-

斑唐津珈琲碗

サイズ：8.2×10.5×ｈ6.5cm 160ｇ 110ml
少し紫がかった乳白色の釉色で爽やかな感じの珈琲碗です。角の無い手は滑らかな感触で温かみあり軽い持ち心地。釉が薄くなった口縁は薄紫色をしており、育ちが楽しみです。

斑唐津デミタスカップ＆ソーサ

カップサイズ：7.0×9.0×ｈ5.0cm 100ｇ 60ml
ソーササイズ：10.5×10.5×ｈ1.3cm 182ｇ
香り豊かな珈琲を堪能できそうな口径。小さくて丸みのある形が可愛いカップです。ソーサには釉の濃淡があり、カップを置く位置で違った景色を楽しめます。また単独でチョコレートをのせたり、和菓子をのせたり、醤油さしの受け皿にしたりと多様な使い方ができてとても便利なお皿です。

-茶碗-

斑唐津茶碗

サイズ：12.7×12.7×ｈ7.0cm 304ｇ
浅めでボディラインの柔らかなカーブと見込の穏やかな世界に和らぎを覚える形。口縁と胴回りの半分以上に珍しい薄紫色の釉色が出ています。土見の際の金色にも見える珊瑚林の様な景色はとてもスピリチュアル。優しさと生きる力の様なものを感じさせてくれます。

唐津窯変茶碗

サイズ：13.8×14.2×ｈ7.3cm 305ｇ
枇杷色をした小井戸形の茶碗、唐津焼の分類としては透明釉をかけた無地唐津になります。胴部の中央より口縁に向かって直線的に広がる形、少し高めの竹の節高台、三日月高台と唐津茶碗の見所を兼ね備えています。口の造りは簡潔で乱れなくそして優しい。寛ぎながら愛でながらも背筋が伸びてくるような感じがします。

「土」 唐津岸岳周辺の原土

斑唐津には、ガラスの原料となる珪石を多く含む砂岩質の原土が用いられます。
高温焼成によりガラス成分が溶けて硬く焼締まり、クリスタルな輝きを帯びてきます。

「釉」 釉薬原料の餅藁灰

斑唐津の釉薬原料となる餅藁は自らの手で燃やし、数カ月かけて上記の様な黒い灰に仕上げます。更に餅藁灰・土灰・長石を混ぜ合わせ、幾つかの工程を経て釉薬が出来上がります。

「焼」 割竹式登り窯での焼成

岸岳周辺の土・藁灰釉の特性を活かす窯焚きです。火の勢いが強い、天井が一直線の割竹式登り窯で24時間ほどかけて焼き上げます。耐火度の高い土と釉、1400度に迫る高温焼成より丈夫で美しく、手触りも滑らかな斑唐津が誕生します。

「造」 轆轤形成

作り手の腕の見せ所は口造りと高台。
爽やかさを楽しむ切れのある口や芳醇な香りを感じる丸い口などがボディに合わせて瞬時に轆轤の上で引きあがります。
高台は削り出すタイミングで土の良さを出せるかが決まります。湿台（しった）と呼ばれる土の手作りの台に載せ、削りだされる手さばきはよどみなく、実に素早く行われます。
高台は土味を感じ、作り手の技をみる観賞のポイントです。

斑唐津の器手にした時より育ち始め、10年後、20年後、30年後...更に輝きを増します。

上段左の小皿― 35年間使用 取皿・菓子皿・おつまみ入れなどに
上段右の向付― 5年間使用 シチュー・スープ・サラダ・煮物・おでんなどに
下段左の珈琲碗―１年間使用 もっぱらマイカップとして珈琲に
下段右の向付― 5年間使用 上段右向付のアップしたもの

よく見ると透明のガラス質に覆われた下には小さな青い斑、「まんだら」とも言います。

伝統美という言葉があるように、古くから受け継がれてきたものには革新の余地がないほど完成した美しい姿があります。
浜本洋好さんの頑なに守る「昔ながらの陶土」「自然由来の釉薬」「薪を燃料とする登り窯での焼成」「轆轤形成による造」。

その伝統にこそ唐津焼の真髄を見出すことができると信ずる浜本洋好さんの作品には、「自ら探し求めた天然の素材」と「畏敬を払わずにはいれないという炎」が生み出す「美しさ」があると感じます。

陶器は大変吸収性の高いものです。
初めてお使いいただく前に半日程、水に浸してからご使用ください。

お使いになる前に
水洗いする程度で十分です。食洗機をお使いの時は器が乾ききっていますので、再度水に浸してからお使いください。あたため程度のレンジならご使用できますが、オーブンなどは使用しないでください。

お使いいただく時
ご使用の際は、焼物の底のざらつきからテーブルなどを守るため、敷物などをお使いいだだくと安心です。

お使いになった後
できるだけ早く柔らかいスポンジで水洗いをしてください。洗剤は中性洗剤をお勧めします。洗った後は、十分乾かしてからおしまいください。和紙や布をうつわの間に挟むと器を傷つけません。

その他
唐津焼では底を糸底(いとぞこ)と呼び、見どころのひとつですが、底のざらつきが気になるようでしたらサンドペーパーなどで軽くこすってください。
貫入(器表面のヒビ)などについた茶渋などが気になる場合は、薄めた漂白剤に浸けていただくと目立たなくなります。万が一、陶器が水漏れをした時は、米のとぎ汁を2.3日器に入れておくと水漏れが止まることもあります。
器を、誤って割ってしまったり、ヒビが入った場合は金継ぎ(きんつぎ)を施すのも素敵です。ご相談をいただければ金継ぎ承ります。
土ものは使い続けると落ち着いた風合いに器が育っていきますので、どうぞ末永くご愛用ください。

実施期間：2020年10月9日～2020年11月8日
リターン商品お渡し：2020年11月下旬

新商品の開発費用・斑唐津普及・活動費に充当させて頂きます。

【ご挨拶】
株式会社陶晃と申します。私どもは、唐津焼き作成・販売をしております。
特に力をいれている浜本洋好は斑唐津の巨匠といわれており、陶土・釉薬・窯全て自然素材で作り上げています。だからこそ、出来上がるうつわはとても美しく神秘的です。そして昔ながらの割竹式登り窯で長年の経験を駆使し焼き上げています。

なによりも、浜本が「日々の中で使い、使うほど美しくなる斑唐津を見てほしい。｣その思いを皆様にも届けたいと思っております。

【社歴】
2012年1月：Gallery陶晃設立(個人営業にて唐津焼制作・販売を開始)
2013年1月：Gallery陶晃ホームページ作成、通販事業開始
2013年9月：｢詩唐津｣商標登録（登録第5612521号）(陶板や陶器に文字や絵柄を記載し焼き上げるもの)
2015年7月：アウディーリーガロイヤルギャラリーにて展示会開催
2016年7月：四季膳 ほしやにて「りょうりとうつわ」開催
2016年9月：関西イタリアンのカリスマシェフ本窪田雅文の店マジーア・アルチェントロにて斑唐津と当シェフが作るイタリアンとのコラボレーション開催
2017年4月：株式会社陶晃設立
2018年4月：浜本洋好茶碗二十撰開催
2018年 ：珈琲学習会 年8回開催
2020年4月：「斑の美」をMakuakeにて掲載(2020 陶器市にも掲載)

株式会社陶晃

代表取締役 吉里晃一
店主 吉里京
企画・広報 吉里真美子