憧れに手が届く。一世を風靡した40年代ヴィンテージ・ワールドタイムが現代に蘇る。

時計愛好家にとって、希少なヴィンテージは永遠の憧れ。
しかし、コンディションの良い個体は年々姿を消し、仮に出逢えたとしてもオークションで天文学的な金額に…。

『リアル・ヴィンテージには、もはや手が届かない』
そんな諦めにも似た気持ち。

首尾よく本物のヴィンテージを手に入れたとしても、腕に巻いて通勤などできるだろうか... いや、できない！

ぶつけてしまえば価値は半減し、修理費も莫大。
結局は、金庫で鑑賞するだけになってしまう、もどかしさ。

腕時計はその人の趣味趣向を雄弁に物語る。

初対面の相手との緊張をほぐし、会話のきっかけとなるような、特別なストーリーを持つ時計を探し求めている渇望。

そんな時計愛好家たちの夢を形にするため、私たちは「ARC&Co. Modern-Vintage World Traveler Watch」を開発しました 。

2024年、世界最大級のクラウドファンディング「Kickstarter」で先行販売したところ、世界中の目利きから熱狂的な支持を獲得。最終的に58名の支援者様から約320万円ものご支援をいただきました 。

1940年代。
世界が激動の時代を迎える中で「ワールドタイムウォッチ」は誕生しました 。
世界初の機構は1939年に時計職人ルイ・コティによって生み出され、PATEK PHILLIPやAGASSIZといった名門が、そのムーブメントを搭載した傑作を世に送り出した記録が残っています 。
現存数の少ないこれらのヴィンテージは、今や専門オークションハウスで、著名なコレクターたちに億単位の価格で取引されることも少なくありません 。
私たちは、この時計史に残る傑作への深い敬意を、普段使いできる一本に込めたのです 。

前作の31都市名を刻印したモデルは、1940年代のオリジナルモデルに記されていた都市名をほぼ忠実にベゼルに再現。当時はGreenwich Mean Time（通称GMT）と呼ばれる、英国にあるグリニッジ天文台を基準とするグリニッジ標準時しか存在しませんでした。
現在、世界基準とされているのはUTC（Universal Time Coordinated）と呼ばれる協定世界基準で、精度の高い原子時計と天体観測に基づいて決められた時間です。
今回の46都市名を刻印した新モデルはこのUTCを採用し、ビジネスマン、ツーリストにとってより実用的な製品となっています。

世界主要46都市名の時間を一目で確認できるので、海外出張・旅行・国際的なビジネスで大活躍します。

1940年代と現在で最も違っていること。
それは、世界情勢により主要都市の「位置付け」が大きく変わっていることでしょう。特にビジネスにおいて、東アジアや東南アジアの市場はもはや切っても切り離せないほどその重要度は高まっています。
事実、前作をご紹介した際には
どうして世界第2の人口大国であるインドの都市名が一つも入っていないの？
BEIJINGが有るのにSEOULを忘れては困るよ！
そんな声が私たちのもとに届いたのです。
そこで今回モデルでは、前作の31カ所から46カ所に大幅拡充。

「TOKIO」の赤文字に込めた意志

なぜ「TOKYO」ではないのか？
それは、1940年代のスイス製ワールドタイムへの敬意の証 。
当時、ドイツ語やスペイン語などの非英語圏で用いられた歴史的呼称「TOKIO」を、あえて赤文字で刻印しました 。

フルスペリングへの狂気にも似たこだわり

外径38mmのベゼルに46もの都市名をフルスペルで刻むのは、まさに自分自身への挑戦でした。
3文字の短縮名にすれば遥かに簡単です。しかし、それではヴィンテージの魂が失われる。試行錯誤の末、ただ1ヶ所、重要国ゆえ外せないシンガポールを、苦肉の策で「S’PORE」と刻んだことをお許しください。
このベゼルには、私たちの譲れない誇りと葛藤の物語が刻まれています。

心臓部の選定にあたり、Seiko NH35、スイス製 Sellita SW200、そしてMIYOTA 9039を候補としました 。そして、明確な意志をもって日本製プレミアム機「Cal.9039」を選びました 。

私たちが創業後初めて手がけた、3針タイプの2本がS社のムーブメントCal.NH35を採用した絶版モデルの画像です。ケース外径 36mmに対して厚みが13.6mmと、ややグラマラスなイメージでした。今回のModern-Vintage World Travelerはケース外径 38mmを前提に設計したのですが、同じくNH35を採用した場合は厚みがどうしても13mmを超えてしまう、というのが担当からの報告でした。

フォーマルなスーツ着用も想定し、厚みを12.0mm以下に抑える命題を解決するため、より薄型のムーブメントを探した結果、高さがNH35より約2mm低く高精度なMIYOTA プレミアムムーブメントCal.9039に辿り着きました。それでも11.8mmのケース厚となったため、サファイアクリスタルのドーム形状を設計当初よりフラットに近づけた結果、11.6mmにまで落とし込むことができました。
僅か2mm程度の違いが着け心地に大きな違いをもたらすのです。

ムーブメント厚み (厚み3.90mm)

ケース厚11.6mmというスリムで美しい装着感。ジャケットの袖口にもきれいに収まります。これは厚み5.32mmのNH35では実現不可能でした 。

高精度へのこだわり

日差-10秒～+30秒という安定した高精度。これは21,800振動のNH35を凌駕します。

愛好家のための選択 (ノンデイト仕様)

複数時計を愉しむ方のための、潔い「日付表示なし」。カレンダー機構を持たないこのムーブメントだからこそ、この薄さを実現できたのです 。

一方で、オリジナルモデルにはなかった秒針を追加。
ふと時計に目を落とした時の「運針の動き」が楽しめる3針式となっています。

風防には、傷に強く、視認性の高いARコーティング付きサファイアクリスタルを採用 。

屋内・屋外、昼夜を問わず、時間の視認性を高めています。

ケースには、医療グレードの316Lステンレススチールに、傷が目立ちにくいヘアライン仕上げを施しました 。
あえてシリアルナンバーを刻印していませんが、ブラックダイヤル、シルバーダイヤル各色99本の数量限定生産モデルです。

また、ベルトと本体との隙間をなくすため、ラグとラグとの間にのみ鏡面加工を施したフードを設置。一体感のある仕上がりを実現しました。

ねじ込み式リューズによる10気圧（100M）防水を実現。日常使いに一切の不安はありません 。

40年代のヴィンテージからインスピレーションを受けた洗練されたデザイン。

フォーマル・ビジネス・カジュアル。

いずれのシーンにも合わせやすく、クラシックで上品な印象を演出します。

文字盤（ダイヤル）は、ブラックとシルバーの2色からお好みのカラーを選択可能。それぞれのダイヤルには、24時と12時の位置にピンクゴールドカラーで昼夜の別を示す立体的な太陽マーカーと三日月マーカーをあしらいました。

「その時計って、ヴィンテージですか？」

私たちにとって、それは最上の褒め言葉です。

ARC & Co. LLCは、1940年代から1960年代にかけて時計史に名を刻んだ名作ヴィンテージウォッチのデザインをモチーフに、現代のライフスタイルに溶け込む新たな機械式時計を創り出すことを目的に、2023年に創設された日本のマイクロブランドウォッチメーカーです。
創業者の丸田彰は、1989年に海外で立ち寄った古道具屋で1940年代の手巻き時計TUDORの古びた文字盤が醸し出す味に魅了され衝動買いして以来、熱心な時計コレクターとして200本を超えるコレクションを築き上げてきました。
そんな彼が、高騰するヴィンテージウォッチ市場に一石を投じ、より多くの時計愛好家が日常で楽しめる真のモダンヴィンテージウォッチを届けたいという情熱を抱いています。

社名の「ARC」は、歴史の記録を意味する「ARCHIVES」に由来し、過去の傑作を現代、そして未来へと繋いでいく私たちの理念を体現しています。

ワールドタイム機能の使い方は、ベゼルを回すだけのシンプルな操作です 。

ケース径／ケース厚／ラグ幅：38.0mm／11.6mm／20mm
ムーブメント：自動巻き Miyota 9039
パワーリザーブ：約42時間
ガラス素材：サファイアクリスタル
防水性能：10 ATM
ストラップ：316L ステンレススチールブレスレット※ベゼルも同じ素材
機能：ワールドタイム機能 (UTC表示)
製造：オリジナルデザイン。日本製ムーブメント使用、中国パートナーメーカーにて組み立て、日本最終検査。Shenzhen Furitime Watch Ltd No. 501, Longqiang Science and Technology Park, Huarong Road, Dalang Subdistrict, Longhua District, Shenzhen City, P.R.China
保証： ムーブメントには2年間の保証が付帯しており、安心してお使いいただけます 。
仕様詳細： 製品の全仕様を一覧でご確認いただけます。

Makuakeプロジェクトだけの特別な価格をご用意しました。
すべてのリターンに、持ち運びに便利な特製トラベルポーチが付属します。
オプションで、ケースバックへのレーザー名入れ刻印も可能です。
あなただけの、あるいはあなたの大切な人のための、特別な一本に仕上げてみませんか。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
ARC＆Co.LLCの丸田彰です。

私はヴィンテージ・ウォッチ愛好家として様々な時計に触れてきましたが、高くなりすぎた現在の機械式腕時計市場に違和感を覚え、日常使いできるヴィンテージ・デザインの時計を多くの人々に手に取ってもらいたい思いから2023年に創業いたしました。
現在はファブレスで中国パートナーメーカー組み立ての製造体制ですが、近い将来まずは自社組み立て工房を設立することで、品質へのこだわりとブランド価値を高めていきたい考えです。

その第一歩として、後発のマイクロブランドウオッチメーカーですが、Makuakeにてプロジェクトを初エントリーさせていただきました。

スマートウォッチさえ身につけなくなった若い世代から、機械式時計を愛用する年配の世代まで、ヴィンテージ・ウォッチならではの魅力が詰まった、他人と被らない機械式時計を身につける喜びを伝えていきたいと考えています。

皆様さまの応援購入、よろしくお願い申し上げます。