寝具由来の女性に優しい肌触り。柔らかくサラッとした高級シーツに包まれる着心地を。

はじめに、和心衣（wagoromo)は、日本の心を込めたものつくり（伝統素材・技術）を通じて、着心地を追求し、心和む商品を提案しております。また環境にも人にも優しいという点から、天然素材に拘って物つくりをしております。今回はワゴロモ拘りのオリジナル生地「和晒麻布　わざらしあざぶ」の商品をご紹介させてください。夏と言えば天然繊維では麻が人気ですね。今回は原料から拘った麻（リネン）生地を、幸村晒工業様にて「和晒し」の製法で仕上げました。以前のプロジェクトでもご紹介したのですが、「和晒し」の製法は、肌触りを追求する高級寝具の生地でも使用される製法です。綿のガーゼ生地を和晒しすることが多いのですが、今回麻100％の生地を和晒しの製法で仕上げました。柔らかさとサラッとした、夏場の快適なシーツに包まれるような風合いを是非感じて下さい。

今回のプロジェクトですが、生地の数量に限りがあるため、何を企画するか迷いました。結論としては女性にこの柔らかなリネンを着て頂きたいと思い、このブラウス企画となりました。50着限定での生産(※リターン個数は45個）となります。

麻（リネン）の歴史は非常に古く、紀元前10,000年にエジプトでは既に麻が栽培され、麻布が造られていました。 紀元前2,000年にはエジプト王の墓に、麻栽培についての壁画も確認されています。麻は、人類と共に生まれ人類と共に生き続ける天然繊維－おそらく最も長い歴史と生命をもっているといえるでしょう。リネンは一年生の亜麻科の植物です。比較的涼しい地方で栽培され、約1年で80cmくらいに成長。淡い紫色をしたかわいらしい五弁の花を咲かせることでも知られています。 また、リネンは紡績工程の途中の段階迄は「フラックス」と呼ばれます。今回の生地の原料は、フランス・ノルマンディー原産のフラックス原料の麻（リネン）使用しております。

生地の製織は滋賀県で行います。日本で最も大きい湖である琵琶湖。琵琶湖の東岸にある湖東産地は、湖面からの湿潤な空気と、鈴鹿山系から流れる愛知川の美しい水で、非常に高温多湿な内陸性の気候になっています。麻の製織は非常に難しく（糸が切れたり等）、日本の産地は限られた地方でしか出来ません。琵琶湖のある滋賀県は、麻の製織・加工に欠かせない高い湿度とキレイな水に恵まれ、品質の安定した麻の生地が織上がります。

麻は植物なのではじめはグレイッシュな亜麻色で、それを糸にして織布工場で整織され黄色味がかかった生成色の生地になります。晒(さらし)とは天然の繊維のもつ脂質や不純物、糸にする際に添加されるサイジング糊という物質などを除去し、色素や匂いを洗浄漂白加工することをいいます。晒には大きく分けると二種類あり、現在一般的な洋晒と日本伝統の製法「和晒」があります。和晒は大きな釜に織りあがった生地を引っ張ったり伸ばしたりせずそのままの状態で、最低限の薬品を使用し丸4日間かけて焚いてじっくり漂白してゆく工法です。綿繊維の奥まで処理ができるので脂質や不純物、糊、色素などをしっかり除去し柔らかな吸水性のいい状態になります。また、繊維にストレスを加えない加工のため繊維の1本1本の形状が壊れることなく、空気を含んだふんわりと柔らかい生地に仕上がります。

和晒は時間と手間がかかるので、現在は世界的に主流な洋晒がほとんどです。洋晒は生地を焚くのではなく、たくさんのローラを通し4時間~5時間ほどで漂白していく方法です。

では、丁寧に織り上げた麻生地を、和晒し～染色していく工程を説明します。

①和晒し釜に生地を入れていく

②四日間炊き込む　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　精練、漂白まで生地を動かすことなく漂白します。

③生地の取り出し　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　水分を含んでいるので１反５０kg以上の重さがあります。

④脱水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１反ずつ脱水していきます。

⑤染色前にミシンで生地を繋ぎ合わせます。

⑥生地を染色していきます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　液流染色機での染色は、生地をロープ状につなげて泳がすように染色していきます。柔らかな風合いに仕上がります。

⑦乾燥～検反

和晒麻布（わざらしあざぶ）とは、和晒し製法の風合いに魅了され、麻（リネン）の生地を和晒しの製法で仕上げたワゴロモのオリジナル生地です。麻（リネン）の特長は皆様ご存知かと思いますが、下記があります。

●  風合いはしなやかで適度なシャリ感がありサラッとしている。

●  涼感があり、生地にハリがある。

●  水分の吸収・発散性に優れている。

●  色はリネン特有の黄味がかった色(亜麻色）があり、光沢がある。

●  強度があり、丈夫である。

このように、もともと麻（リネン）は日本の夏にぴったりな天然繊維で人気です。十分に快適な素材です。それは私も重々と分かっておりましたが、麻（リネン）を和晒しで仕上げたらどのような風合いになるのか？？、それがどうしても気になり試してみたのが「和晒麻布」です。その結果はどうかといいますと、、、。私的には、満足のいく風合いに仕上がりました。麻（リネン）のシャリ感は残しながら、ふっくらと柔らかみがある風合いです（プルンっとしたハリ感があります）。

鉄釜で4日間かけて晒している生地は、目が詰まり膨らみが増すのだと思います。下記の寸法変化率が安定しているのも頷けます。（ヨコ方向の縮みはなし）

カラー展開　2色

薄紅（うすべに）・・・淡い色合いの優しい紅

留紺（とまりこん）・・・これ以上濃く出来ない紺色

衿型

可愛くなりすぎない、小ぶりなラウンドカラー

袖

女性らしいフレンチスリーブ

丈感

お尻まですっぽり隠れる安心の丈感

シルエット

ゆったりとった身幅は体型を隠しながら、前から見るとスッキリとしたイメージに

釦

優しい色目の天然の貝釦使用

ブランドネーム

天然繊維のコットンを使用

日本製

生地作りから製品作りまで、日本国内で生産しております。

シルエットとサイズ感は、体型問わずに様になるを目指しました。

サイズ展開・・フリーサイズ（1サイズ）

サイズチャート・・胸回り111cm　腰回り108cm　肩巾62cm　着丈65cm

身長162cm　体重58kg

身長152cm　体重45kg

身長165cm　体重54kg

素材　麻（リネン）100％　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　原産国　生地、製品共に日本製　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　取り扱い方法　洗濯機可　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　下記の洗濯絵表示及び注意事項に従って下さい。

・この商品だけをネットに入れて洗濯して下さい。

・アイロンの際はあて布をご使用下さい。

・洗濯により多少縮みます。しっかり形を整えて干して下さい。

・湿った状態で長時間重ね合わせると移染することがあります。ご注意下さい。

・直射日光や蛍光灯の長時間照射により変色する場合があります。ご注意下さい。　

・麻の特性上、表面にフシ、ネップなどがある場合がございます。

Q.返品について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　A.Makuakeでの販売に関しては、商品の返品を承ることが出来ません。あらかじめご了承ください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

Q.初期不良品への対応や保証について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　A.到着後14日以内にご連絡頂けますようお願い致します。

2025年6月3日プロジェクト開始　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2025年6月29日プロジェクト終了

2025年7月25日頃から発送開始予定

株式会社HEAL'S（ヒールズ）の代表の歳川真輝（としかわまさき）と申します。この度は弊社プロジェクトを見て頂き誠にありがとうございます。今回ご紹介します、和晒麻布（わざらしあざぶ）。アパレル目線ではなく、寝具目線で探した結果「和晒し」という技法を知り、それでは夏場の衣服で人気の麻を和晒しで仕上げるとどうなるのか、そういう発想から創った生地です。想像通りの柔らかなリネンに仕上がりました。7月末にお届け出来る数量には限りがありますが、お試し頂けましたら幸いです。これからもどんどん日本の素晴らしい物つくりを発信していきます。和心衣にはいろいろな想いを込めております。素材メーカー様、副資材メーカー様、縫製工場様との協力（調和の心）、また日本の伝統素材、技術に拘る（日本の心、和の心）、そうすることによってお客様に心和む着心地を感じて頂き、商品に携わって頂けた皆様が心和む、そういうものつくりを目標にしております。今回このプロジェクトに携わって頂けましたすべての皆様に深く感謝申し上げます