奈良県広陵町の靴下職人と考えた、和紙とオーガニックコットンの年中快適なソックス。

はじめに、和心衣（wagoromo)は、日本の心を込めたものつくり（伝統素材・技術）を通じて、着心地を追求し、心和む商品を提案しております。また環境にも人にも優しいという点から、天然素材に拘って物つくりをしております。今回のプロジェクトは、奈良県広陵町の大屋商店様と考えた、拘りのソックス第三弾をご紹介させて頂きます。大屋商店様も弊社と同じく、天然繊維に拘った物づくりをされております。今回は大屋商店の大屋社長と考える、1年中快適なソックスをご紹介致します。

今回のプロジェクトの打ち合わせは今年の2月から始めました。素材は弊社の希望で和紙とオーガニックコットンに決まりました。ではデザインはどうしようかと話合いをしてました。私は足袋ソックスはどうですかと聞くと、大屋さんが「足袋ソックスは足先の自由はきくが、親指の大きさに個人差があり好き嫌いがある」と。。続いて「つま先とかかとをワイド設計にして解放感を出そう」と仰りました。私が「そんなソックスあるんですか？」と聞くと「無いからやってみよう」と。はじめての試みということで、サンプル作成に成功するまで約3か月が経過。ようやく上がってきたのが、写真の靴下たちです。

サンプルを履いてみると、想像通りの和紙のサラッと感。足へのフィット感はありながら締め付け感はない。。。確かにつま先にゆとりも感じる。でもこの履き心地の良さを皆様にどう伝えようかと。。大屋さんと再度謳い文句の打ち合わせ。その時に大屋さんが言いました。「うちの靴下は量産型の作り方ではなく、しっかり足にそうように立体編みにしてるからな」この一言が、大屋商店の靴下ばかり履いている私が、長く感じていたことと繋がりました。皆さんすでにお気づきだと思いますが、写真の靴下たちは自立しています。そうなんです。大屋商店の靴下は、脱いだ時にいつも足の形に添った形状で立つようイメージなんです。それが大屋さんのいう立体編みの効果で、履き心地が良い理由だと確信しました。

シャツなどでも高級なシャツ程、立体的な型紙を使用しているので、縫製工場は縫製が難しくなります。難しい分、着心地はいいものが上がります。平面的な型紙は、工場は縫製しやすいのですが、着心地がもうひとつな部分があります。靴下も同じで、自然に靴下が立体的に立つよう形状で編立しており、足に沿うようにフィットします。また自然に立つような設計ということは、靴下のずり下がりもしにくいということです。より分かりやすく、従来の靴下との同サイズでの形状の比較もしてみました。

重ねてみました。

重ねてみると一目瞭然で、全体的にワイド設計で膨らみのある形状になっているのが分かります。締め付け感がなく、それでいて足にしっかりフィットするんです。また究極の職人技がつま先の編み方です。下の写真を見て下さい。

従来の靴下は写真のように、1本のステッチで編立しております。

今回のプロジェクト商品は5本のステッチを入れ編立をしております。写真を見て頂くと分かりますが、つま先に凸凹が4つ生まれるように編立をし、その生地のあまり部分がつま先に解放感を生むのです。この5本のステッチの設定がはじめての試みで、一番苦労をしたところでもあり、つま先の解放感に繋がるポイントとなります。足袋ソックスでは無いのですが、親指と人差し指の間を押すと、足袋ソックスのようになる余裕がございます。（決してブカブカな訳ではございません。）

和紙に関しては皆様馴染みはございますか？弊社のプロジェクトでは何度か和紙を扱っておりますが、和紙には天然の力がいくつかあります。和紙繊維を使用するなら、靴下が一番相性がいいかもしれません。本当にサラサラな履き心地です。靴下にぴったりだと思う機能として、一つ目は吸放湿性が高いが挙げられます。吸放湿性が高いとは、湿度が高いときは湿気を吸い込む力、また乾燥しているときは湿気を吐き出す力が強いという意味です。靴の中は1年中、どうしても蒸れます。その蒸れ感を吸収する力が高いので、足がサラッとした状態を保ちます。二つ目は消臭性です。汗の臭いの元を抑える力があります。何故和紙にはそのような機能があるかというと、原料のマニラ麻が非常に多孔質（空洞が多い）な繊維であるからです。イメージしやすく言いますと、空洞の中に湿気や匂いの元を吸い込むような感じです。

足を通しただけでサラッと感は分かります。和紙の靴下を履いたことのない方は、恐らく感じたことのない肌触りかと思います。

また和紙と組み合わせたのが、オーガニックコットンです。「オーガニックコットン」とは厳しい基準をクリアした有機栽培による綿です。農薬や化学肥料の使用を抑えた有機農法で生産されていることなどの基準をクリアし、客観的な審査の元に初めてオーガニックコットンの表示ができるようになります（国際的な基準があります）。オーガニックコットンは、有機農法で生産されているため、地球環境負荷を削減し、生産農民の健康被害を抑制することにもなり、綿花栽培に携わる人々を守ることにもつながります。風合い等は通常の綿（コットン）と大きな差はございませんが、せっかくものつくりをするのなら、人にも環境にも良いものを使いましょうと決めました。コットンの特長としては、皆様もご存知のように、肌あたりも優しく、年間を通して活躍する天然素材です。

カラーはブラック・グレー・ネイビーの3色展開

サイズ感

素材表記　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　綿41％　和紙41％　ナイロン16％　ポリウレタン2％

取り扱い方法

洗濯機で洗えます。ネットに入れて下さい。乾燥機のご使用はお控え頂きますようお願い致します。

Q.返品について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　A.Makuakeでの販売に関しては、商品の返品を承ることが出来ません。あらかじめご了承ください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

Q.初期不良品への対応や保証について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　A.到着後14日以内にご連絡頂けますようお願い致します。

2025年8月5日プロジェクト開始　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2025年8月30日プロジェクト終了

2025年9月25日頃から発送開始予定

株式会社HEAL'S（ヒールズ）の代表の歳川真輝（としかわまさき）と申します。この度は弊社プロジェクトを見て頂き誠にありがとうございます。今回は1年を通じて快適な靴下を、奈良県広陵町にある大屋商店様と考えました。大屋商店の妥協のない物つくりで出来た靴下を是非試して頂けましたらと思います。靴下と言いますと、私自身それほど拘りを持たずに履いていたというのが正直なところだったのですが、靴下職人の大屋さんと出会ってから、その物つくりに対する情熱と商品開発を楽しんでらっしゃる姿を見て、靴下の奥深さを知りました。また実際に大屋商店の靴下を履くと、こんなに履き心地が変わるんだと思いました。今回のプロジェクトの靴下も、本当に快適な履き心地です。今後もどんどん日本の素晴らしい物つくりを発信していきたいと思います。和心衣にはいろいろな想いを込めております。素材メーカー様、副資材メーカー様、縫製工場様との協力（調和の心）、また日本の伝統素材、技術に拘る（日本の心、和の心）、そうすることによってお客様も心和む着心地を感じて頂き、商品に携わって頂けた皆様が心和む、そういうものつくりを目標にしております。今回このプロジェクトに携わって頂けましたすべての皆様に深く感謝申し上げます。