●普段着を、少し“和”に寄せてみる。

現代では普段の生活で和の格好を取り入れることはあまりないと思います。ただ、海外の方々に私たちの和風アパレルアイテムを見せると「COOL」と言って褒められます。だからもっと日本伝統の格好に自信をもっていいと自分は思うんです。ただし、従来の伝統的な格好過ぎると確かに古臭い。そこで、あまりに日本風過ぎるのではなく、「少しだけ、普段の格好を“和”に寄せてみる」。私たちは、そんな精神を胸に「和×普段着」のアパレル製品を作り続けてきました。あくまで日本風を現代版にアレンジしたものを目指して。

●和紙１００％×普段着にこだわる。

2022年にはじめてMAKUAKEにてプロジェクトを始めてから、全て「和紙１００％」の生地（織物、ニット）を使った和風のアイテムにこだわり、現在まで計５回のプロジェクトを行ってきました。ニッチなアイテムにも関わらず、多くの方に共感をいただき嬉しく思います。

●「羽織」に合うハーフパンツが欲しい。

今まで「和紙１００％」の製品を扱ってきた中で特に人気なのが和装の羽織を現代版にアップデートした「シン羽織」です。その「シン羽織」は暖かい時期に着ることが多いのですが、ふと、『同じ質感の和風な短パン（ハーフパンツ）があったらセットアップにもなって格好いいだろうな。』と思ったことが今回の製品の製作のきっかけです。昨今の夏の暑さには本当に参ってしまいます。だからやはり夏にハーフパンツは必須級のアイテム。以前プロジェクトを行った「羽織」に合わせればセットアップに、でもセットアップは関係なく単品でも軽やかで履きやすく、そして和の雰囲気を持たせたハーフパンツを作ろうと思い、製作をスタートさせました。

●目指したのは「和風×シンプル×楽チン」

今回、「和紙１００％」でほんのり和感で、夏場にとにかく外でも家でも毎日気軽に使えるハーパンを目指しました。

「和紙１００%の生地」の独特な和の質感と、短い袴のような太くゆったりとしたデザイン。

余分なデザインを省き極シンプルにすることで普段使いしてできるデザインに仕上げました。

「和紙１００％」の軽やかな質感とゆったりデザインでとても楽チンに着用できます。

外でも履けるし、家でも、ジムのトレーニングでも履けます。そんな、いつでもどこでも気軽に履ける「和のハーパン」が完成しました。

いつでもどこでも気軽に履ける「和のハーパン」です。

●ハーフパンツの弱点を克服

夏場によくハーフパンツを履いている実体験から、気になる弱点を克服することを意識して製作しました。

１．通気性抜群で気持ちがいい

当社の扱う和紙１００％の生地（織り）はとても通気性がよく、軽やかな生地です。イメージとしては麻（リネン）の生地の少し柔らかい版と考えてください。その生地を全体に使用しているので、生地がしめりにくく、とにかくさらっと軽やかに着こなせます。

２．窮屈にならない開放感の履き心地

股上部を長く、股下部を極端に短くし、股幅も太めにしたので動きやすく、かなりゆったりとした感じで履けます。

３．脚のカタチに沿った裁断で綺麗に履ける

ハーフパンツでよく見られる裾の外側の先端の外跳ねを解消するために、脚の形に沿って裾に向かうにつれてどんどんと股幅が狭くなる仕様にし、綺麗に着こなせるようにしています。

４．生地が丈夫

リネン（麻）生地に似ている生地ですが、少し厚みがあり、伸びにくい分しっかりとしている生地なので、簡単に破れたりしにくいです。また、当生地は和紙１００％ですが水につけても溶けることはありません。

５．独特なエイジング感

一般的な綿やポリエステル、ポリウレタン等の生地とは違い、和紙１００％の生地は着用していると独特なエイジング感が出てきます。ヘビロテして是非体感してみてください。

●細部にもこだわる。

着用テストを重ね、あまり着目されないような細かい部分もこだわって製作しました。

・横ポケット

横ポケットの間口を下部に広げてポケットに手を入れやすくしています。

・後ポケット

後ろポケットはスマホ等を入れやすようやや低い位置の左右両方に配置しているので左利きの方も問題なく使えます。

・ウエスト部

ウエスト部はゴムで少し締め付け、紐で調節するタイプで、紐の出口を２重生地＆ハトメで補強して耐久を高めています。また、紐を内部で交差させているので一度の蝶々結びのみで使用できます。

ほんと「和風」とか関係なく、機能面だけ見てもクオリティの高い逸品です。

●和紙１００％の生地に関して

こだわっているのは、デザインだけでなく「和紙１００％」で作るハーフパンツです。和紙１００％の生地はかなり和の風合いの強い生地で「和」感を出すのにピッタリです。でも、そんな和紙１００％の生地（織り）が実は結構クセモノで、できたままの生地のだと質感が硬すぎるんです。そのため、私たちが使う和紙１００％の生地にはひと手間を加え、生地の生産工場とは別の工場で特別な加工（ノンケミカル）を施し生地をふんわり柔らかくさせています。この加工をすると使える生地が少なくなり、そして工賃、納期においてかなりデメリットがあるので、他の製品ではなかなか手を出せない加工だと思います。

・和紙１００％生地の製作風景

そして、この生地は日本の工場で熟年の匠の技術によって作られています。和紙１００％の織生地なのに、ふんわり柔らかく扱いやすい特別な生地を是非体感してください。

・和紙の生地に関して

「和紙１００％」の生地は毛羽（ケバ）が少ないので皮膚が敏感な方でも気にせずお使い頂けます。また、自然から生まれているのでその全てを土に還すことができる地球環境にとっても優しいエコロジーな生地です。

●和紙の羽織との「和のセットアップ」！

冒頭でも少し触れましたが、このハーフパンツはもともと「和紙１００％のセットアップ」をするために開発しました。

今回以前開発した和紙１００％の羽織とセットにすることで「和のセットアップ」が完成します。宜しければ一緒にお求めください。和紙１００％の羽織の細かい説明はこちらで確認いただければと思います。（※マクアケのルール上羽織単品での販売をできません。）また、以前こちらの羽織（旧版、肩掛け羽織含む）をお求めいただいた方にはセット割りとしてハーフパンツ単品をお安く設定致します。また、和紙のＴシャツにもセットアップとして合うので「クロ装束」をお求めいただいた方にも同じようにお安く設定致します。

※「弊社特定アイテム購入者限定23％OFF」のバナーからお求めください。

●着用例

がっちり体型だとこんな感じです。身長167㎝ 体重70㎏（M～Ｌサイズ着用）

細身でも問題なく着用できます。身長174㎝ 体重60㎏（M～Ｌサイズ着用）

女性も問題なく着用できます。生地に少し透け感があるのでタイツ等を下に履けば安心です。165㎝　やや太型（M～Ｌサイズ着用）

●このハーフパンツの弱点

ただし弱点もあります。それをここでちゃんとお伝えしておきます。

１．生地が固いのでちくちくする

着用はじめは生地が固く肌がちくちくします。ただし、暫く着用したり、洗濯したりすると生地が滑らかになり、特に気にならないようになります。※敏感な方は着用をおやめください。

２．生地にシワがよりやすい

この生地の宿命で、シワがよりやすいです。これを生地のアジとみるかどうかで評価は変わるでしょう。自分は全く気にせずアイロンもかけずに履きますが、気になる方は、洗濯やシワ部に霧吹きをしたのちにピンと伸ばして乾燥させるかアイロンがけをしてください。

●サイズチェック！

【和紙のハーパン】

品質表示：分類外繊維（和紙）１００％　　カラー：黒

上記「ウエスト」は実寸ですので、

・Ｍ～Ｌサイズの対象は「ウエスト７５㎝～８７㎝」程度

・Ｌ～ＬＬサイズの対象は「ウエスト８３㎝～９３㎝」程度

のウエストサイズとお考えください。

【和紙の羽織（セットアップ用）】

品質表示：分類外繊維（和紙）１００％　　カラー：黒

【Ｓ～Ｍサイズ】 着丈：73cm 身幅：50cm 袖丈：44cm 肩幅：46cm

【Ｍ～Ｌサイズ】 着丈：76cm 身幅：54cm 袖丈：44cm 肩幅：50cm

【Ｌ～LLサイズ】 着丈：82cm 身幅：56cm 袖丈：46cm 肩幅：52cm

※着用感はこちらから確認してください。

●使用上の注意

前述もしましたが、和紙１００％生地の性質上はじめは固めですが、着ている間にいい感じ馴染んでいきます。シワが寄りやすいので、シワが寄ってしまったら霧吹き等で水を吹きかけ整えてください。ただ、少しのシワは“粋（イキ）”でもあるのでそこまで気にしなくてもいいとは思います。

●洗濯方法

ブランド名に関して

ブランド名は「ひときわ」。ひときわ目立つ、良い品を。という願いが込められています。

●最後に、、、

こちらのハーフパンツ、実は単品で販売するつもりはなくあくまで和のセットアップで販売するつもりでした。しかし試作品を試した人たちから絶賛され、海外の方からはすぐにでも買いたいとも言われました。そのため、単品での販売に切り替えました。履いた方々からは口を揃えて「楽ちん」「スース―する（涼しい）」「蒸れなくてよい」「寝巻にしたい（シワが寄るので気にならなければ）」そんな機能性のところを褒められました。もちろん見た目も気に入ってもらってるとは思いますが、機能性をそんなに褒められるとは意外でした。いつも私たちが販売しているものは生地や生地の使用量の関係でかなり高くなりますが、こちらは使用する生地量も少なめで割りと手に取りやすい価格にできるのもいいですね。今まで私たちの製品をお求めいただいた皆さんは当然のこと、和紙生地や和風の格好にあまり興味がない方も是非一度試してもらいたいなと思います。