【和紙１００％】軽く、柔らかく、堅苦しさなし！普段使い専用の和の羽織｜日本製

「なぜ日本人なのにスーツを着るのか？」

これを開発しようとしたきっかけは、よく考えれば当たり前なそんな疑問が発端でした。他国に目を向けると公の場で白い纏いを着ている人たちもあたり前のように見るし、日本は日本の独自の「和」の恰好を公の場ですればいいじゃないかという思いに辿り着きました。

でも、そんなにすぐには文化は変えられない。であれば、まずは普段着から「和」を取り入れた格好を提案できないかと思い、今回の“普段使い出来る羽織”「シン羽織り」を開発するに至ったのです。

私たちが目指したのは“普段使いできる”和の羽織。

だから今回私たちが目指したのは、あくまでカーディガンのように”普段使いできる”和の羽織でした。奇抜過ぎたり、旅館の方が着ているような羽織は下手するとコスプレのようにも見えてしまうため、普段使い用としては向いていません。そこで、今回の「シン羽織」は「和風」と「普通」のちょうど真ん中ギリギリのところを模索し、あくまで普段使える羽織を目指しました。

デザインの特徴

１．広すぎない袖口

通常の羽織は大きく袖口が開いているのが特徴ですが、それをギリギリまでスリムにし、“旅館感”をなくしました。

２．長すぎない丈感

同じく丈が長すぎると“旅館感”が出てしまうので、カーディガンやスーツのようなミディアム丈をやや長くした絶妙な長さに致しました。

３．大きく開いたスリット

歩いているとき軽やかな印象を出し、風を受けひらひらとなびく優雅な動きが欲しかったのでかなり大きく開いたスリット（センターベント）を取り入れました。

４．広すぎない太目の襟

襟（襟帯）襟帯は５ｃｍの広すぎない太目仕様。丈の先まで太目の襟が続くので伝統的な羽織のような風合いに。

「和紙１００％」の生地にこだわりました。

でも、単なる見た目だけの「和」感であっては何か物足りない。そこで私たちがこだわったのは「和紙１００％」で作る和風な羽織でした。

和紙１００％の生地はかなり和の風合いの強い生地で「和」感を出すのにピッタリでした。でも、そんな和紙１００％の生地が実は結構クセモノで、ニットであればまだ全然いいんですが、生地ともなると生地が硬すぎるんです。だからよく見かける和紙の生地製品は綿やポリエステル、ポリウレタン等の他の繊維と混ぜて作ることが多いんです。あとコスト的にもかなりの差がでます。そして、何よりも1からのスタートでしたので、業界も古く新参者はあっち行けとばかりに生地業者には軽くあしらわれ。。。なかなか和紙１００％の生地にたどり着きませんでした。

でも、私たちは諦めませんでした。

和紙１００％の生地を扱う業者に数か月声を掛け続けた結果、とある田舎にある小さな生地工場が手を挙げてくださり、ようやく和紙１００％の生地を入手することができました。しかし、和紙１００％の生地を入手できたもののやはり生地が固く、羽織の試作をしても「まあ着れないことないけど固いね」というような感じで納得のいく羽織を作ることができず試作は難航しました。

そして試作を諦めかけたとき、一度その前にその小さな工場に赴いてみたところ、そこの社長が「ある特別な加工を施すことで柔らかく加工できるかもしれない。」と思い付いてくださり、早速その方法を試してみることになりました。

試作に使用していた和紙１００％の生地の残りを別の場所に転送して加工を開始。するとあらまあビックリその特別な加工（ノンケミカル）を施すと和紙１００％の生地がかなり柔らかくなったんです。（この加工も結構お金がかかりました、、、。）

その柔らかくなった和紙１００％の生地で再度試作を開始。柔らかくなることでサイズ感も変わったのでほんと1からやり直しという感じで、、、はじめの試作から2年は経ったでしょうか、やっと納得のいく和紙１００％の羽織を製作することができたんです。

和紙１００％生地の製作風景

そして、この生地は日本の工場で熟年の匠の技術によって作られています。特殊加工の「和紙１００％」生地の羽織をぜひ纏い、軽さと柔らかさを体感してください。

和紙の生地に関して

「和紙１００％」の生地は毛羽が無いので皮膚が敏感な方でも気にせずお使い頂けます。また、自然から生まれているのでその全てを土に還すことができる地球環境にやさしいエコロジーな生地です。

このように“普段着として”着用してください。

前述の通り、この「シン羽織」は“普段使いできる”羽織。今まで着用してきた普段着の代わりとして利用してください。※着用中ズボンのポケットに手を入れたりすると”それっぽさ”が上昇します。

・Tシャツ、半袖シャツの上に

・黒いパンツ、ジーンズ、スウェット、ハーフパンツに

・寒い日はダウンベストやコートを重ねて

見ての通り、普段着として使っても全く問題ありません。また、ジャケット等の代わりにもお使いいただけます。

サイズチェック！

・モデルA：身長177cm 体重70kg 着用サイズM～Ｌ

・モデルＢ：身長167cm 体重70kg 着用サイズM～Ｌ

・モデルＣ：身長170cm 体重55kg 着用サイズＳ～M

・モデルＤ：身長180cm 体重66kg 着用サイズＬ～ＬＬ

適応サイズ目安

●「～170cm」で標準体型の方はＳ～Ｍサイズ

●「～170cm」で体重のある方はＭ～Ｌサイズ

●「170cm～180cm」で標準体型の方はＭ～Ｌサイズ

●「170cm～180cm」で体重のある方はＬ～ＬＬサイズ

●「180cm～」の方はＬ～ＬＬサイズ

どのサイズに当てはまるか心配な方はご相談いただければお答えします。

ブランドについて

「やみ、くも。」というブランドネームでスタート致します。右も左もわからずこのプロジェクトをやみくもに進めてきたので。あと裏のテーマは「一縷の光を」で普段の生活で光を纏えるようにという想いで付けました。あとは、やはり日本語のブランドネームしかないという一心で。

仕様

品質表示：分類外繊維（和紙）１００％

カラー：黒

【Ｓ～Ｍサイズ】 着丈：70.5cm 身幅：100cm 肩幅：45.5cm 袖丈：44.5cm

【Ｍ～Ｌサイズ】 着丈：75cm 身幅：106cm 肩幅：48cm 袖丈：46cm

【Ｌ～LLサイズ】 着丈：79.5cm 身幅：116cm 肩幅：50.5cm 袖丈：46.5cm

洗濯方法や使用上の注意

なんとこの和紙１００％の生地、普通に洗濯洗いができます。普段通りに気にせず洗濯してください。ただし気を付けて欲しいことがあります。それは、洗濯ネットに入れて洗濯しないで欲しいということ。洗濯ネットに入れて洗濯したのち乾燥させると生地に乾燥跡が付いてしまうからです。また、乾燥機にかけるのは生地が傷むので絶対にやめてください。

スケジュール

プロジェクト終了後、速やかに生産をスタート致します。超超早割、超早割、２着セット割に関しては早ければ2023年4月中旬に、早割は2023年5月下旬までに、マク割は6月下旬までにお届けできるように致します。

リターンについて

チーム「やみ、くも。」について

こんにちはチーム「やみ、くも。」代表の伊藤と言います。

このプロジェクトは、実は自分の知人の呉服問屋さんから「呉服を何かにアレンジできないか」という相談をもらったことでスタートしました。もともと、日本のアパレル、ファッションの現状に疑問があったので、面白い試みだなと思い協力することに。しかし呉服に使用する「絹（シルク）」を扱うのはさすがに難しく結局呉服をアレンジすることはできませんでした。

しかし、この試みは終わりませんでした。「あ、そっか、絹じゃなければ面白い事できるんじゃないか」と。ちょうどコロナ禍で本業が暇になってしまったこともあったので、せっかくなのでこの取り組みを具現化しよう！と思い2年半ほど前からかなり時間をかけて「和紙の生地」を使ったこのプロジェクトを進めてきました。

生地屋さん探しから始まり、本当に１から作りはじめたので右も左もわからず正直かなり大変でしたが、パタンナーやデザイナー、一緒にプロジェクトを進めてくれた人たちの支えもあって、なんとか製品化にすることができそうなところまで来れました。皆様、どうぞ応援を宜しくお願いします。