灼熱の地面から足を守る

真夏の地面の危険性

真夏の日なた、陽炎の揺らめくアスファルト…。アスファルトは太陽光を吸収しやすい素材であり、熱を蓄えやすい特性があります。特に直射日光が当たる場所では、アスファルトの表面温度は気温よりもはるかに高くなります。例えば、気温30度の日でも、アスファルトの表面温度は60度以上に達することもあります。

熱の逃げない人工芝

人工芝は天然の草や土と比べて通気性が低いため熱が逃げにくく、熱が表面に滞留してしまいます。こちらの画像は昨年の夏に撮影した写真。一見涼しそうに見えますが、61℃まで達しています。

人がやけどする温度は45度以上。 45度の低温なら1時間、70度以上の高温なら1秒で皮膚組織の破壊が始まるといわれています。

開発者の実体験から開発

「世界の足首を守りたい」という信念の元、サポートソックスシリーズ累計販売数100万足以上の実績を持つ私たちが開発しました。

体験したからわかるつらさ

自身も競技レベルでサッカーに取り組む足首社長ですが、毎年の夏の人工芝の熱に苦しんできました。焼ける様な熱さはもはや痛みでしかなく、足の熱さのせいで大好きなサッカーに行くのが億劫に感じるほど。実際に低温やけどで足の皮が真っ赤に腫れ上がったこともありました。

周囲の仲間も苦しんでおり、少年サッカーをする子供たちは大人よりも足裏の皮も薄く、やけどや水ぶくれなどの怪我に苦しむ事例や困っている声を多数聞く中で、みんなのためにも、自分のためにも何とかしたいという思いが強くなり、昨年より開発をスタート。ですが、思うような断熱効果を得られずに昨年は発売を断念…。

今年こそはと、コルク素材でインソールを開発しました。

シューズ内温度の上昇

真夏のグラウンドでのスポーツ、上から降り注ぐ日差しはもちろんのこと、履いているシューズ内もとんでもない暑さに。

上昇する主な原因は

直射日光

太陽の光がシューズに当たり、熱を吸収。

通気性の悪さ

シューズが通気性の低い素材で作られている場合、熱がこもりやすくなります。

地面からの熱伝導

グラウンドの熱がシューズ底から伝わり、内部の温度を上昇させます。

シューズ内の温度が上がるとどうなるのか

1. 体温の上昇

高温環境での運動により、体温が上昇しリスクが高まります。

2. 火傷（やけど）

高温のシューズ内で足が長時間接していると、皮膚が熱傷・やけどを負う可能性があります。

3. パフォーマンスの低下

快適でない状態下では、集中力や運動能力が低下することがあります。

熱伝導は、熱エネルギーが物質内での分子や原子の振動によって伝わる現象です。シューズ内の熱伝導は、グラウンドの熱がシューズ底から内部に伝わり、温度上昇を引き起こす要因の一つです。

しかし、自分の履いているシューズのソールの素材、熱伝導率を把握している人はどれほどいるでしょうか？はき心地や自分の足に合うかどうかでシューズを決めている方がほとんどで、ソールの素材で選ぶ方はほぼいないのではないでしょうか。

そこで我々が開発したのがコルク素材を使用した断熱インソールです。

コルクを素材にするメリット

断熱インソールと従来のインソールを真夏のアスファルト・人工芝を想定した60度のホットプレートで熱して比較しました。

コルクの断熱性能により、左側の断熱インソールは温度が上がりづらいことがわかります。右の従来品はホットプレートに触れた部分の温度が上がっています。

※使用環境によって断熱効果は変化します。

コルクは多孔質で数百万個の小さな気泡でできた構造を持ち、断熱性に優れています。また樹皮から取れる天然素材であり、再生可能資源です。そのため、環境に配慮した素材としても注目されています。

断熱性

多孔質なコルクは熱を伝えにくい特性を持ちます。空気は熱を伝導しにくく、物性上小さな穴を多数持つ多孔質構造体なのです。天然素材の粉状のコルクを特殊な樹脂で足にフィットするスポーツインソールに成型することで、断熱性を実現しました。

衝撃吸収と安定性

コルク素材の柔軟性と衝撃吸収性により、スポーツ中の足や関節への負担を軽減します。走る、ジャンプする、急停止するなどの動作に安定感が出ます。

足圧分散

足裏の形状に沿って人体工学的にソールの形状を立体デザインしました。またコルクは体重と足圧を受けて微量の凹みを起こし、あなたの足の形に沿って自然にオーダーメードのようにフィット。

これにより接地面積が大きくなり、足裏にかかる体圧を分散します。

通気性と調湿効果

コルクの多孔質な構造は通気性が高く、湿気を効果的に排出します。スポーツ中に発生する足の汗や湿気を軽減し、快適な環境を保ちます。ただしコルクは水分に弱いので、使用後は必ず本インソールを靴から外して、自然乾燥させてください。

解剖学ゴリラグリップ

Activitalの看板商品「フットサポーター」シリーズにプリントされている解剖学ゴリラグリップラバー。断熱インソールにはデザインを変えたゴリラグリップラバーがプリントされています。

接地面に合わせたラバープリントがシューズ内の足のズレを防ぎ、足指の地面を掴む動きをサポートします。

開発のきっかけ

昨年真夏に所属チームのサッカーの試合に出場しました。真夏ということで暑さには十分注意しながら試合をしていたのですが、どうにもこうにも足が暑い。

炎天下の人工芝の温度は60度以上にもなります。その熱はシューズ内に伝わり、また走り回ることで筋肉も熱を持ち、大変な思いをしました。

スポーツではなくとも、真夏にアスファルトの上を歩く時に足が焼けてしまうような思いをされた方も多いのではないでしょうか。真夏の昼にペットを散歩させると火傷を負ってしまうため、涼しくなってから散歩をさせる人をよく見かけます。それほどまでに日本の夏の暑さは強烈なものになってしまいました。

パフォーマンスを落とさず、地面からの熱から逃げたい。そのためにどうするか。シューズの素材を後から変えることはできませんが、インソールは変えることができます。

そこでクッション性が高く、熱伝導率が低いコルクを素材に利用した断熱インソールを開発することにしました。

コルクのインソール、それもスポーツシーンで使えるインソールの開発は一筋縄ではいきませんでした。作ったサンプルを自分で試してはフィット感や断熱性を確認していましたが、最近のシューズはかかとが浅いものが多く、断熱性を優先するとはき心地が非常に悪くなってしまうこともしばしば。

かかとがひどい靴擦れになってしまったこともありました。

薄すぎると断熱性が、厚すぎると履き心地が悪くなってしまうため何度も試作を重ねました。最終的にできあがったものはかかと部分の形状をできるだけ深めにデザインし、フィット感を極力削がないよう工夫しています。

競技レベルのスポーツで実際に自分が使うことにより、使用感と性能を確認。みなさんに使って欲しいからこそ、自分で確かめる。そうして、断熱インソールが生まれました。

フィールドスポーツやトラック競技など、炎天下でスポーツをされるみなさん、またスポーツをされない方でも暑い中を歩くときに普段履いているシューズに入れていただければと思います。

使用方法

お使いのシューズのインソールを取り出し、かかと部分を断熱インソールと合わせ、はみ出ている部分をカットしてください。

スペック

断熱インソール

サイズ

Sサイズ：18.0〜22.0cm

Mサイズ：22.0〜26.0cm

Lサイズ：26.0〜30.0cm

お使いのシューズに入るようカットしてご使用ください。