日本が誇る職人技、伝統工芸品の博多織100%シルクストール「AT 777」です。

この度、OKANOでは、「現代の日常に伝統工芸を」との想いから、博多織の技術を駆使し、那珂川（福岡）の工房で織り上げたシルクストールを発表することといたしました。

シルクストール「AT 777」は、博多織特有の美しいたて糸の光沢を備えながら、ふっくらと柔らかなストールに織りあがりました。100％シルク素材ですので、通年でご使用いただけます。乾燥する季節や飛行機の中などで、お顔の半分・鼻までぐるっと巻きつけてみてください。シルクの保湿効果を実感いただけます。

【スペック】

経糸の本数： 3,840本（OKANOの着尺「着物の反物」の紬や御召と同じ経糸数）

幅：40cm（着物の反物と同じ幅）

長さ： 2m（二十巻きができる長さです）

シルク100%のため以下の特徴を備えています。

＜肌に優しい＞

シルクは、18種類のアミノ酸を含むたんぱく質からなる、お肌に最も近い天然繊維で、人体への生体適合性が高く刺激がないためアレルギー体質の方にも安心してお使いいただけます。

＜しなやかな質感＞

絹糸は断面が三角形の形状のため繊維内部で光を反射し、独特の光沢感としなやかさが特徴です。

＜UVカット＞

たんぱく質に含まれるアミノ酸が有害な紫外線をカットします。

＜静電気が起こりにくい＞

シルクは独自の吸湿性により摩擦による帯電が生じにくく、埃やチリをよせつけにくい性質があります。

＜消臭・防臭効果＞

シルクには天然の抗菌性があり、細菌の増殖を抑えるという特性も備えているため、消臭・防臭効果も期待できます。

＜吸湿性・放湿性＞

綿の約1.3倍の吸水性、1.5倍の放湿性を持ち、余分に取り入れた湿度を外気放湿する作用があるため、汗をかく季節もさらっと快適に過ごすことかできます。

【「AT 777」の特徴】

OKANOの工房では、用途によって織りの組み方に工夫を凝らします。帯であれば、コシとハリが大切。着尺であれば、着心地と裾さばきの良さが信条。今回挑戦したシルクストールでは、帯の製織とは真逆の肌触りの良さと、柔らかさを追求しました。
ソフトでありながらシワになりにくく、ストールとして満足できる風合いを実現するため何通りもの糸の相性を試しました。ただ柔らかくするのなら密度を広げてゆるく織れば良いのですが、それでは織糸の目寄れ（スリップ）が起こります。工房の伝統工芸士は、そんなヤワな素材開発は絶対に許しません。
ソフトな風合いを実現しながら目寄れ（スリップ）をおこしにくくするために、綾織りの中に細い糸を隠し目寄れ（スリップ）防止をしています。見た目には全くわからない技術ですが、このひと手間で素材の強度と織物としての美しさ、完成度が増しました。

【職人魂から生まれた「AT 777」】

今回ストールという、着物や帯とは異なる新しい素材開発に尽力したのが、OKANO工房長の阿比留と意匠を担当する豊川です。二人ともOKANOを代表する伝統工芸士です。
彼らの真摯な取り組みと熱き職人魂に敬意を表し、この博多織ストールは、各人の頭文字をとって「AT」と命名されています。「AT = 博多で」創られた、というWミーニングでもあります。着物離れが進み博多織の現状が厳しい中で、新しい可能性を切り開き、未来につなげたいという二人の職人魂が世界に誇れる高品質なシルクストールを生み出しました。

【777年の限定デザイン】

博多織を代表する「献上博多」は、仏具である独鈷と華皿をモチーフとした厄除や浄化の力がある特別な文様です。博多織誕生777年を記念して公認された「777文様」を献上博多風に織り込んだ限定デザインです。ベースの地紋様は籠目柄ですが、太い線と細い線を親と子に見立てた「親子籠目」と命名したオリジナル文様です。

また、エッジにヴィヴィッドな色を差し込みました。ビジネスシーンでもおしゃれ心を表現いただけます。

【五色五徳のカラー展開】

献上博多は、五色献上として献上されていました。五色には諸説ありますが、伝統的な五色献上は、紫、青、赤、黄、紺とされています。今回は、一般的な五色五徳の考え方である青＝仁、赤＝義、黄＝礼、白＝智、黒＝信を表現しました。青、赤、黒の３色をMAKUAKEだけで先行販売します。黄と白は2018年秋からの店頭展開となりますので、どうぞお楽しみに！！

仁（緑、青）
人を思いやること。思いやりの心で万人を愛し、利己的な欲望を抑えて礼儀をとりおこなうことである。

義（赤）
利欲にとらわれず、なすべきことをすること。正義。

礼（黄）
「仁」を具体的な行動として表したもの。上下関係で守るべきこと。

智（白）
道理をよく知り得ている人。知識豊富な人。

信（黒、紫）
友情に厚く、言明をたがえないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること。

五色五徳にはそれぞれの色を現す意味があります。自分へのプレゼントなら信念に一番近い意味を持つ色を、プレゼントなら色の意味をメッセージカードにしたためてお伝えしても素敵ですね。

【博多織とは】

博多織は、1241年を起源とする伝統工芸品です。現在は、帯を中心に生産していますが、昔は、着物をはじめ様々な織物を生産していました。オランダの貿易船がネクタイ生地として輸入したことも記録に残っています。博多織の伝統の技で制作されたシルクストールは世界最高レベルの品質をお約束します。

【リターン】

今回、MAKUAKE限定で伝統工芸品をビジネスツールとしてご使用いただけるように、ペア割引、トリプル割引を設けています。海外の方へのギフトや普段お世話になっているビジネスパーソンへのプレゼントなど、おまとめ買いのチャンスです。

今回、「ペア割引45%OFF」と「トリプル割引50%OFF」は、バレンタインデーに間に合うように2月の初旬にはお届けできるよう急ぎ生産を開始しています。

【ビジネスマンに日本の伝統を】

欧米ブランドが溢れる一方、日本の伝統工芸に触れる機会が少なくなっています。2020年の東京オリンピックへ向けて、少しでも多くのビジネスマンに日本の伝統文化を知って欲しいと思います。スーツに合う博多織のシルクストールであれば、ビジネスシーンでも日本の伝統工芸を発信できます。

博多織を代表する「献上博多」は、仏具である独鈷と華皿をモチーフとした厄除や浄化の力がある特別な文様です。また、親子縞・孝行縞という親子の愛しみと敬いの教えも織り込まれています。1600年に黒田藩から徳川幕府に献上品として贈られたことが由来で「献上博多」という名称が有名になりました。

【OKANOからのメッセージ】

OKANOは、777年続く博多織の系譜を受け継ぐKIMONO Production（着物制作所）です。日本の伝統染織の技を未来へつなげるためには、世界へ広げることが必要だと考えています。着物を着る人は減りましたが、私たちの技術を他のモノへ置き換えて提案することによりそれは可能だと考えています。2017年春、世界へ広げるためのOKANO旗艦店をGINZA SIXにオープンしました。

私たちの挑戦は始まったばかりです。伝統の技で新しいモノヅクリをするためには、素材の研究から技術検証まで長い時間と多大なコストが掛かります。それを簡略化すると良いモノヅクリはできません。昔は、芸術と同じように特定のパトロンにより高いレベルの工芸は支えられてきました。MAKUAKEを通じて応援して頂ける皆様の存在は現代のパトロンです。

皆様のご支援の力で、日本の伝統の技が世界市場で挑戦できる機会ができます。欧米の有名ラグジュアリーブランドに負けない皆様に愛される日本発の世界ブランドになることが私たちにできる一番の恩返しになると考えています。何卒、ご協力のほど宜しくお願い致します。

OKANO　代表　　　五代目　岡野博一