日本人にとって「魚の干物」といえば、食卓に欠かせない存在の一つ。

新鮮な魚を保存できるだけでなく、旨みがぎゅっと詰まった美味しさはごはんにぴったりですよね。しかし一方で「生魚に比べて身がパサパサになりそう」「塩分が高いのでは？」という声を聞くことも。

しかし、本当に美味しい干物を食べると、
きっと今までの干物のイメージが大きく変わると思います。

今回は、私たちがつくる自慢の干物を食べてもらいたい!

そんな思いから思い切ってプロジェクトを立ち上げました。

はじめまして、木村鮮魚店を営む姉弟、野中美香と三代目の木村友一と申します。

県内でも有数の漁港である三国港から直接仕入れた鮮度の高い魚介。

それを天日で干した干物は本当に絶品なんです！

お客さんからも

「身がジューシーで美味しい！」
「臭みがないので魚嫌いの子どもも食べられる！」
「まろやかな塩気でお酒にぴったり！」

といった声をいただき、県外からご注文いただくこともあります。

しかし、干物の良さはまだまだ多くの人に伝わっているとは思えません。
まずは干物のすごいところをご紹介したいと思います。

1・旨味がよりギュッと凝縮

魚は釣った直後より

時間が経った方が、旨味成分が増え、おいしくなります。
さらに干すことでその旨味成分が熟成されるため、

干物は、素材そのものの美味しさに満ちた食材なのです。

↑1日干した鯖の干物。すでに表面に脂が浮き出てきています。

2. 生魚よりジューシー

身がパサパサしているイメージがある干物ですが、
実は生魚よりジューシーなことをご存知でしょうか？

↓焼いていると脂が溜まってグツグツしてきます。

塩水に浸すことで魚の表面近くの筋繊維に弾力が増し、筋繊維同士の隙間が狭くなります。それによって水分量が多くなり、焼き上がりがふっくらジューシーになるのです。

３. ほどよい塩加減

干物といえば、「しょっぱい、塩分が高そう、体に悪そう」と思っている方も多いかもしれません。

しかし、干物はうま味が凝縮されているので、
生魚のように焼く時に塩分を添加することなく
美味しくいただけるんです。

干物の美味しさをわかっていただけたところで、

干物のつくり方と木村鮮魚店ならではのこだわりをご紹介します。

１. 日本海の幸を獲れた直後に加工

木村鮮魚店で扱う魚介は荒波にもまれた日本海で獲れた新鮮なものばかり。

県内有数の漁港である「三国港」で、
その時あがった魚のなかから最も活きの良いものを選び、お店に直送。
陸揚げから時間が経たないうちに加工することが可能です。

2. 手作業で血合いを取り除き臭みゼロへ

魚特有の臭みが苦手、そんな方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、木村鮮魚店の干物は臭みを感じることがほとんどないと思います。

その秘密は臭みのもととなる魚の血合いの部分を
竹串で一つひとつ丁寧に取り除くから。

しっかりと表面の鱗や汚れを落とし、

細かい部分は竹串で。

手間のかかる細やかな作業ですが、
これによって味に大きな違いを生むと確信を持っています！

3. 絶妙な塩加減は創業から続く秘伝の技

干物の美味しさを決める大事なポイントが「塩加減」です。

塩を表裏に満遍なく振り、しばらく置いて味を染み込ませます。

塩分を染み込ませる時間は、魚の種類や大きさ、脂ののり方によって変わります。
その美味しさを決める時間は企業秘密。
同じ種類の魚でも、その時獲れた状態によって微妙な調整が必要なのです。

創業以来代々受け継がれた秘伝の方法で、
魚の味が引き立つまろやかな塩味をつけていきます。

4. 魚の旨みを極限まで引き出す天日干し

木村鮮魚店では太陽と潮風の力を存分に浴びせる天日干しにこだわります。

太陽が余計な水分を蒸発させる過程で、魚の表面に膜を張らせ、
旨味成分を逃がさないからです。

天日で干す干物は、色に艶があり、
機械干しとは一線を画す美味しさがあると自信を持っています。

保存料・着色料は一切使わず、
創業以来、効率よりも手間をかけてつくり続けてきました。

そんな私たちが自信を持っておすすめする干物を食べてもらいたいと思っています！

干物盛り合わせ

今回のプロジェクトではこんな商品をお届けしたいと思っています。

干物は主に、赤ガレイ、鯖、ハタハタとなっています。その他、スルメイカやタラなど、三国港、越前港、北陸地方で獲れた旬の魚を干していきます。

赤ガレイの干物

赤ガレイはクセもなく、
干してもふっくらとした食感が残るお子様にも食べやすい魚となっております。

絶妙な塩加減で浸けてあるので、ご飯が止まらなくなること間違いなしです。

サバの干物

鯖は、国産より味が濃く脂の乗ったノルウェー産となっています。

箸を入れたそばから、ジューシーな脂が身からジュワッと溢れボリューム満点。

干物は朝ごはんのイメージがありますが、晩ごはんのメイン料理にもぴったりです。大根おろしにサッと醤油をかけていただくとより食べやすくなります。

ハタハタの干物

ハタハタはとても上品な味で日本酒とは相性は抜群です。

人によっては頭からかぶりついて召し上がるのを好む方もいらっしゃいますが、
小骨が気になる、というお客様には、
骨をすっと抜く簡単なお召し上がり方もございます。

なんといっても干物は焼くだけで食べられるのが便利。冷凍保存もできるので、ご家族はもちろん、ひとり暮らしの方も食べたい時に食べたい分だけ焼いていただけます。

1. 干物は焼く前に魚焼きグリルをよく熱しておくことがポイント。

2. 冷凍の干物は凍ったままで焼くのがおすすめです。

3. 家庭用グリルをお使いの場合は、上火だけに設定し、
網の上に魚の身を上にして中火で焼いていきます。

焼いていると……ジューシーな魚の脂が出てくるのがわかると思います。

焼き色がついたら裏返し、弱火〜中火で皮を焼いていけば完成です!!

木村鮮魚店は、第二次世界大戦終戦後、初代木村茂治（きむらしげじ）がソ連から帰国し、三国町の隣町である芦原町（芦原温泉）で、「木村鮮魚店」を開いたのがはじまりです。

ひとり息子である木村雅道（きむらまさみち）が二代目として後を継ぎ、父と子二人三脚で、多くのお客様に愛される魚屋に成長させ、1996年に、観光客の方々にも提供できるよう、「銀河食堂」をオープンしました。

たくさんのお客様に助けられ、愛されている魚屋を残したいと、二代目の長男である木村友一（きむらゆういち）が、三代目となる為、父の下で修行。しかし、直後に二代目の末期癌が発覚したのです。

しかし、父は入院することも拒み、全身全霊をかけて、三代目となる息子のそばで自分の魚屋人生40年の全てを必死で教えていました。メモ帳を片手に一生懸命父の言葉を書き留める長男。出ない声を必死で絞り出す父。そうして、全てを伝え終えたとき、父は、安らかに眠りにつくようにあの世へ旅立ちました。

父は生前よく、こういう夢を語っていました。

「うちの干し魚は自信がある！これを宣伝して、全国の皆さんに食べてみてほしい」

私たちがつくる干物は、父から受け継がれた渾身の一品です。父が命を懸けて紡ぎたかった想いや夢は、いつしか私たち残された者の夢となり、今がその勝負どきだと思っています。

天国の父に、木村鮮魚店の干し魚を召し上がって笑顔になるお客様の姿を届けてやりたい。このクラウドファンディングで、全国の皆様に、この渾身の一品をお届けします。

干物にかける私たちの想いや取り組みを知ってもらうため、HPの開設とネット販売の構築をしていく資金として使用させていただきます。

Q.魚焼きグリルがない場合は？

A. ご家庭にあるフライパンでも美味しくお召し上がりいただけます。フライパンで焼く場合は、クッキングシートを敷いて皮が下になるように干物を置き、焦げ付かないよう弱火でじっくり焼くのがおすすめです。皮面を中火で焼いたあと、ひっくり返して大さじ1～2杯の水をフライパンの縁に回し入れ、蓋をして弱火で蒸し焼きにするのもおすすめです。

Q. 干物の保存方法を教えてください

A. 干物は商品到着後、その日の内にお召し上がるものは冷蔵庫へ、翌日以降にお召し上がるものは冷凍室に保管してください。保存するときは、空気に触れると酸化して味が落ちやすいので、食べられる分ずつ小分けにしてラップに包むと空気が遮断され美味しさが保たれます。

漁の状況等により、配送可能数に上限が出て、出荷時期が遅れる場合があります。その場合は個別にご連絡いたしますが、自然を相手にしているため、あらかじめご了承いただければ幸いです。

はじめまして、木村鮮魚店を営む姉弟、野中美香と三代目の木村友一と申します。

私たちは福井県あわら市で50年以上の歴史を持つ「木村鮮魚店」を営んでいます。

初代・木村茂治（きむらしげじ）の代から3代続く老舗の鮮魚店で、日本海の海の幸が集まる福井・三国港の三国港の仲介業者として、越前ガニをはじめとしたさまざまな魚介を扱っています。

木村鮮魚店
住所：福井県あわら市二面38-41-6
電話番号：0776-77-3462