日本製のいいものを末永く使ってほしいという思いから、機械式にこだわって時計を製造しているウォッチブランド「Azusa」

私たちがこだわり続けている機械式時計の一番の魅力は、長く使い続けていただけることにあります。

時計の分野では昨今、スマートウォッチが人気を集めており、便利で新しい機能を盛り込んだ新商品が次々と発売されています。

スマートウォッチは機能的でデザインも魅力的な商品が数多くありますが、高機能である反面、短いスパンで新モデルが販売され絶えず入れ替わります。そして、蓄電池の電池寿命がそのまま時計の寿命になってしまうということもあり、ひとつの商品を長く使い続ける人が少ないように見えます。

私たちはスマートウォッチは作れません。

しかし、親から子へ・子から孫へと受け継ぎ、ずっと使い続けていただけるような、心に残せる物を形にした製品を作りたいと日々考えています。

そんな思いから誕生したのが私たちのオリジナルウォッチブランド「Azusa」であり、そこへさらにお客様からお寄せいただいた様々な声を反映させたものが、今回発表する「ORTHODOXY-R Basic」です。

ザラツ研磨により大胆な輝きを放つ新たなケースデザインに、ケースと一体感のあるしっかりとした金属ベルト、傷が付きにくいようコーティングを施したベゼル。

機械式時計としては高い精度や、腕に馴染む程よいサイズ感、日本人男性に人気の高いバーインデックスの文字盤など、従来のORTHODOXYの魅力はそのままに、よりフォーマルな場面で映える高級感と重厚感のあるモデルに進化しました。

進化したウォッチデザイン

ケース

今回、従来のORTHODOXYのシリンダー型のケースから、ラウンド型のケースに大幅にケースデザインをリニューアルしました。

ON/OFFを問わないスッキリとした印象のシリンダー型に対して、ラウンド型は重厚感が増し、よりフォーマルな場面で映える形状となっています。

ケースの面には、今や日本製高級時計の代名詞ともなっている、ザラツ研磨を施しました。

ザラツ研磨とは、ケースの仕上げの前に施す下地処理のこと。研磨材を付けたバフで磨く前に下地処理としてザラツ研磨を施すことで、鏡面仕上げや筋目つけの下地となる、ゆがみのない美しい面を作ることができるものです。

「ザラツ」の名前はスイスのザラツ兄弟社が製造していた研磨機に由来しており、かつてはスイスのメーカーも採用した手法ですが、現在、ザラツ研磨が採用されているのはほぼ日本製の高級時計のみとなっています。

ORTHODOXYの新しいケースは、このザラツ研磨を施すことにより、研磨された面にはゆがみがなく、面と面の間に現れる稜線はしっかりと角が出た、重厚感と高級感のある仕上がりになっています。

ザラツ研磨の美しさを生かした形状にする為、ケースの設計・開発には長い時間をかけ、何度も試行錯誤を繰り返しながら細部までこだわって作り上げました。

また、重厚感のあるケースデザインに仕上げながら、使い勝手にこだわってケースの薄さも追求しました。

ケースの厚さは約10mm程度と、国産自動巻きの時計の中ではハイクラスの薄さになっており、着用感を向上させています。

リューズ

先端に「Azusa」のロゴマークが彫り込まれたリューズ。

ケースのデザイン変更とあわせて、リューズも従来のモデルより一回り大きくリニューアルしました。

重厚感のあるラウンドケースとのバランスを取ると同時に、ゼンマイの手巻きや時刻合わせの際の操作性も良くなりました。

ベゼル

従来のORTHODOXYから進化した点のひとつとして、今回、ベゼルには表面硬化処理を施しました。

ケース同様、ベゼルにもザラツ研磨を施し、その後コーティングをしています。

従来のコーティング無しのものと比較すると、擦っても細かな傷がつくことなく、美しい鏡面を保ったまま擦り傷に強くなっています。

文字盤

文字盤はORTHODOXYベーシックモデルと共通の、すっきりとしたバーインデックスのものを採用しています。

カラーはブラック・ブルー・ホワイトシルバー・シャンパンゴールドの全4色。

どの色も派手過ぎず、ファッションや着用シーンを選ばずお使いいただける、シンプルで飽きの来ないデザインになっています。

針

時分針のTOPをヘアライン加工し、サイドの仕上げは鏡面、見やすさと美しさにこだわりました。そして、秒針・分針の先端を１本１本職人が曲げ、薄く仕上げたケース・ガラスに当らないように工夫をしてあります。

秒針のカラーは文字盤ブラック・ブルーがシルバー、文字盤ホワイトシルバー・シャンパンゴールドはブルーの仕様となります。

裏蓋・回転錘

スケルトンの裏蓋から見える回転錘には、職人の技が光る繊細な彫刻を施しました。

また、ネジはブルースチールネジを採用。これはメッキが無い時代の錆防止を兼ねたスイス時計の伝統装飾技法で、高級時計の針やネジに用いられる表面に青い被膜を作ったものです。弊社ではネジを自社で製造し、頭を磨いた後に焼き入れを施しブルースチールネジとしました。

自社製ブルースチールネジの深い青色と、彫刻の金色の美しいコントラストをお楽しみください。

バンド

バンドは時計の雰囲気に合わせ、重厚感のあるメタルバンドを採用しました。

従来のケースよりラグとメタルバンドのエンドピースとのつながりも自然で、美しくまとまっています。

バンドの取り付け部分にはワンタッチバネ棒を使用しており、バネ棒の両端にあるレバーを内側にスライドさせることで、工具を使わず簡単にベルトの着脱が可能になっています。

アフターパーツとしてベルト・バックルは豊富な種類をご用意していますので、ご着用いただくシーンやお好みに合わせてベルトを変えてお使いいただけます。

Made in Japan

Azusaの腕時計は設計からケース等の外装部品の加工、組立まで、長野県安曇野市の自社工場で行っております。

また、ムーブメントも長野県内で製造されたものを使用していることが文字盤に「SHINSHU JAPAN」の文字を入れている理由です。

カスタムサービス

Azusa ORTHODOXYシリーズの腕時計は、ご購入後のアフターフォローのひとつとして、カスタムサービス「Watch evolves」を展開しています。

文字盤や針、回転錘などを既存のパーツの中からお好きな組み合わせに変更していただき、既存モデルにはない特別なモデルを作成いただくこともできるサービスです。

ORTHODOXY-R Basicも、このカスタムサービスの対象商品となりますので、ご購入後にパーツの交換のご希望がございましたら、いつでも対応いたします。

もちろん、傷ついてしまったパーツの交換・修理対応も承っておりますので、安心して時計をお使いいただけます。

カスタムサービスの詳細は弊社直営店舗「時計屋復刻堂」のホームページをぜひご覧ください。

製品仕様

◆文字盤カラー：4色（ブラック/ブルー/ホワイトシルバー/シャンパンゴールド）

◆駆動方式：メカニカル 自動巻き（手巻き付）MIYOTA/24石

◆ケースサイズ：約48mm×41mm×10mm（縦×横×厚さ）

◆ケース材質：ステンレス316L

◆ガラス材質：サファイアガラス 内面無反射コーティング

◆ルミブライト：あり（針・インデックス）

◆駆動期間：42時間以上（最大巻き上げ時）

◆精度：日差+30秒～-10秒（常温5℃～35℃において）

◆防水：日常生活強化防水（5気圧）

◆ベルト：ステンレス、20mm幅

◆保証期間：1年間（製造工程での初期不良及び自然故障に限る）

ラインナップ

【ブラック】

【ブルー】

【ホワイトシルバー】

【シャンパンゴールド】

スケジュール

2022年11月15日 Makuakeプロジェクト開始

2023年1月14日 プロジェクト終了

2023年2月～ 順次発送開始

資金の使い道

皆様から応援購入していただいた資金は、弊社オリジナルブランド「Azusa」シリーズの開発費に充てさせていただきます。

実行者紹介

株式会社南安精工

株式会社南安精工は、長野県安曇野市にて、主に精密機械部品の設計・製造を行っている会社です。

時計事業については過去30年間ほど大手メーカーの量産下請け工場として製造に携わっておりました。

現在は大手時計メーカーの量産の仕事が無くなり規模を縮小させながらも、様々なお客様の時計のOEM製造や、自社オリジナル時計の製造、工場併設の店舗「時計屋復刻堂」にて時計の修理・販売等を行い、ベテラン技術者技能者から技術技能を継承しながら事業を進めています。

MakuakeではAzusaの腕時計は過去に2回、2020年に「ORTHODOXY 2nd」、2021年には「Marble-W & ORTHODOXY」のプロジェクトを実施し、どちらも多くの皆様にご好評をいただきました。

時計の製造、修理には、部品加工を行う精微な先端技術と丁寧な職人の手仕事の両方が必要となります。

かつて、一時代を築きあげた長野県の時計産業。その中心地だった諏訪地方をはじめ、県内における時計製造の規模は縮小傾向にあります。

北アルプスを望む長野県安曇野市で30年以上に渡り、時計の製造、修理に携わってきた私たちは、いま一度、長野県、そして日本国内の腕時計産業を元気づけたい。そして、長野の地でこれまで培われてきた技術や経験、魂を絶やすことなく、次代へと継承していきたい。そうした思いから、オリジナル腕時計の製造に取り組んでおります。

また、ご購入いただいた時計のメンテナンスにも力を入れております。

毎日使うものだから、キズがついたり汚れたり、時には止まってしまうこともあるでしょう。けれど、それらはメンテナンスでカバー出来ます。ご購入後のアフターフォローもお任せください。

我々が時計をデザインから始まり、作ることに対して他社にない強みは、南安精工本社工場横に併設された店舗「時計屋復刻堂」から得られました。

この店舗は、修理を主体として店舗運営がされてきた為、様々な時計を見ることが出来ました。そして、長く使った時のそれぞれの構造の特色や強み・弱みを知ることができます。これは、自社の時計しか扱わない大手メーカーでは難しい事だと考えています。

今後もこのお店の情報のフィードバックと時計についてデザインや機能・使い方など何気ない課題を拾い上げ、きちんと対策された商品を開発していきます。そして、時計を通じてワクワクするような生活環境を皆様にお届けさせていただきます。

Q&A

Q. 保証期間は何年ですか？

A. 保証期間は1年間です。※製造工程での初期不良及び通常使用による自然故障に限ります。

Q. 保証期間を過ぎたらどうなりますか？

A. 保証期間終了後は有料での修理となります。故障の内容により対応が異なりますので、詳しくは時計屋復刻堂までお問い合わせください。

Q. 今後のカスタマーサポートはどこに連絡したらいいですか？

A. 時計屋復刻堂（info@fukokudo.com）にご連絡ください。

Q. 市販のベルトへの交換は可能ですか？

A. サイズの合うもの（20mm）でしたら可能です。ワンタッチバネ棒タイプのベルトなら専用の工具がなくても簡単に交換していただけます。