ご覧いただき、ありがとうございます！Re:NASOVです。
昨年、Re:NASOVとしての第一弾商品として公開させて頂きました「漆黒のシェラカップ」は多くの方に応援購入いただきました。

改めて、御礼申し上げます。
その後も公式サイトを通じて多くの方に手にして頂いております。

今回は、冒頭の質問に「はい！」と答えた以外の方に向けて作った商品です。

周りくどい言い回しには理由があって、ニンニクは好きなんだけど出来るだけ控えているという人も多い、食材だからです。

にもかかわらず、世のアウトドアスパイスはニンニク強めのものばかり・・
そこで、ニンニクを使わないスパイスにチャレンジしました。

作りたかったのは、スパイスに引っ張られず、食材のうま味を感じられるスパイスです。
万能スパイスでは、それが難しい・・

コスト高は承知の上で、牛肉に合わせたレナソブビーフと、とり肉に合わせたレナソブチキンの2種類を開発しました。

山椒と花椒の、香りと痺れがミックスされたクセになるシビ辛スパイス！

味の方向性は割と早い段階で決定されたのですが、そのバランス調整に苦労しました。
なぜなら、牛肉はC1からA5まで15等級の格付けがあり、味わいにも大きな違いがあります。
どこをターゲットにするのか、しないのか？
いっその事、各等級に合わせて15種類作ってしまうか？

悩みに悩み、配合を決定しました。

イノシン酸・グルタミン酸・グアニル酸が含まれ、単独でうま味の相乗効果を発揮してしまう、高価な国産青のりを贅沢に使用しました。
上品な磯の香りが特徴のピリ辛スパイスに仕上がりました。

こちらは、バランス調整より、味の方向性についてギリギリまで悩みました。
香り一つで、大きく味わいが異なります。
最終段階まで、バジルを使った洋風な仕上がりでしたが、どこか知っている様な味と感じたので土壇場で、青のりに変更することで、他にはない風味に仕上がりました。

スパイス開発に当たり、門を叩いたのは1736年（元文元年）創業の老舗。

徳川吉宗（暴れん坊将軍）の時代から調味料にこだわり続ける名店 根元 八幡屋礒五郎さんです。

日本三大七味の一角を担う名店、正直アウトドアスパイスの製造を受けてくれるか不安でしたが、快諾してくださりプロジェクトがスタートしました。

そう聞かれて「万能アウトドアスパイスが作りたい」と相談しました。
「それだと、ガーリック強めで、他と同じような味になりますね」
「合わせたい料理や食材がないと、何となくBBQっぽい味になってしまうんです」

「特定の食材に合わせたスパイス作りませんか？」
2種のアウトドアスパイス開発のきっかけはこの提案からなのです。

最初の開発テーマは「美味すぎないこと」
スパイスそのものを美味しくしてしまうと、どうしてもその味に引っ張られてしまう。
料理を引き立てる為にあるのだから、旨味が強くなりすぎないように注意しました。
この段階で、ニンニクを外すことにしたのです。

ニンニクは多くのアウトドアスパイスに使われています。
つまり、それだけ重要な食材ということです。
そのニンニクを外すには、まずニンニクの効果を知らなければなりません。

アウトドアスパイスにおけるニンニクの役割は、うま味と食欲をそそる香り。

ニンニクのうま味は、グルタミン酸で、他のうま味と組み合わさることで、うま味の相乗効果が得られる事が知られています。

ニンニクが肉や魚との組み合わせが良い理由です。

次にあの香りです。香りを細かく見ると２種類ある事がわかりました。

ニンニクの香りが苦手な人向けのスパイスなので、香りそのものはネガティブな要素ですが、口中香の②は放置できません！

最近の研究ではうま味と口中香との組み合わせで、味わいが2.5倍になる事がわかっているからです。

今回作るスパイスは牛肉用と、とり肉用です。
両食材ともに、イノシン酸を含みます。
うま味の相乗効果を得るには、ニンニク以外の食材でグルタミン酸を加える必要があります。

グルタミン酸を含む食材はたくさんあるのですが、その中でオニオンを当てる事にしました。

今回のスパイスは全体的にキレのある味が多いので、まろやかに全体の調和の取れるオニオンを選択しました。

ガツンとくるニンニクの香りはメリットであり大きなデメリットでもあります。
同じように、香りのキツいものを持ってきては本末転倒。

味わいを増す香りで、食材の邪魔をしないものを選定したかったのです。
この難問、実はあっさり解決します。

なぜなら製造を依頼しているのは、七味唐辛子の名店「八幡屋礒五郎」です。
七味唐辛子といえば香辛料、字の如く香りのプロです。

そんな香りのプロにアドバイスを頂き、レナソブビーフは、鼻へと抜ける爽やかな香りが特徴の山椒＆花椒をベースに、レナソブチキンは、上品な磯の香りが特徴の国産青のりをベースにしました。

こうして、レナソブビーフ、レナソブチキンの味が決定したわけですが、ここからさらに微調整を一年近く行い、納得の行くものとなりました。
自信作ですので、ぜひ一度お試しください！

スパイス２種のプロジェクト開始を記念して、前回、大好評頂きましたRe:NASOV 漆黒のシェラカップの刻印バージョンのセットもご用意しました。

320mlシェラカップの刻印バージョンは初公開となります！

※漆黒のシェラカップの詳細についてはこちらをご覧ください

私たちは、日本で製造することに拘っています。

日本の職人さんたちが丁寧に作り続ける良品が、形だけ真似た安価な海外製品と横並びにされている現状を変えて行きたいと願っています。

どこで、どんな原材料を使って、誰が作っているのか？

可能な限り把握して原価は高くなってしまうかも知れませんが、安心・安全で良いものをお届けすることをミッションにしています。

◉同時公開プロジェクト

こちらもぜひ、チェックしてみてくださいね。

シェラカップで使える、和せいろです。
牛肉用、とり肉用と銘打っているスパイスですが、素材の旨味を楽しむ、蒸し料理にもピッタリだと思っていますので、セットでいかがでしょうか？

同時開催プロジェクトの詳細はこちら

職人が完全手作業で作る「国産本格 和せいろ」でワンランク上のキャンプ飯を。