靴や洋服をお手入れし、修理しながら長く大切に使う方が増えてきましたが、お手入れ用品や収納用品には、今風でないモノや粗製乱造なモノが溢れ、ずっと使い続けたいと思うものがありません。そうしたお手入れ用品や収納用品を、洋服が好きな方や、長く大切に使いたいと思う方に、洋服や靴と同じくらい大切に使っていただけるモノを形にしたのが、ケア用品ブランド「ラグジュアリー クローゼット」です。

洋服カバーのニーズとハンガーの真の役割、そしてファッションとトータルで楽しむ収納用品を作りたい。とくに洋服カバーは製品化するのに勇気と時間が必要でした。きりなく贅沢な仕様にすることは出来ますが、洋服カバーは100円ショップでも売られているもの。試行錯誤を繰り返し費用対効果のとれた上質さにたどり着きました。

この洋服カバーの素材は綿80％、麻20％の上質な綿麻混のキャンバス生地です。　市販の洋服カバーはほとんどが不織布製のものです。不織布は繊維表面が凸凹でザラザラしてすべりが悪く、ホコリを吸いやすく落ちにくいので、意外とホコリっぽいクローゼットの中では、かえって汚れてしまいそう。また、見た目にもチープでクローゼットの中が散らかって見え、大切な洋服を収納するのに不満も多いと思います。

（当社調べより）

麻は通気性が良く吸水・吸湿性に優れ、吸い取った水分を素早く外に発散してくれるのでカビや雑菌の繁殖も抑えてくれます。綿もまた吸水性・通気性に優れています。高温多湿な日本では古来から重宝されていました。

綿麻キャンバス生地の天然繊維であれば吸湿性に優れ、湿気の発散も速いので、ホコリだけでなく湿気からも洋服を守ります。また、しっかりした生地ですがソフト加工が施されているので手触りは柔らかで、洋服に馴染むので収納してもかさばりません。また程よい艶感で高級感もあります。まさに“洋服のための洋服”といえる機能性を備えた逸品です。

汚れが気になったら洗濯できていつも清潔。使い捨ての不織布製とは違い繰り返し使えるので経済的です。また、洗濯機で洗ったら、すぐにハンガーに吊るして乾かせばノーアイロンでも美しく整うのでお手入れも簡単です。

“洋服のための洋服”というコンセプトを表現するために、開きにはボタンを採用しました。ファスナーだと大切な洋服を巻き込む心配がありますがボタンなら大丈夫。ボタンはハンガーに合わせてツヤのある存在感あるボタンを選んでいます。このボタンは東京・銀座の老舗ボタン店「ミタケボタン」より調達しました。「洋服はボタンで表情が変わる」という、同店の社長でありボタンニストの小堀氏のアドバイスをいただき、素敵な洋服カバーに仕上がりました。

黒は、様々な色の洋服が吊るされるクローゼットの中で品よく全体を調和してくれる色です。暗い色が多い重衣料にカバーをしても違和感がありませんし、透けないので散らかって見えません。

　 洋服カバー 

■サイズ：幅56cm、長さ100cm
■カラー：ブラック
■素　材：綿麻キャンバス（綿80％、麻20％）
■製造国：日本

ハンガーは洋服の形崩れを防ぐとともに、着用によりついた洋服のシワを伸ばし、汗などの水分を蒸発させ洋服をリフレッシュさせる洋服にとってとても重要な道具です。このハンガーはそうしたハンガーの機能性を十分に考慮して作られています。並んだ時に整然と見えるよう頭面をフラットにカット。ブラックのボディとゴールドカラーの金具が、洋服とクローゼット全体を美しく引き立ててくれます。

ハンガーは体の形に近いフォルムが理想型です。しかし、厚みのあるハンガーは多くの収納スペースを必要とし、限られた収納スペースを有効に活用するには厚みを抑えることが求められます。そのためこのハンガーは必要な機能性を確保したコンパクトな設計を採用しているのです。

バラバラのハンガーを使うと、それぞれカーブが異なるため、納まりが悪く無駄にスペースを使ってしまいます。同じハンガーで統一することで、クローゼット内を美しく見せるだけでなく、収納できる数も増え、洋服の型崩れ防止にもつながります。洋服の収納スペースに困ったら、ハンガーを統一してみてください。

パンツバーにはフェルト付きシングルバーを採用。シングルバーはパンツを掛けやすく取りやすく、フェルト付きなのでパンツがすべり落ちることもありません。しかも、長期保管してもパンツにバーのあとが残りません。

素材には木目が密で美しく手触りも滑らかで衝撃にも強いブナ材を使用し、ツヤのあるブラックの塗装で仕上げています。吸湿性を謳った無塗装のハンガーもありますが、ハンガーに掛けることで空間ができ空気が対流するため、ことさらハンガーに吸湿性を求める必要はありません。むしろ無塗装のハンガーはホコリを吸着するため、使用し続けると汚れが目立つ欠点があります。その点、塗装したハンガーならいつまでも美しく使えるのです。

兵庫県の豊岡市で1946年（昭和21年）に創業した中田工芸は、業務用の木製ハンガーでは国内随一のハンガー専業メーカーです。高級ブランドや百貨店、セレクトショップの特注品も多く手がけており、最近では「TWILIGHT EXPRESS 瑞風（みずかぜ）」の客室にも採用されています。その中田工芸に別注して製作したのがこのハンガーなのです。

　 メンズスーツ・ジャケット用ハンガー 

■サイズ：幅42cm、厚4cm
■カラー：ブラック
■材　質：ブナ材
■金　具：クロムメッキ（ゴールド色）
■仕　様：フェルト付き楕円桟（バー）
■製造国：日本

ラグジュアリー クローゼットは、私たちが15年間運営してきた高級メンズファッションを紹介するウェブマガジンの取材で培ってきた日本の職人や工房の豊富なネットワークを活かし、今回は確かな技術の縫製工場などの協力も得て、彼らのモノ作りに対する真摯な思いを製品にして、世界中に発信することも目標です。日本だけでなく世界中の人に「ラグジュアリークローゼット」の製品を手にしてもらい、洋服とともに長く大切に使うってもらうことで、使う人に満足と幸せを感じてもらいたいと願っています。

今回ご紹介する製品は、私たちの“第一歩”です。今後、洋服ブラシや靴ブラシ、靴下やネクタイの収納用品などの製品化を予定しています。

私たちは2003年の創業以来、メンズファッションのオンラインマガジン『BOQ』と、2008年にスタートした通販サイト『BOQオンラインショップ』を運営しています。オンラインマガジンは、暮らしを彩るモノの背景にあるさまざまなストーリーを紹介しています。特に高級紳士靴のコンテンツが高く評価され、全国の靴好きや、靴業界関係者に広く認知されるサイトです。オンラインショップでは、靴やファッションアイテムの手入れ・保管のニーズに応える製品を中心に販売を行っています。

いずれのサイトでも“Best Option for Quality”をテーマに、良いものを長く大切に使うライフスタイルを提案してきました。最近では品質と価格とのバランスを見極め、高くても長く使える良い物を求め、手入れしながら使う賢い消費者が増えてきたように感じます。私たちの活動も微力ながら貢献したと自負しております。

しかしながら、お手入れ・収納用品には、機能的には良くても古色蒼然とした見た目を改善する余地が多大にある製品が多いのも事実です。

そこで、私たちがこれまで培った高い技術を持つ日本の職人、工房のネットワークを活かして、彼らに製作を依頼し、ファッションとお手入れ・収納を切り離して考えるのではなく、同じ地平で開発することで、クローゼットの扉を開けたとき、また、お手入れする時間の気持ちをワクワクさせる製品を開発しようと思いました。

モノづくりに対する思いをたくさん詰め込んだメイドインジャパンの製品を手にしていただき、より心豊かな暮らしをおくっていただければと思っております。