防音グリーンバック「breen」

防音一筋40年以上の東京防音株式会社です。業界では老舗にあたり、音楽・ピアノ関係のプロユーザー様から、ご家庭の防音対策まで柔軟にご対応しています。その中で、防音グリーンバック「breen」は映像スタジオ様のご依頼で商品開発がスタートしました。（株式会社クレッセント 4DSTUDIO様）

完成写真：壁一面が防音グリーンバック「breen」・天井はホワイトキューオン

「breen」は映像制作のクロマキー合成に必要な要素を詰め込んだ、グリーンバックとホワイトキューオンの一体型パネルです。撮影時のノイズを吸音効果で軽減、表面はハリのあるグリーンバックで余計な影が生まれずに綺麗な撮影を可能にします。

「breen」キーイングイメージ

表面はツルツルしたガラスクロスで、明るいデジタルグリーンです。映像編集ソフトのキーイングで綺麗に切り抜くことができます。

パネルタイプなので、必要な枚数だけの設営が可能です。配信や実況、合成など様々なニーズにお応えします！

防音グリーンバック「breen」が叶えること

＜breen PV「CREATE YOUR SCENE - 好きなシーンをつくろう」＞
商品の良さを伝える動画を作ろう！と社内で話は出たものの、どのように形にできるのか悩み、【好きなシーンをつくろう】をテーマに置いて、すべての人が自由にクリエイティブに挑戦できることをアピールする形に決めました。
そして、我々東京防音が大切にしているDIYの文化から、自分達で作ってみようとスタート。
友人、知人、関係各所に協力いただきながら、足りない素材は購入、Unreal Engine・After Effectなど足りないスキルは勉強し、なんとか形にすることができました。自分達で実際にクリエイティブに挑戦することで、日々動画制作を行なわれているクリエイターの皆様の凄さを痛感しました。 我々東京防音は防音という領域で、少しでも皆様のお役に立ちたいとこれからも商品開発を進めてまいります。

近年のめざましいテクノロジーの進化によって、誰しもがクリエイターになれる時代が訪れています。カメラ、照明、PCなどのツールが高性能化され、手に入れやすい価格で販売されています。編集ソフトの進化も凄まじく、映像表現の幅も多岐に広がっています。また、手軽に利用できるYoutubeやTwitchなどの配信プラットフォームも揃い、世はまさにクリエイター時代に突入しています。

特長①吸音材ホワイトキューオンによる吸音・防音効果

東京防音のロングセラー商品であるホワイトキューオン。素材は再生ポリエステル、SDGsに配慮したエコマーク認定素材の吸音材です。触ってもチクチクせず、取り外しも簡単です。またグラスウールのように繊維の粉塵をこぼさないため、お部屋の中で使用することが可能。ペットボトルと同じポリエステル素材で、湿気による劣化が無いため、長期間に渡って吸音・防音効果を持続します。

＜防音グリーンバック「ホワイトキューオンbreen」防音効果実験＞

実験から約8dBの音を減音いたします。また吸音効果によってノイズ音を吸音し、録音する音質をクリアにします。ホワイトキューオンは当社のロングセラー商品であり、その人気の秘訣は吸音・防音効果になります。

特長②表面が布製ではなく、ガラスクロスのグリーンバック

よくある布製のグリーンバックは、使いたい時に広げるとシワが広がっていて、アイロン必須のケースが多いです。一方で「breen」はガラスクロス製のグリーンバックのため、シワが生まれずに表面が真っ直ぐのため、使いたい時にすぐご使用いただけます。
また、もし表面に汚れが付いても、さっと拭いて綺麗になります。

特長③省エネ効果(発光・断熱)

キーイング、クロマキー合成におけるグリーンバックに最適な「デジタルグリーン」というカラーでガラスクロスを練り上げています。発光・断熱効果により撮影機材の電気代、空調の電気代などを抑えます。またそもそもの室温や機材の熱の発生を抑制します。
発光の良さ：デジタルグリーンは明るいグリーンのため発光が良く、必要な照明機材も減らすことができ、機材による室温上昇も抑えます。
断熱効果：ホワイトキューオンは断熱材であり、空気の流れを抑制します。室温を一定に保つ効果があり、空調の稼働を抑え、エアコンの送風音を和らげます。

特長④枚数が調整できるパネルタイプ

パネルタイプなので設営が簡単で、設置する際も皺がないためアイロン不要ですぐに使用できます。使いたいシーンに合わせて、枚数を調整できます。全身を撮影したい時はスタジオセットを設置。アクションの可動域を広げたい時は、枚数を増やしてギガスタジオセットサイズへ。
今後、お部屋一面をスタジオ化したい方のご相談も承る予定です！

特長⑤撮影スペースを広げる壁貼り仕様

ホワイトキューオン一体型のグリーンバックのため、簡単に貼り付け作業を行えます。軽くて、繊維を落とさないホワイトキューオンだから、お部屋の中で作業いただけます。付属の両面テープでbreenを貼り付けて、壁に圧着ください。
従来の布製グリーンバックスタンドに比べて-1mの省スペース。壁とグリーンバックの間の無駄なデッドスペースが生まれないので、撮影環境を広く使いたい方におすすめです。※両面テープの接着面は強力なため、あらかじめ養生テープなどで設置面をカバーください。

防音グリーンバック「breen」誕生・開発ストーリー

株式会社クレッセント（4D STUDIO）様にご相談をいただいてから、防音グリーンバック「breen」の商品開発がスタートしました。映画やゲーム、CM、PVなどに使用されるボリュメトリクスキャプチャーを行われているスタジオで、360°カメラで演者様を撮影し3Dのデジタルデータに変換、人間の動きを自由視点の映像にする為には必須のテクノロジーを提供されています。映画のエンドロールにも頻繁に登場される、日本の映像を支えているスタジオ様です。

＜以下インタビューを抜粋　株式会社クレッセントS氏＞
Q.なぜ吸音材が必要だったのでしょうか？
A.撮影には音声収録も必要なケースが多いです。映像と音は切り離せないものなので、防音、特に吸音が重要でした。スタジオ内の反響音を減少させて、綺麗な音質を録音することが可能になりました。

Q.なぜホワイトキューオンを選んでいただけたのでしょうか？
A.調べる中で性能の良さから防音専業の東京防音さんにお願いしたいと思いました。当初はミニソネックスというウレタンフォーム吸音材も検討しましたが、予算と効率、実現性を考えて「高い吸音効果、無害、有害物質0」といった点でホワイトキューオンの採用になりました。また、室内（スタジオ）は窓がない密閉空間のため、素材がポリエステルで「湿気に強いこと」も決め手でした。

Q.ご期待されていた防音効果を感じていただくことはできたでしょうか？
A.撮影する上で、演者様は演技やダンスなど多様なアクションを行いますが、ビル内のテナント同士の音問題はありません。スタジオ内に入るだけでも、空気がシーンと静かになるのを感じるので防音効果を実感します。

Q.求められていたグリーンの色はどのような色でしょうか？
A.クロマキーにおいてグリーンバックは非常に重要です。人間が身につける物の中に比較的含まれてない色で、後から綺麗に人物を切り抜くことができるためグリーンカラーが選ばれています。その中でもデジタルグリーンと呼ばれる明るいグリーンを選定しています。（※クロマキー：映像から被写体を切り抜くこと）

Q.なぜそのデジタルグリーンをお求めになられたのでしょうか？
A.暗いグリーンは影などで暗くなりがちです。そのため、より光を入れないといけなくなるため照明を沢山使う必要が出てきます。デジタルグリーンだと光が少なくても反射して発光するため、照明などの電気も省エネ化できます。さらに機材自体の熱も抑えられるのでスタジオ内が暑くなることがなく、空調の調整作業なども削減することができます。モデルさんにとっても演技に集中いただけるスタジオ環境になったと感じています。

Q.通常の布グリーンバックと比較したときに、breenは撮影上のメリットはありますか？
A.撮影エリアが広く確保できるためスタジオを効率良く使えます。よくある布製グリーンバックは、そもそもの施工も大掛かりになってしまいますし、上部から垂らすことで壁から1m弱は空間を使ってしまいます。仮に10m×10mの部屋を布製グリーンバックで囲う場合、撮影に使用できるエリアは想像よりも小さくなり、カメラ距離のことも考慮すると撮影可能な動作もより狭まってしまいます。その点、breenは壁に直接接着することができるので-1mのデッドスペースが生まれず、撮影エリアが広くなるため様々な撮影を行うことが可能になります。

Q.これからグリーンバック市場は活発化すると感じられますでしょうか？また、どのような人たちに本商品をお勧めできますか？
A.映像と音楽が切り離せない時代が来ていると思っています。例えば、音楽活動をしている人たちが部屋で練習をするにあたって、防音対策のために吸音材を購入することがあります。その際、後々の配信活動も考慮してbreenを購入する流れは大きいと思います。映像編集ソフトの進化によって、誰でも切り抜きにトライできる時代なので、背景をCGにしたりしてクリエイティブな映像を配信できます。VtuberやVRといった領域も今後ますます広まるので追い風です。個人ユーザーからプロまで幅広い方が、貼り付けるだけで簡単にグリーンバックを導入できるのは大きなメリットです。

使用方法

どのような撮影を行うかによって、必要な枚数は変動いたします。両手を広げても切り抜ける程度のグリーンバックが必要かどうかが大きな選択肢です。目的に合わせて、貼り付ける面積を計算ください。

breen単体は配信用や物撮でコンパクトにグリーンバックを導入したい方におすすめです。また、各スタジオセットにbreenを増設したい方にもお買い求めいただけます。

高さについては、一般的なマンションの天井高である2m40cm程度でもご使用いただけるサイズにしています。カメラの画角によって、手を挙げる際におさまる範囲が変動いたします。

＜付属品について＞
設営に必要な付属品も同封いたします。両面テープのみでも壁に吸着いたしますが、より固定させるために押しピンで留めることも可能です。また、breen同士の間に生まれる隙間が気になる方へ、同色のすきま用テープも同封しております。

※裏面の両面テープの接着面は超強力なため、壁側には養生テープなどで下貼りをしてから、パネルを接着することをおすすめいたします。
※押しピンは硬い壁には刺さらないため、あらかじめ壁の材質をご確認してからお試しください。
※付属品の量はご購入いただいたbreenのサイズによって異なります。

仕様

防音グリーンバック「breen」単体
サイズ：①915×915×厚55mm　②415×915×厚55mm
色：デジタルグリーン
材質：ホワイトキューオン（再生ポリエステル100%）、ガラスクロス
生産国：日本
※写真はイメージです。

リターンについて

①スタジオセット
breen(壁)：横1830mm × 高2250mm × 厚55mm
シート(床)：横2000mm × 縦2000mm × 厚0.35mm
付属品：両面テープ、押しピン、すきま用テープ

②ギガスタジオセット
breen(壁)：横2745mm × 高2250mm × 厚55mm
シート(床)：横3000mm × 縦2000mm × 厚0.35mm
付属品：両面テープ、押しピン、すきま用テープ

③ソロスタジオセット
breen(壁)：横915mm × 高2250mm × 厚55mm
シート(床)：横1000mm × 縦2000mm × 厚0.35mm
付属品：両面テープ、押しピン、すきま用テープ

④breen1枚単品　配信用セット
breen：横915mm × 高 915mm × 厚55mm

④シート1m切り売り単品　
シート：横1000mm × 縦1000mm × 厚0.35mm
幅1mは固定で長さを1mごとに切り売り可能です。例えば2m分のシートを追加したい場合は、2個ご注文いただけますと幅1m×長さ2mにて裁断いたします。

※各スタジオセットは、breenとシートを複数枚で連結させた合算サイズです。
※シートについては印刷の都合上、両端に10mmずつ余白があります。
※サイズは現状の想定です。カット作業、巻き込みにおいて若干数値は変動いたします。
※画面越しの写真と、実際の商品で色味に差異がある場合がございます。

breenのコンセプト

bouon +green screenの造語で、防音グリーンバック「breen」です。デジタルを漂わせるフォントと、グリーンバックの緑色をあしらって完成いたしました。防音×グリーンバックという一言で説明が難しい商材だということも考慮し、言いやすさも重視してみました。まずは社内で呼び合って、愛らしさを深めたいと思います。
ロゴマーク「breen」は商標出願済。

また、コンセプトは「CREATE YOUR SCENE - 好きなシーンをつくろう」です。
防音ができること、吸音効果で音質改善ができること、グリーンバックであることなど「breen」の特長は沢山ありますが、全てをまとめると「周りの環境を気にせず、自分が作りたいクリエイティブに挑戦できる環境を生み出すこと」だと考えています。

そのために、まずは我々東京防音もDIYで動画制作に挑戦いたしました。良ければお手隙の際にご覧いただけたら嬉しいです。また、動画内にも、コンセプトのポスターを随所に入れていますので是非探してみてください。

FAQ

Q.壁への設置方法はどのようにしたら良いでしょうか？
A.壁張り用の両面テープを同封いたしますので、breenと壁をお貼り付けください。また、より強固に壁に接着する場合、ピン留めも併用されることをおすすめいたします。

Q.ぶつかったりしたら凹みますでしょうか？
A.固めの布になりますので、小さな衝撃の凹みは復元いたします。ただ、あまりにも強い衝撃（細い棒で突き刺さる程、転倒してぶつかるなど）によっては布が破けること、シワがはいってしまう可能性もございます。撮影の際は、十分にご注意の上、ご使用くださいませ。

Q,汚れた時はどうしたらいいでしょうか？
A,タオルやティッシュなどでお拭き取りください。洗濯などは出来かねます。

Q,ジャンプやダンスを行う予定のため、より防音効果を高めたい場合は方法はありますか？
A,撮影環境を邪魔しない範囲での防音対策をおすすめします。壁貼りの際に、壁側へ遮音材（当社商品：シャットオンシート）を先に貼り付けてからbreenをお貼りください。床にも同様に、遮音材を先に設置してからグリーンシートをお敷きください。遮音材と吸音材の併用によって防音効果が高まります。遮音材は重量のある素材のため、設置の際は十分にお気をつけください。

スケジュール

プロジェクト終了後から、約2ヶ月後の2023年12月1日〜より順次出荷予定です。
近年の社会情勢、大型特別商品の限られた配送などにより、納期が前後する可能性があることをあらかじめご了承いただけますと幸いです。

実行者紹介

われわれ東京防音株式会社は、防音を手がけて40年の会社になります。小さな会社ですが、防音業界では老舗であり、確かなブランド力があると信じています。
始まりはピアノの防音から成り立っているため、音質へのこだわり、防音へのこだわりが強い演奏者の方々と築いてきた信頼関係もあります。

一昔前までは、「防音」とはそういった限られた方々の商材でしたが、近年の密接した住宅環境や、様々なライフスタイルによって、一般のご家庭でも「防音」が求められ始めています。

「快適な暮らしは、防音からはじまる」

これからの時代に対して、私たち東京防音のスローガンです。
今後、更に求められる、防音という領域に対して、私たちだから出来る事で、皆様のお役に立てるべく猛進いたします。

東京防音株式会社