ピンクリボン活動などにより乳がんの早期発見や治療が一般化しつつあります。しかし女性がん患者の新たな闘いはそこから始まります。就労先より依頼退職や解雇、派遣打ち切りされ再就職困難な、女性がん患者の『働いて生き続ける人生』を応援するフォーラムを開催、マスコミを招待し、その拡散力で全国の患者を励ましていきましょう。

※こちらのイベントは開催中止となりました。

働く女性がん患者を応援するフォーラム

みんなで作る、みんなで考える、みんなで話し合うフレンドリーなフォーラム。

◆フォーラムのテーマ：　女性がん患者に在宅ワークのメリットは？

◆日時：　2015年2月8日（日曜）　（13:30開場、14:00開始、16:30閉会予定）

◆集合場所：　赤坂サカス（赤坂Bizタワー）１階ロビー受付前（13:30 - 14:00）14:00以降に到着された方は、担当者に電話連絡を入れていただきます。

◆会場：　港区赤坂5-3-1 赤坂サカス（赤坂Bizタワー）30階。トムソン・ロイター・マーケッツ（株）の企業内セミナールーム。

◆交通アクセス：　東京メトロ千代田線　赤坂駅　3b出口直結

◆主催：　ハピラセーフティネット

◆ゲスト（登壇者）：　働く女性がん患者をサポートする医師、働く女性がん患者たち、社会保険労務士、ハピラセーフティネット代表理事　高林克枝ほか。

◆スペシャルゲスト：　モデル　園田マイコ（MAIKO）さん

プロフィール：1969 年生まれ。高校卒業後からモデルを始め「ＬＯＥＷＥ」「クロエ」「FENDI」などのファッションショーに出 演。現在はファッション誌（光文社HERS, 集英社eclat）、CM、広告、テレビなどで幅広く活躍中。2008 年 39 歳のときに乳がんと診断、温存手術を受ける。40歳のとき、「モデル、40歳。乳がん１年生。」をKKベストセラーズから出版。近年はモデル活動のかたわら、自身の経験からピンクリボン運動の講演活動などを全国で実施。プライベートでは、２０歳になる息子の母。 

《血液型》 O 型  《趣味》 フラワーアレンジメント、ホットヨガ、散歩《特技》 環境セラピー（ジュニアセラピスト） 

◆フォーラム・メニュー

・ゲストたちのパネルディスカッション

・スペシャルゲストの園田マイコさん対談

・ゲストとディスカッショングループとの対話

・ゲストと参加者とのQ&A

◆フォーラムで話合われる内容

＜このフォーラムでしか聞けない話題とは？＞

・女性が患者の在宅ワークの現状とは？

・女性がん患者の在宅ワークのメリットは？

・女性がん患者の在宅ワーク支援をするハピラセーフティネットとは？

・ハピラセーフティネットの仕事内容や登録会員をご紹介

・ハピラセーフティネットの既存の登録会員コメントをご紹介

＊このプロジェクトは目標金額に達成する・しないにかかわらず、フォーラムは開催されます。

＊マスコミ取材が入りますので、ご了解ください。

ハピラセーフティネットは、アメブロのブログコミュニティが基盤

こんにちは。ハピラセーフティネット代表理事の高林克枝です。

この非営利の任意団体は、肉体的、精神的、経済的に不安定になりがちな女性がん患者のために、在宅ワーク支援事業を行っています。これは2013年夏以降に体験してきた、私自身の乳がん再発体験と、問題意識から始めたものでした。

これまであまり大っぴらに明らかにしてこなかったことですが、私自身、１年前に乳がんの再発が発覚し、東京都心で働いていた会社を自主退職したのです。それまでは知名度のある国際通信社でのお仕事、同僚、職場環境と大変充足した日々をすごしていたからこそ、会社を辞めただけではなく、社会からドロップアウトしたような気持になりました。

そして、実家のある地方都市への転居後、自分の表現手段は、唯一、ブログしか見いだせませんでした。（カオリンの☆乳がん観察ジャーナル）でもそこには、全国のたくさんの女性がん患者さんたちがいて、情報交換や励ましあいが盛んにおこなわれていたのです。そのなかに積極的に関与していくことにより、またたくまに多くの登録読者を得て、１年後には数百人の読者ネットコミュニティを築きました。

毎日、彼女たちのブログを観察する中で、その悩みは治療や副作用以外では、就労問題と経済問題が大きいということに、すぐ気づきました。まだ働ける、働きたい意欲と体力があっても、企業側や周囲がそれを許さないことが多いようなのです。

運営メンバーは無償協力してくれるパワフルな友人たち

今回のフォーラムは、ひとりではなにもできません。そこで、社会貢献意識の高い友人たちがプロジェクト成功のために支援してくれています。

◆ハピラセーフティネット代表理事　高林克枝＞フォーラム主催

女性がん患者の在宅ワーク支援事業を行う、非営利任意団体であるハピラセーフティネットを設立。2013年8月末に、乳がん再発のためトムソン・ロイター・マーケッツを自主退職。その後にアメブロで闘病ブログを書いて人気に。女性がん患者の経済力のサポートに焦点を定め、よりよい環境づくりとシステムづくりに奔走中。

◆ITライフハック編集長　関口哲司さん＞法人担当

メディアバンク株式会社代表取締役。ITライフハック編集長。Yahoo!Japanやlivedoor News へ配信中。日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。IT系記事を中心に著書多数。

◆大手新聞社　記者　三輪晴美さん＞メディア担当

１９６４年大阪府生まれ。８９年毎日新聞社に入社し、事業部に所属。９２年から出版局に勤務し雑誌や書籍の編集に携わる。２００８年１１月乳がんが見つかり、治療のために休職。０９年１１月職場復帰。抗がん剤治療を継続。１４年４月から生活報道部記者。

がん患者に対する偏見や差別が、就業問題の背景に

「がん患者はもう働けない」

「がん患者はもうビジネス相手ではない」

事実、厚生労働省の公表したデータでは、平成１６年の調査で、がん患者の勤務者が就労先から依頼退職や解雇されたのは３４％にのぼります。さらに、女性ならもっとひどいはずです。そこで、今年の７月、ハピラセーフティネットは、アメブロを通じて呼びかけ、約１００名の女性患者たちから、就労と家計についてネットアンケートを行いました。

（2014　ハピラセーフティネット調べ）

もうひとつのデータを見てみましょう。こちらは、いかに、がん治療を継続することが、がん患者やその家族の家計に重くのしかかるものかということがわかります。

（2014 ハピラセーフティネット調べ）

女性がん患者にとって、経済力を失うことは生きる望みを失うこと

一般の健常者にとってもそうですが、ことさら患者にとって、経済力を失うことは文字通り死活問題です。

乳がんや子宮頸がんなど女性特有のがんの発症年齢は、３０～４０代が多く、それは子育て世代、持ち家ローン世代、キャリア構築世代でもあります。仕事を失うと患者の高額治療費や入院の支払いが厳しくなり、継続的治療が難しくなります。

さらに、母親の収入が断たれることで家計を逼迫し、夫婦関係や子育てにも悪影響を及ぼします。がんと闘うのみならず、経済的困難に立ち向かわなければいけないのは、本人や家族にとって大変辛いことなのです。

社会や企業に文句を言うだけでは、何も変わらない

・何が問題の本質なのか？

・どうしたら状況を変えられるのか？

・どのような変え方があるのか？

・誰が変えられるのか？

それらの具体策を明確にして、戦略的かつ組織的に行動する必要があります。感情的に動いたりすれば周囲から煙たがられるだけですし、企業から上から目線で扱われることを耐え続けないといけないのです。

事態を重く見ている厚生労働省は、医療関係者や社会保険労務士主体で研究班を立ち上げて、調査と対策を検討したようです。しかし、これまであまり、企業を交えて一般の人々の間で話し合われる機会は少なかったのです。

彼女たちのために、私たちにできることは何だろう？

クラウドファンディングの利点は、不特定多数の人々が、気持ちひとつとなり、新たな現実を創造することにあると思います。

その対象がどんなに高い山であっても、みんなで一緒に新たな一歩を踏み出せる勇気が持てることです。社会を変えていくためには、合同で歩むその初めの一歩が何よりも重要なのです。

今回、私が企画したプロジェクトは、この２つの実現です。

◆来年２月に働く女性がん患者を応援するフォーラムを開催し、マスコミを招待、その拡散力により全国の患者を元気にしていくこと。

◆今ある状況を把握し、問題点を明確にし、今後の対策や展望を話し合う場をつくること。

みんなで作る、みんなで考える、みんなで話し合う。

何にも難しいことはないのですが、一般的がん対策テーマとしては、これまで『早期発見・治療啓蒙』の陰に隠れてしまい、テーマとして脚光を浴びてきませんでした。その啓蒙が成功してきたからこそ、早期治療を終えた後の彼女たちの人生を考える新たな時期に来ています。

私たちは、ここで社会の問題を共有し、女性たちが治療と仕事を両立できる社会を、環境を、システムを創造していくパワーを信じてみませんか。

次に乳がんや子宮頸がんの告知を受ける「彼女」は、あなたかもしれないし、あなたの親友かもしれないのです。

働くすべての女性のために、未来のために、力を合わせて、ひとりひとりから世の中を変えていきましょう！

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