皆さま、はじめまして。千曲錦酒造と申します。

今回ご紹介する「虎胤～Toratane～」は、日本国内でもあまり製造されていない、韃靼そば焼酎を使用。
稀少なこの原酒(アルコール分38度)を、さらに2006年からオーク樽にて18年間貯蔵熟成させました。

長期貯蔵することによって生まれた美しい琥珀色と独特の風味をそのまま味わっていただきたいという想いから、着色規定のある焼酎ではなくリキュールとしてご紹介いたします。

様々なお酒を飲んできたお酒好きの方にも納得していただける『古酒』が完成したと、自負しております。

もう二度と出会うことのできない、高貴な味わいと豊かな香り。

ぜひ、皆さまご自身でお確かめください。

現在、日本国内で製造しているメーカーの少ない「韃靼そば焼酎」。
韃靼そばは「苦蕎麦」とも呼ばれることがあり、独特の苦みがあります。特に通常の蕎麦と比べてポリフェノールの一種である「ルチン」の含有量が豊富。中国では古くから食されており、日本でも健康志向の高まりとともに注目を浴びている食材です。

造り立ての韃靼そば焼酎は、その独特の苦みから好みの分かれるところですが、18年という年月をかけ熟成させることで、蕎麦本来の風味を残しつつ苦味から刺々しさがなくなりまろやかに。
一口含み舌の上で転がせば、鼻から抜ける蕎麦の香りと口の中に広がる濃厚な風味の絶妙なバランスに、きっと驚かれることでしょう。

さらに、稀少な韃靼そば焼酎の原酒を18年熟成。ウイスキーの貯蔵熟成に用いられるオーク樽を使用することで、韃靼そば本来の風味とまろやかなコクに、仄かにスモーキーな樽香と琥珀に輝く色合いがプラスされました。

思わずそう呟いてしまうほど、滅多にお目にかかれない高貴な味わいに仕上がりました。

皆さまの焼酎のイメージといえば「無色透明」だと思います。
蒸留酒である焼酎は、発酵させた原酒を気化させてアルコール分のみを抽出するため、元の色合いはなくなるのです。
昨今では、タンクや甕で長期熟成させた焼酎も人気を博しています。
中には熟成に樽を用いた薄っすらと黄金色に輝く「古酒」もあるので、試されたことのある方もいらっしゃることでしょう。

でも、「虎胤～Toratane～」のような琥珀色に輝く熟成焼酎は、あまり見たことはないはずです。

国税庁の『酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達』では、本格焼酎の色合いに関してこう定められています。

一般的なウイスキーの着色度は0.4～0.8程度と言われていますので、「0.080以下」という数値がどれほど「薄い」か、お分かりいただけるでしょう。
そのため、樽熟成によって濃い色合いになった「焼酎」は、例えば熟成前の焼酎とブレンドすることで規定まで薄めなければ、「本格焼酎」とは認められません。

私たちの挑戦でも、ウイスキーの熟成に使用される「オーク樽」で長期貯蔵することによって、美しい琥珀色の韃靼そば焼酎が生まれました。
当然、このままでは「本格焼酎」を名乗ることはできません。
しかし私たちは、奇跡的に生まれたこの「一期一会」を、そのまま皆さまにも体験していただきたいと考えました。

そこで「本格」の二文字にこだわることなく、本来の風味や味を損なわない食物繊維を少量加え「リキュール」としてご紹介することにしたのです。

世は戦国時代。
甲斐武田信玄の二十四将の一人、鬼美濃と恐れられた原美濃守虎胤の子・原大隈守虎昌は、川中島の合戦で旗本として主人の窮地を救います。その勲功により武田氏から佐久岩村田の地を拝領し、虎昌の子・甚蔵、武田氏滅亡とともに佐久岩村田に移り住みました。

江戸時代に入ると、広大な土地を百姓に米作りの場として貸し出すようになります。そして1681年（天和元年）、原甚蔵の子孫・弥八郎が名主を勤めるかたわら、年貢として献上された多くの米を基に酒造業を創業。ここに、千曲錦が誕生しました。

酒蔵のある佐久市は佐久平と呼ばれる標高700ｍの高原です。北に浅間山山系、南に八ヶ岳連峰、その真ん中に日本最長の川「千曲川（新潟県に入り信濃川と名前が変わります）」が脈々と流れています。

蔵の井戸は浅井戸（13m）2つと深井戸（60m）2つの計4つあります。この4つの井戸を鉄分の少ない適度にミネラルを含んだ水を得るために使い分けています。

旅と酒を愛した放浪の俳人「種田山頭火」が昭和11年5月9日　佐久・岩村田において水を愛で「風かをる　しなのの国の　水のよろしさ」と名水の句をしたためています。きき水の名人でもあった山頭火は自然が大好きでした。それなくしてはこの「自然の恵み」である名水も存在し得ないわけです。

私たちが普段食している「うるち米」に比べ大粒で芯白（米中心部のでんぷん質部分のこと）の大きい酒造好適米を酒造りには使用しています。

千曲錦は主に長野県の酒造好適米である「美山錦」を使用し、玄米の質を見極め、それに見合った精米管理と精米をしています。

日本酒のために厳選された酒米と佐久の天然水、そこに酵母を加えて発酵させることで、日本酒造りに欠かせない「醪（もろみ）」が出来上がります。

実は、この醪に芋や麦、米といった穀物を蒸した主原料を加えてさらに発酵させ、蒸留したものが「焼酎」となります。

千曲錦では古くから、日本酒造りの経験と知識を生かして焼酎造りにも励んで参りました。

信州といえば、そば。

私たち千曲錦酒造でも、地元信州の代名詞でもある「そば」を原料としたそば焼酎を造り続けてきました。

今回ご紹介する「虎胤～Toratane～」は、そんなそばの中でも日本国内ではほとんど出回ることのない「韃靼そば」を原料としています。
別名「にが蕎麦」とも呼ばれる韃靼そばは、ポリフェノールの一種である「ルチン」の含有量が豊富で、やはり焼酎にした時にも、独特の苦みと癖があります。

しかし、決して飲みやすいとは言えない韃靼そば焼酎の原酒を、ウイスキー用のオーク樽で熟成させることで、本来の風味だけを残してまろやかに仕上げることに成功。

さらに、樽熟成ならではのスモーキーな芳ばしさとコクに、独特の風合いがプラスされ、琥珀色に輝く焼酎ベースの熟成酒という、世にも珍しい逸品に変貌を遂げました。

18年という歳月を経て目覚めた、奇跡のような一杯。

もう二度と出会うことのない、一期一会の邂逅の瞬間を、ぜひ皆さまの「舌」で、お確かめください。

18年長期樽熟成酒「虎胤～Toratane～」の他、相性の良い酒粕クリームチーズや、千曲錦酒造の代表銘柄をセットにしたリターンもご用意。
「虎胤～Toratane～」は、高級感溢れるオリジナルの化粧箱に入れてお届けしますので、ギフトにもおススメです。

長期樽熟成酒-TORATANE-

品目：リキュール
アルコール：38度
原材料名：本格蕎麦焼酎(国内製造)、食物繊維

酒粕クリームチーズ

千曲錦の酒粕を全量使用した調味液にクリームチーズを漬け込み熟成させました。
酒粕の芳醇かつ濃厚な風味がクリームチーズと絶妙にマッチしています。日本の発酵食品である酒粕を使用した体にやさしいおつまみです。

原材料名：クリームチーズ（オーストラリア製造）、酒粕、砂糖、清酒、食塩、（一部に乳成分を含む）
内容量：75g
賞味期限：製造より6ヶ月
保存方法：要冷蔵（10℃以下）
栄養成分表示（75gあたり）：エネルギー257kcal、たんぱく質4.4g、脂質21.3g、炭水化物12g、食塩相当量1.02g

※本品にはアルコールが含まれています。小さなお子様、運転前の方、お酒に弱い方はご注意ください。
※開封後は密閉して冷蔵庫で保管の上、早めにお召し上がりください。

純米大吟醸 吉田屋治助 特上米29%磨き（720ml）

酒造好適米「山田錦」の中でも最上級クラスの原料米を厳選。原料米を29%まで精白したものを全量使用しています。

アルコール：16％
日本酒度：±0
酸度：1.3
原料：米・米麹（全量国産山田錦特上米)
精米歩合：29％
酵母：18号

雫取り 純米大吟醸 浅麓六花（720ml）

酒造好適米兵庫県産「山田錦」を原材料に、仕込み水には清冽なる浅間山系伏流水、蒸米は甑、麹づくりは麹蓋を使用し、醪に圧力をかけない「雫取り」で丁寧に搾り、厳寒の頃、杜氏が持てる技術を全て注ぎ込んで醸した珠玉の逸品です。

アルコール：16％
日本酒度：-3.0
原料：米・米麹（全量国産山田錦)
精米歩合：39％
酵母：M310