東日本大震災に際し被災された皆様に改めまして心よりお見舞い申し上げます。

東日本大震災ボランティアグループ「cocoro」は２０１１年４月１８日より結成され、宮城県石巻市を中心に活動をしてきました。

「みんなでたくさんの想いを繋げて、現地の人と一緒に東北を元気に！笑顔に！」そして「知ることをあきらめない」という思いの中、現地の方々とのご縁を大切に一緒に楽しめる盛り上げイベントや、様々な方々と出会いながら、この震災と言う悲劇の中で、何があり 何が起こり どうなっていくのか、そのことを「知る」「伝える」「考える」という事を大切に活動しております。

～今回、ご支援をお願いさせていただく目的～

今回、皆様から頂くご支援は、２０１５年１０月１１日（日）、１２日（月・祝日）に開催予定の第二回目となります「石巻市鹿島御児神社 日和山ライブ～祈り～」と第９回目となります「石巻市糠塚・河南地区６仮設住宅合同　大芋煮会＆餅つき大会」の為に大切に使わせていただきます。

～私たちは　cocoroです～

はじめまして。東日本大震災ボランティアグループ cocoroの代表、小俣健一郎です。

東京在住で理美容室を経営しております。

４年前の震災に際し僕はいてもたってもいられず、仕事の道具や思いつくものすべてを小さな車に詰め込んで、２０１１年４月１８日 生まれて初めて宮城県石巻市を訪れました。

その時、皆さん異口同音に「伝えてくれ！本当の被災地を伝えてほしい」と言われました。それに対し僕は「伝えます」と「約束」をしました。

そんな中、友人たちの間で自然と「今度は炊き出しをやろう！」「次はライブをやりたい」と声が上がり、共に活動する仲間が生まれ「cocoro」は生まれました。

～そして inori~祈り~プロジェクトへの想い～

　　「いまだ還らない魂たちへの祈り

　　　　　そしてそれを探し、呼び続ける・・」  　　　　　

現在までに４０数回の石巻訪問の中、何かが足りない・・何か大切なものを欠落させて、いわゆる「復興」に向かい始めているのではないかという疑念が生まれました。その「何か大切なもの」を突き詰めた時に「いまだ還らない魂」だと思いました。その存在とその魂を呼び続け、探し続ける心・・そんな気がしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

街の再興が、人の復興が、いつしか「形の再生」や「形あるもの」に向かう中、そして形あるものが戻れば戻るほど、決して戻らないものは大きく浮き上がってくるような気がします。 未来に向かう時、そこには確かな「今」と「過去」があるはずです。

確かにあったあの店、確かにいたあの人、確かな記憶、確かな存在、確かな昨日、確かなあの日・あの時・・確実に「存在」したという確かな過去と今、それが繋がり未来を作りその時間の流れの中で人は生きて街は生まれ、つながってきたはずです。震災・津波はその流れを今もなお人の心を引き裂き渦に巻き込み破壊し続けています。

そんな中、祈ることで何ができるのか？ 

でも僕らのすべてを削ぎ落とした時に出来ることとして最後に残るのは祈ること・・ただそれだけな気がします。

その祈りを海に、宙に、大地に眠るすべての魂へ、今を生きる魂達と共に音楽を奏で舞いを踊り捧げたいと思います。

～クラウドファンディングで得たいもの～

このプロジェクトに必要な資金は約４５万円、そのうち２９万円を（達成希望額４５万円からクラウドファンディング手数料２０％を差し引き、リターン購入金を差し引いた額）を皆様からご支援いただきたいと思っております。

今回クラウドファンディングに挑戦する大きな理由はお金以外にもあります。それはリターンにさせていただく商品、一つ一つに意味があります。

たとえば石巻の障がい者支援施設こころ・さをりで作られる「さをり織」の織物でできたマフラーやポーチ。

この施設は今は仮設住宅の一角を間借りして活動しています。健常者でも大変な生活再建。障害を持ち、またはその方々を支えるご家族の大変さは想像するに難くありません。こころ・さをりで作られる商品、さをり織は その語源は「差を織る」から来ています。クリエイターたちが思い思い自由に感性で選びとる糸、その糸を機織りで、手作業で織りぎ生み出す織物は、人の温もりと創造性に溢れています。手にしたときの「柔らかさ」はあなたの心を温めてくれることでしょう。

こころ・さをり　http://blog.canpan.info/kokorosaori/

次に福島で活動していた農業法人・山燕庵。今は原発事故の影響から石川県に拠点を移し活動していますが、福島への思いは強く山燕庵を通じて福島への働きかけを今も継続しています。　

有機無農薬農業を柱に、恵まれた豊かな石川県能登半島の土壌で、肩肘張らずにゆったりと時間をかけて育てる作物は元気いっぱい。それを山燕庵は「深呼吸農法」と名付けています。これからの食をもっともっと楽しく、豊かにしていきたいと考えていて 健康と安心を守り、素材の美味しさを追求する努力を続けています。

山燕庵　http://sanenan.com/

そして塩釜の橋本蒲鉾店。津波に工場は襲われ、そこからの再建を果たし今も経営を続けるお店・・　昔ながらの技法で心を込めて手形成した笹かまぼこを熟練した焼きの職人が一枚一枚丁寧に手焼きで仕上げた逸品です。保存料等は使用していない新鮮な物を安心・安全のもとにお届けするこだわりのお店です。

橋本蒲鉾店　http://www.hashimotokamaboko.com/

この商品たちをリターンにすることで、たとえば震災弱者と言われる人々がいるにも関わらず、今でも支援が届きにくい中、それでも自主再建を目指していることを皆さんに知っていただける・・そしてこのクラウドファンディングにご支援いただくとcocoroへの支援と同時に、障がい者の方の生活再建や自立支援に直結するのです。

～微力を集めて無敵に～

私たちは「この活動が果たして何になるのか？」そのことを常に自問自答しています。

祈ることが何になるの？中にはそう思われる方もいることでしょう・・でも私たちは感じているのです。現地に行くたび、触れ合うたびに形やモノの支援、速度は遅くとも進む「復興」という流れの中で置き去りになっている「想い」があることを。取り残され声をあげても聞き届けられない「想い」があることを。表向きの笑顔の中に、人知れず心の中で軋む「想い」があることを・・震災から４年が過ぎ、今こそ「心の中にある想い」へのアプローチが必要なのです。

cocoroのグループ名は私が初めて訪れた石巻で出会った赤ちゃんの名前から頂きました。こころちゃんの瞳に映る景色が少しでも美しく、輝いていくことが「復興」の証であると思っています。それは形だけでなく「人の心」・・cocoroはそんな「心」へのアプローチとしてinori~祈り~プロジェクトを成功させたいと思っております。

皆様のあたたかく力強いご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

cocoro　オフィシャルサイト　http://cocoro-ishinomaki.jimdo.com/

【cocoro のこれまでの活動紹介】

■２０１１年５月　石巻市湊地区炊き出し

震災後間もなくの５月、炊き出しと音楽とヘアカットによる癒しを提供する、

■２０１１年８月１日　日和山ライブ

震災後初と言われる大型野外ライブ。音の消えた街・・それが僕の石巻の最初の印象でした。その街に決して消えない音を奏でたいと思い、このイベントを企画しました。

■２０１１年１２月　石巻保育園クリスマス会

このクリスマス会は被災した子供たちに楽しい時間と夢を届けるために開催しました。このイベントではクリスタルキングのムッシュ吉崎さんも参加してくださいました。

■糠塚前仮設住宅2012年・夏祭り

春にこの仮設でイベントをした時に子供らに「また来てね！」と言われ交わした約束を果たす為に夏祭りを開催しました。

■糠塚前・糠塚仮設住宅合同クリスマス会

この仮設住宅でのクリスマス会は２回行いました。ケーキをみんなで作ったりしながら楽しい時間を過ごし、ドラえもんの声優さんたちに頂いた応援メッセージも流すことができました。

■河南地区６仮設合同お花見会

初めて石巻でお花見をしました。カラオケや大鍋でのあさり汁・・桜の下、楽しい時間になりました。

■河南地区６仮設合同芋煮会＆餅つき大会

餅つきに芋煮にカラオケにコンサート、マッサージ・・僕らのコンテンツ満載のこのイベントは、大盛り上がりの一日となりました。