珈琲好きのためのサステナブルファッションを

挑戦を続ける大阪の小さな染工場・福井プレスが、試行錯誤の末生み出した「珈琲由来のエコでサステナブルな染め直し」技術。

今回のプロジェクトでは、同じく大阪で半世紀以上続く焙煎工場・藤田珈琲株式会社とタッグを組み、廃棄されてしまうコーヒー豆のシルバースキン（チャフ）と破砕片から、他にはない深い味わいが生まれました。

これからの時代にふさわしい、全く新しい珈琲の楽しみ方をご提案します。

プロジェクト詳細

①淹れる前のコーヒー豆の破砕片をドリップして染め上げ。

今回の「珈琲染」は、コーヒー焙煎工場から出る「チャフ」（「シルバースキン」とも呼ばれるコーヒー豆の皮の燃えがら）と、「破砕片」を組み合わせ染め上げる独自製法。いわば、「ドリップしながら染め上げる」染色方法です。

ご家庭でのハンドメイドなどの「コーヒー染め」は、コーヒーを淹れたあとのドリップ滓を使用するのが一般的ですが、今回は福井プレスと藤田珈琲株式会社の協働により、焙煎工場から出る「コーヒー豆の破砕片」と「チャフ」を使用します。

安定的な濃い発色が魅力！
楽しく豊かで、新しい珈琲時間を生み出します。

②「染め直し屋」福井プレスだからできるエコな染め

1938年創業のクリーニング屋としての実績と、現3代目が新たに研究開発した染色加工技術。それらを掛け合わせ、生まれた一点モノ専門の「染め直し屋」事業を営んでいます。

主眼においているのは、日焼けや色落ち、シミなどの汚れが落ちず、「もう着れないか…」とあきらめながらも捨てられずにしまってある服を蘇らせる「洋服再生」の取り組み。

染色加工・クリーニングを行う工場として、私たちにできる環境配慮型のファッションを提案できないかと、常に試行錯誤を続けてきました。

もちろん、今回の珈琲染にも、「染め直し」のノウハウを惜しみなく取り入れ、安定した品質で美しく染め上げます。

SDGsやエシカル消費が注目を集まる今だからこそ、この珈琲染をスタートしようと思い立ちました。

③焙煎工場だからできるエコな素材

今回使用するコーヒー豆の破砕片とチャフ（シルバースキン）は、同じく大阪の藤田珈琲株式会社様からご提供いただいています。

珈琲のサプライチェーン全体を見渡した時、実は私たちが気が付かない部分で廃棄物が生まれています。

たとえば、焙煎や粉砕の工程で発生する飲用に適さない破砕片。

焙煎時の過程でコーヒー豆から剥がれ落ちる、苦みや雑味の元シルバースキン（チャフ）。

今回は珈琲のドリップ滓ではなく、これらのサプライチェーン上の廃棄物を活用しています。

自然からの恵みであるコーヒー豆を味わい尽くしていただきたいという取り組みです。

ところで、実は大阪府の喫茶店数は、東京や愛知よりも多く日本最多（参考：全日本コーヒー協会 http://coffee.ajca.or.jp/wp-content/uploads/2018/11/data07_20181106.pdf ）。

珈琲の街・大阪で長く続く焙煎工場と染工場だからこそ、この事業に取り組む意義があると考えています。

▲藤田珈琲も元々は、1963年に四ツ橋で開業した喫茶店「イーグル150」からスタートしました（ https://fujitacoffee.com/?mode=f4）。

【藤田珈琲株式会社様からのコメント】

”今回は素材提供というカタチでこのプロジェクトに参加させていただき、大変光栄に思います。これからも一緒に大阪を盛り上げていきましょう！

ちなみに、弊社は今年度、東大阪に新社屋を立ち上げ、カフェをオープンさせる予定です！そちらもご期待ください！”

利用シーン

エイジングされたような深みと落ち着いたトーンが、様々なシーンにマッチします。

今回モデルをつとめていただいたバリスタ・7Ds氏から

「珈琲染」と言えば、抽出後の粉を使うイメージでしたが、今回は廃棄せざるを得ないコーヒー豆の破片を使っているとのこと。エコで、かつ贅沢な色が出せる、目からウロコの視点です。

生地の種類によって濃さが変わるのも面白いですね。僕のシャツだと「シティロースト」ぐらい。頂いて最初に袖を通したときには、ほのかに珈琲の香りがしました。

仕上がりもムラがなくて本当に綺麗。特にデニムは、撮影後の1週間に5日履いています（笑）。

7D氏のtwitter（@coffee_research）でもご紹介いただいています→https://twitter.com/coffee_research/status/1248774268059406336

また、17Liverのたかよさん（https://17.live/live/4857176）にも試着いただきました！

▼ブラウスもジーンズも、ほんのりしたコーヒーカラーに！

▲たかよさんに着用いただいたのはYシャツ（レーヨン76%、ポリエステル24%）と、ジーンズ（コットン100%）。ポリエステルなどが入った分だけ珈琲の色は薄くなり、ジーンズも元の色が濃いほど珈琲の色はあまり目立ちません。

【たかよさんからのコメント】
既成品にはない、とてもお上品な色味で驚きました！ほんのりコーヒーの香りがして、テンション上がります。コーヒー好きの人は、きっとお気に入りになると思います♫

リターン

今回は、お手持ちの衣類を染めるための、「珈琲染チケット」をお送りします。

通常の染め直しは、衣類の重量で単価が変わるのですが、今回はわかりやすく「白Tシャツ」「白Yシャツ」「デニム」の3種類のチケットをご用意。

プロジェクト終了後に、Makuakeのメッセージにて「デジタルチケット」をお送りします。そちらを印刷いただき、染めたい衣類に同封して、福井プレスまでお送りください。

（送り先）
〒579-8013
大阪府東大阪市西石切町6-3-42
株式会社福井プレス 「Makuake珈琲染」担当宛
Tel 072-986-9295
※チケットの有効期限は2020年8月31日までとなります。

送り方の詳細は、デジタルチケット配信時にもご案内させていただきます。

●ビフォー・アフター比較
【シャツ】

【ジーンズ】
元のブルーの濃さによって、仕上がりが変わります。
（素材は全て綿100%です）

また、福井プレス初の取り組みとして「LIVE工場見学」を実施します。
ご支援者様限定で、コーヒー染めを行っている様子をLIVE配信予定！こちらの詳細は決まり次第お知らせさせて頂きます。
（見逃し配信なども検討中です）

仕様とご注意事項

コーヒーの色が入るのは、植物系の天然繊維・半合成繊維（綿／麻／レーヨン／テンセル／キュプラ等）です。合成繊維（ポリエステル、アクリル等）が含まれた物の場合、合成繊維の割合が増えるほど薄い色に仕上がります。植物系天然繊維を50％以上含むものを推奨します。衣類のラベルに記載されていますので、ご確認の上お申込みください。

▼例えば「綿100%」表示のTシャツであっても、縫製糸はポリエステル等の場合がございます。その場合、糸部分は染まりません。

▼商品を染める際にボディー素材と洗濯ネームやブランドタグが同素材の場合、同じく染まります。白ベースで、一部柄やワンポイント、プリントが入った衣類も染められますが、使用されている染料や顔料の種類により仕上がりは変わります。

・製品染めを行うと大抵の服は縮んでしまいます（例外として既にハードな洗い加工がしてあるデニムなどは縮みが発生しない物もあります）。縮み方は商品の縫製仕様によって大きく異なりますで、どの程度縮むかは事前に判断出来ません。

・品物に特別な加工がしてあった場合、繊維の中にうまく染料が入っていかないことがあります。その場合想定していた色目にあがらないことや、部分的に極端に色ムラが出てしまうことがあります。染め直したことで、繊維の中の汚れが浮かび上がることによって色ムラになることもあります。もう一度染め直すことで対応いたしますが、完全に直ることを保障することはできません。

・天然色素を用いた製品染めの為に色落ちに関しては完全に防ぐという事は出来ません。中性洗剤での低温手洗いをお勧め致します。時とともに変化していく色合いも是非お楽しみ下さい。

スケジュール

2020年5月 プロジェクト募集期間終了
2020年6月 リターン返送 → 随時加工・返送作業
2020年7月 一般向けサービス提供開始

資金の使い道

集まった資金は、リターンのための最終加工費用に充てたのち、今後チャフ染め事業を本格稼働させていくための費用に充てさせていただきます。

「染め直し屋」福井プレス

「福井プレス」はものづくりの町、東大阪市にあります。80年近く続くクリーニングと染色加工の工場です。私、三代目の福井伸は、染料を販売する商社で３年働いた後、実家のクリーニング工場に戻り、家業を継ぎました。

目指したのは小ロットかつ素材形状を選ばない新しい染色加工場。少しずつ改革していき、現在では一般の人が気軽に自分の服を一着から染め直しできる「染め直し屋」をはじめ、草木染めや花粉防止、消臭などを製品1着単位で行うといった挑戦を続けています。

前回、ギリギリ目標金額に届かなかった「ライダースジャケット」に続く、二回目のクラウドファンディング。

焙煎工場と染色工場が取り組む未来志向のサステナブルな活動に、是非ご参加下さい。

お預りした衣類は廃棄されるだけでしか無かったチャフと豆粉で染め上げ珈琲の香りと共にお届け致します。

出涸らしでは出せない濃度たっぷり香りのする贅沢な染め加工を体感下さい。