ブランド創設から22年。これまで私たちは、20万個以上のお財布を作り続けてきました。その中で「最も使い心地の良いカタチ」だと考えるのが、L字ファスナー財布。無駄な動きがなく中身が一望でき、十分な容量を持ちながら片手に収まる、バランスの良いカタチです。

このカタチを元に、更なる使い心地の良さを追求。中身の構造を見直し工夫することで、従来のコンパクト財布を超える、新しいお財布が誕生しました。

財布づくりのプロフェッショナルが、自信をもってお届けします。

「必要なものが、コンパクトにまとまって、使い心地がいい」

キャッシュレス決済の普及と共に、世の中には「薄い」「小さい」を追求したお財布が増えています。しかし、様々なカタチの財布をお届けする中で、薄くて小さい財布から、定番の長財布や2つ折り財布に戻るお客様が意外にも多いことに気づいたのです。

そこには、小さい財布ならではの「不便さ」、キャッシュレス決済特有のトラブル・経験が潜んでいました。

これらの課題を解決するべく、今必要なお財布の価値は「必要なものが、コンパクトにまとまって、使い心地が良い」ことだと、私たちは考えました。

キャッシュレスで十分な時には出来るだけスマートに、現金が必要な時には長財布並みに現金・カードをまとめられる、あらゆる状況にフィットしてくれるお財布を目指しました。

見た目はよくあるL字ファスナー財布。何が違う？どう違う？

答えは内側3か所のポケット構造にあります。

①メインカードは“斜め”に出し入れ

財布を作り続けて22年。気づいたのは、カードの出し入れは「斜め（ななめ）」が良いということ。カードの出し入れがしやすいように、ポケットのカットを右肩上がりの斜めに設計しました。

一般的なカードポケットは角を2か所覆うところ、角を1か所だけ挟むシンプルなデザインに。親指ひとつの簡単な動作で、斜めにスッとカードが引き出せます。

よく使う一軍カード2枚をここに収納することで、視認性と取り出しやすさが驚くほど快適に。

②厚みにフィットする袋マチポケット

袋マチポケットには、クレジットカードなどの厚みあるカード7枚を収納できます。やや幅広に設計しているので、名刺など少し大きめのカードも収まります。

マチがあるのは片側だけ。袋状に片マチを作ることで革の重なりを減らし、ポケットの広がりを抑えました。カードが少ないときにはスリムに収まり、多いときにはゆったり使える工夫です。

③お札の折り目がつかず、シュッと取り出せる

お札を小銭ポケットの下にくぐらせることで、折り目をつけずに収納可能。
収納時にお札が引っかからないよう、ポケットの角は斜めに落としたデザインに。

券種の確認も、このように簡単・快適。

お札は上に引き上げて、シュッと取り出せます。

使いやすさの秘密は、小銭ポケットの構造。小銭が取り出しやすいカタチを考えた結果、ポケットの下に空間が生まれたことで、お札も入れやすく、サッと引き出せるようになりました。

④小銭もたっぷり20枚入ります

ファスナーを開けたら、小銭をじゃらっと投げ入れるだけ。

絶妙な深さ＆マチがしっかり開く設計で、小銭の出し入れがよりスムーズに。財布の中で零れ落ちることも、お会計でもたつくこともありません。

厚みが出やすい小銭の収納は、財布のコンパクトさを追求する上では悩ましい課題。今回は使い心地を優先し、十分な容量確保と出し入れのしやすさを重視しました。

交通系ICやセキュリティカードは外ポケットへ

出し入れの頻度が少ない「ピッ！」するカードは、カード券面を完全に覆う外側のポケットへ。外からカードが見えず、プライバシーを守ります。

驚きの60ｇ

財布本体の重量はわずか60g。ニワトリの卵約1個分の重さほどの、軽やかな仕上がりです。

これだけ入れても厚みは3.0cm

中身を入れない状態で、厚みは2.0cm。
カード10枚、小銭20枚、お札20枚入れても、厚みはたったの3.0cm！
美しいシルエットを保ちながら、これだけの収納が可能です。

大きすぎず、小さすぎず、手馴染みの良い絶妙なサイズ。
使いやすさ・収納力・サイズ感の3拍子が揃った自慢のお財布です。

実は私も「薄くて小さい財布」から回帰した一人。以前は日常の決済はほぼスマホ。現金はほとんど持ち歩かず、財布にはカード3枚と3千円分の紙幣を入れておけば十分でした。それがとある事情で日常生活が一変し、考えを改めることに。

思わぬケガで不自由な生活に

キッカケは休日にフットサルでアキレス腱を切ってしまったこと。3ヶ月間、歩くことさえ難しく、生活が不自由に。通院のために保険証と診察券が必要となり、院内ではスマホが繋がりにくい場所が多く、バーコード決済が使えなくて困ったことも。

毎日の楽しみであるコーヒーを買いに行こうにも、スーパーやコンビニへ行くことさえ一苦労。近くの自販機で使えるのは現金のみで、必然的に持ち歩くカード・現金が増え、財布の必要性を改めて痛感しました。

また、身体が不自由で自分に余裕がなくなると、財布や現金を出し入れする動作にもストレスを感じるように…。

そして、「今必要なものが全部、ポケットに入るくらいコンパクトにまとまって、使い心地が良い財布が欲しい！」と、強く思うようになったのです。

思い返してみると、これまでにも不意に現金が必要になったことや、会計にもたついてストレスを感じたことは多々ありました。

出張や旅先、普段行かない店での食事や買い物、日常とは少し違う行動をとった時にその問題はやってきます。きっと同じように感じた経験のある方も多いはず。どうかこのお財布が、皆さまの日常のちょっとした悩みやストレスを減らしてくれる、頼れるパートナーとなれれば幸いです。

左利きの人にも使いやすく

このお財布は、右利きの人にとって使いやすいように、「左手に持って、右手で中身を出し入れする」ことを想定して設計しています。そのため、左利きの人にも快適にお使いいただけるよう、左右の構造を反転させた「左利き用」もご用意しました。

レザーソムリエが厳選！
極上の本革“栃木ベリー”

今回のプロジェクトに際して考えた革のセレクト条件は、「本革ならではの表情と、経年変化を堪能できる」こと。
本革好きのヘビーユーザーの所有欲を満たしつつ、本革初挑戦のライトユーザーにも扱いやすい革を厳選しました。

本革でなければ味わえない、一期一会の出会いをお楽しみください。

国内外から高い評価を得ている日本屈指のタンナーにより、昔ながらの伝統製法で鞣されるヌメ革「栃木レザー」。その腹部の革（ベリー）を使用したものが“栃木ベリー”です。

堅牢なヌメ革のベリーに、オイルをたっぷりと含ませながら、染料のみで染め上げ、柔らかくしなやかに仕上げます。使い込むほどに革の中からじわりとオイルが浮き出て艶を増し、深みのある色へと経年変化していきます。

腹部の革（ベリー）は、ベルトなどに使用するキレイな部分を裁断したあとの残り革。深いシワやキズが多いために用途が限られ、残念ながら廃棄されることも多いのが現状です。

しかし、少し見方を変えれば、深いシワは＝本革でしか味わえない表情であり、個体差のある表情は＝一つとして同じもののない個性でもあります。貴重な生命の恵みである革を余すことなく堪能できる、素晴らしい素材です。

素材の個性を見極め
最大限に引き出す

ベリーは牛の腹部という特性上、バット（腰）やショルダー（肩）などの部位に比べて繊維密度の間隔が広いので、軽くて伸びやすいという特徴があります。

そのため重たい荷物を入れるバッグなど、高い強度が求められる製品や、負荷が掛かりやすい製品・パーツには向かない素材とされてきました。

しかし、繊維の間隔が広いということは、その分たっぷりとオイルを含むことができるということ。堅牢に鞣されたヌメ革のベリーに丁寧にオイルをしみ込ませることで得られる「しっとりと柔らかな独特の質感」は、他の部位にはない特長と言えるでしょう。

また、一枚のベリーの中でも場所によって繊維の密度は異なります。それを見極め、財布として使用する上で問題のない強度が確保できるように、パーツ毎に裁断して組み上げていくことで、革の魅力がたっぷり詰まったお財布【coL(コエル)ウォレット】が誕生しました。

ひとつひとつ心を込めてお作りしたお財布は、ギフトにも最適な専用ボックスにてお届けします。また、安心と品質の証である栃木レザー皮革証明書(赤タグ)もお付けいたします。

リターン品について

ここまで紹介させていただいたお財布・coL(コエル)ウォレットは、【全５色】のカラーラインナップでご用意しました。

【ブラウン】

【グリーン】

【ネイビー】

【ワイン】

【ブラック】

※ブラックの写真は左利き用のお財布を使用しています

coL(コエル)ウォレットは
早めのご購入が断然お得！

こちらではリターンの一部をご紹介。
2つセットで大変お得にお求めいただけるペア割もご用意しております。

また、革のエイジングを存分にお楽しみいただくために、当店オリジナルのレザーケアセットをご用意しました。こちらもぜひご活用ください。

仕様詳細

お届けスケジュール

生産状況などは、随時「活動レポート」でご報告いたします。

最後に

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
私達は「ものづくりとは、ヒラメキをかたちにしていくこと」をコンセプトに、20年以上にわたって革という素材と向き合い、お財布を中心とした革製品を作り続けてきたレザーブランドHIRAMEKI.（ヒラメキ）です。

革はとても表情豊かで、使うほどに味わい深く変化し、共に時を重ねることで愛着がわいてくる、不思議と身近に感じる温かい素材です。私達がお届けする革製品も、皆さまにとって身近な存在でありたい。HIRAMEKI.のある日常が、幸せな気持ちで満たされますようにという想いを持っています。

今回のプロジェクトを通じて一人でも多くの皆様に、HIRAMEKI.のものづくりを知っていただき、日常にちょっとした幸せを感じていただけたら大変嬉しく思います。