1.イタリアの伝統酒・リモンチェッロをアレンジ。よりシンプルにレモンのおいしさを追い求めました。

●イタリアで古くから親しまれているお酒・リモンチェッロ。

リモンチェッロとは、スピリタスというアルコール度数の高いお酒に、レモンの果皮を漬け込み、シロップを加えて作るレモンリキュールのことです。

発祥の地は、レモン作りが盛んに行われているイタリア南部地域（ナポリ近郊）。この地域は、一般家庭の庭にもレモンの樹があるほど“レモンに親しい”場所で、リモンチェッロは家庭的な食後酒として愛飲されてきました。

レモンの芳醇な香りとクセになる苦味、さらには口当たりのよさは、この地を訪れた観光客などを魅了し、いつしかヨーロッパ全土、そして全世界に広がっていったのです。

●当農園がつくるリモンチェッロ【クラフトリモンチェッロ】

香料や調味料、保存料は一切使用せず、レモン・酒・砂糖のみのシンプルな素材で作った【クラフトリモンチェッロ】。従来のレシピをアレンジし、シロップ（砂糖）の割合を大幅に減らし、代わりにレモン果汁をたっぷり（なんと内容量の41%がレモン果汁）加え、よりレモンのおいしさを追求しました。

特にこだわったのは、味わいのバランス。

・甘味（シロップ（砂糖）の量）

・酸味（レモン果汁の量）

・香り（レモンの果皮の量）

・苦味（レモンの果皮の量）

・アルコール感（お酒の量）

・そのまま（ストレートで）飲んだ場合

・氷を入れた（ロック）場合

・炭酸水で割った場合

…どんな飲み方でも“おいしく飲める”を求め、何パターンもの試作品をつくってきました。

その時にもっとも頭を悩ませたのが、シロップ（砂糖）の量です。

甘くない“レモン感”を全面に押し出したお酒にしようとしたのですが、シロップの量が少なすぎるとストレートやロックで飲んだ時にはおいしくても、炭酸水で割ると味がばらけ、バランスの悪さや若干の雑味を感じる仕上がりに…。だからといって、シロップの代わりにハチミツを使うと、「う～ん、純粋なレモンの風味が弱くなったなぁ…」というように。「これだ！」という結果がなかなか得られず、試行錯誤の日々が続きました。そしてスタートしてから1年以上経つ頃に、ようやくレモンの味わい・香りをしっかりと感じられる、甘すぎないお酒を完成させることができました。

その配合が…

シロップを少しだけ多くし、なおかつレモン果汁の量を予定していた量より25%ほど増やす配合です。これにより酸味が効いて、甘すぎず、しかもレモン感がUPし、ストレートで飲んでも、炭酸水で割って飲んでもおいしく飲める理想のリモンチェッロに仕上げることができました。

このバランスのよさは、イタリアンをはじめとする洋食はもちろん、和食や中華などどのジャンルの食事にもよく合います。

あの日の試行錯誤、今となってはいい思い出です。

2.きれいな湧き水で育てた自家農園の和歌山県産レモンのみを使用しています！

●丹精込めて育て上げたレモンです。

和歌山県は、広島県、愛媛県に次いで国内第3位のレモン生産量（2018年時点）を誇り、近年レモンの栽培を始める農家が急増加している、今注目を集めるレモンの産地です。

主にみかんとレモンの栽培をしている当農園ですが、レモン畑があるのは日本のエーゲ海と呼ばれる海がきれいな街・和歌山県由良町の山あいの地域にあります。鹿や猪、猿などの野生動物が出没する自然豊かな場所で、畑の中には山からの湧き水が流れる沢があり、きれいな水にしか生息しないといわれるサワガニを見かけることもあります。

このきれいな水をたっぷり吸収したレモンですので、雑味がなくて、とてもジューシー。お召し上がりいただいた方からは「キリッとした爽やかな酸味がおいしい」というお声をよくいただいています。驚いたのは、「そのままかぶりついても、甘味が感じられてまろやかな酸味で美味しかった」というお声をいただいたことです。さすがに酸っぱいのでは…と思いましたが、とても嬉しいお言葉でした。栽培に関しては、ワックスや防腐剤等を一切使用しておりませんので、皮まで食べられるところが強みです。なので、そのままかぶりついていただいても問題ありません！

●完熟レモンのみを使い、手摘み・手選別・手加工（搾汁を除く）をしています。

レモンの中身は大きく分けると、〔果皮（香りやアロマ含有部分）〕〔果皮と果肉の間にある白いワタの部分〕〔果肉部分〕の3つの部分に分けられます。このうち、白いワタの部分には苦味やエグみの成分が多く含まれています。

本製品（クラフトリモンチェッロ）には、この白いワタの部分ができるだけ入らないように薄く皮をむき、黄色い果皮部分だけを使用するように心がけました。レモンは一つ一つ形状が異なりますので、機械ではなく手作業で。

今回の製造では約6800個のレモンを使用したのですが、皮むきは私の家族や友人、幼馴染のお母さんなどに手伝ってもらい、一つ一つ丁寧に行いました。

こうして加工したレモンの果皮や果実は冷凍などせず、新鮮な状態ですぐに次の工程に持ち込み、フレッシュな味わいや香りを逃がさないようにしております。

3.国内外を飲み歩いた、酒好き柑橘農家が、農家の課題と向き合って手がけたクラフトリキュール。

私は若い頃からお酒に興味があり、学生時代には約3年間、京都のジャパニーズウィスキーを中心に取り扱うバーでアルバイトをしておりました。その時に、ウィスキーだけでなく、ジンやウォッカなどの他の蒸留酒、リキュールについて学びました。

大学を卒業して大阪で会社員としての生活を送っていたのですが、次第に「お酒に携わる仕事をしたい」という想いが強くなり、この想いを形にするため６年間勤めた会社を退職。ワインやクラフトビール、サイダー（シードル）の製造が盛んな、カナダのケロウナという街にワーキングホリデーという制度を使って短期間移住しました。

カナダでは、ワイナリーで働きながらワインづくりに携わり、休日にはクラフトビールを製造するブリュワリーやシードルなどの果実酒を製造するサイダリーを巡り、醸造酒について勉強しました。また、カナダの他の街やアメリカを旅し、同様にビールやワインなどの醸造所を巡る中で、小規模で自分のつくりたいお酒をつくる北米の文化に出会い・触発され、「自分のお酒をつくりたい」という気持ちが芽生えました。ワーキングホリデーの期間が終わって、そのまま日本国内の醸造所での就労を希望していたのですが、諸般の事情により、実家の柑橘農園（主にみかん・レモンを栽培）を継ぐことになりました。

ただ、お酒に携わる仕事、お酒をつくる仕事への情熱は失っていませんでした。この情熱が【クラフトリモンチェッロ】誕生の原動力になったのだと思います。といいますのも、レモン栽培が抱える課題に応用することができたからです。その課題とは、レモンの木にはたくさんのトゲがあり、そのトゲによって果実の表皮に傷がつくことが多く、傷ついたレモンは、果肉部分に問題がなくても市販できないというところです。この“もったいない現状”を打破するため考えついたアイデアが、《レモンを使って自分の好きなお酒をつくる》だったのです。

初めてリモンチェッロの試作をしてから、約2年ほどと商品化までには少し時間がかかりましたが、試行錯誤の日々など、とても充実した時間を過ごす事ができました。納得のいく味わいのリモンチェッロに仕上がりましたので、ぜひ多くの方々にお楽しみいただければ幸いです！

4.おいしい飲み方をご紹介！

■1.ストレート

リモンチェッロは、本場イタリアでは食後にストレートで飲まれることが一般的。お酒本来の味わいや香りを存分に楽しめる飲み方です。

おすすめの飲み方は、冷蔵庫でしっかりと冷やしてからお召し上がりいただくスタイル。口当たりがよくなり、さらに飲みやすくなります！

温度によっても香りや味わいが変わりますので、ゆっくりと時間をかけてお楽しみください。

■2.オン・ザ・ロック

氷が溶けていくにつれて、味わいが変わる「オン・ザ・ロック」スタイル。ウィスキーや焼酎では定番ですが、リモンチェッロのようなリキュールと呼ばれる甘味があるお酒においてもおすすめの飲み方です。

氷が溶けて加水されると、アルコール度数が下がりお酒感が和らぎますので、甘味や香り、レモンの味わいなどを一層感じやすくなります。時間が経って氷が溶けるにつれて変化していく味わいをお楽しみください！

■3.【おすすめ】リモンチェッロサワー（ソーダ割）

リモンチェッロを炭酸水で割る、サワースタイル。炭酸が爽やかなレモンの香りを引き立て、甘さを引き締めてくれますので、すっきりと飲める飲み方です。

ナチュラルなレモンの風味を楽しめ、甘すぎない味わいなので、お食事に合います。

≪おすすめの割合≫

リモンチェッロ：炭酸水＝1：3

⇒味と香りのバランスがちょうどいい割合ですので、ぜひお試しください！

5.製品情報

商品名：クラフトリモンチェッロ

原材料：レモン果汁（和歌山県製造）、 醸造用アルコール、砂糖、 レモン果皮（和歌山県産）

※特定原材料7品目：該当なし

アルコール度数：24%

レモン果汁：41%

サイズ：500mlとお試しボトル（180ml）の2種類をご用意しております。

保存方法：直射日光を避けて冷暗所で保存してください。（開栓後は冷蔵保存を推奨）

注意事項：ボトルの上部に、下の写真のような成分が浮いておりますが、こちらは、レモンの果皮から抽出された、リモネンを中心とする油分になります。品質に問題はございませんが、振っていただくとすぐに混ざりますので、数回振ってからお召し上がりください。

6.スケジュール

・2022年4月27日(水) Makuake応募開始

・2022年5月27日(金) Makuake募集終了

・2022年6月1日(水)〜 リターン品発送開始

応援購入をいただいた順番に、6月中での発送完了を予定しております。

7.資金の使い道

今回の売り上げは、クラフトリモンチェッロの製造費と新商品の開発資金、農園の運営費に当てさせていただきます。