食べること愛するすべての人に贈る人生をハッピーにする幸せな食卓

伝説のイタリア人シェフジョバンニは去年、１月、７８歳でその幕を閉じました。

ジョバンニの最後の夢、それは彼が生涯を通じて伝えたかった食べる喜び、生きる喜び、そして人生の喜びを家族から受け継ぐ伝統的なレシピと共に本にすることでした。

その思いを紡ぎ読んでいるだけでハッピーになるジョバンニの人生レシピと共に1冊の本を制作しました。

たくさんの方に愛して頂いたジョバンニの人生と生き方の哲学をご覧頂きながらお料理のレシピもお試しいただくと愛を伝えられるのではないかと思いレシピ本を制作しました。この本で皆さんが元気になってもらえたらジョバンニもにっこり笑顔で喜ぶでしょう。

世界の著名人が訪れるグルメ人の隠れ家として各界の著名な方にも、ジョバンニの料理を愛していただきました。嬉しいお言葉を紹介させていただきます。

元サッカー日本代表 前園真聖氏より

ジョバンニに初めてお会いしたのは雑誌の取材でした。家に帰ってきたかのように気さくに優しく受け入れてくれたのを覚えています。初めてとは、思えないジョバンニとの出会いは、ジョバンニの笑顔と共に忘れられないです。

どの料理も美味しいですが、その中でも私が好きなのはラザニアです。もう一度、ジョバンニが作ったラザニアが食べたいです。

元サッカー日本代表監督 アルベルト・ザッケローニ氏より

いつもジョバンニとおしゃべりをして、
リラックスできた場所ドン・ジョバンニ
イタリアの家で食事するような気分でした。

疲ている日やうまくいかなくて気持ちが沈んだ時、美味しいものを食べただけでパッと気持ちも晴れて、幸せな気分になれることってありませんか？

食って本当に不思議。それだけで私たちをハッピーにする魔法の力がある。

そんな魔法の食卓を提案するのが、

「あれっケンタッキーおじさん？」と思えるこの笑顔 見ている私たちも一気に幸せ気分にしてくれるこのお方、実はすごい人なのです。

私たちが、当たり前のように本場顔負けのイタリア料理を楽しめるようになったもの今から30年前に本場イタリアから腕のいいシェフが日本にやってきてくれたから！「ドン・ジョバンニ」のシェフ、ジョバンニ・チェンニもその一人でした。

彼が日本にやってきた理由はとてもシンプル。 「食べて、笑って、今この瞬間が楽しくなっちゃうようなイタリア料理でおもてなしをして、その時間をみんなと思い切り楽しみたかったから」 その思いの根源は、食は私たちの幸せにつながると信じていたから。

【伝説のシェフ ジョバンニ・チェンニ】

彼は、母国ではサン・マリノ共和国国賓レストランのシェフとして活躍し、卓越した技を日本に広めたことはもちろんですが、何よりも食を通じて一瞬で、人を幸せな気分にするそんなミラクルな伝説のシェフでした。

73歳でとあるインタビューにこんな風に語っています。

お客様には何を提供したいですかという質問に対して

楽しみながらイタリアカルチャーを味わってもらいたいです。

私は、皆さんの人生の楽しいひと時の集いを盛り上げ、自分も一緒に笑い、楽しんできました。そんな食卓を作るのが自分の使命だと思ってます。

お料理を司ることとは、お客様の席に言って冗談を言ったり、人生を語り合ったり、プロフェッショナルな料理の技を提供すると共にその時間を皆さんと共に幸せが満ち溢れるような空気を奏でることだと思います。

この本の中ではそんなジョバンニが、大切にしてきたマンマから受け継いだレシピ、プロの料理人としてのレシピ、また日本の食材で調理する際の本場イタリアで作る時の味にたどりつく為のポイントをご覧いただけます。これからお料理を始める方、お料理の経験のある方といろんな方に楽しんでいただけます。

またお料理の由来のストーリーや愛情たっぷり家族のほっこりする思い出と共に、皆さんの食卓に幸せが届きテーブルに愛の花が咲くとことを願います。もちろんプロの技としてジョバンニがこだわったポイントも一緒に。

料理が美味しいってこういうことなんだね 思わず、楽しい食卓が作りたくなる、

イタリアの物語

A tavola non si invecchia

テーブルを囲んでみんなで食事。

テーブルを囲んだら、大人も子供も仕事仲間もみんなで楽しもう。

そしたら心がハッピーになって、身体が元気になって、若返る？！

これは、トスカーナの古いことわざです。

ジョバンニは、いつもこんなことを口ずさみなから、ご機嫌でお料理してました。

その言葉の中には、こんな思い出があるから。

イタリア人のある日曜日

家族や、仲間と家に集まってアペリティーボ（食前酒）で乾杯したら、パーティーはお料理を始めるところからスタート。

バッボ（トスカーナ弁お父さん）は、外の炉に火をおこす為に、子供達と枯れ木や松ぼっくりを拾いに。マンマ（お母さん）は招いた友人達と、パスタを練り始め、おしゃべりしながらパスタ作り。

ノンナ（おばあちゃん）が自慢のトマトのパスタソースを作り、ノンノ(おじいちゃん)は知り合いの畑で作ったワインをみんなにふるまい、おつまみは畑の野菜を自慢のオリーブオイルにつけるピンツィモーニョ。

さあ楽しい日曜の始まりです。おしゃべりも弾んで、歌ったり踊ったり、お肉を食べる終わるのはなんとお昼も過ぎ3時位。そこから食後酒とドルチェタイム。まだまだ会はもりあがり、夕方6時くらいになって小腹がすいたから、ピザでも食べる？一日中、食卓を囲んで大賑わい。

そんな日曜があるから、翌日から1週間頑張れる。

ホントに骨のおれる1週間だったけど、このノンナのトマトソースでまた頑張れる。

と、お皿をパンできれ～にふき取って食べる。

ジョバンニの家族の愛に満ちた秘伝のレシピを厳選しました。

愛情たっぷりなエピソードであなたの食卓をハッピーで彩られることでしょう。

例えばジョバンニ家秘伝のラグーソース（ミートソース）

ジョバンニは、フィレンツェで食堂を営む家庭に生まれ育ち、7歳からマンマのお料理を手伝いはじめましたが憧れのフィレンツェの老舗のお肉屋さんにて"マチェライオ"（肉の職人）として精肉店で 修行。 フィレンツェのマチェライオといったら一目置かれる存在。修行したのはサン・ロレンツォ市場の中の1892年創 業100年以上フィレンツェの人々の信頼を得る"マネッティ精肉店"。高さ2ｍもあるこのキアニーナ牛をまるまるさばくことから始まりフィレンツェの魂ともいえるお肉の目利き、さばき方、 取り扱いやフィレンツェの伝統調理法を学びました。

そんな経験から、大事なポイントはお肉の選び方。ラグーソースはお肉の部位の中でもそのまま調理するには固くて使いにくい部位（牛すねや牛もも肉）を使うのですが、少し脂の多い部分を使ったり、わざと脂を足すことで旨味がでます。

フィレンツェの伝統的なマチェライオとして、お肉の命に感謝して捨てない文化からあらゆる部位を使いきる技ともいえます。

トスカーナのラグーソースはトマトの代わりにトマトペーストを使います。

子供の頃、マンマ（お母さん）に頼まれて食材屋さんにトマトペーストを買いにいった食いしん坊のジョバンニ少年は買ったトマトペーストの半分は帰る途中になめ切ってしまい、よくマンマに怒られたとか。。

一口食べたら愛が広がる、心がほっとする癒しのスープ

ルネッサンス時代からフィレンツェの家庭に続く家族の愛いっぱいのレシピの代表としてミネストローネがあります。

イタリアでもそうだったようにジョバンニは霜が下りる位寒い朝が来ると、買い物に行って両手いっぱいの野菜の袋を持って帰ってきて仕込みが始まるのでした。

10～15種類の野菜をことこと、煮えにくいものから順番に煮込んでいくというシンプルなレシピですが、野菜の種類が多いので大鍋で炊きます。当然何日もかけて食べなくてはなりません。

そこで、フィレンツェには400年ほど前からすでにその悩みを解決するレシピがあったのです。スープとパンを重ねオーブンで焼き上げスープグラタンのように食べる料理、リッボリータ（写真）です。フィレンツェッ子はミネストローネと聞くと“うわ～ノンナ（おばあちゃん）の愛たっぷりであったまるスープ”とテンションが上がります。そして、その翌日に続く楽しみでたまらない“リッボリータ”となんとも幸せ満載な冬の光景レシピなのです。

ジョバンニの人生のストーリーの中でもなくてはならないレシピ、シェフになったルーツの秘伝レシピをピックアップしました。

そして、扱う食材は、誰もが馴染み深い日本の食材。野菜１つもイタリアと日本は違います。ジョバンニは、その味を舌で記憶しているので、日本の食材でもイタリアの味に再現するべくポイントがあるのです。使う食材は、スーパーで買えるものがほとんどです。

レシピ本のメニューを実際に作ってもらった方よりレビューをいただきました。

ラグーソースを作ったMさん
『ラグーを炒め料理と思っていました。炒めた肉をブロードで味を含める立派な煮込み料理と認識。おいしい！ジョバンニさんありがとう。』

ブルスケッタを作ったKさん
『オレンジとアンチョビが意外なマリアージュとなり、とても新鮮で美味しく、ワインにも合う料理だと思いました！』

みなさんイタリアと言えば、どんなイメージですか？

やはり、一番に浮かぶのは食でしょうか？

そして、芸術、サッカー、車にファッション

そして何よりも忘れちゃいけないのが、そこに息づくイタリア人！

歌ったり、踊ったり、とにかく陽気で、

かと思ったら、突然、怒り出したり、

きっちりし私たち日本人にはちょっといい加減に見えたりするかもしれません。

ジョバンニもまさにそんな人物でした。

ただひたすら自分の愛することに情熱を注いで、気づいたら誰もが認める一流のシェフになっていました。自分に正直に生き、共に食事をする人を愛し、その喜びをみんなで分かち合う、笑顔があふれる。それが食卓。

ジョバンニは、そんな愛の場をみんなと分かち合いたかったから、シェフの道へと進み、そして、その喜びで幸せを届ける為に日本に来たのかもしれません。

しかしながら、人生はすべて順風満帆ではありませんでした。

日本での初めての仕事で数年にわたり功績を収めていたある日、どうしても受け入れられない壁に遭遇、「ここでは自分の力を発揮できない！」と明日の大事なパーティーを控えているにも関わらず、イタリアに緊急帰国してしまったことがあります。当然その仕事の契約は突然に終わりました。

別の仕事で大盛況の最中、8cmもの肺がんが見つかり、肺の大部分を摘出、料理人として復活できるのかという危機にも遭遇します。そんな辛い時に自分をリセットしてチャージする生まれ故郷のごはんとジョバンニ流人生哲学も披露しています。

最初は、未知の世界だった日本、でもこの土地の文化、食べ物、人々のことが大好きになりました。そうはいっても晩年はイタリアで過ごそうと思い帰国を考えるのですが、69歳一大決心をして自分の集大成のお店を東京で構えることになるのです。

そんな時の為のチカラめしと、大きな声で発する”ジョバンニのつぶやき”はイタリアの太陽と緑豊かな田舎の風景を思い起こさせます。

夢に向かって情熱を持って生き抜いたストーリーをレシピと共にご紹介しました。

読んでいるだけで、幸せいっぱい、心と身体があたたまるそんな本です。

ドン・ジョバンニ

このお料理の味がまるごと味わえる場所、それがイタリアンレストラン、ドン・ジョバンニ。扉をくぐるとそこはイタリア。

アットホームな心が安らぐ、ほっとする場所。

ジョバンニが、人生最後のステージをずっと思い描き69歳の時に形にした場所です。

レシピ本にも登場するトスカーナの家庭の愛いっぱいの伝統料理を味わえる

ジョバンニのおうちに遊びにきたような気持ちで、食べて、飲んで、笑って、みんなで楽しみましょう！ そんな願いを込めてスタート、多くのお客様の支えもあり、この4月で10年を迎えました。

そして、ジョバンニが他界した今、ドン・ジョバンニは愛弟子梅原シェフとその愛弟子小助川雄吏さん、ジョバンニのパートナーのわたくし、やすよがお店を守っています。10年たった今、多くの人が訪れてくださったおかげで、いっそうトスカーナの愛溢れる食卓となりました。

ジョバンニを愛してくださった多くの方からの声で、自費出版で本の発行することになりました。

本の購入以外にも、今回ドン・ジョバンニの味を楽しんで頂けるように梅原シェフの特別ディナーをご用意します。

梅原シェフはやはり両親が小田原でお料理屋を営む環境に生まれ、常に食への愛に満ちて育ちます。30年前22歳でジョバンニに出会いジョバンニの料理のセンスにとりこになります。

ジョバンニは若き梅原シェフにトスカーナのマチェライオならではの細やかな技とイタリア文化を伝授します。

梅原シェフは季節や雄、雌で変わる細やかな肉との向き合い方を身につけ、日本人の根底にある魚の食べ方、和牛、フレンチの技法、全てを熟知した上で、極上の肉汁を味わえる調理法にたどり着きます。

今回はそんな梅原シェフの究極のお肉料理を食べて頂くプランもご用意しました

ジョバンニ・チェンニ

1943年イタリア、フィレンツェに生まれる。15年にわたり肉の聖地フィレンツェの老舗精肉店でお肉をまるまる捌く技、熟成や部位毎の適切な調理法を身につける。エミリア・ロマーニャ州にてレストランや、食事付きホテルを家族で経営した後、サン・マリノ共和国にて国賓レストラン（後にミシュラン2つ星）の料理長を務めます。

日本にスカウトされ1990年代東京のイタ飯ブームのイタリアンレストランオープンに貢献。1994年から広尾イル・ブッテロで活躍。トスカーナ料理を広め、香りと音で最高の焼き具合を見極める”肉の魔術師”と呼ばれる。2013年池尻大橋に20席の小さなレストラン”ドン・ジョバンニ"をパートナーやすよとオープン。2022年1月故郷イタリアにて永眠。

ジョバンニの経歴
1943年フィレンツェに生まれ23歳でフィレンツェのサン・ロレンツォ市場、老舗精肉店"Luciano Manetti ”にて勤務
27歳でエミリア・ロマーニャ州でレストラン、ホテルを営む。
1982年ファットリアドゥエ・ティッリには元サッカー日本代表ザッケローニ監督が常連さんとしてお店を訪れる。
1989年サンマリノ共和国リストランテ リッギ(ミシュラン2ツ星）で料理長を務める中、日本の企業のスカウトを受け来日。
1994年広尾”イル・ブッテロ”総料理長として本場トスカーナ料理を広める。
2007年 プリオホールディングス㈱にてヴィラ・ディ・マリアージュのお料理のコンサルタント
2011年広尾"ラ・ビスボッチャ”コンサルタント。
2013年 池尻大橋にオーナーシェフとして"ドン・ジョバンニ"をオープン。
2015年イタリアホスピタリティ国際認証マーク＝Ospitalità Italiana, ristoranti italiani nel mondoの略。認定を受ける。「イタリア本国と同様の、質の高いサービスと料理を提供している」と認めたイタリアンレストランに送る認証マークです。

メディア出演履歴
2017年7月 ノンストップ
2017年11月 全力！脱力タイムズ 美食遺産
2018年10月 テレビ東京 よじごじdays
2018年 12月 NHK オンデマンド 美と若さの新常識
2019年 12月 テレビ東京 有吉いい
2020年11月 テレビ朝日 マツコ有吉のかりそめ天国

リターンについて

レシピ本については現在、最終工程に入っています。2023年4月の10周年に向けて発行予定です。その前にぜひドン・ジョバンニのレストランに足を運んで頂きジョバンニの残したお料理やカルチャーをお楽しみください。

そして、実際にそのレシピの味が楽しめる「ドン・ジョバンニ」のお食事券で、その空間を味わっていただける特別メニューをご用意しました。イタリアに行かなくてもイタリア気分が味わえるそんな幸せなメニューです。

実行者紹介

ジョバンニのパートナーの中島康代です。

長年イタリアに憧れていた私でしたが実際にジョバンニのパートナーとして過ごすのは大変なことも多く、なんでこんな苦労の道を選んでしまったんだろうと思う日も多かったのです。愛が大きければジェラシーもたくさんで喧嘩も絶えませんでした。ある日、大喧嘩をした後にジョバンニが作ってくれたスープがあまりに、優しくて美味しくて、なんでそんなに怒っちゃったんだろう。と思い、すぐに謝り仲直りをしたことを覚えています。その時、ジョバンニは自分でも気づかずにお料理の中に愛を入れてるんだな～と思いました。いつかジョバンニのレシピ本を作れたらいいな～と思い20年が過ぎていました。マクアケさんでも2018年に将来レシピ本を出版する為のお店の広告として参加させて頂いたことがあったのですが、ジョバンニもその日を楽しみに前書きを書き残していました。去年予期せぬ間で他界してしまい絶望の最中、”ジョバンニの為に何かできないでしょうか”というお声を頂いたことをきっかけにレシピ本制作をスタートする決心を致しました。

店舗情報

Add.東京都世田谷区池尻3-21-33セリーヌ池尻大橋1F

Phone 03-6453-2697

営業時間 水木金土日 12:00-15:00& 18:00-23:00 火 18:00-23:00

(LO 21:30 日曜 LO21:00)

定休日 月曜 + 火曜（隔週）祝日の場合、確認願います。

Facebook ドン・ジョバンニ

Mail cucinaio@dongiovanni.org