株式会社La Barat(ラボラ)は、リターン品の配送が完了するまでリターン品に設定したハンガリー・トカイのワイナリー、FerdinandとNAARのワインの日本における独占販売権を有する正規代理店です。詳細に関しては、ページ下部のリスク＆チャレンジをご確認ください。

　　新規輸入ワインの先行販売最終回　　

La Baratでは6月上旬、17種の新しいハンガリーワインを空輸し、白とロゼの7種類は第1弾として夏に、赤5種類は第2弾として秋に先行販売しました。

最終回の第3弾のリターンは3種とも、世界三大貴腐ワイン・トカイワインで知られるトカイ地方のワイナリーです。初めて輸入するワイナリー、Ferdinandのワインは写真左のサモロドニタイプの甘口トカイ(貴腐)ワインです。

NAARワイナリーのワインは写真中央のマスカットのセミスイートと写真右の微発泡の辛口白です。2つとも1年ほど前に輸入して人気でした。同じヴィンテージのワインがなくなり、ヴィンテージ違いを輸入しました。

6月上旬に輸入した初もののワイン17種類の空輸本数は、ほとんどが30本ですが、Ferdinandのトカイワイン(写真左端)は「絶対にいいワイン」と確信できましたので、多めに輸入しました。

このため、Ferdinandのサモロドニタイプのトカイワインと、以前に輸入済の他のトカイワイン(写真の残り3本)とのお得なセットも作っています。Ferdinandのトカイワインは3年の樽熟成なので、同じ3年樽熟成のMark Winesのサモロドニ(写真右から2番目)との2種セット、この2種に素直なタイプのNAARのサモロドニ(写真右から3番目)を加えた3種セットも用意しました。

また、特別に2002年ヴィンテージの琥珀色のトカイアスー(写真右端)をセットに入れたリターンも作っています。このトカイアスーは弊社の旗艦商品です。割安な価格設定にしておりますので、トカイワイン好き、貴腐ワイン好きの方はぜひお試しください。

Ferdinandワイナリー

Ferdinandワイナリーは、ハンガリー・トカイ地方にある家族経営の小規模なワイナリーでしたが、2007年に規模拡大を目指し、他のワイナリーのブドウ畑のブドウでも醸造を始めました。ブドウ畑の個性を際立たせることを目指し、収穫量を制限し、厳格な醸造手順を採用、ほとんどのワインは木樽で発酵・熟成されているといいます。

Kissさん推薦に間違いなし

Ferdinandワイナリーのワインを輸入するのは初めてです。メジャーなワイナリーではないため、その存在も知りませんでしたが、弊社取引先のMark Winesのオーナー、Kiss Szilardさんの推薦を受けて輸入しました。

Kissさんはハンガリーの首都・ブダペストにワインショップ・Champion wineを構えるだけでなく、Mark Wines(元Monte Tokaj)ワイナリーのオーナーでもあります。ロシアなどへも輸出している関係で、ハンガリーのワイナリーとの関係は深く、ハンガリーのワインに常に目を光らせています。

写真はChampion Wineでの一コマです。トカイワインもいろいろ試させてもらえました。

このため、Kissさん推薦のワインには一定の安心感があるのですが、Ferdinandのトカイワインの分析結果を入手した段階で、「これはいける」と確信できました。

樽熟成期間が6カ月あれば足りるサモロドニタイプにあって3年の樽熟成、1リットル中の糖分の量である残糖度は、45グラム以上あればいいところ、76.7グラムありました。

度数14%の衝撃

際立っていたのはアルコール度数です。トカイワインはドイツのアイスワインに比べるとアルコール度数が高い方ですが、それでも11～12%程度が一般的。これに対し、14%もの度数があったのです。

分析結果のスクリーンショットです。アルコール度数(actual alcoholic strength)が13.64%、残糖度(total sugar)が76.7グラムとなっています。

アルコールは糖分が分解されることで生まれますので、度数が高くなるとワインの中の糖分が減ります。Ferdinandのトカイワインは残糖度が十二分にあるにもかかわらず、度数が14度と高い。これは、甘さのもと、貴腐ワインの蜜感のもとになる貴腐ブドウが大量に使われ、ワインになる前のブドウジュースの糖度が非常に高かった証拠です。

写真の中にある干からびたブドウが、ハチミツのような甘さが凝縮されている貴腐ブドウです。

実際、口に含むと、甘みの中にやわらかな樽の感じときれいな酸が広がり、しっかりしたアルコールがもたらすボディがありました。セットにしているトカイワインとまったく違う個性でした。

NAARの2種はヴィンテージ違い

NAARワイナリーもFerdinandと同じ、トカイ地方のワイナリーです。La Baratは2020年秋に初めてハンガリーワイン6種類を輸入したのですが、その中にもNAARのワイン(辛口白)を入れていました。

そして、このワインの評判がよかったことから、NAARはLa Baratが一番本数を輸入しているワインになっています。

写真は2022年4月にNAARワイナリーを訪ねた際のものです。右の男性がNAARの当主、左がKissさんです。

今回ヴィンテージ違いでの輸入となったマスカットのセミスイート(写真右)、微発泡の辛口白(写真左)はともに評判がよく、催事などでも人気の商品です。現地でも人気のため、同じヴィンテージを輸入できず、新しいヴィンテージを輸入することになりました。

250年以上の歴史誇るNAAR

写真は世界遺産になっているゴンボシェギセラー群にあるNAARのセラー入口です。

NAARワイナリーの歴史は1750年代にさかのぼります。小さなブドウ園で地元のブドウを育ててワインを作ることから始めました。今では6か所に計20ヘクタールのブドウ園を保有し、極甘口トカイワインに使われるフルミント、ハールシュレヴェリュ、シャルガムシュコタイを中心に育てています。

マスカット感たっぷりのセミスイート

マスカットのセミスイートの人気の秘密は、マスカットの香りたっぷりの甘さです。以前の2023年ヴィンテージは残糖度が51.7グラムありました。セミスイートの基準である残糖度12～45グラムを超えていましたのでとても甘く、マスカット感もしっかりありました。

2024年ヴィンテージの残糖度は35.9グラムですので、2024年に比べると甘さは少なめです。しかし、マスカット感は2023年のものより華やかに感じられます。マスカット好きの方はぜひ、飲み比べしてみてください。

微発泡が爽快、ゼンゴウの辛口白

微発泡の辛口白はZengo(ゼンゴウ)というトカイ地方ではほとんど栽培されていないハンガリーの地ブドウを100%使ったワインです。NAARワイナリーではこのブドウに惚れこんで2009年から栽培し始め、主にフレッシュなワインにして送り出しています。

このワインの特徴はなんといってもフレッシュさ。「微発泡を超える」と言いたくなるほどの発泡性があります。

写真は、スイカを入れたグラスに注いでいる場面ですので、普通より発泡しています。香りには青リンゴを感じさせる爽やかさがあり、スパークリング代わりのウエルカムドリンクとしてもぴったりです。

今回輸入のワインは2023年ヴィンテージですが、前回の2021年ヴィンテージとほぼ同じ発泡性と味わいとなっていて、NAARの技を感じました。

リターンは9種類

新着ワインの中で唯一のトカイ(貴腐)ワイン・Ferdinandのサモロドニは単独のリターンや全3種セット以外に、すでに輸入して好評を博しているMark Winesのサモロドニとの2種セット、NAARのサモロドニを加えた3種セット、FerdinandとMark Winesのサモロドニに2002年ヴィンテージの琥珀色のMonte Tokajトカイアスーを加えたセットも3つだけ用意しました。

写真左からNAARのサモロドニ、Mark Winesのサモロドニ、そして深みある琥珀色が際立つ2002年のMonte Tokajトカイアスーです。

NAARのマスカットセミスイートと微発泡の辛口はヴィンテージ違いが少しだけ残っていますので、縦セットとしてリターンに設定しました。マスカットのセミスイートのヴィンテージは2024年と2023年、微発泡の辛口白は2023年と2021年です。セミスイートは2023年の方が甘みが強いですが、華やかさは2024年が勝つと思います。微発泡の辛口白は発泡性も味わいもほとんど同じかと思います。それぞれの違いを楽しんでいただけたらと思います。

フェルディナンド　サモロドニ　2017

FERDINAND PINCESZET SZAMORODNI Kis-hegy 2017(フェルディナンド　サモロドニ　2017)

オーク樽で3年間熟成させたフルミント100%のサモロドニタイプのトカイ(貴腐)ワインです。 貴腐化したブドウの粒があれば、そうでない粒も一緒に房ごと醸造するサモロドニタイプは、房の中にどれだけ貴腐ブドウがあるかで甘さや貴腐感に差が生じます。このワインは貴腐ブドウの多く含まれた房で醸造したため、1リットルのワインに含まれる糖分・残糖度が76.7gと甘口トカイワインの最低基準値45gを30g以上上回っていることになります。 甘さに負けないしっかりした酸味に、やわらかい樽の香りが心地よいです。また、アルコール度数が14%と、甘口ワインの中ではすごくしっかりした度数があり、すっきりして爽やかさがあるにもかかわらず、ボディがしっかりしていていつまでも飲みたい味わいになっています。冷蔵庫でしっかり冷やしてお飲みください。 アルコール度数14.0%。500ml ※20歳未満は購入できません。

ナール トカイ シャルガムシュコタイ 2024

NAAR TOKAJI Sargamuskotaly 2024 (ナール　トカイ　シャルガムシュコタイ　2024)

極甘口トカイワインにも使われるマスカットのブドウ・シャルガムシュコタイ100%のセミスイート白ワイン。残糖度は35.9グラムとさほど高くはないですが、マスカットの香りとともに感じる味わいはとても甘美です。マスカット好き、甘口ワイン好きにはたまらない味となっています。 炭酸で割るスプリッツアー(ハンガリーではフルッチと言います)にすると、甘みが薄れ、料理に合いやすくなります。お試しください。 アルコール度数11.5%。750ml。 ※20歳未満は購入できません。

ナール ジョンジョゾー ゼンゴウ 2023

NAAR gyongyozo Zengo 2023 (ナール ジョンジョゾー ゼンゴウ 2023)

Zengo(ゼンゴウ)という、トカイ地方ではまず栽培されないブドウを 100%のワイン。NAARではこのブドウに惚れこんで、2009年からZengoのワイン造りを始め、フレッシュなワインにして送り出しています。 このワインの特徴はなんといってもフレッシュさ。「微発泡を超える」と 言いたくなるほどの発泡性があり、青リンゴを感じさせる爽やかな香りと ともに、梅雨時のじめじめした感じや、真夏の暑さを吹き飛ばしてくれる 爽快感があります。ミネラル感もありますので、一本筋の通った味わいに なっています。 アルコール度数12.0%。750ml。 ※20歳未満は購入できません。

以下3本は、Ferdinandとのセット用です

マークワインズ　トカイ　サモロドニ 2017

Mark Wines Tokaji  Szamorodni 2017 (マークワインズ　トカイ　サモロドニ 2017)

サモロドニタイプのトカイワインに求められる6か月の樽熟成の6倍、3年間の樽熟成を経ただけに、その色は琥珀色。残糖度は63グラムとszamorodniに求められる45グラムを優に超えています。

きれいな酸味がしっかりあり、長期樽熟成による味の深みから、飲んだ直後には甘さを感じにくいですが、味わううちに徐々にそのしっかりした甘さを感じられるようになります。甘みと酸味のバランスがよく、アテがなくてもワイン単体で何口でもいつまでも味わっていられます。ワインクーラーや冷蔵庫などでちゃんと冷えた状態にして飲むのがお勧めです。ウイスキー好きの方には特におすすめです。

ますブドウはフルミント100%。500ml。度数12.0%。

 ナール トカイ サモロドニ 2017

NAAR TOKAJI Szamorodni  edes 2017 (ナール トカイ サモロドニ イーディシュ　2017)

残糖度が80.0グラムあります。サモロドニは45グラム以上が必要とされていますが、それを大きく上回り、旧来の3puttonyosの60グラムも大幅に上回り、4puttonyosに求められる90グラムに近い残糖度になっています。

甘さだけでなく、きれいな香りもあります。香りは少し温まった方が楽しめますので、最初は冷えた状態で、その後はちょっと冷たさが緩んだ状態で飲んでいただくのがいいと思います。

ブドウはFurmint(フルミント)とHarslevelu(ハールシュレベリュ)が50%ずつです。アルコール度数12.5%。500ml。

　　　　モンテトカイ トカイアスー　　　　 6プットニョシュ 2002

MONTE TOKAJ TOKAJI ASZU 6PUTTONYOS 2002(モンテトカイ トカイアスー 6プットニョシュ 2002)

琥珀色そのものの綺麗な輝き、蜜の香りと蜜の味わいの中に、20年を超える長期熟成による芳醇さ、複雑さが備わっています。極甘口トカイワインのランク、6Puttonyosに求められる残糖度(ワイン1リットル当たりの糖分)は150gですが、このワインははるかに超える169gもあります。その芳醇な甘さは口の中全体で感じられ、その甘い味わいを感じて目をつむると体全体がゆるんでくるほどです。

甘口のトカイワイン(貴腐ワイン)の中でも高級なクラスは「TOKAJI ASZU」(トカイ・アスー)と呼ばれており、Puttonyos(プットニョシュ)という単位でランク付けされています。スペインのコンテストで「GREAT GOLD」の高い評価を受けています。ヴィンテージ(収穫年)は2002年です。ブドウはフルミントとハールシュレベリュ。アルコール度数11%。容量500ミリリットル。

スケジュール

・2025年11月14日 プロジェクト公開
・2025年12月14日 プロジェクト終了
・2025年12月中旬 リターン発送(リターンの商品はすでに倉庫に保管しておりますので、送付先がわかり次第、すぐに発送します)

資金の使い道

今年6月に17種類のワインを新規輸入しました。船便での輸入に向けて食品検疫を通しておくのが目的でした。

現在、円安が進んでいます。対ドルではまだましですが、対ユーロ、ハンガリーの通貨・フォリントではかつてないと言いたくなるほど円が安くなっています。6月には1円=2.5フォリントでしたが、現在は1円=2.2ft程度と、1割以上も円が下落し、輸入価格が高くなってしまう状況です。

この状況はいつか改善されると信じていますが、それが近々なのかはまったくわかりません。年内発注を目指していた船便での輸入は少し先送りの可能性がありますが、いずれにせよ船便には多額の費用がかかるため、応援していただいた資金は船便の費用に活用させていただきます。

発注前にはお得な「事前購入(共同購入)」の呼びかけもさせていただきます。

よろしくお願い致します。

Ferdinandの紹介

ハンガリー・トカイ地方にある家族経営の小規模なワイナリーでしたが、2007年に規模拡大を目指し始めた。ブドウ畑の個性を際立たせることを目指し、収穫量を制限し、厳格な醸造手順を採用。ほとんどのワインは木樽で発酵・熟成されているといいます。

NAARの紹介

ワイナリーの歴史は1750年代にさかのぼり、小さなブドウ園で地元のブドウを育ててワインを作ることから始めました。今では6か所に計20ヘクタールのブドウ園を保有し、極甘口トカイワインに使われるフルミント、ハールシュレヴェリュ、シャルガムシュコタイを中心に育てています。

実行者紹介

株式会社La Barat（ラボラ）は2019年11月に、ハンガリーワインの輸入販売事業のために立ち上がり、2020年10月にハンガリーワインを初輸入しました。

代表の飯塚隆志は1966年8月生まれ。2019年4月末に産経新聞を希望退職、その直後に初めて訪ねたハンガリーでWinexport(現Mark Wines)のオーナーと知り合って事業を始めました。駐日ハンガリー大使館におけるピアノと料理とワインのハンガリー尽くしのイベントなどを開いてきました。

プロジェクトに関する情報
・プロジェクトの属性：輸入商品
・代理店によるサポート：・・・・・代理店による日本語カスタマー対応と保証
・プロジェクト実行者（国） ：・・・・日本
・製品者（国） ：・・・・ハンガリー
・製造者（国） ：・・・・ハンガリー