世界ですごく売れている富士山ナイフと僕たちの活動を国内でも知ってほしい。

そして、僕たちの職人の後継者育成のことを応援してほしい！そう思って今回新しいバージョンで再チャレンジします！

切れ心地、切れ味の持続性が進化した「青紙ver富士山ナイフ」の登場です!

世界の定番を目指して、播州から世界へ！

2019年に発表した富士山ナイフはこれまでドイツやオランダ、フランス、イギリス、オーストラリアなどの海外展示会やポップアップに出展してきました。この商品の美しさや機能性が高く評価され、様々な国へ卸販売を止まることなく実現してきました。

この度、私たちは切れ味でもさらなる進化を目指し高級鋼「青紙」使用した青紙バージョンをMakuakeで初披露します！

これまでの富士山ナイフの美しさ、機能性はそのままに「青紙」になったことで切れ心地、切れ味の持続性が向上！

さらに富士山の雪化粧を表現した部分は、指でつまみやすくなっています。実用的なデザインにより、ナイフを両手で取り出しやすくなっています。
刃を出した状態にすると、チキリと呼ばれる刃のパーツと一体になった飛び出した部分がストッパーになります。写真の様に、チキリを親指で押さえて使用してください。（利き手問わず使用可能）

富士山ナイフには日本を象徴とする富士山を基調にした世界遺産である三保の松原の景色を浮世絵のようなタッチで描いています。柄から出た刃の背中の一部で富士山の雪化粧を表現。さらに描かれた三保の松原はただの景色ではなく、景色の一部がボトルオープナーになっています。フジナイフと共に世界中でクラフトビールを楽しんでいただけます！

青紙バージョンの変更点、特別仕様

青紙タイプだけのデザインの変更としましては、刃元に青紙であることの刻印、パッケージは黒になり特別感が増しています。(裏面の刻印も「矛盾工房作」に変更していますが、従来の白鋼タイプも変更しております) 矛盾工房＝ MUJUN Workshop を意味しているのですが、そもそも MUJUN Workshop がどんな工房なのかについては後ほどご説明します。変更した理由について、以前の刻印の「三寿ゞ作」とは、兵庫県三木市にある三寿ゞ刃物製作所のことです。三寿ゞ作の刻印を押させていただいていた理由は２つあります。1つ目は、ある時三寿ゞ刃物の代表の宮脇さんが、先代が作ったであろうこんなユニークな昔のナイフが出てきたと代表の小林に見せてこられました。それがまさに富士山ナイフの原型となり、ことが動き始めたからです。2つ目は、MUJUN Workshop 立ち上げ時は刃付け技術が未熟だったため、三寿ゞ刃物で刃付けする形で連携して製造していました。現在は MUJUN Workshop も成長し、製造できるようになったため、刻印を変更したのでした。

包丁、ナイフなどの刃物の基本構造と種類

そもそも刃物はどのように作られているかご存知でしょうか。

多くの刃物は「軟鉄x鋼（はがね）x軟鉄」「軟鉄x軟鉄」など２枚を重ねている「合わせ」や、3枚をサンドイッチしている状態のもの、鋼だけでできている「全鋼」などが作られています。(上の図)鋼はジュ〜と焼き入れすると硬度が増しますがどうしてもソリなどが発生し、無理やりまっすぐにしようとすると割れたりします。そこでそのソリを直すためにくっついている軟鉄の柔軟性を生かしそのソリを直し刃物をまっすぐに調整しています。また、軟鉄を使うことで研ぎやすくなるという大きなメリットもあります。鋼はとても硬いため、研ぐのに時間や砥石を多く消費します。軟鉄があるおかげでとても短縮できるのです。富士山ナイフは３枚合わせです。鉛筆の断面をイメージするとわかりやすいのですが、研いでも常に先端にあるのが鋼です。食材に一番初めに触れる部分はいつも鋼ということです。そこで鋼の硬さがとても重要になってきます。

包丁、ナイフなどの刃物の基本構造と種類

青紙は高級な鋼の一つで、その中でも評価の高い材質になります。海外の刃物店でも Aogami と呼ばれているほど認知度も高いものです。
鋼の種類、価格と性能の順番は

１． [青紙]（あおはがね）

２． [白紙]（しろはがね）

３． [黄紙]（きがみ）

どんな刃物でも使い始めは切れ味がいいですが、使い続けると鋼が摩耗し切れ味が落ちてきます。(鋼は鉛筆の芯をイメージしていただけらわかりやすいかと思います)

鋼でそこまで変化があるのかと思われる方も多いかもしれません。しかし、より良いナイフを求める方にとってこの違いは大切なことなのです。例えば魚をさばいた場合、包丁の切れ味によってお刺身の断面のテカリや、味の染み込み具合などが変わると言われています。

切れ味が落ちたほとんどの刃物は砥石で上手く砥ぎ直せば、切れ味は戻ります。しかし、鋼やナイフのクオリティ次第で研ぎの頻度やクオリティは変わります。日常生活やアウトドア、クラフトシーンで切れ味が良いのはもちろん、さらに切れ味が長く持続できるものを届けたいと思い、最上級鋼材の「青紙」を使用したタイプを作る経緯となりました。更なる高みを目指したということです！

富士山ナイフはアウトドア、ピクニック、クラフトシーンなど暮らしの様々なシーンでお使いいただけます。

真鍮の富士山の景色である波の形は栓抜きにもなっています。ピクニックで飲む時にはこの富士山ナイフで瓶ビールの線を抜いてチーズや、サラミをカットしてお楽しみください。

食材の皮を剥いたり、輪切りにしたり、カットしたり。ガーデニングで育てている植物の収穫にもちょっとしたときに富士山ナイフが役立つこと間違いなし。釣った魚をその場で締めたり、わたぬきにも使用できる。

（使用後は水気や塩分を乾いた布等でしっかり拭き取ってください）

アウトドアでは食材を切ったり、枝やロープを切ったりと活躍のシーンは多くあります。木の皮を削ることでキャンプファイヤーの火種の準備としても役立ちます。

日常生活でも鉛筆を削ったり、木を削るなどのクラフトシーンにも最適。荷物が届いた時、梱包テープが簡単に剥がせないといった時にもさっと富士山ナイフ。先端形状が狭いところにも入りやすくなっています。カッターナイフではすこし心もとないときなど富士山ナイフが大いに活躍してくれます。

メンテナンスすることで長く使え、愛着がわく

青紙は日本の代表的な炭素鋼として和包丁などの刃物に使用されており、適切に加工すれば切れ味の持続性が有り研ぎ直し可能です。刃の断面は3層構造になっており、両サイドが柔らかい軟鉄、センターに硬い鋼という構造なので、砥石などで包丁を研ぐのと同じように研ぐことができます。

万が一、刃こぼれをしてしまった時は荒い砥石（あらと）から研ぎ始め、中砥石（なかと）で整え、仕上げ砥石でピカピカに仕上げると刃こぼれのメンテナンスができます。切れ味が落ちてきた時の通常の研ぎメンテナンスは、中砥石から始め、仕上げ砥石で終え荒砥石は必要ございません。（砥石情報：https://shopping.c-syoku.com/togistone.html）

柄に真鍮は使っているうちにいい具合に酸化による変色がおき、経年変化が楽しめます。そのまま使い続けるも良し、最初の輝きを取り戻したい方はサンドペーパーや研磨剤で磨くことで輝きを取り戻すことができます。

刃と柄の噛み合わせが緩んできたと感じた時は、鉄などの硬い上でカシメの部分を軽く金槌で叩いて簡単に微調整できます。軽く叩くことがポイントです。カシメを強く叩きすぎて締まり過ぎないように注意してください。

研ぎやメンテナンスは弊社でもお受けできますので、合同会社シーラカンス食堂のCONTACTよりお気軽にお問い合わせください。

合同会社シーラカンス食堂 CONTACT
http://www.c-syoku.com/contact.html

MUJUN WORKSHOPとは

2011年にデザイン事務所として立ち上がった合同会社シーラカンス食堂が2013年から始まった「播州刃物」の取り組みがきっかけで職人の後継者問題の深刻さに触れ、問題解決に専念してきました。そして2018年7月、刃物職人の後継者育成を目指し立ち上げたのが「 MUJUN WORKSHOP 」です。

MUJUN WORKSHOPでは鉄の棒に鋼を接合し（鍛接し）刃物を作る「総火造鍛造鍛造」ができる職人を育てていくために活動しています。さらにそこから様々な刃物や道具を希望のままに作ることができる「自由鍛造」ができる職人と工房を増やし、様々な産業の道具作りで日本文化を守り、発展していく一助になることを目標に日々鍛錬しています。

しかし、MUJUN WORKSHOPには親方がおりません。かなり高齢化したこの業界、高齢者になってしまった職人さんから技術を学ぶのは、時間的、体力的、金銭面的にも弟子を取るという方針は難しく技術継承が途絶えようとしておりました。何より、親方になって弟子を一人前にするという責任が負えない（約束できない）ため、弟子入りしたい人がいても断っていました。つまり、他の方法を作らないと黙って伝統が途絶えていくのを見届けるだけになってしまうという状況でした。そこで考えたのが MUJUN WORKSHOP の仕組みでした。長年の付き合いとなってきた職人さん達に対して、責任はシーラカンス食堂でなんとかするから、教えてはくれますか？と訊ねたところ、職人さんは快くそれを引き受けてくれたのでした。工場には親方が常駐していません。しかし、言い換えると、街におられる様々な刃物職人さん達がみんな教えてくださるのです。私たちは自分たちで練習する場（MUJUN WORKSHOP）を設け、わからないことがあれば町の熟練の職人さんたちに聞きにいく方法で、各分野の刃物職人さんの技術やノウハウを集合さたことで、分野や師匠の垣根を超えた技術継承を進めています。

富士山ナイフの製造が刃物作りと結びついていること

ただ簡単には商品になるものを作り出すことはできませんでした。師匠のいない鍛治工場で練習として生み出したものは商品にならず資金を生み出すことができません。そこで誕生したのが富士山ナイフです。富士山ナイフはMUJUN WORKSHOPで安定的に製造しているただ一つのプロダクトです。

富士山ナイフの製造工程の刃付け、磨き、刻印、名切り、焼き入れ焼き戻しなどは、若手職人の技術を磨く手段でもあります。富士山ナイフで生産販売し利益を上げることができれば、後継者育成のこの活動そのものの継続性にも繋がり、職人を育てることが可能となります。富士山ナイフの製造と総火造鍛造の練習を並走して工場は着実にすごいスピード感で進化しています。

富士山ナイフの製造をきっかけにお花鋏、盆栽鋏の製造ができはじました

2019年の第一回目のMakuakeの時には、鍛造して販売できるクオリティの商品はMUJUN WORKSHOPではありませんでした。しかし2022年の終わりに盆栽鋏が販売できるようになりました。業界の常識的には異例のスピード感ですが、厳しい目利きにも認めていただけるレベルとなり、リリースしました。

鍛造した宮之原さんはこの数年間、富士山ナイフによる基礎的な刃物の技術を習得し、近所のお花鋏の師匠に聞きに行き、練習を繰り返したことで商品へと完成いたしました。

師匠がいない工場でも技術継承ができる一つの実証となりました。しかし、まだまだ未熟であります。自由鍛造ができる職人や工房を増やしていき、様々な産業や職人の道具作りに貢献していくことが僕たちの目標です。この道はずっと続くのです。

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リターンについて / 返礼品一覧

① 5,610円コース / 富士山ナイフ 15% off 1個（先着50名様限定！）

② 5,940円コース / 富士山ナイフ 10% off 1個（先着200名様限定！）

③ 6,270円コース / 富士山ナイフ 5% off 1個（限定なし）

④ 10,560円コース / 富士山ナイフ 20% off 2個セット（先着100名様限定！）

⑤ 11,880円コース / 富士山ナイフ 10% off 2個セット（限定なし）

⑥ 15,840円コース / 富士山ナイフ 20% off 3個セット（先着50名様限定！）

⑦ 16,830円コース / 富士山ナイフ 15% off 3個セット（限定なし）

商品詳細、寸法

材料【刃：軟鉄、青紙2号 / 柄：真鍮】
サイズ / 重量【W110×H5×D12mm / 50g】

※兵庫県播州地域である小野市で製造。手作業が多いため、個体差があることを予めご了承くださいませ。

※本格的な刃物なので、刃の部分が水や塩分により錆びることがあります。水気が着いた時は乾いた布等で拭き取り、長期的に使用しない時は椿油やオリーブオイル等の油を布に少量含ませて、酸化防止膜として油を満遍なく付着させてから保存してください。サビは黒いものと赤いものがあります。黒いものは鉄が安定化しており、とても良い状態ですので問題ありません。赤錆は刃物にとって良くないものですので、発生した場合は赤錆を削り取り、油で拭いてください。定期的に油を含ませた布でナイフ全体をコーティングするように拭くことをお勧めします。

※割り込みナイフのため、研ぐと長くご使用いただけます。

※本製品でのトラブルや怪我などのいかなる事態が起きても、弊社は一切責任を負いかねます。

【最後に】

世界中探しても日本のような進化を遂げた刃物は他にはありません。切りやすく研ぎやすく、軽く丈夫で長持ちする。昔から優秀な刃物づくりを日本人はしてきて、世界中の人が今もそれを認めています。人類は刃物（道具）の進化と共に文明を進化させてきました。刃物は決して危ないものではなく、生きるのに必要な道具です。しかし、便利なものは使い方を誤ると大変危険なものにもなります。刃物もその一つです。現在の日本社会において、使う理由もなく持ち歩いていると銃刀法違反に問われる可能性があります。防災、アウトドア、釣り、仕事など、所持する理由がある場合のみ所持ください。富士山ナイフを正しくご使用ください。

デザイン・販売元：合同会社シーラカンス食堂 / MUJUN