プロジェクト概要

臥牛窯(がぎゅうがま)は15代目を数える、長崎県佐世保市の窯元です。元禄時代に幻となった”現川焼(うつつがわやき)”の秘法を現代に伝える窯元です。伝統の伝承はとても難しく、先代と同じものを作っているだけでは、廃れていってしまいます。現在は近年稀にみる逆境に巻き込まれながらも、15代横石臥牛は伝統を未来へ繋ぐために、新しい試みに挑戦しています。

臥牛窯の代表的な作品。※画像左「白鷺文花瓶」上皇様に献上されました。※画像右「群鷺草絵皿」秋篠宮家に献上されました。

プロジェクト詳細

世界にひとつのオリジナル【ククサカップ】フルオーダー

四百年の伝統技法を駆使して、アウトドア用のマグカップ【ククサカップ】の制作に挑戦してみました。現川焼が元来持つ抜群の口当たりはそのままに、使うフィールドを選ばない耐久性と、手にしっくりとくる重厚な重さ、重さを感じさせない握り心地の新設計ハンドル。屋内は元よりアウトドアまで持ち出せる、一生物として世界にひとつのククサカップを、是非ゲットしてください。

試作品のククサカップの窯出し風景。後ろに見えるのはコーヒードリッパー。

重さを感じさせない新設計のハンドルは、手にしっくりと馴染む握り心地。

【コロナ緊急支援アソートパック】

今回はコロナ渦で大ピンチを迎えている臥牛窯の再建企画でもあります。そこで「ククサカップは要らないけど、臥牛窯の応援はしたい」と云う方の為に「コロナ緊急支援アソートパック」を2種類ご用意いたしました。現川焼の伝統を未来へ繋ぐためにご協力をお願いします。

■コロナ緊急支援アソートパック【30％以上割引】器の詰め合せセットA

※中身を指定は出来ませんが、酒器類を含まない湯呑や食器のセットです。画像はあくまでも一例となりますが、左から小湯呑・茶托・新香鉢です。

■コロナ緊急支援アソートパック【30％以上割引】器の詰め合せセットB

※中身を指定は出来ませんが、ぐい吞などの酒器類を含むセットです。画像はあくまでも一例ですが、左からぐい呑・湯呑・ビアタンブラーです。

利用シーンを選ばない、使い勝手のいいククサカップ

【アウトドアでお手軽ランチ】

焚火で調理したスープパスタも、ククサカップLなら容量360mlなのでスープをたっぷり入れても大丈夫。非日常を演出するのにぴったりの、ちょっと贅沢な器です。

【森で愉しむコーヒータイム】

挽きたてのコーヒー豆を楽しむにはククサカップM。容量200mlなので薫り立つ熱々のコーヒーを、ふうふうして召し上がれ。抜群の口当たりで楽しむコーヒーは格別です。

【お家時間のコーヒー＆スイーツ】

お気に入りのスイーツは、クレマたっぷりの深煎りコーヒーを淹れて。気の置けない仲間と愉しむひとときは、会話が弾んで時間が足りなくなりそうですね。

【お庭ディナーで赤ワイン】

友人たちを招いてお庭でパーティー。自慢のおもてなし料理と、楽しむ赤ワインも高い耐久性を持つククサカップなら、少々酔っても大丈夫かもしれませんね。

【無骨キャンプのごくごくビール】

焚き火でガンガン焼いた熱々の焼き鳥は、ハフハフして食べながら、冷たいビールをゴクゴク飲んじゃいましょう！自分の使い方に合わせて大きめのククサカップL(画像奥)か、標準サイズのククサカップM(画像手前)を選びましょう。※Lは約360mlでMは約200mlの容量があります。

仕様

材質：陶器(土もの)

※サイズ・容量・重量等は下記に表記しています

※付属の紐は水に強いパラコードです

オーダーメイド内容

サイズバリエーション

■二種類のサイズをご用意しています

容量はククサカップM＞約200ml、ククサカップL＞約360ml。※手作りの為多少の誤差がございます。重量はククサカップM＞約250～290ｇ、ククサカップＬ＞約370ｇ～420ｇです。※重量はハンドルの形状等により異なります。

カラーバリエーション

■生地色は下記7種類をご用意しています

絵付けバリエーション

■絵柄は下記7種をご用意しています

⑦は焚き火アイコンの右側にお好きなアルファベットを刻めます。

ハンドルバリエーション

■ククサカップMのハンドルは下記6種をご用意しています

■ククサカップLのハンドルは下記6種をご用意しています

以上の組み合わせで単純に計算しても588種類、文字入れの自由度を考えると、組み合わせは無限大∞です。

フルオーダーで世界に一つしかないオリジナルククサカップを手に入れよう！

スケジュール

2021年12月中旬：ククサカップオーダー内容確定

2021年12月下旬：ククサカップ制作開始

2022年2月下旬：コロナ緊急支援アソートパック発送

2022年3月下旬：ククサカップの窯入れ

2022年4月上旬：ククサカップの窯上げ順次発送

リターンについて

■窯元支援アソートパック：11,000円

※定価14,300円以上の食器詰め合わせ

※納品体裁は紙箱入り簡易包装です

■ククサカップM：予価55,000円

※超早割20％off・早割15％off

※納品体裁を木箱または紙箱をお選びいただきます

■ククサカップL：予価66,000円

※超早割20％off・早割15％off

※納品体裁を木箱または紙箱をお選びいただきます

※自然環境に配慮してなるべく紙箱入りで簡易包装を推奨しております。紙箱の原料には再生紙を使用しています。

資金の使い道

集めた資金の収益は、マーケティング対策資金と、オフィシャルHPの改修費用に充てる予定です。臥牛窯の未来を切り開くことにご協力をお願い申し上げます。

実行者紹介

15代横石臥牛 (代表取締役横石次郎)

13代横石臥牛を父に持ち、佐賀県立有田工業高等学校デザイン科で学ぶ。

幼いころから赤土が玩具替わり、父の仕事を間近で見て育つ。

30歳からは営業を主な仕事として、年間3か月は関東地区で過ごす。

2018年 株式会社臥牛窯の代表取締役に就任。

2020年 臥牛窯の15代当主を襲名。

15代襲名とほぼ同じタイミングで、珈琲焙煎士の友人の影響で深煎り珈琲に覚醒、それをきっかけにキャンプにハマる。今では工房の近くの空き地でキャンプを楽しむまでに。好きなキャンプスタイルは、現地で買った材料をキャンプ場で仕込み、焚き火に拘って調理する。ソロよりも複数をもてなすキャンプを好む。

元禄時代に消滅した幻の現川焼

元禄時代(西暦1700年前後)『京の仁清、西の現川』とまでも呼ばれ、類い稀な表現力と存在感で世の中をあっと言わせた「現川焼(うつつがわやき)」という焼き物が存在しました。しかし、この現川焼はわずか半世紀ほどで忽然と姿を消してしまい、残された一握りの品は、幻の銘陶となり後世への伝説となりました。

現川焼(うつつがわやき)に魅了されたたくさんの陶工たちは、何故消失したのかよりも“何故その陶器を造れたのか”を求めて、幻となった秘法の再現に挑戦してきましたが、約200年間は誰も再現を成功させることができませんでした。

そして200年の時を経て...
この秘法の謎を解き明かし、臥牛窯(がぎゅうがま)の十二代目が現代にその陶器を蘇らせ、その後、十三代の横石臥牛兄弟が再現を完全なものに仕上げました。その後その伝統秘法は14代を経て15代横石臥牛へと引き継がれています。

現川焼の秘法を再現した臥牛窯とは？

臥牛窯(がぎゅうがま)の始祖は、慶長七年（西暦1602年）松浦藩内の大村藩と鍋島藩の藩境にある木原皿山に窯を開きました。※現在の長崎県佐世保市木原町

その昔、参勤交代の際に窯元を訪れた、松浦藩の初代藩主である松浦鎮信候が、窯をご覧になり仰った“牛臥せたるが如し”という言葉をいただき「臥牛窯」と命名しました。それから420余年もの間、代々伝承を重ね伝統の技を受け継いで来きました。

地元で採れる赤土を使い、古来より伝わる刷毛目文様を施した「陶器」。
この頃大陸から伝わった技術で泉山に発見された磁石を使って作る「磁器」。

この相対する両極の技術を有する窯元が臥牛窯(がぎゅうがま)です。

窯元を訪れた松浦藩の初代藩主である松浦鎮信候により“臥した牛に見える窯の形状”から「臥牛窯(がぎゅうがま)」と命名され419年もの間、代々伝承を重ね伝統の技を受け継いで来きました。

ククサカップが出来るまで

【轆轤成型】

地元で採れるきめの細かい赤土で、ひとつずつ轆轤で挽いていきます

【削り成型】

削る道具「カナ」を使って生乾きのまま削り、そのまま生地が濡れている状態で絵付け作業にバトンタッチします。※画像は省略

【ハンドル成型】

分厚いタタラ生地からひとつずつ切り出して、本体とハンドルに刻みを入れて、同じ赤土を泥漿にしたもので接着し、強度と握り心地を上げるデザインに成型していきます。

この後細かい成型作業が終わってから約1週間、発泡スチロールの箱の中で寝かせることで、生地と本体をじっくりと馴染ませていきます。

【下地化粧作業】

鉄分の多い赤土なので、生地の上に直接着彩しても鮮やかな発色はしません。そこで一旦明るい化粧土を乗せていきます。この時の生地は濡れた状態なので、少し力を加えるだけで簡単に変形してしまいます。非常に柔らかい状態なのでとても気を使います。※霙刷毛(みぞれはけ)はこの段階で同様に行っていきます。

この作業が終わると、触っても化粧土が手につかないくらいまで乾かします。

【着彩作業】

オレンジ・山吹色・ブルーなどの色はここで乗せていきます。

この作業のあとも触っても化粧土が手につかないくらいまで乾かします。

【内刷毛を施す】

生地をたっぷりと濡らして、器体の内側に刷毛目を施します。飲み物の色目が見やすいようにと、器体の強度を増す目的があります。

この作業のあともまた軽く乾かします。

【絵付け作業】

白鷺やパンダなどの絵付け作業はこのタイミングで行います。焚き火マークやアルファベットの手彫りなどもここで行います。

【乾燥工程】

試作品の段階で急激な乾燥により破損したこともあり、乾燥は冷暗所にて約2週間乾燥させていきます。乾燥というよりは除湿のイメージが正しいかもしれません。

【素焼き焼成】

完全に乾燥したことを確認したら、800度で素焼き焼成を行います。このあと釉薬をかけても形を保てるようにと、釉薬をある程度の厚み施せるようにという意味を持っています。

【施釉作業】

抜群の口当たりと電子レンジや食洗器の使用にも、十分耐えられるように厳選した釉薬を掛けていきます。

【本焼成】

最後に生地と釉薬が十分に熟成して、アウトドア使用にも耐える強度と、抜群の口当たりを生み出すために、約1,260度になるよう徐々に温度を上げていき、約24時間をかけて焼成していきます。

手塩にかけて作り上げたククサカップの完成です！

※画像を見てもわかるように、陶器は土モノなので釉薬の表面に、ピンホールなどの表情が出ることが多いです。基本的には防ぎようのない現象なので、予めご了承いただきたいと思います。