私たちは、普段ライフスタイルプロダクトの設計・開発を行っていますが、特にバッグ好きななこともあり、様々なバッグを集めては実際に使いながら日々研究していおります。
そんな私たちが、日本の優れた技術と素材をありったけ詰め込んで、便利でスタイリッシュなバッグを作ろうと取り組んだ初のプロジェクトが、この「Ａ４​トート＆サコッシュ」です。

このバッグの一番の特徴は、なんと言ってもA4トートとしてもサコッシュとしてもどちらでも使えるということです。
もともと私たちがビジネスバッグとして、ノートパソコンやiPadなどの情報ツールや資料、雑誌などを入れて、オフィスやコワーキングなどにスタイリッシュに持ち運べるA4トートが欲しいということが原点になっています。
それだけでなく、財布やスマホだけと荷物が少ない時には半分に折ってサコッシュにもなる2Way仕様にすることで、このバッグ一つでビジネスからカジュアルまで様々なシーンに対応するバッグです。

私たちは、今回のトートバッグを製作するにあたって、日本のものづくりにこだわっている作り手と一緒に取り組めたらいいなと考えていました。
そこで出会ったのが香川の縫製ブランドである「KAMAKURA HANDS CRAFT」さんでした。
香川県は、日本の手袋産業発祥の地で、120年もの長い歴史のある縫製のまちです。ここで長年に渡って大手縫製メーカーで縫製に関わってきた代表の鎌倉さんが、本当に良いものをつくり続けることにこだわって立ち上げた縫製ブランドが「KAMAKURA HANDS CRAFT」です。
​本物をつくりたいというものづくりへの熱い思いで共感し、今回一緒に新しいコンセプトのバッグを一緒に取り組ませていただくことになりました。

今回、生地にもこだわり、日本を代表する帆布生地の「富士金梅」を採用させていいただきました。
富士金梅は、1948年に創立された国産の高級帆布生地ブランドです。紡績〜製織〜加工までの一連の過程を国内工場で行っていて、ジャパンメイドにこだわった帆布生地はそのクオリティの高さや丈夫さ、丁寧さなどから世界中で高い評価を得ています。
職人の手仕事が必要で世界の工場では少なくなっている「シャトル織機」を、富士金梅では使い続けています。昔ながらの手の込んだ仕事がなされた本物志向の生地です。

富士金梅の帆布生地は丈夫で長持ち

シャトル織機は生産効率が悪いですが、1つ1つの工程がしっかりしており、職人の手作業が加わることでより耐久性の高い帆布生地が完成します。

ぬくもりと重厚感がある

富士金梅は帆布特有の優しく柔らかい雰囲気を持っている一方で、重厚感があり味わい深いのが特徴です。やさしくて力強さをもっているようなイメージの生地です。富士金梅の持つぬくもりと重厚感は、老若男女問わず日常生活への取り入れやすさも人気です。

更なるこだわりとして、富士金梅の帆布生地にパラフィン（ロウびき）加工した10号帆布を採用しました。コットン素材にコーティングする事で、撥水性を持たせる効果があります。一般的に売られている帆布のバッグにスプレーなどで撥水剤を塗っても、素材の性質上染み込んでしまいそれほど撥水効果はありませんが、パラフィン加工を施すことで強い撥水効果が得られます。

パラフィン帆布の特徴

パラフィンは温めると液体となり常温では固体となります。その性質を活かし生地に芯のある張り感を持たせ、本来であれば薄くて自立が難しいバッグの生地なども自立しやすくなり見栄えが良くなります。

エイジング

張りのある風合いも使い込むことで徐々に柔らかく変化します。パラフィン帆布製品を使用すると擦れたり折れたりした部分に白っぽい跡（チョークマーク）が付きます。これはパラフィンの特徴であり、パラフィンらしさでもあります。
またパラフィンそのものも色が徐々に変化するため、時間をかけ使い込むことで経年変化しなじんでいきます。

防水性

今回、通常のパラフィン加工よりもさらに防水性能の高い防水パラフィン加工を採用しました。パラフィン加工から更に防水性を高める為、生地の目を詰める素材を混ぜて加工しています。織物は、経糸と緯糸の接点にわずかな隙間があり、その部分を埋めることで防水度を高めています。

KAMAKURA HANDS CRAFTさんは、ウッドハンドルがブランドアイデンティティになっています。この形は、料理や食器を運ぶ際に昔から使われている岡持ち（おかもち）のハンドルにヒントを得ています。
ハンドルは、帆布の接続部から外れないような工夫が施されています。ハンドルの両端へ全長12mmのダボを6mm打ち込んで、半分の6mmを凸起させています。
同時にその凸起ダボと接触する帆布との緩衝を妨げるために、各側面へ0.5mm厚のベルポーレンを挟み添えられています。
そのため縫製時には厚さが増すに加えて、ミシン針が凸起ダボに接触しないよう慎重且つ注意を払う必要があります。

このハンドルデザインは意匠登録済みです。
意匠登録1742489
意匠登録1742490

今回、私たちとコラボレーションするにあたって、グラノクスの代名詞でもある「青森ヒバ」を採用させていただきました。
この青森ヒバは、雑菌やカビが生えにくいということで知られている希少な木材です。
また、一般的に木製品に使用される防腐剤やクリア塗装などの化学物質を一切使用していません。

この青森ヒバは、弊社製品の「黒皮極鉄プロサンド」のグリップとしても採用しており高い評価をいただいております。汚れや雑菌が付きやすい持ち手の部分には最適な素材と私たちは考えています。

青森から直送されたヒバ材を、香川県で一枚板のテーブルなど一点物のオーダー家具を製造し、全国に多くのファンを持つ「手作り家具かわにし」さんで加工・製造してもらってます。

ここでは、大量生産ではなく一枚の板から全て手作業で切り出し手作りで作っていただいてます。最後に、丁寧にサンドペーパーで表面の仕上げを行います。こうすることで、やわらかみのある形状と、とても滑らかで手触りのよいハンドルに仕上げることができます。
手作り家具かわにし
https://kawanishimokkou.com/

A4トートモード

ノーマルな形がA4トートモードです。ショルダーストラップを使用しても、手持ちでも大人の雰囲気を感じさせるスタイルです。
マチの幅が8cmあるので、見た目よりも収納力があります。雑誌であれば数冊は余裕で入りますが、いろいろなものをパンパンに詰めるよりも、必要最低限のモノを入れてスタイリッシュに持ち運ぶのがおしゃれです。

​サコッシュモード

A4状態から半分に折りたたんでサコッシュにすることができます。折りたたんだ際にハンドルがバタつかないようにベルクロを設けてあります。また、ショルダーベルトもサコッシュモード用に付け替えができます。
財布やスマホなど小さなものを持ち運ぶ際には、サコッシュモードに、お買い物をして荷物が増えたらA4モードに変えることができます。
ハンドル側とロゴだけの側で表情がかわりますので、気分に応じて使い分けて楽しんでいただけたらと思います。

​
ポケットを6つ設置しました。

​ポケットにもこだわり、できるだけたくさん取り付けようと検討を重ね、全部で6箇所に設置しました。ポケットの多さは、そのまま快適さにつながります。

①内側上部ポケット　

内側の上部にあるポケットです。ここにはスマホがちょうど入る大きさになっています。大きめのスマホも入ります。鍵や名刺入れなど頻繁に取り出す必要があるものをな入れるのに便利なポケットです（写真はひっくり返して撮影）。

②内側の下奥に２分割のポケット

ここには大小２分割のポケットを設置しました。大きい方には財布が入るサイズにしてます。大きめの財布でも入る仕様にしています。小さい方はペンケースなどの小物が入れられます（写真はひっくり返して撮影）。

③外側に大型のポケット

外側裏面には多目的に使える大型ポケットを備えています。ここには頻繁に出し入れしたいものや、とりあえず入れておきたいものを入れるのに便利です。

④両サイドに小型のペンポケット

サイドの２箇所にペンなどを入れておくことができる小型のポケットを設置しました。

ショルダーベルトのカラビナ

ショルダーベルのフックにもこだわり、脱着がしやすいハンドルタイプのフックにしました。

蓋の部分が閉じられるように磁石を取り付けてあります。強力な磁石なので近づけるだけでカチッとくっつきます。中身が見えないようにする工夫です。

底面のマチの部分にはクッション材を貼り付けたベルポーレンを入れてあります。パソコンなどを入れる際に、このクッション材が衝撃を和らげてくれる工夫です。

男性でも女性でもセンスを感じさせるユニセックスデザインです。もちろん若い方だけでなくご年配の方が持ってもカッコよさが感じられるようなシンプルなデザインです。これは私自身の写真でして、毎日使っていますが、とても気に入ってます！

オフィス内の移動用バッグとして

職場の中でミーティングなどで移動する際にパソコンや資料などをサッと入れて持ち運ぶバッグとして最適です。

カフェやコワーキング用のパソコンバッグとして

カフェやコワーキングスペースなどで仕事をするモバイルワーカーが増えましたが、iPadやノートPC、書類などをもってさっと出かけられるバッグとして最適です。

財布やスマホ用のサコッシュとして

どこに出かけるにも、財布やスマホを入れるサコッシュとして最適です。イザとなれば、 A4モードにして容量を増やせるのは大きなメリットになります。

街中のおでかけバッグとして

A4トートモードは、フォーマルでもカジュアルでも、どんな服でも合わせることができます。おしゃれなアイテムとして街中で使っていただきたいです。

ブラック

ワークスタイルのフォーマルシーンからショッピングなどのカジュアルシーンのどちらでも合うカラーです。最も大人の雰囲気を感じさせるカラーでどのような服装でも合うかと思います。

生成り

帆布といえば無垢の糸で製造した「生成り」がベーシックカラーです。カジュアルな雰囲気にとてもよく合うカラーです。パラフィン生地の風合いがもっとも感じられるので、一般的な帆布とは違った個性を感じさせてくれます。

ココア

濃いめのブラウンカラーです。パラフィン帆布としてはあまり見られないカラーのため、人とは違う個性的なイメージを求めている方におすすめです。ブラックと同様に大人の落ち着いた雰囲気を感じさせてくれます。

ライトグレー

明るいグレーカラーです。生成りと同様にカジュアルな雰囲気でフレッシュなイメージを感じさせてくれます。品のあるカラーで年代問わずご愛用いただけます。

Ａ４​トート＆サコッシュ（KAMAKURA HANDS CRAFT x glanox）
希望小売価格：14,800円（税込）

製品仕様

生地：パラフィン樹脂防水加工の10号帆布
　　　※生地をパラフィン（石蝋）に浸け込み防水加工した綿帆布
グリップ：青森ヒバ（無塗装無加工材）
サイズ : 全長約325mm 幅約150mm
重量 : 約1.3kg
容量：約7ℓ
​カラー：ブラック、生成り、ココア、グレー
付属品：​ショルダーベルト

FAQ

Q.使い込んだら最初の張りが無くなってやわらかくなってきましたがこれは正常ですか？
A.パラフィン帆布の特徴です。使い込むごとにやわらかく馴染んできます。もし張りが欲しい場合には、スチームアイロンをかけてあげるとある程度張りが復元できます。その場合は、タオルを上に置いた状態でスチームを出しながら行ってください。

Q.数回使ったらシワが白っぽくなっていますがこれは正常ですか？
A.はい正常です。この白っぽくなるのはパラフィン帆布の特徴で「チョークマーク」と言います。この不規則なチョークマークが模様となってエイジングデザインになります。
Q.ウッドグリップの抗菌性は持続しますか？
A.残念ながら徐々に効果は落ちてきます。目安としてはヒバの香りが薄れてきたら効果も薄れてきていると判断ができます。別売の「青森ヒバスプレー」をお買い求めいただきヒバから抽出した精油を塗布していただけると効果を復元できます。
Q.使っていたら糸がほつれてきました。修理はできますか？
A.もちろん修理は可能です。状況によって修理内容が変わりますので、ぜひ弊社お客様サポートまでお気軽にお問い合わせください。

スケジュール

プロジェクト開始：4/24（水）

プロジェクト終了：6/8（土）

発送予定：プロジェクト終了から1.5ヶ月後（7月下旬頃）〜2ヶ月後（8月上旬頃）の予定

リターンについて

数が非常に少ないので早い者勝ちの25％OFFです！

こちらも数が少ないので早い者勝ちの20%OFFです！

一般販売では値引きしない商品のためとてもお得な15%OFFです。

実行者紹介

株式会社イチレン（KAMAKURA HANDS CRAFT）

長年に渡って大手縫製メーカーで経験を培ってきた鎌倉さんが地元の香川県さぬき市に設立した縫製工場です。大手メーカーの製品が実は、KAMAKURA HANDS CRAFT製だったというモノも数多くあり、日本のものづくりを下支えしている存在でもあります。
この鎌倉さんが自らの経験を注ぎこみ手作業で作り上げる自社ブランドが「KAMAKURA HANDS CRAFT」です。
この「KAMAKURA HANDS CRAFT」は自社のみならず、香川県にある経験豊かな熟練の職人のみなさんが「KAMAKURA HANDS CRAFT」を支えてくれています。
鎌倉さんは、豊富な知識や経験だけでなく日本のものづくりへの熱い気持ちが強くある方なので、私たちからの無理難題な要求に真摯に向き合ってくれました。
この鎌倉さん無しでは、間違いなく今回のプロジェクトが実現することはありませんでした。
国産のハイレベルな縫製品のことであれば、鎌倉さんに相談いただければ何でも解決してくれるはずです。

株式会社イチレン

https://ichiren99.co.jp/

株式会社グラノクス

グラノクスは、長年アウトドアメーカーの最前線で培ってきた経験を生かしながら、多機能や便利さを追い求める昨今のものづくりとは逆に、可能な限りシンプルさを追求しながら、情緒が感じられるようなアイテムを生み出せたらと思い立ち上げたライフスタイルプロダクトメーカーです。
私たちは、日本中の優れた職人技や優れた技術と私たちが得意とする企画開発力を通じて、まったく新しい価値あるプロダクトを生み出すことに力を注いでおります。
是非とも、私たちの活動を通じで日本のものづくりの心を感じていただけましたら幸いです。

株式会社グラノクス

https://www.glanox.co.jp/