16年ぶり復刻。シリーズ最高水準の切れ味｜GLOBAL-PROバーテンダーナイフ

GLOBAL-PROは1990年3月に販売を開始し、プロの現場で求められる品質と使いやすさを追求しながら、多くのシリーズを展開してきました。一方で、プロ仕様の機能を量産化するうえでは課題もあり、25年間にわたり多くのお客様にご愛用いただいたGLOBAL-PROシリーズは、2015年にその生産を終えました。

当社が最も力を入れている取組みの一つ「研ぎ直しサービス」。そこには、お客様から寄せられたさまざまなお声があります。
GLOBAL製品は、10年以上お使いになられるお客様が多く、20年以上経過した製品が送られてくることも珍しくありません。そんな中で、生産終了から10年が経過したGLOBAL-PROシリーズの再販を望むお客様からのお声は、年々高まっています。

バーテンダーの仕事は、お酒を作るだけではありません。果実を添え、香りを引き出し、雰囲気を演出する。小さな一杯に、味・見た目・香りのすべてを込めるのです。

そのためには、果実を繊細に、美しく、無駄なく切ることが欠かせません。
果物は細胞が大きく、水分が多いため、少しでも潰れるとすぐに美味しさや香りに差が出るため、ナイフも重要なツールの一つで、実は刃物の精度も求められています。
GLOBAL-PRO Bartenderは、そんなバーテンダーの声から生まれた一本です。

GLOBAL-PROの切れ味は、細胞を壊しにくいからこそ果汁や香りを逃がさない。
切った断面をみると、その違いは一目瞭然です。

今回のプロジェクトでは、 家庭でも美味しく様々な果物や野菜を切れるように、GLOBAL-PRO Bartender をさらに進化させました。ご家庭でもプロと同じように、美しい断面と香り立つ素材本来の味を楽しめます。

GLOBAL-IST専用シャープナー（GSS-03）が使用可能です。
ご自宅で手軽に切れ味を回復させることができます。

●オンラインショップ
https://global.yoshikin.co.jp/SHOP/GSS-03.html

一般的なペティナイフでは、トマトやオレンジを切ると果汁が流れ出てしまったり、断面がつぶれてしまったりすることがあります。
GLOBAL-PRO Bartenderは、刃先の角度と直線的なブレード設計によって細胞を壊さずに切れるため、果汁や香りを逃さず、断面まで美しく仕上がります。

刃物の切れ味を左右する重要な要素には、鋼材の硬さ・刃の形状・刃の角度があります。GLOBAL-PRO Bartenderでは、これら3つの要素をフルーツカット用に最適化する新たな刃付けに挑戦し、目指す切れ味の数値を実現するために、刀身の設計から製造工程まで見直しました。熟練した職人が、一本一本丁寧に本刃付けを施した切れ味を、ぜひ体感してください。

マイスターエッジの高い精度を支えるのが、吉田金属工業独自の「水砥工程スキル認定制度」。実習・認定試験・認定更新という厳しい工程を経た熟練職人のみが、最終仕上げである「本刃付け」を担当します。手作業で行う本刃付けのスキル修得には、資質と鍛錬が必要とされ、角度を一定に保つ精確さ、刃のバランスを見極める目、力加減を調整する手と指先の感覚など、高度な技術と正確な判断力が求められます。
現在、最高レベルとなる特級スキル認定者が2名在籍し、ともに20年以上の経験を積み重ねた確かな技術で、切れ味の品質を支えています。だからこそ一本一本が安定した鋭さを持ち、フルーツを鮮やかにカットできるのです。

本刃付け工程で生まれる「シノギライン」のわずかな揺らぎは、熟練職人による手仕事の証。世界に二つとないハンドメイドならではの趣を感じていただけます。

GLOBAL-PRO Bartenderは、わずか65gという驚きの軽量設計。手の小さな方や料理初心者でも扱いやすく、長時間の使用による負担も軽減。毎日のフルーツカットや子どものお弁当づくりも、軽やかに楽しめます。

長い包丁は家庭のキッチンでは扱いづらく、短すぎる刃は用途が限られる。
そんな不便を解消するのが、13cmという絶妙なサイズです。
Bartenderはフルーツの飾り切りから野菜の薄切り、さらには前菜などに用いるフレッシュチーズや生ハム、魚の薄切りまで幅広く対応、これ一本で食卓のあらゆるシーンを支えます。

ハンドルと刀身の継ぎ目に隙間がある包丁は、汚れが溜まりやすく衛生面に不安が残りました。GLOBALならではのステンレス一体構造なら、継ぎ目がなく汚れが入り込む余地がありません。スポンジでサッと洗えて清潔さを保つことができます。

フルーツカットに最適な高耐食ステンレス鋼へアップグレードしたことで、柑橘類の酸によるサビの進行を抑えます。さらに、Bartenderのブラック仕様は、金属イオンの溶融を大幅に抑制するため、果物の切り口が茶色くなる「酵素的褐変」を抑える効果も期待できます。

従来のBartenderは、プロ仕様として「7:3で右寄りの片刃」に近い設計が採用されていました。フルーツの皮むきや細工切りには適していたものの、家庭では「利き手によって扱いにくい」「初心者には少し難しい」という声もありました。
今回の復刻モデルでは、刃付けを左右対称の両刃設計に改良。右利きでも左利きでも、誰でも同じように安定した切れ味を体験できます。

機能性とデザイン性を兼ね備えたブラックカラーを新たに追加することで、フルーツカットをより楽しく演出します。

イオンプレーティング加工により、金属イオンの溶出を大幅に抑制し、金属臭の匂い移りを防ぐことで繊細な香りや風味を楽しめます。加えて「酵素的褐変」を抑える効果も期待でき、カットした断面をより美しく保ちます。

黒いGLOBALは、見た瞬間に「持っていたい」と思わせる存在感があります。
料理をする時間が少し誇らしくなるそんな一本に仕上がりました。

名入れをした包丁は、日常の一コマだった料理時間を楽しいひと時にしてくれます。
大切な方の誕生日やご結婚祝い、記念としての贈り物に想いを込めたGLOBAL包丁をどうぞ。

https://global.yoshikin.co.jp/hpgen/HPB/entries/3.html
▲名入れサービスページはこちら

専門の職人が包丁の状態を見ながら手作業で刃付けをし直すので、購入当初のような切れ味に回復できます。
また、目視できなくなったロゴの再印字や包丁全体の研磨メンテナンスも行うため、表面のくすみや汚れなども落ち、見た目もよみがえります。
普段はシャープナーや砥石でメンテナンスを行いながら、定期的に研ぎ直しを利用することで、包丁をより快適な状態で維持することができます。

https://global.yoshikin.co.jp/hpgen/HPB/entries/4.html
▲研ぎ直しサービスページはこちら

1954年、燕三条で創業した吉田金属工業は、鋼が常識だった時代にステンレスでも切れる包丁を作る挑戦から始まりました。
1983年にはオールステンレス包丁のパイオニアとしてGLOBALブランドを展開し、今では、世界40カ国以上の国々で愛されるブランドへと成長しました。
その挑戦の延長線上で、バーテンダーの声に応えて誕生したのが「GLOBAL-PRO Bartender」です。フルーツの断面を美しく、香りを逃さずに仕上げること。小さな一杯を最高の一杯にするために求められた一本でした。

●復刻に向けた改良

16年ぶりに復活したGLOBAL-PRO Bartenderは、ただの再現ではありません。
従来はプロ仕様として7:3で右寄りの刃付けがされていましたが、復刻版では左右対称の両刃へ改良。右利きでも左利きでも安定した切れ味を体験できるようになりました。
さらに、厳しい「水砥工程スキル認定制度」を突破したわずか2名の特級職人だけが最終の仕上げを行う「本刃付け」。一本ずつ職人の手で仕上げられることで、切れ味の鋭さと安定性は従来以上の水準に。プロのための鋭さをそのままに、家庭でも安心して使える一本へと進化しました。

●ブラックモデルに挑戦

もうひとつの挑戦が「ブラックモデル」です。
宇宙開発や医療分野で用いられてきたイオンプレーティング技術を採用し、従来にはなかった高輝度ブラックのGLOBAL-PROが誕生しました。
定番のシルバーカラーとは異なる存在感を放つ一方、本体はデザイン的な強みにとどまらず、金属イオンの溶出を大幅に抑えることで、果物の繊細な香りや風味を守り、カットした断面の劣化を防ぐ効果も期待できます。

●ブラックカッティングボード誕生の物語

さらにもう一つ、偶然から生まれたプロダクトがあります。
栗材のまな板を制作していたとき、ナイフを置いた部分だけ木の表面が黒く変色していることに気づきました。調べてみると、栗に含まれる「タンニン」という成分がステンレス刃物鋼に含まれる炭素と反応して色が変わっていたのです。この偶然の発見をきっかけに、鍛造ナイフを製造する際に出る端材を活用し、着色料を使わずに栗の木を黒く染める方法を考案しました。この「鉄媒染」という仕組みを応用して、ブラックカラーのカッティングボードが誕生しました。
落ち着いたブラックカラーは食卓を引き締め、ナイフと一緒に使うことで、切る瞬間から盛り付けまでをスタイリッシュに演出してくれます。

●限定復刻への想い

GLOBAL-PRO Bartenderは、プロフェッショナルの現場で必然的に求められた一本。
そして今、その切れ味を家庭でも体験できるよう改良し、さらに新たな挑戦を加えて復刻しました。
「プロが認めた切れ味を、あなたのキッチンへ。」
特別な挑戦の結晶を、ぜひ手にとって確かめてください。