麹室で火災と言う未曾有の危機に、愛飲家の皆様、醸造や酒販に携わる同業の方々、また、全国そして、世界から多くの温かいご支援を送ってくださった皆様、この度は本当にありがとうございました。

昨年11月末に焼失した麹室も再建されて、今年の冬の仕込みからは、新しい麴室で造った麹で醸すことができるはこびとなりました。

再始動、再建にアドバイスをくださった酒蔵様に、ご自身が「以前災害にあった時に、他の酒蔵さんから日本酒というものは、日本の食文化だから、それを守る、國酒を守るということで支援を頂いた。だから、それを次は自分がやる番だ」という話を伺いました。「困った時はお互い様」だともおっしゃってくださいました。その言葉に深い感銘を受け、私も日本の食文化を守るタスキを繋ぎたい、未来にバトンを渡していかなくてはならない、と自分の役割を再認識しました。

このたびの多くのご支援に愛と感謝を込めて、新しい時代のはじまりにふさわしい、新しい白老の味わいを、蔵元一同心を込めて醸していきたいと思います。今後とも澤田酒造株式会社、清酒白老をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

（令和3年9月、澤田酒造株式会社6代目蔵元 澤田薫・英敏）

2021年「新生白老」（HAKUROU REBORN）として、新しい挑戦を開始します。

新しい麹室から「はじまりの酒」

昨年11月に麹室が焼失してストップした麹作りを、近隣の蔵元、丸一酒造（愛知県阿久比町）、関谷醸造（同・設楽町）、山忠本家酒造（同・愛西市）、森喜酒造（三重県伊賀市）の4蔵が、合わせて3トンの麹作りを自社の設備を使って引き受けました。他の酒蔵で麹を作ってもらうことは異例なことでしたが、これにより仕込みが再開し、春には新酒を届けることができました。

今夏から麹室の再建が始まり、10月中旬の仕込みから新しい麹室で麹作りを再開します。新しい麹室で造られた麹を使った、初仕込みの純米大吟醸、純米吟醸、純米の3種類を直汲みして、皆様への感謝を込めて、酒蔵から直送でお届けします。170年以上続く白老の新たなる1ページ、はじまりの酒を是非ご賞味ください。

「愛薫、夢薫、海薫」の3種類を酒蔵から直送

澤田酒造の6代目蔵元 澤田薫さんを応援する有志が募り、応援ボトルに想いを込めて、蔵元への愛、私たちの夢、地元の海と、薫さんの薫をいただき、「愛薫(あいかおる)、夢薫(ゆめかおる)、海薫(うみかおる)」と命名しました。

▲六代目の澤田薫さん

ラベルのQRコードからミュージック・ビデオをお届け！

地元知多半島で撮影したミュージック・ビデオを、ラベルのQRコードから視聴ができます。お酒と一緒に、五感でお楽しみください。

▲日本酒女子チャンネル/【MV】『日本酒音頭』

楽曲を手掛ける新感覚音楽ユニット「日本酒女子」は、氏家エイミー （シンガーソングライター、利酒師）、神谷知佳（声優 ・女優、利酒師 ）、豊住ひと美（シンガーソングライター、【新生白老】イメージソング『はじまりの～reborn～』楽曲担当） の3人で結成されました。日本酒の魅力を音楽で伝える活動をしています。

メンバーのひとり、神谷知佳さんは愛知県出身で、地元の澤田酒造さんとご縁があり、楽曲のイメージを膨らませる取材のため、昨年11月30日に酒蔵へお伺いする予定でした。ところが、3日前の11月27日に澤田酒造さんの麹室で火災が発生、見学は急遽取り止めとなり、楽曲作りも振り出しに戻ってしまいました。日本酒女子は「白老」を飲んで応援しつつ、楽曲で応援したい想いが日増しに募りました。

今夏、日本酒女子の3人は念願の蔵見学を行い、【新生白老】イメージソング『はじまりの～reborn～』の着想を得ました。これからレコーティングと、ミュージック・ビデオの撮影を、酒蔵のある常滑を中心に10月以降に予定しています。

感謝の想いを込めて、書、ラベルをイメージ

書の翠美さん、デザインの古居志穂さんは、ともに愛知県を中心に活動をされています。実際に澤田酒造さんを訪問し、蔵元から酒蔵の歴史や、支援してくれた方々への感謝の想いを聞き、「愛薫、夢薫、海薫」のイメージを膨らませました。

▲翠美の美文字チャンネル/澤田酒造さんへ酒蔵見学【念願のお酒のラベル】

支援者からのイラストをラベルに掲載！

ラベルには優しいタッチの筆文字に、「愛薫」はハート、「夢薫」は星、「海薫」は海の生き物のイラストを支援者の皆様から募り、ラベルにちりばめます。

※ 支援者限定で、イラストを送る手順をMakuakeメッセージでお伝えします。イラストの受付は、11月20日で締め切ります。
※ 現状のラベル画像のイラストはイメージです。お届けするリターン商品には支援者の皆様からのイラストが掲載されます。

澤田酒造は西に伊勢湾、東に三河湾に面した南北に長い半島、愛知県知多半島の西岸の位置する常滑市にあります。

知多半島には、江戸時代後期から明治初期にかけて灘に次ぐ一大酒処として、最盛期の明治4年には227軒の酒蔵がありました。知多半島で醸造業が発展した背景には、海路を使い江戸へ物資を運ぶ尾州廻船の存在がありました。

澤田家の本家はこの廻船業を営み、その分家が1848年に酒造業をはじめ、常滑市古場町で170年以上酒造りを続けています。

澤田酒造が醸す「白老」は、初代の澤田儀平冶が「よりよい原料を丁寧に扱い、米を白くなるまで磨く」という「美しさ」の意味を込めた「白」と、「延命長寿と老成した技」という意味を込めた「老」を重ねたところから命名されたと言い伝えられています。

醸造半島知多の個性豊かな蔵元

知多半島と⻄三河地区は、古くから醸造業が盛んで、特に江⼾時代以降、酒・酢・味醂・味噌・醤油といった醸造食品の一大生産拠点として発展しました。また陶都として知られる常滑は、瀬戸や信楽など日本六古窯のひとつです。古くから交易で栄え、さまざまな地域からもたらされた新しい文化と、伝統文化を融合させることで発展を遂げてきました。そんな歴史に裏付けられた職人が集う常滑にある澤田酒造は、伝統と進化を胸に、若き蔵人たちの熱い心が現代に息づきます。

米の旨みを引き出しながらキレがある

「白老」は地元の食文化に寄り添い、味噌や醤油は大豆から作られるアミノ酸が非常に多く、旨みや味わいのある醸造食品、特に、愛知の調味料「豆味噌」「たまり醤油」で味付けされた野菜や魚料理によく合います。地酒の伝統的な味わいで、お米の旨みを大切に活かし、食中酒として料理を引き立ててくれます。米の旨みをしっかりと出しながらもキレの良い後味が特徴です。

地元の酒米へのこだわり

澤田酒造では「お米からお酒を醸造する伝統産業」という観点から、地域や人の可能性を醸すものとして、地元常滑の契約農家さんが丁寧に育てた愛知の酒造好適米「若水」、「夢吟香」等を中心に使っています。さらに令和3年度から、愛知県産の「山田錦」として表示できることになりました。

絶え間なく流れる知多の湧水

仕込みに使う水は、蔵から約2キロ離れた丘陵部に湧く天然水です。江戸時代に水源を見つけて、自家水道を繋ぎ使用しています。今でも豊富な水量で、24時間絶え間なく流れ続けていて、飲み水、酒造りに利用しています。水質は、まろやかで素直な軟水です。

古式伝承による酒造り

古くからの伝統的な製法を守り、大きな和釜の上に、杉の木でできた木の樽にお米を入れて蒸す、甑（こしき）を乗せる方法をとっております。その後の麹を作る作業では、小さな麹蓋（こうじぶた）を使うことで、大変手間暇がかかりますが、一つ一つ手をかけていくことで、きめ細い作業ができて、良い麹作りに繋がっています。古式伝承による酒造りを文化としても受け継いでいます。

皆様への感謝を込めて、初仕込みの3種類を直汲みして、酒蔵から直送でお届けします。リターン商品につきましては、10月中旬に新しい麹室での仕込み開始、12月に純米酒「海薫」、2022年1月に純米吟醸酒「夢薫」、2022年2月に純米大吟醸酒「愛薫」を順次お届けする予定です。

●「愛薫」純米大吟醸酒 槽場直汲み生原酒 地元常滑産山田錦 720ml
大切な方へのご贈答、バレンタインにも。2022年2月お届け(予定)

●「夢薫」純米吟醸酒 槽場直汲み生原酒 地元常滑産夢吟香 720ml
バランスが良く、人気の純米吟醸です。2022年1月お届け(予定)

●「海薫」純米酒 うすにごり生原酒 地元常滑産若水 720ml
白老の原点となる純米酒です。2021年12月お届け(予定)

● 特典１：ラベルのQRコードから地元常滑で撮影したミュージック・ビデオが
視聴できます。（観光MAPを同封します。）

新感覚音楽ユニット「日本酒女子」が、【新生白老】をイメージした書き下ろし曲『はじまりの～reborn～』のミュージック・ビデオを、ラベルのQRコードから視聴ができます。ミュージック・ビデオの撮影は、酒蔵のある常滑を中心とした知多半島で行います。常滑をより知ってもらいたく、観光MAPを同封します。
お酒と一緒に、五感でお楽しみください。

● 特典２：ご自身が描いたイラストをラベルに掲載します。

イラストを支援者の皆様から募り、ラベルにちりばめます。

※ 支援者限定で、イラストを送る手順をMakuakeメッセージでお伝えします。イラストのデータ受付は、11月20日で締め切ります。
※ 現状のラベル画像のイラストはイメージです。お届けするリターン商品には支援者の皆様からのイラストが掲載されます。

● 特典３：保存用にラベルをもう1枚お付けします。

貴方のイラストが入った、たった一つのラベルを保存用として保管ください。

● 飲み比べセットで純米大吟醸「愛薫」を応援購入された方への特典：はじまりの酒「愛薫」で乾杯するZoomオンライン飲み会へご招待。

支援者とオンラインをつなぎ、はじまりの酒「愛薫」で乾杯する会を開催致します。当日は蔵元の薫さん、日本酒女子が参加して、新しい麹室のこと、今回のプロジェクトへの想いなどを語ります。（2022年2月予定）

● 合計24本セットを応援購入された方への特典：日本酒女子と「愛薫、夢薫、海薫」を囲む会を実施。（2022年3月～5月予定）

ご支援いただいた飲食店、イベント会場等に日本酒女子が出向き、「愛薫、夢薫、海薫」を囲む会を行います。【新生白老】イメージソング『はじまりの～reborn～』の生歌を披露します。
※ 日本酒女子3名の交通費は、東京・千葉・埼玉・神奈川・宮城・福島エリアは、離島などの一部を除いて含まれております。

2021年 9月中旬 Makuakeプロジェクトスタート

2021年10月中旬 新しい麹室での仕込み開始

2021年11月中旬 Makuake掲載終了

2021年12月 リターン発送順次開始

2022年 2月前半 リターン発送終了(予定)

2022年 2月下旬 はじまりの酒「愛薫」で乾杯するオンライン飲み会(予定)

澤田酒造の若き蔵人

現在、六代目の澤田薫さんへと継承されました。薫さんの夫の英敏さんが副社長として、伝統的な製法を守りながら、南部杜氏のもとで修業した若手社員杜氏と、20代から30代、40代の比較的若い蔵人とで、酒造りに取り組んでいます。

澤田酒造オフィシャルサイト https://hakurou.com/

▲澤田薫（左から3番目）、英敏（左から4番目）、若き蔵人たち

▲新しい麹室完成を祝して、職人さんたちと記念撮影（2021年8月27日撮影）

新感覚音楽ユニット「日本酒女子」

氏家エイミー （シンガーソングライター、利酒師）、神谷知佳（声優 ・女優、利酒師 ）、豊住ひと美（シンガーソングライター、楽曲担当） の３人で結成された新感覚音楽ユニットです。日本酒イベントやLIVE、ラジオへの出演など、日本酒の伝道師として活動の幅を広げています。

https://aimeeujiie.wixsite.com/sakegirls

翠美さん

書道家。代表作に2019年の中日ドラゴンズのスローガン『昇竜復活！』の題字があります。商品ロゴなどの実績を持ち、愛知を中心に活躍しています。
日本酒のラベルを書道家として書かせて頂く機会に恵まれ、感謝しております。

https://www.youtube.com/channel/UCK9t_TF_3IwASzTNa_BpgOw

古居志穂さん

愛知県西尾市生まれ、グラフィックデザイナー。名刺、パンフレット、ロゴなど。女性ならではの目線で受け入れやすい雰囲気づくりのデザインを得意としています。
澤田酒造さんの販促物の制作に携わるご縁から、応援プロジェクトに参加して、デザインを担当させていただきました。

https://www.asiamusume.com/