こんにちは。

岐阜県海津市で、その土地でとれる富有柿を使って柿酢を製造している伊藤由紀です。

約4年前に地元の岐阜にUターン。一から醸造所を立ち上げ、「ハリヨの柿酢」という商品名で、皆様にも少しずつ知っていただけるようになりました。これまでの皆さまの応援や地元の人たちのご協力のおかげです。ありがとうございます！

そして、次のチャレンジ。

私たちは、【未利用資源の有効活用・資源の循環】をテーマに事業を取り組んでいます。実はハリヨの柿酢も、地域内の柿の選果場で規格外となった（でも、完熟でめちゃくちゃ美味しい）富有柿を活用しています。

そして今回は、ハリヨの柿酢の製造過程（仕込みの段階）で一つ一つ手作業で取り出される「柿の種」を使って、香り高い美味しい焙煎珈琲を作るチャレンジに取り組みました！

まずはどのようにして「柿の種」だけで珈琲が作られるのかをご紹介します。

柿酢の製造過程で取り出される種を珈琲に。

柿の種で珈琲ができるの？

きっとそんな疑問や驚きがあると思います。

私も最初はそんな気持ちでした。

最近話題の柿タンニンや有機酸も含まれる柿の種。そして、毎年3000㎏もの柿を仕込む際に一つ一つ綺麗に取り出される柿の種。

ある寒い日、ストーブの上に遊び半分でその種を置いて焼いてみたところ、とても香ばしい香り。黒くなった種の姿が焙煎した珈琲豆にもどこか似ていて・・・

「珈琲になりそうな気がする」という直感からこのチャレンジがスタートしました。

何度も試作を重ね、たくさんの方に試飲していただき、改良を重ねてたどり着いた「柿の種珈琲」。この珈琲の特徴やこだわりをご紹介します。

1.果物の種ならではの、上品な酸味を残した 薫り高い珈琲

普段飲まれているコーヒーは、「コーヒーチェリー」という果実の種。柿の種コーヒーもこれと同じく、「果実（柿）の種」から作られています。果実の種にはリンゴ酸やクエン酸、酢酸などの酸味成分が含まれており、コーヒーの中でも通好みといわれるキリマンジャロやブルーマウンテンのような後味にほのかな酸味を残せるのは、果実の種から作られるコーヒーの特徴です。

2.焙煎の専門家と共に約二年間の研究

柿の種には、柿タンニンといわれる柿渋成分（ポリフェノールの一種）が含まれています。

渋みを抑え珈琲としての味を追求するため、焙煎の専門家「克之佑」さんと一緒に、焙煎度や最適な挽き方など、何度も何度も試作を重ねました。

柿の種は外皮が厚いため挽き加減を均一にすることが難しいのですが、克之佑さんの技術で実現。むらのない美味しいコーヒーになりました。

そして『これなら気に入ってもらえる！』という味にたどり着きました。

3.ノンカフェイン珈琲

柿の種コーヒーはノンカフェイン。

カフェインを避けたい方、寝る前のひとときにもおすすめです。

4.手軽に飲めるドリップバッグ

みなさまにより美味しく飲んでいただくため、焙煎方法だけでなく、提供方法・包装バッグの材質などいろいろ試してみて、一番美味しく、そして、手軽にのんでいただけるドリップバックで提供することになりました。

柿の種珈琲は、一般のコーヒー豆より成分の抽出速度が遅いので、お湯をゆっくり注いで最後に30秒ほど、お湯に浸してから引き揚げるのがより美味しい柿の種珈琲を味わうコツです。

柿の種珈琲の焙煎開発に携わっていただいた焙煎家克之佑さん。

柿の種って焙煎できる？と突然聞かれた時は驚きと戸惑いがありました。とてもチャレンジングな素材でしたが、僕の好奇心を掻き立てたこともあり引き受けることにしました。とはいえ、当時はまだコーヒー豆以外は焙煎したこともなければ、前例もほぼないところから手探りでのスタートでした。

まずはコーヒー豆と同じように焙煎をすると、柿タンニン特有の渋味やエグ味がどうしても気になる味。ただ共通する特徴も感じられ、きっとイケる！という確信は持ちながら、焙煎しては試飲、その中で良いものを残しまた焙煎の繰り返し。

なかなか思うような味にはたどり着かない日々が続き、ここは思い切った方法が必要かと半ばやけくそで今までとは全く違う方法を試したら、偶然にも求めていた甘さとトロリとした舌触りが出現。

「これならイケる！」。そこからは甘さと舌触りをフォーカスしながら、約2年かけてようやく満足する味に辿り着きました。

焙煎専門家：川井克之佑

「焙煎で新たな価値を生み出す」をコンセプトに、16年のコーヒーの焙煎技術活かしたいろいろな素材の焙煎を行なっています。素材を提供頂く方とパートナーシップを結び、新しい商品開発をすべく共に歩んでいます。

寝る前にもOK!

ノンカフェインなので、寝る前にも気にせず飲んでいただけます。またカフェインを控えている方にもおすすめです。

デザートやフルーツ、チョコレートと相性が良く、仕事の合間のホッとするお時間のお仲間に入れていただければ幸いです。

仕様

この商品は個包装タイプのドリップバッグです。

「柿の種珈琲」の美味しい飲み方

賞味期限と保管について

柿の種コーヒー「ハリヨの珈琲」の賞味期限は約1年間です。コーヒー専用のパッケージ包装で常温保存可能ですが、高温多湿は避けて保管をお願いします。

プロジェクト終了後、6月から順に商品発送を予定しています。

今回私たちは、『柿の種珈琲』と『ハリヨの柿酢』を組み合わせて、7つのリターンをご用意しております。

「ハリヨの柿酢」について

岐阜県海津産の富有柿だけを、水を一滴も加えず、古来の静置発酵法により長期間（３年以上）発酵熟成させて作りました。まろやかな酸味と、ワインのように華やかな香りが特徴。発酵によりお酢自体の糖分は低く、フルーツ酢でありながらも甘みが少ないすっきりした味です。使いやすくお洒落なスポイトボトルで、お料理やドリンクに幅広くお使いいただけます。（詳しくはハリヨの柿酢HPへ）

「柿の種珈琲5個入りポーチケース」について

柿の種珈琲ドリップバッグ5個セットはポーチケースに入っています。環境に配慮し、これからはできる限りゴミとなる包装を少なくしていきたいと考えています。

柿の種珈琲をお飲みになった後も、ポーチは小物入れなどとしてお使いいただけたら嬉しいです。

リターンコース

■コース① ¥1,500

■コース② ¥3,500【早割￥3,200】

■コース③ ¥3,500【早割￥3,200】

■コース④ ¥5,000【早割￥4,500】

■コース⑤ ¥8,000【早割￥7,500】

■コース⑥ ¥10,000【早割￥9,000】

■コース⑦ ¥30,000【早割25,000】

今回のクラウドファンディングで皆様から募った資金は、柿の種珈琲とハリヨの柿酢を全国・世界のもっと多くの方に知っていただくためのプロモーション活動に活用させていただきます。

こんにちは。伊藤由紀と申します。

故郷の岐阜県海津市で、この土地で栽培されているとっても美味しい富有柿から天然発酵の柿酢「ハリヨの柿酢」を作っています。醸造所を開設したのは2016年。それまでは東京で全く畑違いの仕事をしていました。

今回の柿の種珈琲は、ふとした思いつきから始まりました。柿酢の仕込みで柿の種を取り出す根気のいる作業。ある寒い日、ストーブの上に遊び半分でその種を置いて焼いてみたところ、とても香ばしい香り。ふと「珈琲にならないかな？」と思ったのがきっかけでした。

納得の味になるまでの道のりは長かったですが、焙煎家の川井さんと一緒に妥協することなく商品化にむけて研究を重ねました。何度も試飲会を開き、たくさんのご意見を頂きながら、改良を重ねて出来上がった珈琲。

私自身、こんなに珈琲らしい味に近づいたことに驚いています。みなさんも、味の想像がつかないと思いますので、是非試してみてください。

それまでは、なんの疑問もなく捨てられてしまっていた種。当たり前すぎて見過ごしていた未利用資源を、余すことなく使って新たな魅力を作り上げる活動に、これからもチャレンジしていきたいと思っています。