初めましてのサポーター様、いつも応援して頂いておりますサポーター様、児島ジーンズです。この度の企画は、【デニム刺し子】と【洗いの技術】を合わせた、【半纏】となります。

約1年前、皆様の応援によって、児島産デニム半纏が完成しました。
お陰様で多くのお問い合わせを頂き、再生産にまで至りました。誠に有難うございます。

デニム半纏プロジェクト

この度は、前回のデニム半纏を、児島の洗い加工技術によって、さらに進化させた企画です。

強度は勿論、一番の趣は、『 経年変化 』にあると自負しております。他の洋服との決定的な違いは、『 劣化 』することを『 味 』と称し愛着させることです。

また、この『 味 』が自身へ馴染んでいくことを実感させてくれます。

探求したところ、日本古来の素材、『 刺子 』 に近い要素があることが分かりました。しかし、経年変化や味には程遠く、むしろ素材の特性上、色褪せてしまいます。

『 経年変化 』する刺子はないのか?

そこで、たどり着いたのが、滋賀県高島市にある富士金梅 刺し子 DENIMでした。

indigoで染められた刺子デニムは、経年変化をお楽しみ頂ける和の素材。二重織り刺子と言い、肉厚ではあるが、軽くて丈夫な織物。洗いを繰り返すことで、膨らみを帯び、凹凸をより一層、際立たせ、美しい陰影を生み出す生地。

エイジング感を出すために必要なのは、適度な色落ちと使用感、そして、羽織心地です。素材の良さを引き出す加工について、ナンバ洗い工場と徹底解析致しました。

今回、このインディゴ刺し子の素材を生かす為に、ご協力頂いたのが児島の繊維業の発展と共に培った技術を継承し続けているナンバ洗い工場。

刺子織は厚くて硬い生地になります。着心地とエイジングの両立を図る為、デニムに施す洗いの加工技術を刺子デニムへ流用致しました。洗い加工は、素材への負担を最小限に抑えて表情を変える技術です。

これらの特徴を利用してレシピを完成させました。

先ずは商品を狙ったサイズに仕上げるところから始まりました。
業務用洗濯機の水温と時間、乾燥機の温度と時間を綿密に計算して調整を行うことでクリアしました。

バイオストーンウォッシュ
肌ざわりを良くする事を目的とした加工。表面に“あたり”をつけてケバ立ちをバイオ菌に処理させる技術。
軽石の選定と、バイオ菌が活発になる温度を利用して生地の表面、タッチ感への拘りを実現しました。

白度を出す加工。濃色のindigoを強制的に色落ちさせる技術。藍色の淡い色目、『 瓶覗き(かめのぞき) 』を狙って分量と温度を調整しました。

刺子の激しい凹凸感を利用して、凸部分の“あたり”と、凹の深い箇所の色を残すことで陰影を表現しました。

基の色の上から染め上げる手法。ムラ感や、色落ち感などの絶妙な色目を狙って仕上げることが出来る技法。

バイオストーンウォッシュ で作った“あたり”と脱色した箇所へ、黄色を着色し、自然な使用感へ仕上げ、完成に導きました。

※ バイオストーン ＋ ブリーチ ＋ オーバーダイ の詳細は動画をご覧ください。

日本の素材をデニムの加工技術で表現するのは今回が初めての試みでした。

季節によって変化する気温や湿度を加味しんがら、薬剤、温度、時間を計算する技術に魅了されました。分かったことは、デニム以外の素材でも岡山県 児島の技術で革新できるということ。

また、いつもながら、協力して下さる技術者様がいて製品化できているということを改めて実感しました。

そして、

“ナンバ洗い工場”の協力があったからこそ実現できました。

【私たちは「作りたい」に全力でお応えします。これまでしたことが無い加工も、「できない」ではなく、まずはチャレンジ。私たちの専門外の技術が必要であればその技術をもつ人・物に繋げます。それを可能にするのは”岡山児島”という、モノづくりの文化と人の絆です。】

ナンバ洗いHPより抜粋

ナンバ洗い工場の職人達の”こだわり ”は 、”挑戦する ”ことです。技量よりも、その精神が児島のモノ作りを盛り上げて下さっております。無理難題を物ともせず、チャレンジする姿勢が生み出した、色目と素材感を是非ともご体感くださいませ。

濃色からの経年変化をお楽しみいただける、鉄紺(ONE WASH)と、袖を通した瞬間から直ぐに馴染む、瓶覗き(かめのぞき)の2色展開でご用意いたしました。

COLOR : 鉄紺(てつこん)

自分らしさの経年変化を楽しむなら紺鉄。

COLOR : 瓶覗き(かめのぞき)

風合いや洗いの技術を楽しむなら瓶覗き。

等間隔で仕上げる襟字。長い直線を一気に縫い上げる技術。

洋服でいうところの釦を、ジーンズのベルトループで表現、背負うもよし、結わくもよし。

本来、魔除けの意味を込めて家紋を染色する身柱(ちりけ)や代紋を、牛革レザーパッチへアレンジ。

両側にはパッチポケットを配置し、普段使いに便利な機能をプラス。

バックヨークを無くした、和装ならではの一枚の背中。

<1>鉄紺+バルーンパンツ(ベージュ)

和テイストながらも、ラフに楽しめるリラックススタイル

<2>鉄紺+ブリーチデニム

アメカジテイストを意識した、上下デニムスタイル

<3>瓶覗き+バルーンパンツ(インディゴ)

<4>瓶覗き+バルーンパンツ(ホワイト)

昔ながらの着こなしを意識した、ホワイトスタイル
細身のパンツでもコーデして頂けます。

<5>瓶覗き+カーゴパンツ

ミリタリーなカーゴパンツとの相性も抜群！

<6>瓶覗き+オーバーオール

日本×アメリカ 国を超えた和装+アメカジスタイル

MODEL 175cm 65kg Lsize着用

大柄な男性でもLsizeでゆったり着て頂けます。

鉄紺のLsizeと同じサイズ感となっております。

瓶覗きは、ブリーチ加工の為、【着丈】【袖丈】がやや短い傾向に御座います。
モデルの着用画像をご参考下さい。(見た目には、それほど違和感は御座いません。)

※単位（cm）、採寸サンプルの平均値を表記。
※サイズは当店平置き実寸サイズです。タグの表記とは異なる場合があります。
※1点1点サイズ・ニュアンスが多少異なります。ご心配等ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

セットアイテムとして、デニム半纏のコーディネートに相性抜群のクロップドバルーンパンツはいかがでしょうか？ こちらも「気楽」に着ていただけると思います。

MODEL 175cm 65kg Msize着用

data : cotton 95% pu5% ワンウォッシュ済

半袖と合わせても

コートと合わせても

季節を問わず様々なシーンで穿いて頂ける事が出来ます。

※単位（cm）、採寸サンプルの平均値を表記。
※サイズは当店平置き実寸サイズです。タグの表記とは異なる場合があります。
※1点1点サイズ・ニュアンスが多少異なります。ご心配等ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

Ｑ1）洗濯方法は？
Ａ） 裏返した状態で洗濯後、そのままの状態でシワを伸ばし陰干しして下さい。児島ジーンズは蛍光剤を含まない洗剤を推奨します。
※アイロン , 乾燥機 , 漂白剤 はお控え下さい。

Ｑ2）縮みは？
Ａ） 2色共にWASH加工済みの為、縮みはございません。

Ｑ3）縮みは？色落ちや色やけは？
Ａ） 共にございます。鮮度の高い濃色のindigoで染めている為、空気による酸化や照明器具による変色が生じます。
しかし、ご愛用と洗濯を繰り返すことで馴染みます。風合いとしてご理解下さいます様、お願い申し上げます。

Ｑ4） 色ブレは？
Ａ） ございます。均一ではないヴィンテージ感をお楽しみいただける加工を施している為、1点づつ僅かながら表情が異なります。

Ｑ5）返品、サイズ交換は？

Ａ）原則として商品到着から7日間以内に限り、初期不良の返品、交換対応を致します。また、サイズ交換の場合も7日間以内に限ります。
※サイズ交換に際する往復の送料はお客様のご負担です。予めご了承下さい。
※ご注文のキャンセル、到着後の返品は原則として行っておりません。

最後に、

「児島ジーンズ」の母体でもある、株式会社フックは1996年に設立し27年間、「最良のジーンズ」を求め素材の開発をしてきました。
児島ジーンズのブランドが生まれて13年、これまで色落ちや生地の強度、縫製技術に拘って商品開発に取り組んで参りました。
耐久性の向上、異素材のコンビネーション、特殊繊維の混紡は児島ジーンズにとってのスタンダードで、現在も定番として生産し続けています。

「手を抜かないものづくり」が弊社の社訓です。

これからも、日々新しい挑戦と、日本製「児島ジーンズ」に恥じないモノづくりをして行きますので、皆様宜しくお願い致します。

児島ジーンズは国産ジーンズ発祥の地でもある岡山県倉敷市児島にて長年培われてきたジーンズ作りの技術や経験、知識を活かしものづくりに挑戦しています。

日本古来の『普段着』をジーンズ作りのノウハウで形にしたデニム半纏をどうぞよろしくお願いいたします。