ご覧いただき有難うございます。

本プロジェクトでは、
新潟で日本酒「越の誉」を醸造する酒蔵・原酒造の20代若手蔵人二人が、長い歴史と伝統を持つ「越の誉の熟成酒」にオーク樽貯蔵という要素を加えることで、全く新しい熟成酒の美味しさを生み出すことに挑みました。

そして今回、完成したお酒を皆様にぜひ味わって頂きたいという思いから数量限定でMakuake限定販売することになりました。

今後も続けてこのお酒を製造・販売出来るかがかかった重要なプロジェクトです。

以下のご紹介をお読み頂き、少しでも「応援したい！」と思って下さった皆さま…

ぜひご支援を宜しくお願いします！

初めまして。

新潟県柏崎市で創業207年、日本酒「越の誉」を醸す酒蔵・原酒造
製造部の原彩子（はらあやこ）と申します。

名前の通り私は七代目蔵元の一人娘・長女として生まれました。現在は蔵人として主に麹づくりを中心に、日々勉強しながら酒造りに励んでいます。

そしてもう一人のプロジェクトメンバーが新保和（しんぼひとし）

主に酒造りの根幹を支える洗米や蒸米を担う22歳の若手蔵人です。

私たちの蔵に「若手」と呼べる蔵人は多くはありません。30代はおらず、20代は私と新保くんの二人だけ。

「越の誉を自分たちの力でもっともっと盛り上げたい！」

「今までしてこなかったようなチャレンジに積極的に取り組みたい！」

私たちに何が出来るのか、私たちだから出来ることはないのか。

年齢も性別も性格も全く異なる私たちですが、そんな共通の思いのもと、日々話し合いや試験を重ねていました。

そんな中、突然訪れたコロナ禍。
どうしても後ろ向きになって縮こまりがちな世相ですが、新保くんは力強く前向きでした。

「樽貯蔵、やってみませんか？」

そんな一言から私たちのプロジェクトはスタートしたのです。

原酒造株式会社は新潟県柏崎市で文化11年（1811年）に創業し、現在主に日本酒『越の誉』の製造・販売を行っている酒蔵です。柏崎市は「海の町」として知られ、42キロメートルの海岸線になんと15もの海水浴場があります。シーズンには海水浴はもちろん、新潟3大花火に数えられる「ぎおん柏﨑まつり海の大花火大会」には毎年県内外から沢山の観光客が訪れます。

また、「柏崎に生まれれば子供の頃に一度は登る」と言われるほど地域に根差した霊峰・米山が雄大な日本海を見下ろす、風光明媚な土地柄です。

この米山に積もった雪が春先に溶け出し、それが豊かな伏流水となって柏崎を潤します。水質は極めて軟水で、原酒造の酒造りにはこの伏流水を使用しています。

清らかな軟水が生み出すお酒は非常になめらかで飲みやすく、旨味に幅があると共に後味の余韻まで楽しめる仕上がりとなります。

また、新潟は全国的にも米どころ・酒どころとして知られています。
原酒造でも「新潟地酒のプライド」として日本酒の原料となるお米に強いこだわりを持っています。

・使用するお米は新潟県産米100%
・米の全てを自社で熟練蔵人が精米
・国の機関と長年共同研究し、越後地酒をさらなる高みへ導くことを目指した原酒造オリジナル酒米「越神楽（こしかぐら）」「楽風舞（らくふうまい）」を開発。

このように、酒造りの根幹となる米と水に一切妥協しない酒造りを長年続けています。

酒造りの品質を支えるものは原料、そして技術と五感です。

それらを支え酒造りを取りまとめるのは、和醸蔵・清澄蔵杜氏であり「にいがたの名工」にも数えられる石黒芳和氏です。石黒杜氏が中心となり醸したお酒は全国新酒鑑評会18年間連続入賞などをはじめ、国内外の様々なコンテストで栄誉ある賞の数々を頂戴しています。
また彼自身が長年農家を営む酒米のエキスパートであり、深い知識と感覚で越の誉の品質を支えてくれています。

それ以外にも原酒造には各分野に秀でた熟練の蔵人が揃い、日々美味しさを求めて酒造りに励んでいます。

今回私たちは、そんなベテランの先輩蔵人達から沢山のアドバイスを受けながらプロジェクトを進めてきました。

そもそもどうして樽貯蔵への挑戦にたどり着いたのか。

近年、様々な酒蔵で日本酒を洋酒樽に貯蔵する取り組みが行われ、その相性と可能性に熱視線が集まっています。
ですが存在を知っていても、自分の蔵で造るかどうかは別です。
日本酒一筋の蔵人には未知の分野であることも大きな理由の一つです。

そこから一歩踏み出すきっかけとなったのは、新保くんが越の誉の熟成酒をスモークチーズをつまみに飲んでみた時の感動でした。

「もしかしてうちの熟成酒とスモーキーな香り、相性がいいのかも…」

この気付きが何かに生かせないかと考えます。
そこで力になってくれたのが、ワイナリーに勤務経験のあった先輩蔵人。彼の深いワイン樽への造詣が後押ししてくれたおかげで「熟成日本酒×洋酒樽貯蔵」へ前向きに踏み出せたのです。

酒造りと熟成のノウハウには自信のある私たちの蔵ですが、洋酒樽を用いての熟成は初めてのこと。まずは「どんな樽を使うか？」から始まります。

オーク樽に使われる木材は大きく分けて「フレンチオーク」と「アメリカンオーク」の２種類があります。アメリカンオークはウイスキー、バーボン、シェリー、ワインなど幅広いお酒に使われており、ココナッツやバニラを思わせる強くはっきりとした香りが特徴です。比べて、フレンチオークは、主にワインの樽材として使用され、ドライフルーツやシナモン、ナッツを思わせる香りが特徴です。

しかし実際にどんな香りがどんな風につくのか、越の誉の味と香りにそれが本当に合うのか。

全くの未知の中で「オーク樽貯蔵はバニラ様の香りがつく」という情報のもと、まずは熟成酒にバニラエッセンスを入れてどうなるか試してみる…そんな手探りもありましたが、ただのバニラの香りのするお酒になるだけでした。

「まずはやってみるしかない！」

何事も一歩目を踏み出してみなければ分からないものです。杜氏・蔵元に熱意を伝えてGOサインを貰い、ひとつのオーク樽を購入しました。

フレンチオーク樽/トースティング(ミディアム)

※トースティングとは
オーク樽は内側を加熱処理をすることで甘い香りが生まれ、その焼き方には「チャーニング」と「トースティング」の二種類があります。それぞれにどれぐらいの焼き具合にするかによって、香りが変わります。

トースティングはゆっくりとした加熱で炭化させる方法で、主にワイン樽に使用されるものです。

そして焼き具合にあたる「ミディアム」は、トースト香が程よく、バランス良く香りがつくとのことでこちらをセレクト。

そして中に入れるお酒として選んだのは、蔵で８年間じっくりと熟成させた純米吟醸でした。

「長期熟成酒の独特な芳香と旨みが、オーク樽の香りと調和することで、きっと何か素晴らしいものが生まれるはず…」

とはいえ8年貯蔵酒は貴重なお酒です。期待半分不安半分…半ば”賭け”に近い貯蔵が始まります。

元々、原酒造には熟成酒研究の長い歴史があります。

日本酒の歴史は、日本の歴史とともに歩んできました。
第二次世界大戦後、立ち直った日本の食生活のレベルは年々上がっていき、その中で原酒造も新たな時代を見据える取り組みをしていました。

キーワードは「チャレンジ精神」と「品質の差別化」。

原酒造では当時から純米吟醸酒を仕込んでいました。
今では当たり前に造られ販売される純米吟醸酒ですが、昭和40年代までは商品にするという発想自体のない、市場に知られていないお酒でした。

そんな頃から一部の通なお客様にだけお出しする目的で、原酒造では純米吟醸の製造を続けていました。そんな中で、数年間純米酒を熟成させることによって生まれる味と香りの変化の鮮やかさに気がつきます。

「タンクの一本や二本の酒を犠牲にしてでも、徹底的に日本酒の熟成を研究しろ」

六代目蔵元である、今は亡き私の祖父からはそんな檄が飛んだそうです。

そして生まれたのが純米大吟醸を長期常温熟成させた「越の誉 もろはく」。

吟醸酒が市場に知られない上、古酒を商品化するなどあり得ない……そんな時代に行われた原酒造のチャレンジの賜物です。

ただ貯蔵したというだけではなく、貯蔵を経て八年後にヴェールを脱いだ瞬間が一番輝く、そんな長期熟成酒。
日中国交正常化記念式典の晩餐会の乾杯酒にも選ばれ、やがてインターナショナルワインチャレンジなど国内外のコンテストでも評価をいただくことになったプレミアム熟成酒であり、弊社の原点とも呼ぶべきお酒です。

しかし今回オーク樽貯蔵によってもたらされた味わいは、そんな「もろはく」とも異なる独創性、今までの越の誉にはない”新しい熟成酒”の大きな可能性を見せてくれました。

長期間熟成された純米吟醸の持つ円熟した旨みに、通常の日本酒のみでは生まれない香りが見事に調和し、驚くほど「しっくりきた」のです。

「こんなに美味しくなるなんて…」

想像以上でした。

杜氏・蔵元にも唎酒して貰い、味と香りへの太鼓判を貰って晴れて皆様のもとにお届けできることが決まりました。

それでは、この度完成した私たちのお酒についてご紹介します。

純米吟醸を８年熟成することによって生まれた黄金色が、樽熟成を加えることでさらに深い琥珀色に変化しました。

グラスに鼻を近づけると、はじめにナッツを思わせる香ばしい香りが抜け、そしてスモーキーな香り、古酒由来の甘い香りを順に感じます。
口に含むと甘み、渋みを強く感じますが、樽熟成でまろやかになった酸味がそれを引き締め、琥珀色からは想像できないさっぱりとした後味に仕上がっています。

ロックにして飲むのもおすすめです。より甘み・渋みが軽やかに変化し、ひと味違った美味しさをお楽しみいただけます。

使用したお酒は８年間熟成した純米吟醸

先ほどお話した原酒造の看板酒 「越の誉 純米大吟醸 秘蔵古酒 もろはく」の技術を用い、もろはくと同様にゆっくりと８年間熟成を加えた純米吟醸酒。
どこにも販売していない秘蔵酒です。

黄金の輝きを放ち、熟成によって生まれた甘い芳醇な香りを持っています。

『O-clock(オークロック)』とは

８年熟成×オーク樽熟成という長い「時間」ををかけて育まれたお酒であること
そして何より、皆様がこのお酒を飲む「時間」が素晴らしいものになってほしいという私たちの思い。

そんな二つの意味を込めて

オーク樽(Oak)と時計(clock)をかけ合わせた遊び心あるネーミングになっています。

今回は試験販売ということもあり、ラベルのデザイン・作成は私が行いました。

実際貯蔵に使用したオーク樽の写真を使っています。若い方に手にとっていただける様、最終的にクールな黒地に樽の木目が文字とともに浮き上がるようなデザインにしました。

蔵の奥でひっそりと熟成されるオーク樽貯蔵をラベルからも感じていただければと思います。

※こちらのお酒が今後正式に通常販売される場合、ラベルデザインは変更の可能性がございます。そのため、当ラベルは今回のプロジェクトでの限定ラベルとなります。

全リターンは、送料込み・税込・クール代込みの価格になっております。

本数が増えるほど価格的にお得になります。

①オーク樽熟成古酒 「O-clock」(オークロック)１本 … 3,500円
お試しに。O-clockを一本お届けします。

②オーク樽熟成古酒 「O-clock」(オークロック)2本 … 6,600円
大切な方と。O-clockを2本お届けします。

③大吟醸生酒と 「O-clock」セット … 5,500円(クール便)
O-clock（1本）/ 大吟醸生酒（1本）

原酒造定番の生酒 大吟醸生酒(ワイングラスで美味しい日本酒アワード2021最高金賞受賞酒)と O-clockで生酒と熟成酒の飲み比べができるセットです。
クール便でのお届けになります。

④もろはくと 「O-clock」セット … 12,000円
O-clock（1本）と秘蔵古酒もろはく（1本）

8年熟成の純米大吟醸「越の誉 純米大吟醸秘蔵古酒 もろはく」とO-clockのコラボ。熟成酒好きの方にはぜひお勧めしたいプレミアム8年熟成酒飲み比べセットです。

⑤オーク樽熟成古酒 「O-clock」(オークロック)6本 … 18,900円

たっぷり楽しめて10%お得なセットです。

⑥オーク樽熟成古酒 「O-clock」(オークロック)12本 … 35,700円

様々な方と楽しめる15%お得なセットです。

⑦お礼のお手紙 … 1,000円

応援くださった方に心を込めてお手紙をお送りします。

スケジュールについて

リターンの発送はプロジェクト終了後、２週間以内の発送を予定しております。

現在プロジェクトを成功した想定で数を調整しておりますが、想定を上回る応援購入のお申し込みがあった場合、製造工程上の都合や配送等のやむを得ない事情により、お届けが遅くなる場合がございます。

資金の使い道

応援して頂いたお金は、次回プロジェクトと製造費用に大切に使わせていただきます。

原 彩子

蔵では主に天幕式麹室での製麴とSNS運用・通販事業などを行っています。
蔵元の一人娘として生まれ、お酒の香り漂う環境で育ち、物心つくまえから蔵の周りが遊び場でした。そんな生まれの為なのかお酒好きですが、やっぱり日本酒は特別に好きです。日本酒造りについて知り、触れれば触れるほどその神秘的な部分、そして遠い昔から続けられてきた酒造りに関わる先人方の知恵と技術に驚きます。手加減や環境によって変化する日本酒の味の奥深さは造り手ながら本当に面白いと感じています。
幼い頃親しんだ蔵の建物は大半が地震によって失われてしまいましたが、そこからの復興があったからこそ今の原酒造の姿と品質があると前向きに捉えています。1日も早いコロナ禍の終息を願うと共に、私たちの酒造りの現場にまた皆様からお出でいただける日を心待ちにしております。
まだまだ未熟な身ですが、今回のプロジェクトがより多くの方に届くよう、ぜひ皆様の応援を宜しくお願いします！

新保 和

蔵では米の洗米、蒸米などの原料処理を中心に造りをしています。
酒蔵に入ったきっかけは伝統産業の日本酒造りがかっこいい！と思ったという単純な理由でした。４年が経った今でも酒造りはやっぱりかっこいいです。かっこいい良酒を造る原酒造の良さがこのプロジェクトを機に多くの方に知って頂けると嬉しいです。そして、コロナウイルスが収まった暁にはぜひ蔵にお越しください！お待ちしております。

企業紹介

原酒造株式会社

文化11年(1814年)北国街道の宿場町、北前船の要所であった新潟県柏崎市に創業。代表銘柄は『越の誉』。
大火や大地震など多くの苦難を乗り越え、「幸せを呼ぶ酒」を造り続けています。全量新潟県産米、自社のブランド米『越神楽』『楽風舞』の開発、全量自社精米など米に強いこだわりを持った酒造りが特徴です。全国新酒鑑評会18年連続入賞。