Local Localは、宮崎県日南市にある「日南酒造会館」という焼酎専門の酒屋を2019年に事業承継し、創業した会社です。

日南市は、焼酎の酒蔵が9つもある、全国的に見ても珍しい地域です。

そこで、日南市の全ての酒蔵と日頃コミュニケーションし、焼酎の販売を行う中で、とある酒蔵からご相談をいただく機会がありました。

とある酒蔵からのご相談

「とある理由で商品化ができないまま、30年以上樽で熟成をした焼酎がある。」

「なんとかして売りたいが、どのように販売して良いのかわからない。」

というご相談でした。

30年も熟成している焼酎というのは、ほとんど存在していないような貴重な原酒です。

ウィスキーであれば、場合によっては数十万円ほどになる熟成年数です。

実際に樽出しの原酒をテイスティングすると、琥珀色でウィスキーのような色合いながらも、麦の香ばしさと柑橘のような香りと、アーモンドやシナモンといったスパイスのような香りも感じることのできる、非常に素晴らしい味わいでした。

焼酎は、規制上色を薄めて販売しなければならないため、熟成前の麦焼酎とブレンドして商品化をしましたが、それでも上記のニュアンスは決して消えることがなく、高品質な焼酎が完成しました。

そんな貴重な長期熟成焼酎が、なぜ、商品化ができないのか。

それは、「焼酎は安いものである」という、日本人の認識が原因でした。

長期熟成させた原酒に対しては、かけているコスト分も含めて付加価値をつけて販売したい、というのは、飲み手の私たちから見ても納得のできる理由です。

しかしながら、「焼酎は安く飲めるものだ」という認識があるが故に、高付加価値を付けて売ろうとしても、なかなか売ることが難しい状況となっています。

「ブランド化」という答え

このようなご相談を受けて、酒蔵さんと共に考えて出した結論が「そういった焼酎を、私たちのブランドとして販売する」というものでした。

私たちのブランドとして発売することで、「高級焼酎」という新しい市場を開拓し、他の酒蔵も追従することで、安い焼酎だけでなく、高級感があり、かけてきた時間や手間に見合う金額の焼酎が市場に流通することになると考えています。

そして、酒蔵さんは焼酎づくりのプロであるため、販売等に人員を割かず、焼酎づくりに専念いただける環境をつくることができます。

こういったことを実現するために生まれたブランドが「HITOYO」です。

「HITOYO」というブランドに込めた想い

HITOYOでは、長期熟成の焼酎を多く取り扱っていきます。

そして、その多くの商品が「今ある貯蔵分が売り切れたら、もう二度と飲めないであろうお酒」です。

ブランドロゴにも、打ち消し線を入れることで、「二度と飲めない」かもしれないというコンセプトを強調しています。

それぞれの熟成が進む中で、酒蔵さんや焼酎にはそれぞれの歴史や世界が広がっています。

その一つ一つの世界観を表現するブランドでありたい、そういった想いから「一世」と名付けました。

更に、HITOYOでは星をモチーフとした商品を展開していきます。

これは、それぞれの焼酎が、星の光のように、私たちの手に届くまでに多大なる時間がかかっている、という「熟成年数」を表しています。

そして、それぞれの星は、全く違う世界を構成していて、それぞれの世界が広がっています。

HITOYOが、自分のため、誰かのために、様々なシーンで、それぞれの世界を彩る存在となればとてもうれしく思います。

第一弾商品のご紹介

今回のMakuakeでは、第一弾として３つの商品を発売いたします。

HITOYO Salm(サルム)

Salmは、ペガサス座に位置する星です。

星言葉は「大きな夢・伝統技術・高い理想に進む」。

その名の通り、伝統技術を用いて、高い理想に突き進む日本酒蔵である「楯の川酒造」様によって生み出された「純米大吟醸の酒粕焼酎」です。

日本酒を醸造する際に出てくる酒粕を蒸留してつくった焼酎で、ワインを醸造する際に出てくるぶどうの絞りかすを蒸留して作る「グラッパ」の和酒版、とでもいうべき商品です。

なぜ、第一弾商品に酒粕焼酎を発売するのか。

それは、前述したとおり「焼酎へのイメージを払拭していただきたい」という理由からです。

Salmの香りは、日本酒由来の吟醸香が強く、メロンや白桃、バナナなどのようなニュアンスを楽しむことができます。

味わいはキレの良いスッキリとした味わいで、レモングラスを想起させる少しの苦味も感じることができます。

日本酒の感覚がありながらも、蒸留酒であるため糖質オフで健康にも良い焼酎です。

おすすめの飲み方

飲み方はソーダ割りがおすすめです。

香りが炭酸にのってふわっと広がり、スッキリと味わうことができます。

日本酒のように、お刺身や寿司とあわせる以外にも、酸味の強い柚子胡椒を使った料理と合わせると、よりレモングラスのような味わいも深まり、美味しくいただけます。

HITOYO δ Centauri(デルタ ケンタウリ)

δ Centauriは、ケンタウルス座に位置する星です。

星言葉は「心穏やかな安定性」。

穏やかな気候・環境である宮崎県串間市の「幸蔵酒造」様によって生み出された、７年樽熟成原酒をブレンドした麦焼酎です。

麦に由来する甘い香りがあり、りんごや洋梨のような樽由来の柑橘系のニュアンス。

味わいは、少しスモーキーで、胡麻や焼き芋を想起させる香ばしさと、少しの杏仁豆腐、乳酸も感じる複雑で上品な味わいです。

おすすめの飲み方

おすすめの飲み方は、ロックやソーダ割り。

食中酒として味わうことのできる熟成酒で、味噌料理や胡麻だれを使った料理などにも相性は抜群です。

HITOYO Al Kaphrah(アル・カフラー)

Al Kaphrahは、おおぐま座に位置する星です。

星言葉は「理想追求・可能性を秘めた才能」。

δ Centauriと同じ「幸蔵酒造」様で、代々秘蔵の焼酎として受け継がれてきた「32年樽熟成の原酒」をブレンドした麦焼酎です。

HITOYOというブランドが誕生するきっかけとなった貴重な原酒で、歴史そのものを表すような深い色合いを感じ取れます。

Al Kaphrahの在庫は現品限りで、売り切れ後は二度と飲めないであろう焼酎です。

全在庫数は1000本で、そのうち75本をMakuakeにてご提供いたします。

これまでの焼酎の概念を覆すような、繊細で複雑な香りと味わいを楽しむことができます。

香りは、グランマニエや日向夏のような柑橘の甘い香りがありつつ、炊いた米などの香ばしさがあります。

味わいは、余韻が長く、バターのような滑らかさにシナモンなどの少しのスパイスを感じます。

おすすめの飲み方

おすすめの飲み方は、ストレートとチェイサー。

ウィスキーを楽しむような感覚ながらも、食中酒として、味噌や脂の乗った白身魚とも相性は抜群です。

焼酎は「安すぎた」

「HITOYO」は、一本数万円の高級焼酎を取り扱っていくブランドです。

なぜ、そんなに高いのか。

まず、私たちは「これまでの焼酎が安すぎた」と考えています。

焼酎づくりには、様々な方々が携わっており、例えば芋焼酎は「芋切り」といって、蒸留するまえに原料である芋を包丁で切って小さくする作業があります。

仕入れる芋の量は膨大で、限られた従業員だけでは対応できないため、地域の方々が芋切りを手伝う、という光景は九州では非常に一般的です。

酒蔵の方々や地域の方々の協力があってようやくできた焼酎が、市場小売価格で四合瓶で数百円で売られることが多くあります。

もちろん、ご家庭や飲食店で安く飲むことができるというのは、非常にありがたいことですが、その価格が業界の標準値となることで、薄利多売の構造を生み出し、酒蔵がどんどん苦しくなっていってしまいます。

焼酎が安価で提供されてきた理由は様々なものがありますが、一般的には甲類焼酎という、サワー等の原料に使われる焼酎が、製造コストが低く熟成等もしないため、「焼酎は安いもの」という認識が広まっている、と考えています。

しかしながら、原料にこだわり、手間暇をかけて数十年にもわたって熟成を続けてきた焼酎に、全く同じ理論を当てはめることは当然ながらできないと考えています。

私たちの会社がある日南市では、同じ市内でも地域が少し異なると、飲食店で提供される焼酎が変わります。

日南の油津という地域はこの焼酎、日南の北郷という地域はこの焼酎をよく飲む。といった具合です。

これは、自分たちの住んでいる地域にある酒蔵の焼酎を地元の方々が飲み支える、というような形で、昔から地域消費によって小さな酒蔵を支えていた背景があります。

しかし、少子化や一極化で地域の人口は急速に減少しており、もはや地元の消費だけでは酒蔵を支えることも難しくなってきています。

「高級焼酎」というフロンティアへの挑戦

近年、日本酒業界を中心として、お酒のハイブランド化が広まっています。

この流れは、とても良い流れだと感じています。

全てのお酒が高級になることが正解だとは思いませんが、より手間をかけて作ったお酒が高い値段で正当に評価される、ということは、酒蔵にも還元できます。

しかし、焼酎業界ではまだまだその流れは届いていません。

生産量が少ないために二次流通でネットで高く取引されている焼酎等はあっても、酒蔵への還元はされていない状況です。

私たちは、これまで販売することのできなかった、価値のある焼酎を、高単価で販売することで、しっかりと酒蔵さんに還元していく仕組みを作っていきます。

とはいえ、「焼酎」というものに対して多くの方々が持っているイメージは「安い」「酔いやすい」「年配が飲むイメージ」「臭い」といったネガティブなイメージなのではないでしょうか。

実際に、普段日本酒を飲んでいるような方々でも、焼酎は飲まないという方はよくいらっしゃるかと思います。

しかし、既に世の中に販売されている商品も含めて、HITOYOで取り扱う焼酎は、もはや「臭い」「飲みづらい」といったイメージとはかけ離れた、非常に繊細で華やかな味わいがあります。

そのため、これまで焼酎を敬遠していた方々にも楽しんでいただくために、敢えてブランド名から「焼酎」という言葉を外しています。

応援コメント

ありがたいことに、酒蔵やご関係者様より応援コメントを頂戴しておりますので、下記に記載いたします。

楯の川酒造株式会社 代表取締役 六代目蔵元 佐藤淳平様

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この度は、HITOYOリリース、誠におめでとうございます。
これまで日南酒造会館や焼酎BARの運営など、焼酎業界の発展に尽力されてこられたLocal Local様が新しい焼酎の魅力を発信し、「地域のストーリーを承継し、次の世代へ紡いでいく」というミッションの達成に向けた、大きな一歩だと思っております。

沢山の焼酎ファンを虜にするであろうブランドに期待しております。

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幸蔵酒造株式会社 代表取締役 上園田慶太様

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HITOYOの発売、まことにおめでとうございます。

商品企画の立ち上がりからLocal Local様と様々な試行錯誤を繰り返しようやくこの日を迎えることができました。宮崎串間の小さな酒蔵に眠る古酒に光を当て、世に見出していただきましたこと心より感謝申し上げます。

私共の社名は「幸せをお届けできる蔵でありたい」という願いを込めております。このHITOYOも幸せの時に寄り添う酒としてより多くの皆様に愛されるブランドとなることを願っております。

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株式会社WINE TRAIL 代表取締役

ワインスクール「ヴィノテラス」講師 佐々木健太様

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HITOYO最大の特徴は、蔵元で長期保存されたことによる、奥行きのある味わいにあります。

飲用温度が低いうちはフルーティーで華やかな香りと柔らかな舌触りが楽しめ、温度を常温に上げるとマッシュルーム、杉やヒノキ、モカのような複雑な香りと、とろけるような舌触りに変化します。

ロックでも、ストレートでも、様々なバリエーションで表情を変える奥行きのあるお酒です。

国酒を愛する者へ、HITOYOは新しい焼酎体験を与えてくれます。

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ミシュラン一つ星レストラン「乃木坂 しん」オーナーソムリエ 飛田泰秀様

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あるご縁で「HITOYO」をテイスティングする機会をいただき、時代に即したその斬新なアイデアと味わいに直感的に応援したいという気持ちになりました。

日本はとても面白い国であり、まだまだ世界に誇れる沢山のコンテンツやアイデアが埋もれていると考えています。「HITOYO」にはその可能性があると直感的に感じています。

日本が世界に誇れるコンテンツの1つの可能性となりうる「HITOYO」が皆様の応援の元、お手元に届き、沢山の方に楽しんでいただけますよう心から応援しております。

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リターンについて

今回のMakuakeでは、下記のリターンをご用意しております。

【早割】HITOYO単品販売、２本セット、３本セット

単品販売はそれぞれ10名様限定、セット販売はそれぞれ5名様限定でご提供いたします。

ご興味のある商品を単品でご購入いただくのはもちろん、商品同士を飲み比べてみることも、素晴らしい焼酎体験をご提供します。

【通常】HITOYO単品販売、２本セット、３本セット

単品販売はそれぞれ30名様限定、セット販売はそれぞれ5名様限定でご提供いたします。

在庫が限られた商品ですので、通常販売でもご提供枠は限らせていただいております。

実行者について

当社は2019年3月に、宮崎県日南市にて、焼酎専門の酒販店「日南酒造会館」を事業承継させていただく形で創業した会社です。

地域の酒蔵とお取引をする中で、「斜陽産業となっている焼酎業界になんとか貢献したい」と思い、立ち上げたプロジェクトです。

今後は、HITOYOというブランドが、当社の主幹事業となり、HITOYOを中心として事業展開していく予定です。

これまでほぼフロンティアだった「高級焼酎」という分野を開拓し、酒蔵に適正な還元をもたらすには、皆様のお力添えが必要不可欠です。

ぜひ、応援よろしくお願いいたします。

代表取締役 石橋 孝太郎

取締役 江本 侑太