この度、山梨県勝沼の老舗ワイナリー・岩崎醸造から３つのプレミアム・スパークリングワインがMakuake限定で先行リリースいたします。

日本ワインの在り方を見つめ直し、原料の選定・醸造方法・デザインを独自の視点で再定義した、全く新しいスパークリングワインです。

量産を全く視野に入れずに原料、製法を選定したからこそ、既存の製法に捕らわれずに自由な発想でこのワインに向き合うことができました。

ワインを造る上で意識したのが、「和」の精神を随所に織り交ぜること。

実行者紹介
岩崎醸造
（ホンジョーワイン）

岩崎醸造は、1941年に創立した勝沼で最も歴史あるワイナリーのひとつ。

醸造免許を所有する祝村（※）の農家130名が集まった共同醸造組合を原点としています。（※現在の勝沼町 岩崎地区および藤井地区）

岩崎醸造ではワインの専門教育を受けた山梨大学出身者や大手ワイナリーで醸造を担当した技術者が工場長を歴任し、小さいワイナリーながらも日本ワインコンクールでは第１回から毎年のように受賞。

創業当時から地元では本格醸造の「ホンジョーワイン」の愛称で親しまれています。

現在、岩崎醸造で商品開発を担当する白石は、山梨大学で6年間ワインやブドウ、微生物について学んだ後、大手ワイン専門商社に勤務。

大手商社時代には、ペトリュスのジャン・ピエール・ムエックス氏、ルイ・ロデレールのジャン・バティスト・レカイヨン氏、コンティニュアムのティム・モンダヴィ氏など名だたる生産者にインタビューし、その中で感じたことを現在のワイン造りに活かしています。

白石が重視するのはブドウやワインが生まれる風土。伝統技術を踏襲しつつも、日本的なビジョンを組み込んだ新しい発想でワインを造り上げます。

リリースするワインのコンセプトは、「五感で楽しむ 和のスパークリングワイン」です。

白石『まず、ワインを手にとって目に入るのが、ラベルの絵やワイン名。

おそらく、ほとんどの方がそれだけでは何を表現しているか分からないと思いますが、実はそれが狙いです（笑）

「視覚（絵）」、「聴覚（ワイン名）」から自分の内面にある色々なことを連想していただきたいという思いから、デザインにあえて「曖昧性」を持たせました。

日本の美意識の一つである「侘び・寂び（わび・さび）」のうち、不十分なものに心惹かれる「さび」の精神に近いものです。

また、「ん、これどうゆう意味だろう」「こういう風に感じる」とワインを中心に、コミュニケーションが広がることで、「造り手と飲み手」「飲み手同士」の共感を生み出そうと考えたからです。

味わい（「嗅覚」「触覚」「味覚」）については、いずれのワインもユニークなものになる予定です。

共通するのは、素直に美味しいと言える豊かな風味を備えながらも、ジワリと広がる旨味や心地よい苦味・酸味があり、どこか静かで、内面的な美しさが感じられること。

これは、「わび」の精神に近いものです。

「わび」は「さび」を受け入れる心の在り方を示すものでもあります。

我々がワインを造る際には、「味わい」がまずあって、そこから連想されたイメージを絵やワイン名に具現化しました。消費者の方はそれを逆に辿るわけですから、ワインを味わうことで再びラベルにあしらわれた絵や言葉がリフレインされ、新しいインスピレーションを掻き立てられたら嬉しいです。

我々が意図する「五感で楽しむスパークリングワイン」というのは、「ワインを中心にコミュニケーションが生まれるきっかけ作り」なんです。』

このワインのためだけに日本画の製作を依頼

手掛けたのはソムリエの資格を持つ、日本画家・安藤樹里氏です。

ソムリエの資格を活かし、醸造家の話やワインの味わいを基に制作し、ワインごとに相応しい絵を描き上げています。

ワイン名は和歌の一部を採用

ワイン名は平安時代や鎌倉時代の和歌から取材しています。

理由は、ワインを飲んでいる時やワインを贈る時の「気持ち」や「思い出」を大切にしてほしいから。

和歌は、日常の心の動きや、伝えたいことを短い歌にしたものです。

そうして選ばれた言葉には強いエネルギーがあります。

ワイン名を見て

「どういう思いがこめられたのだろう」と想像して楽しんでもらったり、

ワインを贈る人や一緒に飲む人に気持ちを伝えるきっかけになれば

という願いが込められています。

白石『ワイン造りにおいて最も重要なのは、ブドウの個性です。

原料ブドウにないものは、ワインには引き出すことができないからです。

岩崎地区や藤井地区、つまり旧・祝村のエリアで作られるブドウが成熟度が高く、美しい酸を有していることに着目した時、自然とスパークリングワインという選択肢が現れました。

このようなブドウできるのは、「祝村の風土」とその風土を理解したブドウ栽培があってこそ。

農家の方々は百年以上かけ代々とこの祝村の風土を深く理解し、岩崎醸造は農家の努力を労るように風土が表現されたワイン造りに励むことで、お互いに信頼関係を築いてきました。

岩崎醸造や株主農家の先代たちが土地への愛情を持ってブドウ作り、ワイン造りを生業としてきたからこそ、今 このようなスパークリングワイン造りが行えるのには感謝しかありません。

岩崎醸造は農家たちと３世代以上に渡り付き合いのあるので、農家ごとにブドウの個性を把握しており、その年ごとの出来を伺いながら収穫時期などを決めることができるという強みもあります。

そうして造り上げるワインの精神性やテロワールの表現は、ブルゴーニュのペール・エ・フィス（フランス語で「父と子」）、つまり代々と造り上げるドメーヌ形式のワイナリーに近いものになると考えています。

2020年はシャンパーニュや日本のスパークリングに関する研究者と情報交換を行いながらベースワイン造りを探求。

そして、2021年に本格的な設備を導入を決定し、いよいよこの冬にワインをリリースします！

３つのスパークリングワインは、岩崎醸造が農家とともに歩んできた長い歴史がギュッと詰まったワインであり、これからの未来に続くワインでもあります。

シャンパーニュ好きにも新鮮な感覚で楽しんでいただけるかと思いますので、ぜひ、ご賞味ください！』

白石『３つのワインに共通する製法は、最終工程にスパークリングワインというスタイルを確立したフランスの銘醸地・シャンパーニュの瓶内二次発酵の技術（※）を取り入れていることです。

※瓶内二次発酵とは、一度 非発泡のワインを瓶詰めし、そこに糖分と酵母を加えることで瓶内で2度目の発酵を引き起こし、炭酸ガスを発生させてそれを閉じ込める方法。

日本のスパークリングは、圧倒的に炭酸ガスを吹き込んだタイプが多い。

それはそれで、クリスピーな味わいが味わえるなどの魅力はあるのですが、良くも悪くもシンプルな味わいで、ゆっくりと時間をかけて味わいの変化を楽しむシーンは提供しづらい。

瓶内二次発酵であれば、その過程で酵母の死骸（澱）が自己分解し、旨味やパンのような香ばしい香りを加え、ワインの味わいに立体感を与えることができます。

この澱をボトルから除去するために瓶口に集める「動瓶」と呼ばれる作業は、機械化もできますが、あえて手作業で行うことを選びました。

２〜３倍ほど時間と手間が掛かりますが、澱の状態を１本１本 見極めながら作業できるメリットがあるからです。

澱を抜いた際の欠減が出るのですが、その欠減は打栓の際に同じ種類のワインから補給するノンドサージュという方法をとっています。

補糖することで味わいを調整することもできるのですが、あえて余計な手は加ないことで味わいが調和し、ピュアな印象になります。』

３つのスパークリングワインをそれぞれご紹介いたします。

通常は1〜2年の熟成を待ってリリースする商品ですが、今回はベースワインの良さをダイレクトに味わえる熟成なしの状態でお届けします！

熟成なしでのリリースは最初で最後。ワイナリーの直販もない、Makuake限定での販売となります。

①甲州スパークリング テロワール祝 「ほしあひの空」

タイプ：辛口・白スパークリング

コンセプト：「調和」「変わらない美」。祝村の風土に育まれた甲州ブドウの個性を徹底的に活かして造ることで、時代の流れの中で色々な変化があっても、変わらないものを大切にしようという願いを込めています。

ワイン名の由来：平安時代末期から鎌倉時代初期の歌人、建礼門院右京大夫の和歌から「なにごとも かはりはてぬる 世の中に 契りたがはぬ 星合の空」

絵：安藤樹里作「宵」山梨の夜景と天の川（画材には水晶末を使用。水晶は山梨の特産品でもあります。）

造り：異なる収穫時期の甲州ブドウを、異なる醸造方法で仕込んだ後にブレンドした珍しいタイプのスパークリングワイン。甲州ブドウでは難しいと言われる乳酸発酵を行った後、瓶内二次発酵。ノン・ドサージュで、デゴルジュマンの後に同じワインを補填することで味わいに調和を与えます。

味わい：トースト、和柑橘、リンゴの蜜のアロマ。緊張感のあるミネラルとキレの良い酸味が調和し、緻密でキメが整ったフィネスを備えています。ディティールに富んだ、熟成ポテンシャルのあるスパークングワインです。

料理との相性：お寿司や甲州ワイン地鶏のサラダなど素材を活かした料理、鶏鍋など出汁の聞いた料理との相性が良いです。

②甲州かもしスパークリング 「花をたずねて」

タイプ：辛口・オレンジスパークリング

コンセプト：「明朗さ」「限りある楽しみ」。まだ世界的にもスタイルが確立していないタイプのワインであり、岩崎醸造にとっても挑戦的なワインで、ドキドキしながら造りました。長期熟成に重心が置かれがちなシャンパーニュ製法のワインにあって、早くから楽しめるリズミカルな味わいのワインとして造っています。

ワイン名の由来：平安時代末期から鎌倉時代初期の歌人、藤原定家が「尋花（花をたずぬる）」の題で詠んだ歌から「鳥のこゑ 霞の色をしるべにて おもかげ匂ふ 春の山ぶみ」

絵：安藤樹里作「家路」山梨の県の鳥ウグイス

造り：勝沼で伝統的に行われていたかもし製法を応用し、グリ系品種としての甲州ブドウの魅力を引き出しています。晩熟の甲州を収穫。十分に成熟したブドウの皮に蓄積されるフェノールと種に含まれるタンニンを丁寧に抽出する「かもし製法」でワインを仕込みます。甲州ブドウでは難しいと言われる乳酸発酵を行った後、瓶内二次発酵。ノン・ドサージュで、デゴルジュマンの後に同じワインを補填することで味わいに調和を与えます。

味わい：リンゴの蜜、丁子、茶葉の香り。緻密な酸と心地よい渋みが味わいに立体感を与えています。ジワりと広がる旨味と豊かな味わいには幾世代にも渡り親しまれてきた懐かしさがあります。

料理との相性：甲州地鶏の焼き鳥、伊勢海老のグリル、甲斐サーモンの燻製など旨味が凝縮された料理。

③マスカットベリーA スパークリング 「見渡せば」（仮）

製作中につき、活動レポートにて近日情報を公開。以下はあくまで仮の内容です。

タイプ：辛口・ロゼスパークリング

コンセプト：「純粋さ」「あるがままの美しさ」。マスカット・ベリーAはそのチャーミングな香りが

ワイン名の由来：平安時代末期から鎌倉時代初期 の歌人、藤原定家の和歌から「見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ」

ラベル：安藤樹里作「（未定）」

造り：勝沼のマスカット・ベリーAを用いた、ロゼまたはブラン・ド・ノワール。

味わい：（未定）

料理との相性：（未定）

リターンについて

各コースのリターンや、リターンに含まれるモノの魅力を記載しましょう。

今回のリターンには、新作スパークリングワインの購入はもちろん、新作スパークリングワインに関するイベントなどをご用意しております。

【応援プラン】

・有料テイスティングチケット4セット 24杯分（25%OFF）

【体験プラン】

① スパークリングワインの澱抜き＆瓶詰め体験

（スパークリングワイン3種の試飲と醸造家の解説付き）

② 岩崎醸造が丸ごと分かるプラン

（醸造家とのワイナリーツアー、スパークリングワイン3種を含む12種類の試飲と醸造家の解説付き）

※畑の案内があるのはこのプランのみで、普段は案内しない場所になります。

【購入プラン】

① 【数量限定割引】スパークリングワイン３本セット（化粧箱付き、送料を含む）

② 甲州スパークリング テロワール祝「ほしあひの空」（化粧箱付き、送料を含む）

③ 甲州かもしスパークリング「花をたずねて」（化粧箱付き、送料を含む）

④ マスカット・ベリーA スパークリング「見渡せば（仮）」（化粧箱付き、送料を含む）

おすすめ【新作ワインリリース記念スペシャルイベント参加プラン】

イベントプランは、料理家やソムリエの方々とコラボして、食事とのフードペアリングを楽しみながら醸造家の製造秘話に耳を傾ける、Makuake限定のイベントに参加権を購入できます！

① ソムリエ 田崎真也 氏 × 醸造家 白石壮真（会場は東京）

（スパークリングワイン3種を含むグラスワイン、お食事、「ほしあひの空」ワイン1本をお土産）

② 料理家 真藤舞衣子 氏 × 醸造家 白石壮真 山梨の食材と楽しむZOOMイベント

（「ほしあひの空」ワイン1本付き、送料含む）

③ 勝沼の人気レストラン パパソロッテ × 醸造家 白石壮真（会場は勝沼）

（スパークリングワイン３種類を含む数種類のグラスワイン、お食事）

資金の使い道

今回の新作スパークリングワインに関する機材の購入など開発資金やイベント開催費に充てさせていただきます。

実行者紹介

白石 壮真 （しらいし そうま）

岩崎醸造株式会社 取締役 兼 商品開発室室長

愛媛県出身。山梨大学医学工学総合教育過程ワイン科学特別教育プログラム 修了（果実遺伝子工学研究部門）。ワイン専門輸入商社を経て、岩崎醸造株式会社に入社。醸造・栽培を担当。日本ソムリエ協会認定 ソムリエ。同 SAKE DIPLOMA。WSET認定 LEVEL3。