茶箱は、江戸時代に江戸や大阪へお茶を運ぶために作られたのが最初と言われています。明治には、外国への輸出の際に使われました。

茶箱の材料は、水分が多いときは吸収し、少ないときは出すという特性を持つ【杉板】、箱の中は【亜鉛メッキのトタン】を使用しています。トタンを半田で密封することにより、湿気や乾燥に強く、防虫性・除湿性に優れた茶箱になります。

戦後昭和23年頃、お茶の葉ができ始め、初代徳太郎が創立致しました。当時はお茶の保管や移動手段で使われ、静岡市内には50軒以上の茶箱業者がいました。

その中で、67年間、節（ふし）の無いきれいな茶箱を作るというモットーで、値段を崩さず、頑固を貫き通したのが2代目義雄でした。

静岡市内で製造している茶箱の最大の特徴は“にかわ”を使用して、杉板と杉板を接着していることです。

“にかわ”とは

動物の骨や皮を原料とした有機タンパク質（コラーゲン）で天然自然の無公害接着剤です。

四季のある日本では、季節ごとの寒暖差、多湿、乾燥に悩まされますが、湿気にも乾燥にも強い杉は材料として最適です。しかし、接着後、伸縮によって杉板と杉板の間に隙間が出来やすいのが難点になります。

その難点を解消するのが“にかわ”です。

にかわで接着することで隙間の発生を防ぐことができるため、結果として親、子、孫と次の世代にも受け継ぐことができる丈夫で長持ちする茶箱が出来上がります。

そして、先代より言われ続け、今もなおこだわり続けていることは、≪節のないきれいな箱を作ること≫です。

杉板には、必ず小枝の切り落とし等にできる節があります。そのまま生かせる節（生き節）もあれば、朽ちている節（死節）はいずれ穴があいてしまいます。

生き節は逆に板を強固にすることから、生き節を見えない位置に隠し、死節は、切り落とします。

これは、薄利の製造業にとっては痛いことですが、それを行うことが“市川の茶箱”と思い、先代がよく口にしていた『たかが茶箱、されど茶箱』の精神で、初代から変わらぬ製法で作り続けています。

昔は50軒以上あった静岡市ならではの茶箱を製造する業者は年々減り続けてしまい、今では茶箱を聞いたことがあっても、「見たことがない、聞いたことがない」という方が、地元静岡にも大勢いらっしゃいます。

今では茶箱を聞いたことがあっても、「見たことがない、聞いたことがない」という方が、地元静岡にも大勢いらっしゃいます。　

そのような状況を知って以来、皆様に知っていただけるように、伝統の茶箱だけではなく、様々な茶箱製造に挑戦してきました。

※もふもふシリーズ（ドッグフードなど保存用に使用されています）

※卓上用の小物入れ茶箱

今回のプロジェクトでは、本来の茶箱としての利用ではなく、ご家庭で利用いただくことができ、活用しやすいサイズを考えました。

ジャガイモなどの根野菜や、乾物等々のキッチンストッカーを考えました。茶箱に保存する事により、芽の発生が遅くなり長持ちすることができます。

その他海苔や、粉ものレトルト食品等々の収納用として、キッチンのお近くに置いてみてはどうでしょう　　

和室には、写真や茶器カメラ等の収納にも最適です。

茶箱の特性を生かし、食品、衣類、精密機器、大切な思い出写真等、様々な用途にご利用いただけます。

【Aタイプ】茶箱（スタンダードタイプ）

　フタ付き外寸 370*250*250

　Ａ４サイズもらくらく入る大きさです。

【Bタイプ】茶箱（間仕切りタイプ）

　フタ付き外寸 370*250*250

　Ａタイプの茶箱を間仕切りし、用途に応じて使い分けが出来るようにしました。

【Cタイプ】茶箱Ａ＋Ｂ＋特製ケース

　ケース外寸 570*290*420

　Aタイプ、Bタイプ両方の茶箱に加え、ぴったりサイズの特製ケースをお付けします。両方収納しても良し、１つは別に設置し、空いた部分を棚として活用することも可能です。

こんにちは。静岡市内で静岡茶箱を作る市川製箱業です。

総勢3名の小さな工場で、先代から引き継いだ静岡市ならではの製法、市川ならではのこだわりをもって日々精進しております。

最近では、全国各地の方が見学にお越し下さり、それだけ、全国にあった茶箱業者が少なくなっている事を実感しております。

そんな茶箱を皆様に知っていただき　身近に置いて使っていただければ幸いです。

リスク＆チャレンジ

※開発中の製品につきましては、デザイン・仕様が一部変更になる可能性もございます。
※ご支援の数が想定を上回った場合、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合がございます。
※本プロジェクトを通して想定を上回る皆様からご支援を頂き、現在進めている環境から量産体制を更に整えることができた場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。

クラウドファンディングの性質上、以上の注意点につきましてあらかじめご理解とご了承いただいた上でご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。