「IRORIA」は全国各地で家族の「滞在拠点」と、こどもへの「自然学習プログラム」、おとなへの「仕事環境」を提供する「多拠点親子ワーケーションサービス」です。

それぞれの拠点では、その地に根ざしたサポーター・コーディネーターが各地域の魅力を伝える自然・地域教育プログラムを用意。こどもは常に五感をはたらかせ、新しい出会いを体験できます。

また快適なワークスペースでは、おとなは都市部と同様に仕事をすることができます。

静かな屋外で火を囲み、孤立しがちな子育て時期に、多様な価値観を持った親同士で交流することもできるでしょう。

家族が気軽に自然溢れる地方に滞在し、遊び、学び、働く。

「いきかた、ひろがる。」そんな仕組みを「IRORIA」は作っていきます。

地方で生まれたこどもは、都市部に行く機会が進学以降で多くあるのに対し、都市部に生まれたこどもが地方を経験する機会は多くありません。

こどもは地方で自然や暮らしを体験することで生きる力を育み、おとなは異なるコミュニティや居場所を地方に持つことで人生の幸福度を高められる。私たちはそう信じています。

ライフスタイルの多様化が進み、場所を選ばずに働くことができる時代だからこそ、おとなだけでなく、こどもも一緒に、地方に関わりを持てるような社会をつくりたいと考えました。

「IRORIA」では、「レジリエンス」を育むための自然学習プログラムを提供します。

多様な変化が起きている現代だからこそ、「レジリエンス」＝「弾性（しなやかさ）」≒「生きる力」がより必要になっていると感じるからです。また、このような力は特に小学生の自然の中での活動でこそ育つと言われています。

さらに、自然体験おける「生きる力」「心理的・社会的能力」等の向上には、中期以上の宿泊だとより効果が高いというデータがあります。

私たちは、さらにそれが複数回、数年にわたり継続されることで本質的に身についていくだろうと考えています。

小学生の自然体験は都市部の小学校だけではまかないきれないことから、かねてより多くのプログラムが存在していました。しかしそれらには以下のような共通の課題があるように感じています。

これらを解決する手段が、「多拠点」「出席認定」という仕組みでした。

「IRORIA」では、全国に複数ある拠点で、1週間（6泊7日）単位で各拠点ならではのプログラムを実施します。また、小学校の欠席扱いにならない許可を取得するよう検討しており、会員ファミリーが、時期を問わずに年に複数回、数年間を継続してプログラムに参加してもらえるようなサービスを目指していきます。

「IRORIA」を主催する、私たちCountryWorksは、2016年より「モバイルハウス」を使った次世代のライフスタイル提案を行っています。

▼弊社アウトドアホテル事業：TENAR（テナール） the Outdoor Hotel
・Makuake プロジェクトページ（2021年3月実施）
・TENAR 公式ウェブサイト

「IRORIA」では、家族の滞在場所として家族が滞在できるモバイルハウスを採用します。

設置場所となる拠点には、各地に点在する廃校やホテル、保養施設などを活用します。

そういった既存の施設と未来住宅と提唱されるモバイルハウスを組み合わせることで、地域の創生と、家族のライフスタイルの多様化をめざしていきます。

1. こどもの自然学習

各拠点には、さまざまな学習機会を提供する「学習サポーター（教育従事者）」と、サポーターとタッグを組みさまざまな自然プログラムを提供する地域で生業を持つ「自然コーディネーター」がそれぞれの地域の自然を最大限に生かしし、いきる力を育む自然学習を提供します。

2. こどもの基礎学習サポート

1日4時間程度のドリルなどを用いた基礎教育サポートも実施します。
「IRORIA」参加期間も学校が欠席とならない仕組みを導入することも目指しております。

3. おとなのワークスペース

こどもが学習サポーターのもとで遊び・学ぶ時間、おとなは落ち着いて仕事に取り組めます。そのための快適なワークスペースも提供します。

4. 家族間交流の仕組み

夜の時間を使い、BBQや焚き火、花火など家族同士が交流できる時間を作ります。
家族で長期滞在するからこそ可能になる、おとな同士の交流もIRORIAの大きな価値だと考えています。

5. 子育てコミュニティの造成

各拠点の学習サポーターや、全国の会員家族とつながることで、こどもの進路や子育てについて相談できるオフラインコミュニティを運営します。
さまざまなバックグラウンド、ノウハウ、哲学を持った学習サポーターとのオンライン相談ができる仕組みも設けます。

▼ こども

1. 自然で学ぶ、自分で学ぶ、心を養う

レジリエンスを育むための学習プログラムを通じて、これからの世の中を生き抜く力を育てることができます。

2. 仲間の輪が全国にひろがる

こどもたちは普段出会わないさまざまなこどもたちと出会い繋がります。「IRORIA」で出会った同世代の100人の仲間と、生涯繋がれるような場所となることが目標です。

3. 社会性の育成

地域のおとなや、両親以外のおとなとも交流することで、広い視野を育みます。

▼ おとな

1. 自然に近い環境の中でリフレッシュして働く

2. 大人同士火を囲んで語り合う

子育て期間の孤立や不安を相談しあえる仲間と出会うことができます

3. 伸び伸びと遊ぶこどもを遠くから見まもる

危ないと思っていた岩場を軽やかに駆け回るこどもや、実はみんなの輪の中でこそ輝いているこどもなど、知らない一面を見つけることができるかもしれません。

学習サポーターがお子さまをお預かりしますが、おとなの参加も大歓迎です。

4. 全国の学習サポーター/自然サポーターとつながる、相談できる

熱意や哲学を持って、地方で本気でこどもと関わる学習サポーターと繋がり相談することができます。子供の将来を考える上で大きな助けになると期待しています。

「IRORIA」では、全国に複数ある拠点で、1週間（6泊7日）単位で各拠点ならではのプログラムを実施します。
年に4回を目安に、こどもの長期休みにとらわれずさまざまな地域に滞在することで、こどもは学びが深まり、おとなはリフレッシュでき、家族の暮らしが広がります。

現在、サービス内容・料金やエリア・マーケティングプランなどの構築に向け、代表の地元でもある白馬村にてプレプロジェクトを行っています。

2022年6月に実施した第1回プレプロジェクトでは、3ファミリー、5~10歳のお子さま5名に参加していただき、多くの気づきを得ることができました。

第1回 プレプロジェクトレポート

第2回以降のプレプロジェクトは以降、2ヶ月に1度、残り4回ほど実施する予定です。
次回は8月25日~28日の3泊4日を予定しています。
第2回 プレプロジェクト モニター募集要項

Makuakeではこのプレプロジェクト参加者も募集しています！

その後2022年10月より資金調達を実施、
その後2023年夏を目標に、白馬（長野）、八ヶ岳（山梨）、那須（栃木）などを主な候補地とし、3拠点のオープンを目指しています。

私は長野県白馬村というまさに「自然の多い地方」で生まれ育ちました。

地方という閉塞感や、選択肢の狭さ、多様性の少なさなどから、自分の育った境遇に不満を持つこともありましたが、歳を重ね、地方・都市部どちらにも軸足をおいて活動できるようになった今、むしろ地方出身者だからこそどちらの魅力も知り活動できていることに感謝できるようになりました。

一方で、都市部出身者が「自然の多い地方」に関わる機会は観光以外ではほとんどありません。実際に都市部に生まれ都市部で暮らしている友人たちの中には、現状に不満を感じていながらも、仕組みに乗っかり、組織に属さないと生きていけないと思っている人が多いことを感じます。

何もない場所でも楽しめること、なんでも仕事にできること。日に焼け、汗を流し、木屑や土にまみれ、風を感じて仕事をする感覚を、持てる都市部の人は少なく感じます。

都市部に生まれたこれからの世代を担うこどもたちにそんな選択肢ももってほしい。どこでも生きていけるという感覚、それこそが生きる力なのだと。

「IRORIA」を通じ、そのような社会に向けてみなさまと一緒に取り組んでいきたいと思っています。

いつなにが起こるかわからないこの社会。
あの力を身につけた方がよさそう。この習い事もしておいたほうがいいのかも。
基準も正解もないからこそ、日々、不安な選択の連続かと思います。
いろんな思いがある中で、根底には、『この社会を幸せに生き抜いていってほしい』
そんな願いを、みなさま持っていらっしゃるのではないでしょうか。
これからを生きていくために、わたしたちが着目しているのは、『レジリエンス』です。
“心のバネ”とも呼ばれ、逆境にあっても心折れずに立ち直り、すすんでいくための、大切なものだとされています。

本プロジェクトでは、レジリエンス向上を意図し、自然豊かなそれぞれの地の特色を存分に生かしたプログラムを通して、自他を認め、試行錯誤しながら歩んでいくための心を育むお手伝いをさせていただきます。

本プログラムを通して得たものが、
一人ひとりの心のバネを強くし、しなやかに生きていくための糧となりますように。
そんな思いを、みなさまにカタチとして届けられるよう、精一杯努めてまいります。