2022/2/14 製法に関する記載に誤りがあり、プロジェクトページを一部修正いたしました。

詳細は活動レポートをご確認ください。

ラム…リキュールって！？

ラム酒の製法をリキュールに生かした『ラムリキュール』お酒に詳しい方でもあまり聞きなれない響きだと思います。

それもそのはず…これは「この島のサトウキビでラムが作りたい！」という想いと、リキュール蒸留所ならではの技術とアイデアが出会って生まれたユニークで新しいお酒なのです！

九州や沖縄の離島が大好きな方…
おうち時間でお酒の楽しみを広げたい方…
お酒好きで珍しくておいしいお酒をお探しの方…
そんなみなさまにぜひこのラムリキュールを味わってもらいたい！！

実行者一同、自信を持っておすすめできるお酒になりました！
これからみなさまのもとにお届けできるのを楽しみにしています！！

小さな南の島のサトウキビ

今回は原料に石垣島・種子島・沖永良部島の3つの島のサトウキビを使いました。ラム酒は様々な作り方がありますが、わたしたちのラムリキュールは、島の素材をたっぷりそのまま使う一番贅沢な製法を採用しています。

サトウキビは土地に合わせた品種があるため、島ごとに味わいが違います。お酒にもその違いがはっきり表れてそれぞれ個性的に仕上がりました。

また、石垣島からはサトウキビ濃縮液、種子島は粗糖、沖永良部島は黒糖、という違う状態で使用したため、飲み比べでは島ごとの味の違いとともにサトウキビの状態の違いもお楽しみいただける作りになっています。

小さな蒸留所「東京クラフトリキュール」

生産を手掛けたのは東京都板橋区にある小さな蒸留所、東京クラフトリキュール。
小規模の蒸留器による少量生産でこだわりのリキュールを作る蒸留所です。
これまでも国内産の貴重な素材を手作業で丁寧にお酒にしてきました。
新しい素材や製法を積極的に取り入れるチャレンジ精神とたしかな知識と技術は
このラムリキュールでも存分に発揮されています。

小さな南の島生まれ、小さな蒸留所育ち。
小さいからこそできる贅沢でレアなラムリキュールの誕生です！

実行者紹介

『東京クラフトリキュール』 片野 龍
東京クラフトリキュール代表であり『BAR BREADLINE』 のオーナーバーテンダー。

2018年11月にリキュール製造免許取得し、東京クラフトリキュールを設立。トムジン、和キュラソー、アブサンなど、小規模生産の強みを活かして、大手メーカーでは作らないような変わった材料やレシピで国産の果実やハーブを使用したプロフェッショナル向けのリキュール作りに日々取り組んでいます。

コンセプトは、“国産の果実やハーブを使用し世界にないお酒を造ること”。

『Deerest』 鹿野 恭子

ニューヨーク州公認バーテンダー、JSA認定ソムリエ。石垣島で屋台バー『Deerest』のバーテンダーと、ワインや樽熟成の泡盛をメインにしたバー『美鹿』のプロデュースをしています。

石垣島に魅了され、石垣島に引っ越して約13年が経ちました。
石垣島にはこんなにサトウキビが生えているのになぜラム酒がないんだろう？という疑問からついに自分で…と動き出し、沖縄県立八重山農林高等学校のラム酒研究プロジェクトに参加し、勉強させていただきました。
八重山素材を活用したお酒を作るという新たな目標のために奮闘中です。

関口 吾一
農学部で6年間過ごし、その後10年以上IT業界に会社員として勤めてきました。
現在はとあるフードロス解決に取組む企業でプロダクト・マネージャーをしています。

日本でラム酒を作って200年後にも残したいという思いを抱くようになり、東京クラフトリキュールの片野さんと出会い、今回のプロジェクトに参加しました。

農学部では熱帯果樹を専門に研究し、また、母方の田舎が沖永良部島です。

色々な縁によって、沖永良部の黒糖を使ったラム・リキュールが作れることに、驚きと喜びとともに、今までにないものを提供するわくわくと緊張で、プロジェクトの成功にむけて臨んでいます。

日本製のラム酒はどうして少ないの？

みなさんの身の回りに日本製ラム酒を買える場所、飲める場所はありますか？
残念なことに国内産ラム酒はまだ国内産ビールやウイスキーのようなどこでも楽しめる身近さはありません。飲んだことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか？

ラム酒は、ジン、ウォッカ、テキーラに並ぶ、世界4大スピリッツと呼ばれるものうちの一つです。
サトウキビを原料とし、絞り汁をそのまま使ったり、砂糖を作る過程で不要となる廃糖蜜（モラセス）を使い、それらを発酵させたものを蒸留して作られます。
全世界では非常に多くのラム酒が作られていますが、日本ではわずかなところでしか作られていないのが現状です。

原料はサトウキビ

日本では主に沖縄・奄美地方で栽培されていますが、上白糖や三温糖などの精製糖の原料として販売される場合には補助金が適用されるため、そのほとんどが製糖向けに買い取られています。

この補助金は生産地や生産者保護の観点で重要な役割を持つものです。
ですが同時に、昔ながらの黒糖やラム酒の製造など、サトウキビの栽培方法やその後の製造過程にこだわった商品を作りたい場合には持続的に材料を確保することを難しくし、障壁となっている側面を持ち合わせています。

ラム酒は作られた場所や原料の違い、貯蔵方法などにより、
多彩な風味を生み出すことができる大きな可能性を秘めています。
ビールやウイスキーと同じように国内外で愛される商品になりえるお酒です。
しかも原料は日本ですでに栽培されているのに…

地域の風土に根ざした原料を使い、こだわりをもって作られた日本製ラム酒に
もっともっと出会ってみたいと思いませんか？

わたしたちがラムリキュールを作る理由

日本製ラム酒を飲んだことがある方へ質問です。
そのラム酒は何色をしていましたか？
おそらく、透明またはかなり薄い琥珀色だったかと思います。

ラム酒は通常「スピリッツ」として作るのですが、製造上の制限として、お酒の色を濃く作ってはいけないという色規定が存在します。この色規定は熟成させたラム酒を日本で製造する壁になっています。

ウィスキーなどもそうですが、ラム酒でも熟成を行うときには一般的にオーク樽などの木製の樽が使われます。それによってより良い風味と深い色みのあるダークラムが作られるのです。しかし、そのようなダークラムは日本だと難しいのが現状です。

そこで一つの解決策がラムリキュール

「リキュール」にはこの色の規定がありません。
色を気にせず風味をより豊かに特徴づけるための熟成を行うことができます。

また、「リキュール」は蒸留後にエキスを調整できます。そのときに同じ産地のボタニカルや黒糖などの材料を加えることによって、さらにそれぞれの産地の特徴が強まり甘みが生まれます。一般的な蒸留酒では得られないこの甘みが口当たりをまろやかにし、広がる香りをしっかりと複雑に、豊かな余韻をもたらしてくれます。

「リキュール」だからこそ日本の制約にとらわれず、熟成の風味とサトウキビの特徴を力強く表現したお酒を作ることができるのです。

わたしたちはラム酒をあえてリキュールにすることで、よりクラフトマンシップに富んだお酒を作ろうと挑戦しました。

スケジュール

2022年2月：各種ラムリキュールのボトリング

2022年3月中旬以降：リターンの現地受け取り、および配送を開始

リターンについて

すでに醸造、蒸留は完了しており、2021年時点での原酒の状態は、石垣島産はサトウキビの青さを感じる風味、沖永良部島産は黒糖の豊かな香りがしっかりと、種子島産はドライでキレのある口当たりになっていました！

残すところはリキュールとするためのエキス分の調整、ボトリングです。（このようすは活動レポートにあげていきますので、お楽しみに！）
それぞれの島のサトウキビ畑を思い起こしながらその味を楽しんでほしいです。

なお、今回のリターンはすべてお酒です。
20歳未満の方のご購入は固くお断り致します。

石垣島のラムリキュール

石垣島で育てられたサトウキビジュースを地元農業高校生の協力の下、手作業で煮詰めたサトウキビ濃縮液を使用しています。

東京クラフトリキュール蒸留所で、発酵、米アルコールを加えて蒸留しました。

その後、ホワイトオークと貴重な石垣島産バニラを加えて独自の圧縮熟成法で熟成、石垣島産のサトウキビ濃縮液とキビ砂糖で調整し、サトウキビのフレッシュさとバニラのコクのある甘さがしっかりと香るラムリキュールに仕上がりました。

沖永良部島のラムリキュール

沖永良部島で黒糖などを製造販売されている方が、自家製農園で精魂込めて育てたサトウキビだけを使用して昔ながらの製法で作った純黒糖を使用しています。

石垣島のものと同様に、東京クラフトリキュール蒸留所で、発酵、米アルコールを加えて蒸留しました。

フレンチオークで独自の圧縮熟成法で熟成、発酵時と同じ純黒糖を加えて、力強く黒糖の香りがするダークラムに近い深みのあるラムリキュールに仕上がりました。

種子島のラムリキュール

ロケットの打ち上げで有名ですが、種子島でもサトウキビは育てられています。
その種子島製の粗糖を使用しています。

こちらも同じく、東京クラフトリキュール蒸留所で、発酵、米アルコールを加えて蒸留、フレンチオークで独自の圧縮熟成法で熟成を行いました。

最後に、種子島産の粗糖をさらに加えて整え、オークの香りを感じる粗糖ならではのクリアでキレのある味わいのラムリキュールに仕上がりました。