※リターン品の配送が完了するまで、ポルトガル・トレードは『Companhia Agricola do Sanguinhal』の日本における独占販売権を有する正規代理店です。詳細に関しては、ページ下部のリスク＆チャレンジをご確認ください。

古いワインは「上質」のワイン

「若いワインよりも古いワイン（熟成ワイン）の方が良いワインだ」

これは、実際にワインの専門家や一般の消費者の間でもよくかわされる会話で、そう主張する人がいても誰も驚くことではないでしょう。

この度ポルトガル・トレードは、生産者の Companhia Agricola do Sanguinhal  (コンパニア・アグリコラ・ド・サンギニャル)の協力のもと、日本で販売できる年代物熟成ワインを、わずかながら確保することができました！一部の ヴィンテージワイン は29本しか在庫がなく、Makuake のみでの販売となり、売り切れた場合は二度と入手できない大変貴重なワインです。

生産元【Companhia Agricola do Sanguinhal】の紹介

Companhia Agricola do Sanguinhal (コンパニア・アグリコラ・ド・サンギニャル、以下サンギニャル) は、リスボンで家族経営として最老舗のワイナリーです。 1926年にAbel Pereira da Fonseca（アベル・ペレイラ・ダ・フォンセカ）によって設立されました。代々、大切にそのプロパティや知識は受け継がれ、現在は孫世代が活躍しています。

サンギニャルはリスボン地域の中でも、独特な特徴と熟成能力を備えた高品質のワインで知られてます。このワイナリーではワインをピークまで熟成させることができる歴史の深い優れたセラーを持っているため、数十年後に非常に優れた状態でワインを出荷することができます。

熟成ワインはワイン生産量全体のわずか1%!?貴重な存在

熟成ワインはワイン生産全体のわずか1％といわれているほどレアです。古いワインは良いワインとの広い認識があるにもかかわらず、熟成ワインが市場に出回らないのはなぜなのでしょうか。高級ワインのイメージのある熟成ワインですが、なぜ高級なのか、また、熟成したワインはすべて若いワインよりもいいといえるのかなど、ワインの熟成とワインの品質に関していくつかの疑問が生じます。

色々な疑問を紐解いていきましょう。

全てのワインは美味しく熟成できるのか

その答えは"NO"です。全てワインが熟成に適しているわけではなく、どのワインが時間の経過とともに美しく変化していくのかを判断することが必要です。 そのためには、熟成のプロセスを可能にするワインの特性を理解し、熟成期間中にワインがどう変化していくのか理解しておくことが不可欠です。

ワインの熟成能力に影響を与える要因はいくつかありますが、最も重要な要因は2つに絞れます。

●        高い酸度

●        タンニン構造

酸度

酸はワインの構成を保持し、早期酸化を防ぐのに重要な役割を果たします。ワインが熟成すると、酸がフレッシュさと全体のバランスを維持するのに役立ちます。複雑な風味と香りの構成にも影響を与えます。

一方、酸度が低い状態のワインは、長期保管した場合、品質が保障される可能性は低くなります。 酸度が低いとワインの構成が欠けてしまい、ワインの鮮度や特徴を長期にわたって維持する能力が失われる場合が多く、また、ワインは平坦な味わいとなり全体のバランスが崩れ、酸化や劣化が起こりやすくなります。

タンニン

タンニンはワインの構成に極めて重要な役割を果たしており、タンニン濃度の高い赤ワインは、タンニン含有量の低い赤ワインに比べて優れた熟成能力があることを示します。 これらのタンニンは、ワイン製造過程におけるブドウの種子や皮との接触や、オーク材の熟成に由来します。

「ブドウのタンニン」と「木のタンニン」がバランスよく溶け込んだワインは、徐々にまろやかになっていきます。

タンニンはワインをよく熟成させる働きがありますが、タンニンの欠落などワインの初期バランスが欠けていると、ワインの熟成が進んでも美しく進化するどころか退化する場合があることに留意することが重要です。

ワインが熟成すると、タンニンが複雑化して、ボトル内に沈殿します。 したがって、ボトル内に沈殿物が見られる場合、ワインが熟成していることを示しています。

熟成の結果として、ワインはタンニンと色素の一部を失い、色が薄くなります。赤ワインが熟成すると、酸化によって色が紫色から黄褐色や褐色がかった色に変わることがよくあります。

なぜワインを熟成させるのか

それは、熟成ワインにしか出せない味わいがあるからです。熟成による変化は色だけではありません。ワインの香りと色はより複雑になり、口当たりは柔らかく、渋みは穏やかになります。

熟成の過程では、いくつかの化学的プロセスが発生します。その1つは、フレーバーの元となる成分の加水分解で、特定の成分がグルコース分子から分離し、熟成したワインに新しい風味を加えます。さらに、特定のフェノール類が相互作用して、ブドウや発酵プロセスに由来する一次アロマとは異なるさらなるアロマを作り出します。これらの独特の化学反応により、熟成したワインはより複雑で風味豊かになるのです。

ワインが熟成すると、数値的な酸度は時間の経過とともに比較的安定しているにもかかわらず、酸の味わいが変化するように感じる場合があります。 この変化は、酸がアルコールと反応してエステルを形成するときに起こり、さまざまな新しい香りが生じることに起因します。 その結果、ワインは熟成するにつれて酸味が弱まり、さまざまな香りや風味が楽しめるようになります。

若いワインと熟成ワインの主な違いとは

ここまで多くの専門用語もありましたが、若いワインと熟成したワインの間で起こる変化をより分かりやすく理解するには、異なる瞬間のそれぞれの特徴を比較するのがよいでしょう。ワインが熟成しはじめる時の多きな変化の１つは、ブーケがより発達し、いわゆる３次アロマへと多層化することです。

Sanguinhal Cabernet Sauvignon - Syrah 2009（サンギニャル・カベルネソーヴィニヨン/シラー’０９） を例に挙げてみましょう。

若い時期と熟成後を比較すると、若いワインはブラックベリーのような存在感のある香り、野菜を思わせるようなアロマもありながら、口に含むと甘いスパイスが感じられます。 熟成後では、より多くの香りの層や複雑な味が加わり、マッシュルーム、アロマやコク、土のような風味も出てきます。 また、熟成したワインはボディ、酸味、タンニン、余韻のバランスが広がり、より深く楽しむことができます。

このアロマの複雑な進化は、Sanguinhal Cabernet Sauvignon - Aragonez 2010 （サンギニャル・カベルネソーヴィニヨン/アラゴネス’１０）でさらに実感できます。

若いワインでは、フルーティーな香りが印象強く、際立ったボディ、タンニンはシャープに感じられるでしょう。一方で、熟成させたワインでは、ボディやタンニンはより穏やかに、酸味のバランスが素晴らしく、なめらかで上品なワインに仕上がっています。

また、Sanguinhal Syrah-Touriga Nacional 2009 （サンギニャル　シラー/トゥーリガ・ナショナル’０９）と Quinta deSãoFrancisco 2010 （キンタ・デ・サォ・フランシスコ’１０）の若いワインと熟成したワインを比較すると、シンプルでフルーティなプロファイルから、フルーツ、オーク、セイボリー、ドライハーブのノートを持つ多層的なアロマへと進化したことにすぐに気づくことができます。

口に含むと、よく熟成したワインに典型的な、なめらかなタンニン、長い余韻、そして酸味とボディのバランスがとれたエレガントなワインを生み出していることがわかります。

タンニンが柔らかくなり、酸味がバランスよく仕上げられたこのワインは、洗練された特徴を誇り、鴨のソテーやカリカリに焼いた豚バラ肉など、素材を活かしつつ手の込んだ料理と相性が良く、高く評価されています。

熟成ワインがこれほど美味しいのなら、なぜ熟成ワインがもっと市場に出回らないのか

熟成ワインの入手が限られている主な要因は経済的なものです。 ワインを10年以上熟成させるには巨額の設備投資が必要です。 生産者は毎年収穫を行うため、ワインが完成して瓶詰めされてから販売されるまで 10年間保管しておく必要があると、非常にコストがかかり、セラー設備への投資がさらに必要になります。

また、熟成ワインはとてもデリケートな製品のため、保管の際に厳しい条件が必要となり、ほとんどの生産者にとってはリスクが高く、費用がかかることから、生産者はワインをより早く市場に出荷するという選択を取らざるを得ないのです。

ワインを10年間熟成させるための十分な設備や環境条件、経済力を持っている生産者は少なく、また、熟成させるための条件に当てはまるワインを持っていなければなりませんので、全ての条件を満たす生産者は多くないのです。

こういったことから、熟成ワインは高級品として取り扱われ、市場では非常に高価なワインのみが商品化されることが多く、ワインは楽しむための製品ではなく投資としてみなされるようにすらなりました。

ワインコレクターやワイン通、ワイン投資家の間では、Octavianのような世界的に有名なワイン保管庫サービスなどが良く知られています。

今回のキャンペーンでは、生産元による適切なセラー管理の元で13年以上熟成されたワインを特別にご用意しております。

●  サンギニャル　カベルネ・ソーヴィニヨン/アラゴネス 2010 (13年熟成! 限定29本)

●  サンギニャル　カベルネ・ソーヴィニヨン/シラー 2009  (14年熟成! 限定29本)

●  サンギニャル　トゥリガ・ナショナル/シラー 2009  (14年熟成! 限定29本)

●  キンタ・デ・サォ・フランシスコ　DOCオビドス 2010 (13年熟成!)

サンギニャルのワインはなぜよく熟成できるのか

サンギニャルのワインが他では類を見ない特徴を持っている理由は、主に地理的特徴や環境という、再現不可能な要因の組み合わせによるものと考えられます。エステイトは、大西洋とリスボンにある丘「セラ・デ・モンテジュント」に囲まれたボンバラル自治体にあります。この地域は大西洋に近いため温暖な地中海性気候ですが、モンテジュント山脈の壁により、夏と秋が涼しく収穫を急ぐ必要がないため、ブドウの熟成期間が長くなります。

ボンバラルのブドウ畑は気候条件に大変恵まれ、酸を多くもたらし、ブドウはゆっくりと熟すことで微妙な風味をも生み出すことができ、味わいに進化をもたらします。

これらのユニークな地理的特徴は、ポルトガル固有ブドウのみに留まらず、国際色豊な品種にも適応します。サンギニャルにはポンバラルに３つのエステートがありますが、長い歴史の中でそれぞれのエステートに、より最適なブドウ品種を厳選栽培し、地元でも優れた熟成のポテンシャルを持つワインとして名声をえました。

この地域はなだらかな丘になっているため、ほとんどのブドウ園は斜面に設置されています。生産者は丘の上の最も涼しい場所と、斜面の下のより暖かい場所でも、異なる最適な品種を栽培し、高品質のブドウ造りを追求しています。

また、サンギニャルはリスボンでも指折りの熟成オーク材セラーがあり、36個の非常に大きな木樽 (それぞれ平均20 000リットル以上) を備えています。

他にも、自身の長い歴史と継続性を示す大変興味深い展示室もエステイトに設けられ、機械が発達する100年以上も前に使用されていたワイン醸造の設備が展示されており、これはワインの遺産と伝統を守る彼らの取り組みを雄弁に物語っています。

熟成赤ワインだけじゃない、上質の白ワインも楽しめる

熟成した赤ワインと共に楽しめる伝統ある上質の白ワインも2種、今回の応援購入ではご案内しております。

「キンタ・ド・サンギニャル　アリント/シャルドネ」と「キンタ・ダス・セレジェイラス・グランデ・レセルバ」は、どちらもサンギニャルの利点である高くバランスの取れた酸味とポルトガル品種と国際的品種の美しいブレンドが評点されています。

「キンタ・ド・サンギニャル　アリント/シャルドネ」は、ポルトガル固有品種のアリント品種の酸とミネラル豊かな特徴に、ワインに複雑さとボディを加えるためにオークで発酵させたエレガントでありながら、少しトロピカルなシャルドネ品種をブレンドすることで美しいバランスのワインとなっています。

洋食を選ぶなら、シーザーサラダやホワイトクリームソースのシーフードパスタ(アサリやホタテなど)と相性が抜群です。

日本食の場合、白身魚の塩焼き、豚しゃぶ、エビや魚介類の天ぷらなどが最適です。

「キンタ・ダス・セレジェイラス・グランデ・レセルバ」は、サンギニャルのトップランクの白ワインです。ミネラルが特徴的なアリント品種、よりオーク感のあるシャルドネ品種、ポルトガル固有品種でオールド・ヴィンヤードで栽培されるヴィタルでボディに厚みを出し、よりパワフルでオーク感のあるフルボディワインに仕上がっていますが、エレガンスと複雑さを備えています。

それは「美食のワイン」であり、より深みや重さのある料理とのマリアージュにも負けない骨格のあるワインです。

洋食に合わせたい場合は、サーモンのグリル、ソフトチーズ(カマンベールなど)やスモークチーズなどの脂肪分の多い魚や乳製品と調和します。

日本食の場合、魚料理ならサーモンの照り焼き、肉料理なら焼き鳥（塩）、また、シーフードのお好み焼きにもぴったりの組み合わせです。

熟成赤ワインのペアリング紹介

熟成した赤ワインと料理のペアリングにおいては、これらのワインがもたらす精妙さと複雑さにより、特に手の込んだ料理や高級ダイニングでの創作にワインが融合し、美食体験をより豊かなものへと高めます。

赤ワインの世界での古典的な組み合わせは、渋みの強いタンニンを和らげるために、牛肉やシチューなどのボリュームのある肉を中心に展開することがよくあります。しかし、熟成された赤ワインは、この一般的な認識にひねりを加えます。タンニンが柔らかくなり、味わいが統合された熟成ワインは、はるかに滑らかで洗練された特徴を誇ります。

サンギニャルのワインはペアリングに驚くべき多様性を提供し、古典的な肉料理に留まらないさまざまな料理とのペアリングが実現します。ジューシーな鴨のフォアグラから精巧に調理されたポークブリスケットまで、食事体験を新たな高みに引き上げる能力を持っています。

和食でも美食体験の可能性は豊かで、幅広いペアリングが実現します。

サシの入った高級牛肉のしゃぶしゃぶやすき焼き

ひれかつ

上記はペアリング提案の一部にすぎませんが、料理とワインの相乗効果で、未だ経験したことのないような幸福感へと皆様をいざないます。

サンギニャルのワインは、ポルトガルの首都リスボンのミシュランレストランも御用達です。例えば、ポルトガルで最も有名なシェフの1人であるJosé Avillez（ホセ・アビレス）が所有するBelcanto（ベルカント）レストランは、ミシュランの2つ星を獲得し、現在「世界のベストレストラン50」で25位にランクされています。

Belcanto（ベルカント）では、サンギニャルの熟成ワインがプレミアムワインリストで扱われ、シェフの絶妙な創作料理と共に素晴らしいペアリング体験で美食家たちを魅了しています。

熟成ワインはロマン

長期熟成されたワインは魅惑的で、そこにはワイン製造に携わった全ての人達の芸術性や献身が体現され、ボトル内に時間の本質が保存されています。家族経営のCompanhia Agrícola do Sanguinhal（コンパニア・アグリコラ・ド・サンギニャル）は、時の試練に耐えるだけでなく、複雑さや洗練さなどの絶妙な表現が絶えず進化するワインを生産できる卓越した生産者の輝かしい例です。

熟成ワインを味わうことで、私たちは伝統、献身、そして何十年もの自然と職人たちの深いつながりの物語りを感じると共に、自身もまた過去へのタイムスリップを楽しむきっかけになることでしょう。熟成ワイン、それはまさにロマンなのです。

商品ラインナップ

リターン紹介

赤熟成ワインA. キンタ・デ・サォ・フランシスコ・オビドス（750ml)× １

赤熟成ワインA. キンタ・デ・サォ・フランシスコ・オビドス（750ml)× １点

白ワインA. サンギニャル（750ml)× １

赤熟成ワインA. キンタ・デ・サォ・フランシスコ・オビドス（750ml)× １点

白ワインB. キンタ・ダス・セレジェイラス　グランデ・レゼルヴァ（750ml)× １

赤熟成ワインA. キンタ・デ・サォ・フランシスコ・オビドス（750ml)× １点

赤熟成ワインB. サンギニャル　カヴェルネ・ソーヴィニオン/アラゴネス（750ml)× １点

赤熟成ワインC. サンギニャル　カヴェルネ・ソーヴィニオン/シラー（750ml)× １点

赤熟成ワインD. サンギニャル　トゥリガ・ナショナル/シラー（750ml)× １

赤熟成ワインA. キンタ・デ・サォ・フランシスコ・オビドス（750ml)× １点

赤熟成ワインB. サンギニャル　カヴェルネ・ソーヴィニオン/アラゴネス（750ml)× １点

赤熟成ワインC. サンギニャル　カヴェルネ・ソーヴィニオン/シラー（750ml)× １点

赤熟成ワインD. サンギニャル　トゥリガ・ナショナル/シラー（750ml)× １点

白ワインA. サンギニャル（750ml)× １点

白ワインB. キンタ・ダス・セレジェイラス　グランデ・レゼルヴァ（750ml)× １

実行者について

私たち、「ポルトガル・トレード」は、ポルトガルワインを専門に取り扱うインポーターです。ポルトガルの素晴らしいワインを日本に伝えたいという熱い想いを胸に、2015年に設立されました。

今回Makuakeでのプロジェクトは7度目になります。いつもたくさんの温かい応援ありがとうございます！Makuakeを通して、多くの方にポルトガルワインの美味しさ、ユニークさをお伝えできていることを大変嬉しく思います。今回も応援どうぞよろしくお願いいたします。