英国王室をはじめ貴族たちのステイタスシンボルだった世界最高級綿『海島綿[かいとうめん]（SEA ISLAND COTTON）』の復活！200年前にアメリカ産綿の400倍(※)の値がついた綿でつむがれたストール・タオル・ハンカチを体感してください。※1913年 英国農務省レポートより

「繊維の宝石」「絹のような綿」「幻のコットン」と言われたコットンをご存知でしょうか？一部の「ホンモノ」を知る人にしか知られていないコットン、その名を『海島綿[かいとうめん]（SEA ISLAND COTTON）』といいます。

この「海島綿（SEA ISLAND COTTON）」のすばらしさをぜひみなさんに知っていただきたいです。

日本人でも知る人ぞ知る「海島綿」の製品を 体感するチャンス！

現在では、アパレルショップのバイヤーでもホンモノを知っている一部の人にしか認知されていない海島綿。この海島綿の品質を実際に体感するチャンスを、タオル、ストール、ハンカチという製品を通してご用意しました。

タオルを知り尽くした会社 内野株式会社が 「繊維の宝石」海島綿を使ってタオルをつくるとすごいことになる。

このタオルは、「繊維の宝石」海島綿の極上の繊維特性と、その細く長くしなやかな繊維から生まれる極上の肌触りを最大限に活かすため、タオル用としては極めて細い５０番手という糸（番手は糸の細さを表します）を無撚状態に加工し、それをさらに２本撚り合わせてパイル部分に使用するという、非常に手の込んだ製法でつくりあげています。

通常、柔らかなタオルをつくる場合、無撚糸という撚りを解いた糸をパイルに使用しますが、無撚糸は繊維同士の絡みが弱いため、洗濯を繰り返すと繊維が抜け落ちて生地が痩せ、肌触りが硬くなってしまいます。通常の無撚糸タオルは、太めの綿糸と水溶性糸を撚り合わせた後に、水溶性糸だけを溶かして無撚り状態にしています。そのため、パイル部分は撚りのない繊維束（ワタに近い状態）になっており、洗濯や摩擦によって繊維が脱落しやすいというデメリットがあります。

それに対してこのタオルでは、ごく細い糸と水溶性糸を撚り合わせた後、さらにそれを２本撚り合わせて１本の糸にするという方法を取っているため、パイル部分は撚りのない繊維束が２本撚り合わされた状態となり、繊維の脱落が抑えられ、洗濯を繰り返しても柔らかな肌触りが持続します。

海島綿の中でもさらに希少性の高いV-135を使用！１日にわずか３０ｍしか織ることのできない生地でつくったストール

このストールは、200年以上つづく日本有数の綿織物産地、播州織（ばんしゅうおり）で有名な兵庫県北播地域でつくられています。

海島綿の中でもさらに希少性が高く高級なV-135素材を使用しており、この素材ならではの柔らかでしなやかな風合いの特徴を最も活かすために、明治初年創業の老舗製織工場の協力を得て、さまざまな工夫と、こだわりを凝らしてつくられています。

また、素材だけでなくその製法にも強いこだわりがあります。

タテ糸とヨコ糸が同じ接点で織られる「平織」に比べ、接点が少ない「フランス綾織」という製法で織り上げられています。「フランス綾織」は糸を大きく飛ばすことで糸自体が動くスペースができ、生地の柔らかさが生まれます。 さらに糸本来の光沢が平織よりも感じられます。

風合いを最大限に引き出すために、「シャトル織機」と呼ばれる低速の織機を使用しています。そのため、１日に生産できる生地はなんとわずか３０メートル。今では「シャトル織機」を保有している工場も限られています。

生産効率を大幅に落としたとしても最高の品をつくりたいという職人のこだわりが、海島綿V-135という超希少綿と出会ったからこそ生まれたストールです。

実際に首に巻いたときの肌触りは、体験した人しかわからない感動を与えてくれます。

丈夫さとしなやかさを兼ね備えた、最も高級なコットンハンカチ

「繊維の宝石」海島綿の魅力をたくさんお話させていただきましたので、これ以上はしつこくならないように注意したいと思いますが（笑）、最後に海島綿のハンカチをご紹介します。

海島綿のハンカチはフォーマルな場で重宝する、１枚は必ず持っておきたい極上のハンカチです。海島綿ならではの細くて長い、そして丈夫な繊維だからこそ、しなやかさと強さの両方を兼ね備えたハンカチに仕立て上がります。

リーズナブルな価格のハンカチをラインナップに入れたのは、多くの方に海島綿の魅力を体験していただきやすいように、という想いを込めています。

ここで、自己紹介をさせていただきます。

私（写真左）は協同組合西印度諸島海島綿協会の西本です。

西印度諸島海島綿協会は、英国農務省指導の西印度諸島海島綿協会の日本支部として1976年にスタートし、1979年に現在の形の協会が設立されました。

協会の主な活動内容ですが、海島綿の原綿の栽培管理から商品管理まで徹底した品質にこだわり、地球の財産でもある貴重な綿を後世に健全なる形で残すべく活動をしています。海島綿は生産量が限られているため、現在はメンバーシップ制により厳格に管理、販売をしています。 

今回、この海島綿を、そしてその品質の高さを多くの人に知ってもらえたら本当にうれしいと思い、一念発起してMakuakeでのプロジェクトを行う決意をしました。

決してインターネットの世界に詳しいわけではないのですが、商品を提供してくれるメーカーさんや多くの方々に手伝ってもらい、プロジェクトを発足することが実現しました。一生懸命プレゼンしますので、最後まで読んでいただけましたら幸いです。

「幻のコットン　海島綿」とは？？

コロンブスが1492年にバハマ諸島を発見してから約100年間、西インド諸島はスペイン領でした。その後16世紀末に英国領となり、「海島綿」の栽培が盛んになったと言われています。

18世紀には英国に輸入される原綿の70％弱が英領西インド諸島からのものとなっていました。1792年にはトリニダート・ドバコ島原産綿が米綿の400倍でロンドン市場で取引されたという逸話も残っています。

20世紀に入り、英国農務省が品質改善を重ねて世界最良の綿質を定着させ、1932年に英国農務省の管理下で西印度諸島海島綿協会が設立されました。200年にもおよび門外不出となっていましたが、1975年に日本に原綿の輸入が認められ、前述のとおり1976年に西印度諸島海島綿協会日本支部が設立されました。

世界中の人々から羨望の目で見られるこの「海島綿」は今や全世界の70％弱を日本の海島綿協会が扱っています。

地球上の限られた場所でしか栽培できない「幻の綿」！

まず、海島綿のすごさを物語るのは、その希少性です。

微妙な気象条件に敏感な作物であるため「地球上の限られた場所」でしか栽培できません。その場所はカリブ海にあり、具体的にはジャマイカとベリーズ（写真のブルーホールが有名です）という小国です。年々栽培地は減少しており、現在ではこの2カ国だけとなってしまい、その価値はますます高まっています。

カリブ海に面し、豊かな自然に包まれたジャマイカとベリーズ。熱帯に属しながらも、貿易風に抱かれて綿花栽培に適した気温と湿度、そして開花時期の乾燥にも恵まれるという好条件。

それでも「海島綿」の栽培は難しく、現代の栽培技術に基づく厳しい管理下で育てられ、一つひとつが大切に手摘みされています。神に選ばれし地で育まれた「地球の至宝」。その存在はまばゆく、やさしい白さで、愛おしいほどに輝きます。

希少価値が高いのは、栽培地が少ないからだけではなく、多大な労力を必要とするその栽培方法も影響しています。大規模栽培するために品種改良された一般の綿花は、揃った高さに実った綿花（コットンボール）がいちどきに弾けます。機械で効率的に収穫するためです。

一方の海島綿は綿の原種に非常に近く、綿花が樹の低いものから順にはじけていくため、機械摘みができません。それらを産地の人々が傷つかないように数か月をかけて、ひとつずつ丁寧に手摘みします。そのため一年に栽培できる量にも限りがあるのです。 具体的には世界で栽培される全綿花生産量の数十万分の一しか収穫できません。

お酒でいったら大吟醸！！ただでさえ高品質なファイバーの更に◯◯％を落として糸作りがなされます！

海島綿のすごさはもちろん希少性だけではありません。品質も最高級です。それはさまざまなデータが物語っています。

一般的な綿の糸は、一定の品質を保つために産地や年度の違う綿を混ぜたブレンド品となりますが、高級品になるほどブレンドに頼ることが少なくなります。

高級綿糸に使われる綿花はその繊維の特性から「超長（繊維）綿」と呼ばれ、綿花の生産量のうちたったの数％しかありません。海島綿はそんな超長綿の中でもさらに生産量が少なく、前述のとおり綿花生産の数十万分の一しかありません。

また、超長綿の中でも海島綿は品質の面で他を圧倒します。以下の写真をご覧ください。これらは超長綿をはじめとして品質が高いとされる品種の綿ですが、その中でも海島綿の「有効繊維長」はもっとも優れています。

海島綿はお酒でいったら大吟醸。米の５０％を削ってつくるといわれる大吟醸ですが、海島綿は糸にする際にただでさえ品質の高いファイバーの更に1/3、つまり３０％以上も「落として」しまうのです。 すなわち、徹底的に品質を最優先した糸作りをしているということです（ちなみに「落とした」繊維は資材として再利用されます）。
 

小説の中であのスターも着た！海島綿の伝説とは？

このような希少性と最高の品質を兼ね備えた海島綿は、英国王室御用達の綿となりました。王室のみならず、貴族たちのステイタス、それが海島綿をつかった衣装や衣服だったのです。

そして海島綿はアメリカで採れる一般的な綿の400倍の市場価格をつけてしまいました。海島綿の価値はますます上っていったのです。

そんなことから、海島綿はフィクションの中にも登場しました。小説の中である有名人が海島綿のシャツを着るシーンがでてきます。その小説とは００７シリーズのひとつ、すなわちその人物とはジェームズ・ボンドなのです。

新聞でも取り上げられた海島綿

ただでさえ希少性の高い海島綿の中でもさらに希少性が高い「V-135」と言われるコットンが復活した際は、大手新聞にも大きく取り上げられました。

ベリーズにて奮闘する、西印度諸島海島綿協会の現地法人代表 井上堅介さん（７１）の苦労とロマンが認められ、語られました。

これほどのコットン、「幻の綿」海島綿は1970年代初頭までは、英国の門外不出の素材でした。初めて日本への綿での輸出が認められてから40年余りたち、海島綿の糸は西印度諸島海島綿協会に所属する会員しか取り扱うことができません。

ここでもう一度、海島綿の特徴をおさらいしてみましょう。

日本人の熱意がなければ、 海島綿はこの世からなくなっていた？？

しかし、当然ながらここまで来るのは簡単なことではありませんでした。栽培の難しさや収穫量の少なさから、海島綿の商品を一般市場に出すのは並大抵のことではありませんでした。

実は日本に初めて綿としての輸入が認められた時、海島綿はこの世から消えてしまう危機にありました。栽培の難しさやコストの問題が原因でしたが、日本人の海島綿に対する愛情、その歴史を絶やしてはならないという熱意が海島綿を絶滅から救ったといっても過言ではありません。

日本は継続的に海島綿を使用するだけでなく、2000年代に入ってからは直接栽培にも関わるようになり、今や直営農場が海島綿の品質の要となっています。

ホンモノにしかつけられない品質の証

現在、海島綿を使用している商品には、ホンモノの証として海島綿のロゴ入りネームを入れています。この織ネームが入れられた商品は、その品質がかなり保証されていると言えます。

ご自宅のコットン製の品物にこのタグが入っているかを調べてみても面白いかもしれません（笑）

その中でも黒いタグの製品を見つけたら、それは「超」がつく一流品です。ただでさえ希少性が高い海島綿の中でもさらに選りすぐられた素材「V-135」を使用した製品だからです。

ストール生産メーカー、成和の日比谷さん（写真右）にも海島綿の魅力をお聞きしました。

「海島綿のユーザーさんはリピーターさんが本当に多いんです。しかし、どうしても高級ゾーンの価格帯になってしまいますから、実際に体感してくれる方は良いものを知っている、そしてある程度そういったものにお金をかけられる一部の人になります。タオルなどは自分使いよりもギフトとしてよく使われているようですが、一度自分で使うとその肌触りや吸水性がクセになり、その後リピートしてくれるようですね。ぜひ多くの人に海島綿を知ってほしいです」

と日比谷さんはおっしゃってくださいます。

海島綿はその風合いや肌触りから、直接肌に触れるものにとても適しています。今回出品したストールも、播州織の機場（はたば）さんの伝統の技術もあり、海島綿の良さを知っていただくのにとてもオススメできる一品です。

海島綿ブランド「KAITOUMEN barbamar」

このMakuakeでのプロジェクトで提供する海島綿から作られた3品は、ブランド名 「KAITOUMEN barbamar」(かいとうめん バルバマール)として発信します。

素材としての海島綿とともに、このブランドロゴが最上級の品質のブランド「KAITOUMEN」としても広く知られていくことを期待しています。

カリブ海のすばらしい環境と人々への貢献にもなる

カリブ海の美しい国々、ジャマイカ、ベリーズのすばらしい環境と、現地の人々の重要な産業でもある海島綿の生産。このプロジェクトを通してホンモノがどのような道を経てお手元に届くのかにも心をはせてもらえれば私たちもうれしいです。