私たちは古都京都で100年以上、貼り箱といわれる箱を作り続けてまいりました。

＆PAPERS（アンドペーパーズ）は、その伝統の貼り箱技術を背景に新たな視点を加えものづくりをしている紙製プロダクトのブランドです。

貼り箱とは

いわゆる貼り箱とは、厚みのある板紙に化粧貼りを施した箱のこと。京都では昔から、京扇子や京菓子、お茶などを包む上質な箱として馴染みがあり、職人がひとつひとつ手しごとで仕上げています。

一般に出回っている箱は、厚紙を型で大量に打ち抜き、折りやテープ貼りで組み立てる箱です。それに対し貼り箱は、箱の形をひとつひとつ成形し、天然由来の接着剤であるニカワを紙に塗って手作業で貼り上げます。大量生産には不向きですが、丈夫で美しい仕立てが特徴です。

貼り箱は、後継者不足、コスト削減などの時勢を背景に業界全体が縮小しています。わたしたちは貼り箱の文化を守り、未来に発展させるため新しい挑戦をしなければなりません。長年培った貼り箱づくりの高い技術を注力すること、そして従来の枠に留まらない新たな可能性を示すことによって、パッケージを超えた貼り箱の魅力を広く伝えたい…そんな想いを込めてこのプロジェクトを立ち上げました。

香りを包む紙器＝香紙器

香紙器とは、私たちが培ってきた貼り箱の技と新たな発想とを合わせ完成させたリードアロマディフューザーです。 従来のリードディフューザーはアロマ液の入った瓶にスティックを挿し 香りを楽しむものですが、私たちの目指したものは香りだけではなく視覚、 触覚を通してより多感覚に私たちの理想とする世界感が感じられるものでした。

今回のプロジェクトを包括するテーマとして目指したのは、私たちの住む街【古都京都】 凛とした京都の美しさを表現し、納得ができるものに仕上げるまでには1年以上もの時間がかかりました。

アロマ瓶を内包するため緻密に計算された、心地よい緊張感のある形状。温もりのある質感でどこか安らぎを感じる手漉き紙。
それらの組み合わせによる華美な装飾を削ぎ落とした端正な佇まいの中には、さまざまな工夫や職人技が光ります。 それは、まさに私たちの思う京都です。

暮らしに取り入れるだけで、いつもの時間が少し特別なものになるはずです。忙しい日々の中でこぼれ落ちてしまう繊細な美しさを感じ、安らぎのひと時となりますように。

どんな空間にも馴染むよう、質感にもこだわった3色のカラーでご用意しました。お部屋のインテリアに調和するお色味をぜひお選びください。

墨(すみ) ー 空間を引き締める深いブラック

朽葉(くちば)　ー　自然な温かみを添えるカーキブラウン

絹(きぬ)　ー　柔らかな印象のオフホワイト

本プロジェクトの想いに共鳴してくれたのが、京都のアロマブランドTADAIMAと福岡のクラフトフレグランスブランドCARTAです。

自然由来の素材や生産背景に徹底したこだわりを持つ二社だからこそ、このリードディフューザーにふさわしい「京都」をテーマにした妥協のない香りづくりが実現しました。

京都の銘木、北山杉を使用した、古都の香り。

京都の銘木北山杉は、約600年前の室町時代ごろから生産が行われています。茶の湯の流行に伴い茶室建築に用いられ発達し、現在は磨丸太の銘木として全国にその名を知られています。日本家屋の床の間や茶室には欠かせない木です。

京都の銘木北山杉の葉から抽出した精油をベースに、京都の寺をイメージしてつくりました。
フランキンセンスやシダーウッドヴァージニアが加わることで、現代的な雰囲気が漂う一方、樹木のエッセンシャルオイルを中心に芳樟や檜をブレンド。古都京都にぴったりなお香を感じさせる深みのある香りです。

香り：ウッディ、アンバー、スパイシー

大切なお品物を包む化粧箱づくりをしてきたわたしたちだからこそ、パッケージにもこだわります。職人が一点一点丁寧に仕立てた至極のパッケージボックス。

ラグジュアリーブランドのシューズボックスのように仕上げました。 贈答品にもおすすめです。

まるで浮遊しているかのような佇まいの不思議な見た目は、香紙器の一角に内蔵したマグネットが台座となる鉄製プレートと引き合い自立する構造によるものです。これは軽さという紙の特徴を活かし、試行錯誤の末にたどり着いたこだわりのポイントです。

香紙器の影の形を忠実に再現した鉄製プレート

台座となるプレートは、香紙器の影を再現した形状にこだわりました。台座として最適な形となる時間の影を測定し、それを京都の金属加工のスペシャリストが一枚一枚削り出しで製作しています。影を模すことで香紙器本体と一体化し、奥ゆかしい美しさを添えています。単なる台座としての役割を超え、香紙器を機能と情緒の面から支える必要不可欠なパーツです。

Q.　製品は倒れませんか？
A.　箱の底部に強力な磁石を格納しており、鉄製プレートの上に置く事で磁気の力で強くくっつき、 安定します。 不安定な台や、小さなお子様の手に届く場所には置かないようお願いいたします。
＿＿＿

Q.　香りはどのぐらい広がりますか？
A.　ご使用頂くお部屋の環境によりますが、おおよそ6畳から8畳が適正です。 香りの強さはスティックの本数で調整をして下さい。
＿＿＿

Q.　香りはどのぐらい持ちますか？
A.　ご使用頂くお部屋の環境によりますが、 おおよそ1ヶ月から1ヶ月半です。
＿＿＿

Q.　香りが弱いと感じるときの対処法は？
A.　スティックを上下反対にしてお使い下さい。 それでも香りが弱い際はスティックを交換してお使い下さい。
＿＿＿

Q.　使用期限はありますか？
A.　特にございませんが、 天然原料を使用しております為、 内容液が変色したり白濁してくる事がございます。 製品としての問題はございません。
＿＿＿

Q.　アロマ液がなくなった場合の詰め替えの販売はありますか？
A.　& PAPERSのショッピングサイトで販売予定です。またMakuakeでオイルが2個ついたプランも用意する予定です。ぜひ今回の機会をお見逃しなく、ご利用ください。
＿＿＿

Q.　使用を中断することはできますか？
A.　スティックを抜き、 ボトルの蓋をして下さい。
＿＿＿

Q.　使用上の注意点はありますか？
A.　必ず安定する台の上でご使用をお願いいたします。 小さなお子様がいらっしゃるご家庭は、 手の届かない場所でのご使用下さい。
＿＿＿

Q.　ディフューザーは香りを変えても使えますか？
A.　問題ございません。 その際はボトルの内部を綺麗に洗浄してからお使い下さい。

２０２３年１２月２０日　Makuake 開始　
２０２４年２月２８日　Makuake 終了
２０２４年３月１日　製造開始
２０２４年３月下旬　製造完了
２０２４年４月上旬　発送

生産状況により前後する場合がございます。いち早くお届けできるように尽力いたします。

手漉き紙や日本古来の接着剤である膠（ニカワ)を用い、一点一点職人により仕上げられる貼り箱。 数多くの伝統工芸が息づく京都で私たちは一世紀以上もの間、京都の包む文化を支え続けてきました。ここでは少し、貼り箱の技術についてお話します。

断裁

設計寸法通りに紙をカットしていく作業。断裁機や自動カッター機を使用しますが、全て人が操作し入念な確認を要します。紙を無駄にしないよう正確且つ効率よく断裁していくには、熟練した経験を要します。

成形

芯材となる板紙を組み立て、箱の形に成形していく作業。隙間やズレ、段差は仕上がりを左右する要因となるため、細部まで気を配りきっちり丁寧に組み立てていきます。美しい貼り箱の土台を作る工程と言えます。

貼り

天然由来の接着剤であるニカワを紙に塗布し、成形した芯材に貼り合わせていく作業。美しく仕上げるには熟練の貼り技術や紙種、環境に応じた適切なニカワの濃度調節が重要となります。貼り箱職人の腕の見せどころです。

& PAPERS 代表　 大西 脩平
「私たちは100年以上、京都で伝統文化を反映した貼り箱を作り続けています。
「貼り箱」の伝統技術を広く知ってもらうためにプロジェクトを企画しました。質感や堅牢さ、独特の出で立ちを追求し、多くの方々にこのプロダクトを通じて京都の「香り」と「紙器」をお届けできることを楽しみにしています。」

& PAPERS デザイナー　 木戸 千奈津
「貼り箱の美しさ、ハッと目を引く驚き、香りを引き立てる凛とした京都らしさ—それら全てを備えたプロダクトを目指し、試行錯誤を重ねました。
「箱」の固定観念に捉われない構造ながら、その丁寧な仕立ては長年培った貼り箱技術に裏打ちされています。多面体が見せる陰影の美しさやユニークな素材使いにもご注目ください。」

京都のアロマブランド　TADAIMA
「各ブランドの” モノ作り愛” を結集させた新感覚アロマ。京北町に密生する「北山杉の葉」を使用し、お寺をイメージにした「香り」を、100年以上伝統技術を継承し続けてきた至極の「貼り箱」で纏ったリードディフューザーです。是非、KYOTO を感じて下さい。」

福岡のクラフトフレグランスブランド　CARTA
「CARTAの製品はすべて&PAPERSの化粧箱に包んでお客様にお届けしており、贈答用として素晴らしいと大変ご好評です。そんな& PAPERSとTADAIMAと共に新しいディフューザーをつくろうと、一年かけて開発しました。究極の香りの箱、香紙器をぜひこの機会にお求めください。」