130年の歴史を持つ奈良の老舗料亭「菊水楼」。

「菊水楼」に誕生した、未来の自分や大切な人へ手紙を綴り、保管することができる場所「明日棚（あしたな）」。

手紙を綴ることで、自分の想いや感情を形に残し、それを未来に届けることができる特別な場所です。忙しい日常に追われ、深く自分の心に耳を傾ける時間は減っています。「手紙を綴る」という行為を大切にし、保管するための美しい棚を作りたいというアイデアが、私たちのプロジェクトの出発点でした。

「明日棚（あしたな）」を多くの方々に体験してもらいたいという想いからMakuakeにて応援購入を募集することにしました！特別な書籍や「菊水楼」でのお食事券などのリターンをご用意しました！応援購入いただけましたら幸いです！

奈良の象徴的な風景の一つ、春日大社の一の鳥居前に佇む菊水楼は、創業130余年を誇る老舗料亭であり、名士や文豪、外国の要人をもてなしてきた歴史ある迎賓館です。約1,800坪にも及ぶ広大な敷地は、かつて興福寺の子院・興善院跡地に築かれ、圓成寺から譲り受けた豪華な建材や宮大工の匠の技が光る建築美が堪能できます。折上式天井などの細部に宿る繊細な技術は、国の登録有形文化財にも指定されるほどの価値を持ち、歴史と文化の息遣いを感じさせます。

菊水楼では、地元の新鮮な食材を使った四季折々の料理が楽しめ、伝統的な和の空間が心を癒します。その静寂の中に流れる時間は、まるで過去と現在をつなぐような特別なひととき。

圓成寺塔頭から移築した表門

表門をくぐると明治時代の面影が残る空間が広がります。

建物内には随所に施された菊水文様が歴史を物語ります。

季節のおもてなしと素材の持ち味を引き出した料理。

https://www.kikusuiro.com/

https://otonami.jp/experiences/kikusuiro/

手紙を保管する書棚「明日棚（あしたな）」は、奈良の象徴的な風景の一つ、春日大社の一の鳥居前に佇む菊水楼内に誕生しました。

「明日棚（あしたな）」とは、過去・現在・未来をつなぐ手紙の保管棚です。手紙を綴ることで、自分の想いや感情を形に残し、それを未来に届けることができる特別な場所です。未来の自分に宛てたメッセージや、大切な人への感謝、子どもへの願いなど、時間を超えて手紙を保管し、後で見返すことで自己対話が生まれる特別な場所です。

明日棚が生まれたのは、手紙を書くことによって人々が時間を超えた自己対話を楽しむことができるように、という想いからでした。現代社会では、スマートフォンやデジタルツールに囲まれ、瞬時にコミュニケーションが取れる一方で、深く自分の心に耳を傾ける機会は減っています。しかし、手紙という形で想いを綴ることで、じっくりと自分自身に向き合い、その時々の気持ちを未来へと繋げることができます。

そんな「手紙を綴る」という行為を大切にし、それを保管するための美しい棚を作りたいというアイデアが、私たちのプロジェクトの出発点でした。

単なる手紙の保管場所ではなく、過去の自分を振り返り、未来の自分にメッセージを届けることで、時間を超えた自己対話をする場所として設計さた「明日棚（あしたな）」。人生の節目や大切な瞬間を形に残し、未来に向けた対話を可能にする場所を提供したいという想いが込められています。

「明日棚（あしたな）」で綴った手紙は、大和言葉につながるひと文字の漢字が記された専用の箱に保管します。

大和言葉とは、書き記すための日本独自の文字がなかった口伝えの時代から、現代まで使われ続けている言葉や言いまわしを指します。音そのものが意味を持ち、豊かな自然、暮らしの中で育まれてきた日本人の感性、精神性や価値観を表わす美しい日本語です。その大和言葉につながる、ひと文字の漢字を箱に記しました。綴った手紙を連想する言葉が記された箱に保管することで、手紙の内容にさらなる深みを加えたり、箱に記されたひと文字の漢字からインスピレーションを得て、今の気持ちを手紙に綴ることができるように設計しました。大和言葉の持つ独特な美しさや感情表現が、手紙を書く際の新たな視点や感覚を与え、心の奥深くにある思いを引き出す手助けをします。

箱に記された漢字ひと文字は、文筆家の大小田さくら子さんに選んでいただきました。

大小田さくら子

朗誦家。朗読家。文筆家。古事記原文の朗誦を鎌倉の海辺ではじめる。体から沸き起こるリズム、抑揚を「やまとかたり」と名付け各地寺社で奉納する。現在は奈良に住い、朗誦、素読、発声法、大和言葉、絵本朗読などの講座を行い、執筆する。古事記を声に出してよむ「やまとかたりの会」、心と体の扉を開く「はるさく絵本の会」主宰。鎌倉ペンクラブ会員。著書に『ゆずりは古事記』（大和郡山市）、『やまとかたり　あめつちのはじめ」（アカツキノイエ）、『やまとかたり　古事記をうたう』（新潮社）など。

www.yamatokatari.org/hounou

『つづれる明日棚』

ひと文字の漢字と大和言葉をつなぐ言の葉読本

明日棚は、ひとり静かに自分の心と向き合い、手紙をしたためる場所。そこにある一三二個の箱には、思いを言葉にするための糸口になるようにと、大和言葉につながるひと文字の漢字が刻まれています。なぜ大和言葉なのか。それは、日本古来の大和言葉には、人との和を大切にしながら、自然の恵みに感謝する暮らしを営んできたわたしたちの祖先、先人たちの細やかな感性、豊かな知恵、心に響く美しい言霊が宿っているからです。同時に仏教とともに伝わった漢字もまた、わたし達にとって、ひらがなと同じように、思いを表現するうえで、なくてはならないものです。明日棚の文字は、その漢字の「よみ」によって、いにしえの大和言葉の響きが感じられるように配置されていますが、「よみ」とは、声に出してよむことです。古来、日本人は、「言霊の幸はふ国」と和歌に詠み、祈りの言葉を生きるよすがとし、時別な行事のみならず日々の暮らしの中で、言葉は息吹とともに発することで、自然の中のいのちが働き、目には見えない力が動き出すと信じられてきました。

明日棚の心地よい空間に足を運んでみてください。棚の上のそれぞれの箱に刻まれたひと文字を直感で選び、今この時に感じる気持ち、記憶の中の忘れられないひとこま、未来へふくらむ夢や希望、大切な人へ、今の自分へ、モノやできごとそのものについて、言葉を紡いでみてください。思いがけない、ささやかな時間旅行になるかもしれません。

明日棚の箱に刻まれた、一三二個の漢字にまつわる文章をまとめた本、『つづれる明日棚』には、大和言葉の意味や漢字の成り立ち、いにしえから今にいたる言葉の起源を紐解く、古伝承や言葉あそび、おまじないや諺、また、その時代に生きた人々の姿、精神、生活や自然観がうかがえる古典や神話、短歌や俳句、小説から絵本まで、言葉の種となるものが、とりどりにちりばめられています。明日棚でみなさんがしたためる手紙によって、どんな芽が出るのか、今はまだわかりませんが、『つづれる明日棚』は、言葉の種蒔きの本です。（大小田さくら子）

この度、明日棚を多くの方にご利用いただくために、大小田さくら子さんに紡いでいただいた１３２枚の言の葉を綴じ合わせるように製本した『つづれる明日棚』は、箱に記されたひとつひとつの言葉が持つ意味が記されています。Makuakeでのみ限定応援購入です。

１.書籍『つづれる明日棚』

２.菊水楼料亭ランチ券（2名様分）オリジナル日本酒つき

３.菊水楼料亭ディナー券（2名様分）オリジナル日本酒つき

４.書籍『つづれる明日棚』＋菊水楼料亭ランチ券（2名様分）

５.書籍『つづれる明日棚』＋菊水楼料亭ディナー券（2名様分）

菊水楼は、明治二十四年に創業以来、訪れる皆さまに特別なひとときをお届けしてきました。菊水楼では、130余年の伝統が息づく空間で、四季折々の美しい自然と共に、贅沢な食体験をお楽しみいただけます。

菊水楼内に誕生した「明日棚（あしたな）」では、手紙を書くことで自分と向き合い、未来や過去とつながる心豊かな時間を。

これからも多くの方々に、心に残る体験をご提供できるよう努めてまいります。ぜひ、菊水楼と明日棚でしか味わえない特別な時間をご堪能ください。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

菊水楼

〒630-8301 奈良県奈良市高畑町1130

受付時間：10:00〜18:00

定休日 火曜日・水曜日