Oscilloglass（オシログラス）は、
ひっくり返すことで時間を計る、機械式の砂時計です。

ガラスの中に閉じ込められた部品たちが地球の重力で引っ張られ、落ちていこうとする力で動きます。落下スピードは機械式時計と同じ原理で制御されながら、ゆっくりと下降してやがて止まります。 時間を計る機能だけでなく、動きや音、振動から、時の流れを肌で感じることができるユニークな装置です。

**特許出願中 PAT.P

使い方は砂時計と同じです。
ひっくり返して計測を開始して、ガラス内部のユニットが下まで落下したら計測終了となります。 もう一度ひっくり返せば、新たに時間の計測が始まります。

「動力源」「脱進機」「調速機」の三要素によってオシログラスは成立しています。これは機械式時計の要素と重なります。どのようにして動き、時刻を表現するのか、順を追って簡単に説明します。

「動力源」と力の伝わり方
一般的な機械式時計の動力源はゼンマイですが、オシログラスは重力による位置エネルギーを用いています。
内部ユニットが落ちようとする力をラックとピニオンがかみ合うことで回転運動へと変えています。回転運動は機械式時計と同じように歯車を介し、ガンギ車とアンクルから成る脱進機により往復運動へと変換され、テン輪とヒゲゼンマイで構成されたテンプによる調速機の往復回転運動へとつながります。

「脱進機」と「調速機」によって時を刻む
正しく時間を刻むには一定の速度で歯車が動き続ける必要があります。脱進機と調速機が協力して動くことでこの役割を担っています。
等時性を持つヒゲゼンマイはテンプの往復回転に一定の周期をもたらします。このテンプの周期に従ってアンクルの二つの爪がガンギ車の歯を止めたり開放したりすることで、歯車を一定間隔で回転させます。これにより歯車は一定の速度で回転し、正しく時間を刻むことができるようになります。

時刻の表示
機械式時計では回転する歯車によって文字盤上の針を動かし時刻を表示します。一方オシログラスでは文字盤や針を使わず、落下の位置によって計測時間を表しています。

オシログラスは、極力シンプルに作り上げています。
見た目がきれいというだけではなく、それぞれの部品の形状や動きを、詳細にくまなく観察できることを心掛けました。

通常の腕時計の場合、ギアなどの構成部品がフレームとフレームの間に挟まれており、よほどフレームにスケルトン加工などがされていない限り、中がどうなっているのかよく見えません。 一方、このオシログラスは、フレームが１つだけしかなく、かつ、中心部に配置されているため、機械式時計の基本的な構成要素が外に出ており、さまざまな角度から眺められる作りになっています。

各部品の連携によって、見事に連なる一連の動作を、どうぞじっくりと観察してみてください。

心地よいリズム

チクタク チクタク。

昔見かけた柱時計や置時計から聞こえてきた音が、オシログラスからは聞こえます。

脱進機が歯車の歯を一つずつ止めたり動かしたりするときに出る音が、このチクタク音。この間隔を早めればそれだけ計測精度は上がります。しかし、オシログラスではあえてゆっくりに設定し、動く仕組みを楽しめるようにしています。

手に取ると、チクタクに合わせて鼓動にも似た、小さな振動も感じられるはずです。脱進機を構成する部品アンクルによって、歯車が止められた時に発せられるものです。これらの音や振動は微かなものですが、意識を向けると感じられます。

まるで、小さな命がそこにあるかのように、あたたかな気持ちにさせてくれます。

２つのテーマ

私たちが何気なく過ごす１日の中には、様々な表情があります。
連なって少しずつ時が移ろいゆくため気づきにくいですが、とてもダイナミックに変化する瞬間が2回、訪れます。

夜明けと夕暮れ。

気にしていないとそれはいつの間にか始まっていて、
ふと気づくと終わっています。
光と闇の境目で、時間の流れをもっとも感じる瞬間です。
これらをテーマに、オシログラスは２種類のバリエーションを用意しました。

Ake - 明 -

明け方の透きとおった空気、清々しく爽やかに差し込んでくる光をイメージ

Yoi - 宵 -

日が暮れて、夜の始まりを感じさせる、しっとり落ち着いたイメージ。

チクタクと下降していく姿を眺めていると、
物事には始まりがあって、そして終わりがあるのを、感じることができます。
何かに集中したり、ぼんやり過ごしたり。
オシログラスはいつもの時間にそっと寄り添います。

Oscilloglass（オシログラス）という名称は、
規則的な周期で揺れるという意味の「oscillate（オシレイト）」と、
砂時計を表す「hourglass（アワーグラス）」を合わせてつくった言葉です。

Oscillate - 振り子の等時性

16世紀、ガリレオ・ガリレイはピサの大聖堂に吊るされたランプの揺れを見て、振り子は重さや振れ幅に関係なく一定の周期で振れる、という「振り子の等時性」を見つけました。 この発見は振り子時計の原理となり、それまで1日に1時間ほども時間がずれていた、機械式時計の精度向上へ大きく貢献しました。

【 振り子の等時性を表したアニメーション 】

Hourglass - 砂時計

砂の落下を使った砂時計は、機械式時計よりも遙か昔から使われてきました。 温度の変化や揺れなどに強いため、かつては多くの船の上で利用され、航海において重要な役割を果たしていました。

その後、クォーツや原子時計など、より正確に時間を計る技術を手に入れた私たちですが、今もなおこれら昔ながらの時計は身近に置かれています。 一定の周期をもって揺れる振り子。 地球の重力によって落ちていく砂。 目の前の淡々としたその事象に触れることによって、流れゆく時間をより深く感じるのかもしれません。

紅茶を淹れる、珈琲を蒸らす、といった何気ない「待つ時間」をより豊かに。

心を落ち着かせ、何かに集中したいとき。

機械式時計のしくみや、歴史に興味がある方への贈り物として。

計測時間の長さの違いにより、背の低い「3分用」と背の高い「5分用」があります。

また、それぞれに、明るく爽やかな "Ake" としっとり落ち着きのある "Yoi" があり、 全部で４種類のバリエーションがあります。

■製品名：
Oscilloglass（オシログラス） Ake 3min （3分用）
Oscilloglass（オシログラス） Ake 5min （5分用）
Oscilloglass（オシログラス） Yoi 3min （3分用）
Oscilloglass（オシログラス） Yoi 5min （5分用）

■製品サイズ：
3分用： 直径φ45 mm x 高さ 112 mm
5分用： 直径φ45 mm x 高さ 150 mm

■材質： ステンレス、真鍮、ガラス
■木材： ＜Ake＞ タモ ＜Yoi＞ ウォールナット
■生産国： 日本

***上の写真は左から、Yoi 5min、Yoi 3min、Ake 3min、Ake 5min

KOKUSAI DSP. とは

KOKUSAI DSP. は、2012年に立ち上げた、国際ディスプレイ工業株式会社 自社ブランドです。「動き」をキーワードとした製品を企画･開発し、東京本社で製造しお届けするという、ものづくりを行っています。 生活の中に「動くアイテム」を取り入れると場の空気が動き、そこに小さな変化が生まれます。何気なく過ごしてしまう日常にふと心が豊かになる、気づき・発見を提供することを目指しています。

非常に繊細なパーツがひとつひとつ丁寧に、職人の手によって組み立てられています。 少量生産ではありますが、徹底した品質管理が行えることは、自社で製造しているからこその強みでもあり、自信を持ってお届けいたします。

1950年、国際模型研究所として電動木製模型製作からスタートし、国際ディスプレイ工業株式会社へと商号変更後は、動くPOP広告ディスプレイのパイオニアとして成長しました。
今までに数多くの特許技術のもとに動きのノウハウを進化させ、世界で初めて手招きの動きをくり返す「ソーラー招き猫」を開発。 今ではとてもポピュラーとなり世界中で楽しまれている「ソーラートイ」の先駆けメーカーです。

KOKUSAI DSP. は現在までに、「SOLAR ORNITHOPTER（ソーラーオーニソプター）」と「amaoto（あまおと）」をリリースしています。


SOLAR ORNITHOPTER（ソーラーオーニソプター）

室内の光をエネルギーに自ら羽をはばたかせ旋回する、動くオーナメント。
鳥のようにはばたき、シャープなエッジをもつ四角形を基調とした "kaku" と、
魚のような動きではばたき、柔らかな曲線をもつ円形を基調とした "enn" 。

amaoto（あまおと）

「雨音」をイメージさせる音のリズムが、３本の振り子の動きから生まれます。
ふとした時に気づくこれらのリズムに、ゆるやかに流れる時を感じられるインテリアです。ビターで落ち着いた色調の "KOKU"と、明るいナチュラルな色調の "HAKU" 。

今回、これらに続く”第３弾”の製品として、Oscilloglass（オシログラス）をこの度開発しました。

実は、昨年からのコロナ禍の影響により、開発を一時中断せざるを得なくなったつらい経緯がありました。 このMakuakeを通じて、皆様にご支援、そして、パワーをいただくことによって、途中まで進んでいたものを最終製品化させ、世に打ち出したい！ 皆さんにぜひ知っていただきたい！ そういう想いから今回プロジェクトに応募することを決めました。

Makuakeで応援購入いただければ、自社での製造設備拡充や、次のアイテムの試作開発費用などに充てることができます。 ぜひともご支援よろしくお願いします！

2021年11月8日プロジェクト開始
2021年12月1日 プロジェクト終了
2022年1月下旬 製品発送開始予定

※リターン配送予定は、1月より随時発送を予定しております。

今回 オシログラス単品製品に加え、海外からもご好評を得ている
『SOLAR ORNITHOPTER（ソーラーオーニソプター）』とのセットバリエーションもご用意いたしました。

【応援購入 10%OFF】
・Ake 3min 10%OFF 21,780円（税込・送料含む）
・Ake 5min 10%OFF 24,750円（税込・送料含む）
・Yoi 3min 10%OFF 21,780円（税込・送料含む）
・Yoi 5min 10%OFF 24,750円（税込・送料含む）

【Makuake セット 20%FF】
・Ake 5min ＋SOLAR ORNITHOPTER enn 20%OFF 29,000円（税込・送料含む）
・Ake 5min ＋SOLAR ORNITHOPTER kaku 20%OFF 29,000円（税込・送料含む）
・Yoi 5min ＋SOLAR ORNITHOPTER enn 20%OFF 29,000円（税込・送料含む）
・Yoi 5min ＋SOLAR ORNITHOPTER kaku 20%OFF 29,000円（税込・送料含む）
※ セットのオシログラスは、5分用タイプのみとなります。