日本の伝統工芸「組紐」を使ったアップルウォッチバンドづくりに挑戦しました

今回、日本お伝統工芸「組紐（くみひも）」を使ったアップルウォッチバンドに挑戦することにしました。素材の正絹（シルク）は繭からできているのでお肌にも優しく、和モダンなデザインの今までにないアップルウォッチが誕生します。しかし、アップルウオッチバンドへの道のりは厳しいものでした。

金具付けも仕上げも私たちは、初めての事ならないことばかりでした。ネットで調べ、皮のお店、金具のお店何件も行き、時計屋さんにも足を運び、お電話もしましたが冷たくあしらわれたこともありました。

「自分で調べてください」落ち込みました。 何度もこの繰り返しでした。また金具の取り付けや本革による補強など組紐以外の作業は、スタッフもかなり悩んでいました。

糸選び

京都、 滋賀、三重、東京をめぐり糸選びからはじめました。

何度お電話しても売ってくださらない 見せてくださる所も少なく、苦労したことを思い出します。親切な方に出会いまた糸に出会うまで、時間がかかりました。かなり大変な作業でした。

私の目利きだけを信じて、弊社が納得できる糸、正絹であること、手組に拘り、染色された糸や撚りなど何度も足を運びました。

金具

時計バンドは何年も前から考えていましたが、素材が絹であることから時計のバンドに穴をあけることは難しく、結ぶだけでも金具を付けても思うようにいかず挫折したこと思い出しま す。

配色

何とかと思い力振り絞りました、まず配色沢山ある糸の組み合わせは センスを問われます。何度も配色の分量も考え、やり直しました。

柄

組み方もいろいろ考えよ くやく決まりました。今回ははっきりしたお色で、制作をお願しました。

製造工程

組紐は全て手作業で織り込みます。

一つ一つ丁寧に織り込んでいきます。

伝統的な桜製の丸台を使う

昔と同じ道具を用い、本物の技術を継承しています。

伝統工芸組紐物語

古来より武具の一部、茶道具の飾り、そして着物の帯締めなどに用いられてきた組紐。名前は知らなくても、日本に住んでいれば一度は目にしたことがあるでしょう。見た目の華やかさとは裏腹に、組紐を組み上げていくのは地道な作業。1時間～1時間半かけて、ようやくブレスレットができる30cm程度の組紐を作ることができます。

滅多なことでは切れることのない本物の絹糸、武士や貴族も使った伝統の組紐が再び

大切な家族やパートナーとともに組み上げてみよう。文字通り切れない「絆」や「縁」を共に紡ぎ出せるはずです。絹は切れにくくご家族、会社，カップル様のご縁を紡ぐます。

人気アニメ映画で再ブーム到来

日本のみならず世界各国・地域に配給された人気アニメ映画にキーアイテムとして登場したことから、若い世代や外国人にも認知度が高まった組紐。この映画のヒットにより聖地巡礼と10 代の男性までが来てくださったこと思い出します。ロックバンドでもしているような雰囲気のある男性で、何が起こったのかわかりませんでした。その後も若い女性の方、小学生の方たちなど組紐体験教室に訪れる方が増えていきました。

安易に流行に迎合せず、かたくなに本物の素材と工法にこだわったところが、逆に支持を集める秘密になっているのだと思います。絹糸ではなく安価な化学繊維を、組台も桜ではなく合板を用いてコスト削減を図ることをせず、ただ愚直なまでに伝統にこだわるからこそ、組紐に親しんでいなかった若者や外国人観光客からも「本物」と感じてもらえ、リピーターやファンを生み出しています。

組紐への思い

コスト削減や効率化にとらわれず伝統にこだわり続けるのは、代々継承されてきた組紐という伝統工芸品を国内外の人々に広めたい、という一心からです。組紐は古来の素材である絹糸で作れば切れることはほとんどなく、だからこそ人と人との絆や縁を結ぶ象徴としても用いられるのです。その本物の組紐を、時代に即した形で広めていきたいと思います。

試作で苦労した点、これからの課題点

厚みの調整

組み方により分厚くでき上るとアップルウオッチの金具に入りません。そこで薄めにできあがる組み方にかえました。ようやく金具に入りました。

強度を上げる

今後は金具で折り返すと部分の強度が上がりません。曲げた時接着剤だけでは不安です。試行錯誤しながら、金具に止める部分を絹糸で丁寧に縫いとめるなど工夫しました。強度とデザインのバランスを考えながら、着付けスタッフにも協力いただき、縫う本数などを調整していきました。試作の途中で針が何本も折れたそうです。

仕上げ

仕上げで皮を巻くことにしました。しかし何の皮がいいのか悩み、いろんな皮の専門店を回って相談しました。皮の専門店もこのような加工は経験がなく、答えを見つけることが大変でした。結局、自分たちで、いろいろ皮を買ってきて、いろいろな接着剤をためして組紐を台無しにしないように考えました。皮で包むと組紐の柄が隠れるなど課題がいっばいでした。

生産性のアップ

全て手組で組み上げるため、１セット組み上げるのに約３日ほどかかります。手間をかけて丁寧に組むからこそ伝統工芸の価値があるものの、できるだけ多くのお客様に喜んでいただくためには、より多くの製品を作る必要があります。手間をかけながら、生産性を上げることが今後の課題です。

伝統を大切にするおしゃれな方へ

大人男性向けに幅も広くしていますが私もこの幅のアップルウオッチです。 正絹で配色と組み方に拘り、おしゃれな感じで腕に付けて頂きたいです。絹の柔らかさを肌で感じてほしいです。

もちろん女性にも素敵だと思います。パートナーとペアの時計バンドをお楽しみください。

同じデザインのネックストラップとセットも楽しむことも。

スケジュール

Makuake期間は1月18日から4月17日までの3ヶ月間です。

発送は、6月上旬よりお申し込み順にお送りします。

全て手ぐみで製作しますので、かなり時間がかかります。予想以上のご注文があれば、発送が遅くなる可能性もあります。よろしくご理解ください。

4. 商品写真と実際の商品では、お使いのディスプレイなどにより、色合いが異なる場合があります。

リターンについて

今回お届けする商品は、AppleWatch用時計バンド、同じ柄・配色のネックストラップです。

時計バンドは、デザインが柄３種類×配色３種類です。
金具の幅は大（45mm 44mm 42mmのケース用）と小（41mm 40mm 38mmのケース用）があります（バンドの幅は同じです）。
長さは、長17cmと短15cmからお選びください。

柄（組み方）は唐組、流仙風、笹波組の３種類

唐組

平安時代の東帯の平緒に用いられていました。平組で連続した菱形模様です。

流仙風

由来はよくわかりませんが、昔からよく見られる文様です。水の流れをイメージしてみました。

笹波組

飛鳥時代の頃に中国大陸から伝えられ、奈良時代には我が国でも作られているようです。組目の文様は、組目が「かえす波」を思わせるので名付けられたのでしょう。聖徳太子の剣の緒も笹波組です。

同じデザインのネックストラップもご用意

同じデザインのネックストラップをセットで楽しめば、さらにお洒落度がアップします。

資金の使い道

ECサイトの充実や、大手百貨店への出展費、今後継続してPRしていくための広告宣伝費や、新商品の開発費用などに使用させていただきます。

実行者紹介

今回開発した製品は、真澄結びのKTP代表の長真澄と代表が長年育ててきた職人の皆さんが大切に丁寧に編み上げます。私たちの商品をご購入いただいた皆さまに喜んでいただけるよう、 メンバー一同、心を込めて対応して参りますので、応援よろしくお願いいたします。