九櫻刺子をもっと日常に。

こちらのハーフパンツは九櫻刺子として第6弾となる商品です。

本当に嬉しいことにこれまで各商品皆様のご好評をいただき、マクアケでは全てのプロジェクトが大きく予想より上回る達成をすることができました。本当に有難うございます！

そして今回ご提案するのはインディゴ染めのハーフパンツです。

九櫻刺子のインディゴ染めハーフパンツは

・これまでで一番日常で使いやすく

・これまでで一番九櫻刺子の生地の特徴を感じていただける

そんな商品となるかもしれないとプロジェクトメンバーも期待しています。

九櫻刺子とは？

九櫻では創業以来、実は「織物業」を私たちのものづくりの根幹としてきました。

「柔道衣メーカー」のイメージを持っていただいているかもしれませんが、実は生地を織る「織物業」から始まった、生地に他社には無い強みを持っている会社なのです。

創業以来ブレることなく「より良い生地を」と織機と向き合ってきたことが九櫻の柔道衣への自信にもなっております。

織物の高い技術を活かして、強靭な生地が求められる柔道衣の製造を行ってきました。今では良いか悪いか柔道衣を生地織りから手がける会社は当社のみになりました。

長きにわたり続けてきた柔道衣作りは、もちろんこれからも続けてより良いものを提供できるよう技術を磨いていきます。柔道衣、私たちの誇りであることは間違いないですが、私たちの根幹にあるのは織物業。九櫻刺子とは、柔道衣に使われる強靭かつしなやかな刺子生地です。

極めて特殊な特徴を持つこの刺子生地を九櫻のもうひとつの象徴にしていくこと目指す九櫻刺子プロジェクトです。

九櫻刺子×ハーフパンツ

九櫻刺子の特徴のひとつは、なんといっても「強靭さ」です。

九櫻刺子は柔道衣で使用する生地。怪力の柔道家たちが力一杯引っ張り、そして投げる。求められる強度は通常の「服」とは比べ物になりません。

「人が肌に触れる生地の中でも極めて高い強靭さを誇る」ものだと考えています。これだけの強度が求められる衣類・生地は他に無いのではないでしょうか。

でも、強いだけでは九櫻が長年柔道家に愛用していただくことはなかったでしょう。とても丈夫でしっかりとした生地であるにも関わらず、柔らかくしなやか。

“強靭でありながら、しなやかで肌触りが良い”

創業以来100年以上「織物業」を続けてきた九櫻。強みはこの矛盾を実現できる点だと考えています。

「この特徴が活きて、使い手に喜んでもらえる商品は何か？」ということが私たちがいつも考え悩み続けている課題、そのひとつのゴールが九櫻刺子ハーフパンツでした。

ながーく大切に使ってください。

ハーフパンツ/短パン、気に入って沢山使っていると当然いたんできて、ワンシーズンで使わなくなってしまったり、流行り廃りが早いのも「服」という分野の難しい点。

九櫻刺子のハーフパンツでは、「永く大切に使っていただけるものを作りたい」と思いました。

柔道経験者ならわかる、新品の柔道着よりも馴染んだ柔道着がカッコ良くて、着心地がいい。「服」という分野でこうした特徴を持ったものといえば、革ジャンやデニム、一部の古着ぐらいのものではないでしょうか。

ハーフパンツに九櫻刺子を使うことで、傷みや劣化ではなくて使い続けることでより馴染んでカッコよくて、着心地が良く育ちます。

生地に使い手の個性が生まれて愛着も湧く、「劣化とは違う経年変化」。変化することを愉しめる生地、育てる生地が「九櫻刺子」。

また九櫻刺子ハーフパンツはとてもシンプルなデザインを心がけました。生地の風合いを感じていただけるようなデザイン。流行り廃りがないデザイン。

だから使いはじめがスタート。ハーフパンツでは柔道のように引っ張ったり強く擦ったりを繰り返すことはないと思いますので、一生もの、もっと言うと子供に引き継ぐようなハーフパンツになれば嬉しいです。

インディゴ染め×九櫻刺子

永く使えるハーフパンツ。そのために汚れが目立たないことは必要だと考えました。

柔道衣の色イメージは白か青だと思います。白はやはりよごれが目立ちやすい、柔道衣ではよごれも誇りになるのですが、日常着のハーフパンツでは同じではないはずです。

永く使い続けてよごれやキズや傷みも含めて風合いとなり愛着を持てるためにデニム生地で使われているインディゴ染めを採用することにしました。

実は多くの方からインディゴ染めのご要望はいただいていました。プロジェクトメンバーもずっとチャレンジしてみたいと思っていた魅力的な染め。

どこで染めてもらうのか、縫製はどうするのか、色落ちは、価格は高くなりすぎないか、試行錯誤を繰り返し、デニムの岡山・倉敷の企業様のご協力を得てインディゴ染め×九櫻刺子が実現しました。

信頼できる高品質のインディゴ染め技術と加工技術、柔道衣の生地がデニムのインディゴ染めと出会って生まれた、九櫻刺子でしか手に入らないハーフパンツです。

定番人気の黒染め

インディゴ染めともうひとつは黒染めです。

以前makuakeでも紹介させていただいた九櫻刺子の黒染めパーカー。想定以上に好評いただき即日予定数が終了してしまい、急遽追加生産を調整した商品でした。

黒染めパーカーに合わせた黒染めのハーフパンツ。すでに九櫻刺子パーカーをお持ちの方は一緒に使うと全身九櫻刺子でコーディネートも可能です。柔道経験者の方はどこか懐かしい気持ちになるかもしれません。

黒は定番の色なので、上着の色を選びません。お手持ちのＴシャツ等々に合わせていただれば、九櫻刺子生地も違和感なく日常着の仲間入りができます。

※黒染めパーカーとのセットリターンもご用意しました！

ディティール

【フェード加工（インディゴ染め）】

インディゴ染めそのままでは色落ちが激しいため、フェード加工というインディゴを削ぎ落とし色を少し薄くする加工を施しました。ダメージジーンズのような風合いで日常で気軽に使いやすい風合いになります。

※加工前はサンプルの生地になります。

※フェード加工をしていますが、まだ色落ちの可能性はございます。汗をかいた時やアンダーウェアが白い場合は擦れて色移りすることがございます。

【デニム風縫製（インディゴ染め）】

縫製については倉敷の協力会社WHOVAL（フーバル）さんにお願いしました。九櫻刺子は生地の厚みやその特殊性から縫製できる会社は多くありません。ですがデニム縫製をされるWHOVAL（フーバル）さんであれば縫製も可能。

デニム向けに研ぎ澄まされた縫製技術、九櫻刺子ハーフパンツもデニムのテイストで縫製いただきました。

【九櫻刺子ロゴ刺繍（黒染め）】

柔道衣と刺繍は切ってもきれない縁があります。柔道衣の胸部分や背中、帯などにも刺繍は入れます。

黒染め限定ですが、裾部分に九櫻刺子のロゴを刺繍で入れました。刺繍はボロボロと取れないし、剥がれないので永く使っても劣化しません。

【腰紐仕様（共通）】

柔道衣の九櫻のテイストを細部に散りばめました。柔道衣に使用されている腰紐仕様。ベルトは必要ありません。ゆったりしたい時は緩く、外では少し締めて、案外使い勝手が良い腰紐です。

【馬乗り（共通）】

柔道衣にも使われている「馬乗り」強度を高めて裾がやぶれないように。引っ張ってもまずやぶれません。だから永く使える。

【九櫻刺子生地（共通）】

九櫻として柔道衣で実際に使用している生地です。刺子目の長さを調整するなどはしていますが、国際柔道連盟の基準をクリアしている強度を持った強靭でしなやかな生地です。

プロジェクト協力会社紹介

柔道衣の生地を織りから一貫して製品まで手掛けるのは九櫻だけ。柔道衣の生地、九櫻刺子を世の中に出せるのは九櫻のみ。

ですが、九櫻刺子プロジェクトの場合は違います。柔道衣の製造技術については右に出る者がいない自信はありますが、それ以外の製品を全て安定して高品質で製造できるノウハウは揃っていません。さまざまな方や会社の協力を必要としています。

一般的な製造業では協力会社さんのことは出さないのですが、九櫻刺子プロジェクトでは上記のような想いからできる限り協力会社さんのことも紹介し、ものづくりの工程を知っていただきたいと考えています。

「WHOVAL（フーバル）」

白い柔道衣を縫製している九櫻で、ミシンの針までも青く染めるインディゴ染めの生地縫製するのは難しい。さらにハーフパンツに向いた生地状態に加工することも社内ではできない。

そうして出会ったのが岡山の倉敷でデニムの加工・縫製を生業にするフーバルさん。倉敷ジーンズを数多く手掛けてられている会社。BLUE SAKURAのブランドも展開、倉敷のジーンズストリートをはじめ広く認知されています。

インディゴ染めの生地加工はもちろん縫製においても一流の技術をお持ちのフーバルさんとの協力をいただけたことは、ハーフパンツ商品化になくてはならない存在でした。

九櫻刺子の生地を扱うにあたって、縫製のみならず、フェード加工にも１枚１枚注意をはらっていただき、刺子目がはっきりわかる色目に仕上がりました。プロフェッショナルの仕事を見た気がします。

「豊岡縫製」

今回の九櫻刺子ハーフパンツ/黒染めは高品質で安定して製造するため、道着の縫製専門の豊岡縫製さんにもご協力いただきました。

九櫻刺子生地、厚手の生地でどこでも安定して高品質の縫製ができるわけではありません。専用の機械が必要で、縫製技術も必要。その点豊岡縫製さんでは創業以来道着を縫製してこられましたので、高品質の縫製技術で仕上げることができました。

カラー・仕様について

【カラー】

インディゴ染め

黒染め

【素材 （共通）】

素材：綿１００ 刺子生地

【サイズ】

サイズ：М、Ｌ、ＬＬ、３Ｌ

＊インディゴ染めハーフパンツ サイズ表

＊黒染めハーフパンツ サイズ表

※いずれも同様の生地サイズから加工をしていますが、インディゴ染めについてはフェード加工などの工程の中で若干縮みが出ています。黒染めについても使用と洗濯を重ねるにつれて若干縮んできます。

【お取り扱い注意事項】

刺子織り生地の特性上、生地を引っ掛ける場合がありますのでご注意ください。

染料で色付けしている商品は、摩擦、水に濡れる等で色落ちする可能性があります。

淡色の衣類との洗濯はお避けいただき、タンブラー乾燥はお避け下さい。

九櫻刺子パーカーの仕様について

黒染め九櫻刺子パーカーの詳細はmakuakeのプロジェクトをご覧ください。

プロジェクト名 : 柔道衣メーカーが織り上げた生地で作るパーカー

https://www.makuake.com/project/kusakurasashiko-3/

※表から裏まで全て九櫻刺子生地を贅沢に使用しています。

【サイズ表】

※オール刺子生地のため、袖口部分は一般的なパーカーのような伸びはございません。

【素材】

九櫻刺子生地 綿70／ポリエステル30

ファスナー ビスロン製

九櫻チャーム 金属製

【お取り扱い注意事項】

刺子織り生地の特性上、生地を引っ掛ける場合がありますのでご注意ください。

染料で色付けしている商品は、摩擦、水に濡れる等で色落ちする可能性があります。

淡色の衣類との洗濯はお避けいただき、タンブラー乾燥はお避け下さい。

プロジェクトの展望

「武道を越えた世界の九櫻へ」

伝えたい想いは沢山あり、九櫻刺子プロジェクトの目的やコンセプトは明確ですが、九櫻刺子という極めて珍しい生地がどのような形に変わるべきなのか？という点についてはまだまだ日々チャレンジと発見の連続です。

より日常で使いやすいものと考え生まれた「九櫻刺子ハーフパンツ」。年齢やシーンを問わずご使用いただけるものになっています。ぜひ沢山使って、生地の風合いの変化を愉しんでください。

そして、九櫻刺子の商品を通じて、これまで興味を持たなかった方も「柔道」という日本の魅力ある文化に目を向けてもらえる事が増えれば嬉しいです。