引箔の“美しさ”を届けたい 金銀箔のピアスとイヤリング「雫箔」

引箔の美しさと職人の技術を多くの方に知ってほしい。

初めまして、私たちは京都で西陣織の技法（漆、木象嵌、螺鈿、金糸、金箔、銀糸、銀箔、蒔絵）を用いた家具やアート作品を製造している京洛工芸といいます。

海外での展示会にも出展しており、先日開催された「デザイン上海2025」にて、弊社が出展した、本物の西陣織の糸を用い、その上からコーティングを施して鏡面仕上げに仕立てたテーブルが、**「Design Shanghai Picks’」**を受賞いたしました。

本賞は、国際的にも高く評価されている名誉ある賞です。

みなさんは、「引箔（ひきばく）」というものをご存知でしょうか。
引箔とは、和紙に箔を施し、それを裁断して西陣織の糸として使用する伝統的な素材のことを指します。

この引箔は、和紙を裁断する前の状態でも非常に美しい仕上がりとなっています。上の写真は、和紙に箔を施した状態のものです。
下の写真は、それを細く裁断した後の状態となります。

引箔職人とアクセサリーに挑戦

普段、私たちは個人のお客様への販売は行っておらず、この引箔の美しさや技術の魅力をなかなか直接お伝えする機会がありませんでした。
そこで、もっと多くの方に引箔の魅力を知っていただきたいという思いから、引箔職人とともにアクセサリーづくりに挑戦することにいたしました。

＜塗装の様子＞

＜アクセサリーに貼る箔＞

アクセサリーは、塗装から箔を貼るまで一個ずつていねいに手作業で作っています。箔はすぐに吹き飛び、うまく貼ることが大変難しいのですが、箔の性質を熟知した職人だからこそできる技術で作り上げました。

雫（しずく）の形をしたピアスとイヤリング。

アクセサリーは箔の美しさが引き立つピアスとイヤリングを制作しました。形は可愛らしい雫（しずく）の形をしていて、魅力的な輝きとなっています。

すべて手作業で仕上げているため、箔の表情や風合いは一点ごとに異なります。それぞれが唯一無二の一点ものとなっております。

色は淡青、浅紫、翠緑の３種類です。

淡青（たんせい）
澄んだ青色に銀色や青緑の箔が貼ってあります。

＜ピアスの見本＞

＜イヤリングの見本＞

＜つけたイメージ　左：ピアス　右：イヤリング＞

浅紫（あさむらさき）
薄い紫色に金色やピンク、紫の箔が貼ってあります。

＜ピアスの見本＞

＜イヤリングの見本＞

＜つけたイメージ　左：ピアス　右：イヤリング＞

翠緑（すいりょく）
エメラルドグリーンに近い緑に金色や緑の箔が貼ってあります。

＜ピアスの見本＞

＜イヤリングの見本＞

＜つけたイメージ　左：ピアス　右：イヤリング＞

ピアスのパーツは医療用器具にも使用されるサージカルステンレス、イヤリングのパーツは肌にも優しいニッケルフリーを使用しています。

＜仕様＞
雫箔ピアス
素　材：金銀箔（本体）、アクリル樹脂（本体）、サージカルステンレス（金属パーツ）
本体サイズ：直径約10mm 高さ約13mm　金具サイズ：縦5mm×横12mm×高さ18mm

雫箔イヤリング
素　材：金銀箔（本体）、アクリル樹脂（本体）、ニッケルフリー（金属パーツ）
本体サイズ：直径約10mm 高さ約13mm　金具サイズ：縦5mm×横14mm×高さ24mm

パッケージ（共通）
サイズ：縦6cm×横6cm×高さ1.8cm

プロジェクトへの想い

今回、制作をした職人は70歳を超える方が行なっています。年々、工芸に関わる職人の高齢化や後継の問題が増えていますが、私たちの業界も例外ではありません。この雫箔をきっかけに多くの方に引箔の存在や工芸の魅力が伝わることを願っております。

スケジュール
・プロジェクト公開：6月20日（金） 10:00
・プロジェクト終了：8月18日 （月） 22:00
・リターン品お届け：2025年9月末日までにお届け予定

実行者紹介

京洛工芸では高級家具、店舗什器、建築内装材、記念品などを製造しています。京都の伝統産業である西陣織の技法（漆、木象嵌、螺鈿、金糸、金箔、銀糸、銀箔、蒔絵）を用いて高級家具や記念品を製造しています。この日本屈指の伝統工芸技術を後世に残すべく、日々努力しております。世界各地の展示会にも招かれて出展しております。
https://kyoraku-kougei.com/

サポート

工芸品や文房具、デザインワークョップ等の商品開発支援を中心に行っているデザインスタジオです。
https://www.kentayoshizawa.com/