今までにない、新しい財布

1枚革で出来た、珍しいだけの財布ではありません。

【nolun】(ノルン)は、「本当の使いやすさ」と「耐久力」を追求し、1枚革の特性を活かす事で理想に近いコンパクト財布に仕上げ、まったく新しい形の財布が出来ました。1枚革でしか作れない新しい形と機能の財布を是非ご覧下さい。

使いやすさとは何か？

「使いやすい財布」とは何だと思いますか？「小銭が出しやすい」「カードが沢山入る」「小さい」などの機能をアピールする財布が多いですが、それだけで使いやすいとは言えるでしょうか？それらの機能は大事ですが「使いやすさ」とは「一つ一つの機能をスムーズにつなぐ動きが出来る」ということではないでしょうか。

そこで革工房AQULIAでは試作を重ねた結果、今までに体験したことの無い使いやすさを実現したコンパクト財布【nolun】を開発しました。

コンパクト財布の問題点

コンパクト財布は小ささや薄さを追求した結果、①強度の低下、②小さくなり過ぎて窮屈、③カードケースが1ヶ所、と言った問題点があります。

特に①と②は問題で革工房を営んでいると、「他でコンパクト財布を買ったが、半年でヨレヨレになってしまって何とかならないか？」「小さいのは良いが出し入れがしにくい」というお問い合わせを頂くこともあります。

nolunは強度が必要になる部分の革を3枚折り重ねることで強度を保ち、1枚革で縫い目がない事で余裕がある収納を実現し、カードケースは用途に合わせて3ヶ所設置しております。

そしてこれだけの機能があってもごちゃごちゃしない、スマートでカッコ良いデザインでステッチのない財布なんて他の人と被ることもありません。

左手が大事、最短10秒の動き

色々な人の財布の動きを研究した結果、会計に時間がかかる人は何度も財布を持ち直しており、スムーズな動きとは「いかに利き手じゃないほうを動かさないか」が重要なのだと分かりました。

動画は会計時の動きを再現した物になります。nolunは左手の動きを最小限に抑えられるよう、コイン、カード、お札の動線を考えた配置がしてあり、無駄な動きがなくなっているのが分かります。

試験的に十数人の方に使ってもらった結果、ポイントカードを出し入れし、お札と小銭を出すまでに平均的に約15秒程度、最短では10秒といった方もみえました。

（条件としてスピードを意識せず、あわてないようにとお願いしており、状況によってタイムに差が出ます。）

スムーズを実現する6つの新機能

1、縫わないからこそ出来る、サッと開く新構造

【nolun】は片手で簡単に開く事が可能です。従来のお財布は曲げた状態で縫い合せてある為、画像のように片手では真っ直ぐ伸ばす事が出来ません。地味な機能に見えますがこれだけで格段に使いやすくなります

2、自動的にスライドするカードケース

よく使うカードをいちいち探すのは面倒臭いですよね、nolunはよく使うカードを小銭入れの下に1、2枚入れることが出来るカード入れを配置しました、 このカード入れはお財布を開くだけで自動的にカードが少しスライドするので取り出しやすくなります。2枚カードを収納する場合は画像のように少しずらして入れると便利です。（スライドさせたくない場合は、カード入れの切り込み上に入れてください。）

3、長財布にも負けない大きく開くお札入れ

従来のお財布は縫い目があるため、お札を差し込むような形になります。【nolun】は縫い目がないことで、長財布のように大きく開き、差し込むではなく「入れる」と言った表現が合うかと思います。従来の財布に比べ2倍近く開くことが出来ます。

4、押して出す！カードポケット

6〜8枚入るカードポケットには落下防止のフタが付いており、出すのが面倒に見えますが、カードポケットの下部を押すことで簡単にカードを出すことが出来ます。最初は革が硬いので難しいですが、馴染むと楽に出し入れが出来ます。カードをそんなに使わない方は小物を入れることも可能です。

5、ワンアクションで簡単な小銭入れ

小銭入れのフタを少し下げ小銭入れサイドをグッと掴むと口の部分を簡単に開けることが可能です。馴染むとさらに簡単に口を開ける事が出来ます。小銭をフタの上に乗せるようにスライドさせるとより使いやすくなり、小銭を出すまでの動きを動画のように片手で簡単に行うことが出来ます。

6、ICカードに便利なカード入れ

カード入れが札入れ内側に1ヶ所設けています。このカード入れは簡単に出し入れが難しいので、ICカードを入れていただくと通勤、通学に便利です。

こちらのカードケースは本体を少し分解してカードを入れます。入れ方によってカードが見える、見えないを選択できます。

出す時だけではなく、しまう時も重要!!

レジで、前の人が上手くお釣りをしまえず、あたふたしている光景を見たことがあると思います。

意外にも、お札や小銭の出しやすさにこだわった財布はあっても、入れやすさにこだわった財布をほとんど見かけません。財布はお金を出して終わりではなく、しまうまでが重要です。nolunは入れやすさにもこだわって設計されています。

サッと入れるだけの小銭入れ

小銭入れは両サイドをグッと握ってジャラジャラと小銭を入れるだけなので並べて入れる必要はありません。財布を閉じた後に軽く振ってもらうとよりコンパクトになります。フタは厚みを抑える為、金具は付けていませんが組み継ぎという加工をする事で小銭が落ちにくい使用になっています。(無理な力や勢いがある場合は小銭が落ちる可能性がございます)

本革ならではの経年変化

育てますか？カスタムしますか？

革の中でもショルダーと言われる高品質な部分を使用し、そしてカードケースなどの配置を調整することで良い経年変化をしやすいように工夫されています。本革ならではの経年変化を楽しみながら愛着を持って育てる事が出来ます。

たった2週間でツヤと色の変化が始まっています。

そして2ヶ月使用するとツヤと共に色がしっかり濃くなっています。右の方が小さく見えますが同じ大きさです

nolunは自分でカスタムする事も可能な財布です。

簡単な方法だとコンチョと呼ばれるボタンをつける方法があります。通常のお財布ではコンチョを付けるのは難しいですがnolunは分解する事が可能なので、ホームセンターやネットなどで道具を手に入れれば30分程度でアレンジすることが出来ます。他にもスタッズや刻印をする方法もあります。最初からカスタムしたり、飽きてきたらカスタムするのも自由です。これを機会に是非レザークラフトに挑戦してみて下さい。

カスタムの参考例

カスタムの方法や参考例は当店のInstagramやblogにてご紹介いたします。

縫い目をなくす事でできた収納力

無理なく小さくする方法を考え抜いた結果『縫い目をなくす』という答えにたどり着きました、縫い目をなくすことでかなりサイズダウンすることが出来ましたが、ギリギリサイズでは窮屈になり使いづらくなる為、少しだけ余裕のあるサイズにして製作しております。

nolunのメリット、デメリット

メリット：色々とnolunの機能を紹介しましたが、これらのほとんどは1枚革だからこそできる機能になります。また糸を使わないことでほつれることもなく、強度が必要な部分は革の表面の銀面を前後に合わせる形で重ねてありますので、簡単にへたることがなく従来の財布に負けない耐久力があります。

デメリット：どうしようもならないデメリットもございます、それは多機能と多様性を求めた結果、他のコンパクト財布に比べ3ｍｍ程度厚くなってしまいました。当初の設計では今より5ｍｍ程度薄い設計だったのですが、実際に使用した結果、強度が弱く機能も限定的となってしまいました。そこで厚みが増しても強度と使いやすさを重視したほうが良いと判断し使いやすさを選んで正解だったと思える仕上がりになりました。

革は少し厚めに製作して丈夫に

コンパクト財布【nolun】はあえて少し革を厚めにし製作しております。最初から革を薄くすると薄い財布に仕上がりますが、すぐに柔らかくなってしまい長く使用する事が難しくなってしまいます。せっかくの本革で1年程度でヘロヘロになっては革の意味がないと思います。本革の特性である使っていくうちに革の繊維が締まり、薄く柔軟になることで、より長く使うことが出来ます。

厚みはお札 10枚、小銭 16枚、カード8枚で約22mm (カードやコインの種類、革の状態を見ながら厚みを調整していますので個体差が出ます。）

約2週間でここまで違いがでます。

縫わないからこそ難しい、職人技の見せ所

一見、縫わないから簡単だろうと思われますが、【nolun】は全て均一な厚みで製作されておりません。全体が均一な厚みではすぐによれてきてしまいます、nolunは部分的に革の厚みを調整し強度を保っています。職人が革の状態を見ながら表革、内側、フタなど0.1mm単位で差をつけており、機械で薄くするところもあれば、手作業で薄くする部分もあるので、箇所によってはミシンで縫い上げるより大変な作業になります。

革職人としてのこだわり

ここまで説明を見ていただきありがとうございます。【nolun】には革職人としてのこだわりを込めて制作いたしました。上に書きましたようにコンパクト財布は、ここ数年ですばらしい進化してきました。しかし中には革の特性を無視した財布も多いのが現状です、革工房AQULIAでは知識と経験を活かして長く使っていただける財布に仕上げましたので、この新しい財布をお試しいただけると嬉しいです。

左利き用での製作も可能です

右利き用で製作していますので左利きの方が使うと使いづらい可能性がございます。ですので反対向きに製作した左利き用もご用意可能です。

※画像は反転させていますので刻印が逆向きになっています。刻印の向きは右利き用と同じになります。

ホックを付ける事も可能

勝手に開いてしまうのが心配という方にも安心、ホックをおつけすることも可能です。

ホックを付けても機能性は変わらないのでご安心ください。

吟擦り加工のイタリアンレザー

革はイタリアILPOTE社の高級レザーのMAYAレザーのショルダーを使用しています。MAYAレザーは吟擦り加工がされており、イタリアンレザーならではの経年変化を楽しむことが出来ます。

ショルダーの革を使用することで品質が安定します。

少ししっとりした感じの革がこの財布にピッタリです。

仕様

サイズ：縦83mm×横98mm×厚み23mm（最厚部）（カード８枚・コイン１6枚・紙幣１０枚入れた状態）(カードやコインの種類、革の状態を見ながら厚みを調整していますので個体差が出ます。）

重量：約62g

オススメ許容量： カード6〜8枚・コイン16枚・紙幣１5枚（カードやコインの種類による）

最大許容量：カード11枚・コイン20枚・紙幣20枚

使い勝手の良いオススメの許容量を記載しております。記載以上に収納できますが厚みは大きくなりますのでご注意下さい。

イタリアンレザーMAYA 革の色:ナチュラル、ブラウン、ブラック、レッド、(全4色)

ナチュラル

ブラウン

レッド

ブラック

MAYAレザーとは

イタリア植物タンニン鞣し協会認定のタンナー「Il Ponte（イル・ポンテ）」社製のフルベジタブルオイルレザー『MAYA』。
1961年創業の老舗タンナーが手掛け、吟面に浅くスクラッチ加工が施され、エイジングすることでスクラッチ跡が浮き上がり独特の表情に！
オイルも入っているため傷や汚れが目立ちにくく、艶やエイジングもお楽しみ頂けます。
じっくりと鞣され、手間暇かけて作られたレザーです。

オイルケア不要

繊維の奥まで十分なオイルを含むため オイルケアは不要です。皮革用オイルを加えると柔らかくなりすぎてしまう可能性があります。
特別なメンテナンスは何も必要ありません。
多少の傷は指で擦れば自然に回復します。深い傷も、エイジングとともに馴染み、革の風合いへと変化していきます。

スケジュール

2022年：プロジェクト開始
2022年1月30 ：プロジェクト終了
2023年3月末：3月分発送
2023年4月末：4月分発送

2023年4月末：全プロジェクトの発送完了予定

資金の使い道

商品開発および実行費用などに使用させていただきます。

革工房AQULIAについて

愛知県稲沢市にて革製品の製作をしております。常にAQULIAだけの商品を作れないか考え、独自の技法を使い革のみで出来たスマホケースを開発しました。1枚革のスマホケースは累計2万個以上販売しております。今回は1枚革の特性やその技術を活かし財布を作れないかと開始いたしました。